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ハローワークで相談できる内容は?利用方法や失業保険の受給方法も紹介
更新日
この記事のまとめ
- ハローワークの相談窓口でできることは、就職活動に関する質問や失業保険の手続きなど
- 初めてハローワークに相談に行くときは、最寄りの施設を探すことから始めよう
- ハローワークの職業相談では、応募書類作成のアドバイスや面接対策も受けられる
- ハローワークよりも手厚いサポートを希望するなら、エージェントの利用がおすすめ
「ハローワークの相談窓口は予約が必要?」「そもそも相談できる内容は?」と疑問を感じている方も多いでしょう。公的機関であるハローワークはニートやフリーター、転職者など誰でも無料で利用でき、就職活動や失業保険の手続きに関する相談ができます。初めての利用で不安な方は、このコラムでハローワークの相談窓口でできることや利用の流れを確認してみましょう。
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そもそもハローワークとは?
ハローワークとは、厚生労働省が運営する公共職業安定所のことです。全国に約540ヶ所あり、職業紹介や就職支援、失業保険の手続きなど、雇用に関するさまざまなニーズに対応したサービスを提供しています。
ハローワークは誰でも利用できる
ハローワークはニートやフリーター、転職希望者など、経歴や年齢に関わらず仕事を探している方なら誰でも利用可能です。雇用保険加入の有無も関係ありません。「ニートやフリーターから脱出したい」「転職活動を成功させたい」「地元で仕事探しがしたい」など、就職活動に関するさまざまな相談に対応しています。
最寄りのハローワークの確認方法
最寄りのハローワークは、厚生労働省の「全国ハローワークの所在案内」で確認できます。仕事探しや職業相談などは全国どこのハローワークでも可能ですが、最初の登録と失業保険の給付は居住地を管轄する施設でなければ手続きを行えません。初めてハローワークを利用する方は、必ず最寄りの施設を確認しておきましょう。
参照元
厚生労働省
雇用
ハローワークは在職中の転職活動も利用できる!
ハローワークは在職中の方も利用可能です。ハローワークで求職者登録をすれば、職業相談や求人紹介などの支援が受けられるほか、求人情報検索端末を利用できるようになります。今の職場に不満を感じていているのなら、在職中のうちに仕事探しをしてみましょう。ただし、在職中の場合は応募できる求人に制限が掛かることもあります。転職サイトやエージェントと併用しながら、効率的に転職活動を進めてみましょう。
ハローワークで転職活動をする際のポイントは、「在職中にハローワークで転職活動できる?登録メリットやサービス内容を解説」のコラムで解説しているので、ぜひご一読ください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
ハローワークの相談窓口でできることは?
ハローワークの相談窓口では、就職活動に関する相談や失業保険の手続きなどができます。ハローワークの利用を考えているものの、具体的に何を相談できるのか、どのようなサービスが受けられるのか分からない方は、以下を確認してみましょう。
ハローワークの相談窓口でできること
就職活動のサポート
ハローワークでは、就職活動の支援が受けられます。たとえば、履歴書や職務経歴書の添削をしたり、相談員が面接官役となって模擬面接をしたりといったサービスです。具体的な内容は以下をご覧ください。
- ・求職活動のやり方の指導
- ・適性検査や自己分析のサポート
- ・応募書類の作成指導や添削
- ・面接対策や模擬面接
- ・セミナーや職業訓練の案内
また、ハローワークの窓口では、求職者のスキルや知識向上のため、職業訓練の紹介や受付も行っています。「スキル不足が心配」「自分では何をアピールして良いのか分からない」という求職者は、職業訓練を検討してみるのもおすすめです。
個別の職業相談
ハローワークの窓口では、個別の職業相談も実施しています。「職務経歴がないので不安」「仕事探しの方法が分からない」などのお悩みは、窓口の担当者に直接相談してみましょう。マンツーマンで自己分析を手伝ってくれたり、求職者の希望に沿った求人を提案してくれたりすることもあるようです。初歩的な問い合わせから具体的な疑問まで、気兼ねなく相談できます。
求職するにあたって不安なことや分からないことは、最初のうちに相談員に質問して解決しておくと良いでしょう。
ハローワークの相談窓口だけ利用することは可能?
「相談したら必ず応募しなくてはいけない?」「相談だけの利用をどう思われる?」と不安な方もいるでしょう。しかし、ハローワークでは窓口で相談だけすることも可能です。相談だけの利用や紹介された求人を断ることに遠慮や罪悪感をおぼえる必要はないため、積極的に活用してみましょう。
応募したい求人についての問い合わせ
応募したい仕事が見つかったら、窓口の相談員に相談しましょう。ハローワークで扱う求人に応募する際は、必ず窓口を通さなくてはいけません。企業へ質問したいことがある場合は、求職者自身で直接企業と連絡を取るのではなく、ハローワークの窓口へ問い合わせるようにしましょう。
また、ハローワークの求人票には、残業時間や手当の支給など、詳細が明記されていない場合もあります。入社してから「思っていた仕事ではなかった」と後悔しないためにも、応募前にハローワークの相談員に詳しい情報を確認しておくことが大切です。
紹介状の発行
ハローワークの求人に応募する際は、窓口に相談して紹介状を発行してもらいます。紹介状とは、求職者の応募状況を把握するための書類で、応募者の情報や選考方法などが記載されたものです。
即日面接になることもあるので、応募する際は面接への準備を整えておくと安心といえます。なお、紹介状は選考の際に応募先企業へ提出するため、大切に保管しておきましょう。
専門のハローワークの紹介
ハローワークでは、求職者の状況に合わせた専門のハローワークを紹介してもらうことも可能です。たとえば、学生や既卒を対象にした「新卒応援ハローワーク」、おおむね35歳未満の若者を対象とした「わかものハローワーク」、育児をしながら就職を目指している方向けの「マザーズハローワーク」などがあります。
ハローワークインターネットサービスの「ハローワーク等所在地情報」からそれぞれのサービス内容や所在地情報が見られるので、興味のある方は参考にしてみると良いでしょう。
参照元
厚生労働省
ハローワークインターネットサービス
不当解雇に関する相談はハローワークを利用すべき?
不当解雇に関する相談をしたい場合、ハローワークよりも労働基準監督署を利用するのがおすすめです。労働基準監督署とは、事業者が労働に関する法令を遵守するように監督する機関。給料の未払いや労働時間に関する相談も受け付けています。
労働基準監督署に相談できる内容は、「労働基準監督署に相談できる内容は?方法は電話やメール?」のコラムで紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
職業訓練の紹介
ハローワークでは、スキルを身につけたい求職者や非正規雇用が続いている求職者に向けて、職業訓練の紹介を行っています。訓練コースには資格が取得できるものもあるので、就職活動に役立つでしょう。自分のスキルアップや就職に役立つ講座がないか、窓口で相談してみるのがおすすめです。
失業保険の手続き
ハローワークの相談窓口では、失業給付の受給手続きも受け付けています。失業給付を受給する際は、最寄りのハローワークで求職者登録をし、相談窓口に離職票を提出してください。受給資格の認定を受けたら、別日に実施される雇用保険受給者説明会に出席しましょう。
失業給付の受給手続きについては、このコラムの「ハローワークで失業保険の相談をするときの流れ」で詳しく解説します。
ハローワークの「人材確保対策コーナー」にも注目!
「人材確保対策コーナー」とは、人材不足が深刻な地域で、介護・医療・保育・建設・警備・運輸の6分野に特化した就職支援を行う窓口のことです。担当者制できめ細やかな対応が可能なほか、職場見学を行い、精度の高いマッチングができるように工夫されています。興味のある方は、厚生労働省の「人材確保対策コーナー」をチェックしてみましょう。
参照元
厚生労働省
人材確保対策
ハローワークでの相談の仕方と注意点
ハローワークへ問い合わせをしたい場合、窓口で直接相談する方法と電話で相談する方法の2種類があります。ここでは、それぞれの相談方法と注意点をご紹介。ハローワークで相談したいことがある求職者の方は、確認しておきましょう。
窓口相談は予約しておくと安心
ハローワークの窓口相談は、基本的に予約なしでも受け付けてもらえます。ただし、窓口が混雑する時間帯や、職業相談や適性検査といった内容を相談する際は、事前に予約をしておくと安心です。心配な方は、最寄りのハローワークへ直接窓口に相談しに行く前に、予約が必要か問い合わせましょう。
電話相談は内容が限定される
ハローワークでは電話相談も可能です。ただし、「施設の利用方法などの問い合わせ」「応募したい求人についての質問」といった簡単な内容に限られています。失業保険の手続きや就活サポートは窓口での相談が基本なので、電話での相談が難しい可能性があるでしょう。
相談に行く前に電話で確認しておこう
ハローワークによっては、新型コロナウイルス感染症防止の観点から、電話相談の対応範囲を広げている施設もあるようです。直接行く前に、最寄りのハローワークへ質問しておくと確実でしょう。
ハローワークで職業相談をするときの流れ
初めてハローワークで職業相談をするときは、最初に求職者情報を登録する必要があります。ハローワークには目的に応じて複数の窓口があるため、まずは総合案内に行くのがおすすめ。どの窓口へ行けば良いのかを案内してくれます。
ハローワークで職業相談をするときの流れ
- 求職者登録をする
- ハローワークカードを受け取る
- 窓口や情報検索端末で求人を探す
- 気になる求人があれば相談窓口で問い合わせる
- 応募先が決まったら紹介状を作成してもらう
1.求職者登録をする
ハローワークの支援サービスを利用するために必要なのが、求職者情報の登録です。まずは案内に従って求職申込書に記入して仮登録をし、そのあと窓口で本登録を行いましょう。求職申込書は窓口に用意してある筆記式の書類に記入するか、ハローワーク内のパソコンを利用してください。
Webサイトで登録する方法もある
求職者情報の登録は自宅のパソコンやスマートフォンでも可能です。ハローワークインターネットサービスの「求職者マイページアカウント登録」から求職者情報を登録すれば、マイページが開設されます。オンラインで職業紹介を受けたり、マイページから直接求人に応募したりすることが可能になるため、「ハローワークに行く時間がない」という方は、利用を検討してみてください。
参照元
厚生労働省
ハローワークインターネットサービス
2.ハローワークカードを受け取る
求職者情報の登録が完了すると、ハローワークカードが発行されるので必ず受け取りましょう。ハローワークカードがあれば、次回からはカードを提示するだけで受付ができ、気軽に相談窓口や求人情報検索端末などを利用できるようになります。
3.窓口や情報検索端末で求人を探す
求職者登録が済んだら、相談窓口やハローワーク内に設置された求人検索端末で仕事探しをしましょう。ハローワークでは、窓口で相談しながら求人を紹介してもらったり、ハローワーク内に設置されたパソコン(求人情報検索端末)を使ったりと、さまざまな方法で仕事探しをすることが可能です。
また、ハローワークインターネットサービスを利用すれば、自分のスマートフォンやパソコンを使って求人を検索できます。仕事探しの仕方に慣れるまでは、さまざまな方法で多くの求人に目を通してみましょう。
4.気になる求人があれば相談窓口で問い合わせる
気になる求人があれば、相談窓口に問い合わせます。就職後のミスマッチを避けるためにも、業務内容や働き方についてしっかりと確認しておきましょう。また、自身の希望やスキルを窓口の担当者に相談しながら求人を探すことも可能です。
5.応募先が決まったら紹介状を作成してもらう
応募したい求人が決まったら、相談窓口で紹介状を作成してもらいましょう。紹介状を作成してもらうには、応募したい企業の求人票を持参したうえで、相談員と募集条件を確認する必要があります。
求人票は、ハローワークの求人情報検索端末から簡単に印刷可能です。詳しくは、「ハローワークの紹介状のもらい方は?ネットや郵送は可能?」をご覧ください。
ハローワークでは、就職支援の一環として、応募する企業に合わせた履歴書や職務経歴書の添削、面接対策なども実施しています。また、多種多様な就活対策セミナーも開催されているので、受講できるセミナーについて聞いておくのもおすすめです。ハローワークの利用方法を詳しく知りたい方は、「ハローワークの利用方法|初めての方向けに利用条件や登録のやり方をご紹介」のコラムもご参照ください。
「どんな手順で利用出来るのかわからない」「堅いイメージなのでは…」などの理由で、利用を躊躇してしまったと面談した方よりお話いただくことがあります。
ただ、転職のプロであるキャリアカウンセラーに相談することで視野が広がり、新たな発見があることも。ハローワークは求人情報誌や転職サイトだけでは得られない「皆さんに合った仕事の選択肢」を、フラットな視点で提案してくれます。 ぜひ気軽に一度、相談に行ってみてくださいね。
ハローワークで失業保険の相談をするときの流れ
ここでは、退職後にハローワークで失業保険に関する相談をするときの流れを簡単にご紹介します。失業給付を受給するまでに必要な手続きは、ハローワークの窓口に離職票を提出するだけではありません。どのような流れで失業給付を受給するのか、以下できちんと確認しておきましょう。
ハローワークで失業保険の相談をするときの流れ
- 求職申し込みをしたあとに離職票を提出する
- 待機期間の間も就職活動を行う
- 雇用保険受給説明会に参加する
- 失業認定を受ける
- 毎月の失業認定日に就職活動の報告をする
1.求職申し込みをしたあとに離職票を提出する
雇用保険の手続きの前に、求職の申し込みを行いましょう。仕事に就く意思がなければ失業給付は受給できないので、求職者登録とセットで行います。
求職者登録が終わったら、ハローワークの相談窓口で手続きをしてください。持ち物は、退職した会社からもらった離職票、本人確認書類(マイナンバーカードや身分証明証)、証明写真、印鑑、預金通帳(キャッシュカード)などが必要です。忘れずに用意しましょう。
2.待機期間の間も就職活動を行う
求職者登録を行ってから7日間が待機期間です。この期間中は、失業保険を受給できません。なお、待機期間中も、積極的に就職活動をするように相談員から指導されます。
3.雇用保険受給説明会に参加する
ハローワークで開催される雇用保険受給者説明会へ参加します。説明会では、相談員から「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」が配られるので、必ず受け取りましょう。
また、説明会では一回目の失業認定日も通知されます。初回の失業認定日は、説明会の1〜2週間後になることが多いようです。
4.失業認定を受ける
指定された認定日になったら、「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」を持ってハローワークに行きましょう。
会社都合で退職した場合は、初回の失業認定日が終わると約1週間後に失業給付が振り込まれます。自己都合で退職の場合は、2ヶ月の給付制限期間があり、その間は失業保険の振り込みはありません。待機期間が終わって、2回目の失業認定日のあとに初給付となります。
5.毎月の失業認定日に就職活動の報告をする
4週間ごとの失業認定日に、ハローワークの相談員に就職活動の報告を行いましょう。先述のとおり、失業保険を受給するには「失業していること」「就職する意思があること」を証明しなくてはなりません。失業認定日に欠席すると失業給付が受給できないほか、就職活動をしていないのに虚偽の報告をすると失業給付金が差し止めになることもあります。
効果的に相談するために、ポイントを押さえましょう!
ハローワークを活用するのは、転職活動において非常に有効な手段です。より効果的に相談するために、いくつかポイントを押さえておきましょう。
1.事前の準備をしっかりとしておく
・希望する職種・業界、勤務条件などを明確にする
漠然とした悩みではなく、「どんな仕事がしたいのか」「給与はどの程度希望するのか」「勤務地はどこまでならOKなのか」など、具体的な希望条件を伝えられるようにしておきましょう。
・職務経歴書を持参する
職務経歴書はなるべく持参しましょう。事前に作成しておくと、スムーズに相談が進みます。
2.キャリアカウンセラーの話をよく聞き、積極的に質問する
・分からないことは遠慮なく質問する
求人票の見方や応募書類の書き方など、疑問点は積極的に質問しましょう。
・自分の考えや希望を伝える
意見を参考にしつつも、最終的には希望に合った仕事選びができるよう、自分の考えや希望を伝えましょう。
失業認定日の注意点については、「ハローワークの失業認定日の指定時間に遅れるとまずい?日時の変更は可能?」のコラムで解説していますので、ご参照ください。
失業保険は誰でももらえるわけではない
失業保険は条件を満たさなければ受給できません。「求職中である」ことを前提として、「雇用保険の加入期間が1年以上ある」「すぐに仕事に就ける状態である」といった条件を満たす必要があります。そもそも失業保険とは、仕事を失った人が安心して就職活動に専念できるようサポートするための制度です。病気やケガ、妊娠中などの場合は「すぐに働ける」とはいえないため、失業保険は受給できません。また、今後就職活動をする意志がない場合も受給が認められない可能性があります。
ハローワークで職業相談をする際の5つのポイント
ハローワークを利用して就職活動を成功させるには、「職業相談をする際にハンコを押してもらう」「開庁時間に気をつける」などのポイントがあります。求職期間がいたずらに長引かないよう、ポイントを押さえた相談を行うことが、就職活動成功のカギです。
ハローワークで職業相談をする際のポイント
- 職業相談では必ず「ハンコ」をもらう
- ハローワークの開庁時間をチェックしておく
- 相談員に聞かれる内容を前もってまとめておく
- 求人に関する質問内容は具体的に考えておく
- 希望の条件を満たさない求人は断る
1.職業相談では必ず「ハンコ」をもらう
ハローワークで職業相談をする際は、就職活動中であることを証明するために雇用保険受給資格者証にハンコを押してもらいましょう。失業保険を受給するには、4週間で2回以上の就職活動の実績作りが必要です。「ハンコなし」では就職活動の実績を証明できないため、失業保険をもらえない恐れがあります。
万が一ハンコをもらい忘れてしまった場合は、ハローワークの窓口へ相談しましょう。ハローワークには利用履歴が残るため、ハンコをもらっていない旨を伝えれば相談員が調べてくれるはずです。
職業相談は就職活動の実績作りになる
ハローワークでの職業相談は就職活動の実績として認められています。相談内容は「やりたい仕事が分からない」「自己PRが書けない」など、仕事探しに関するものなら問題ありません。相談員が求人を紹介してくれたとしても、気が進まなければその場で断って大丈夫です。相談だけでハンコは押してもらえるため、積極的に活用してみましょう。
ただし、求人情報検索端末で仕事探しをするだけでは実績として認められません。就職活動の実績として認められる内容については、「ハローワークでの求職活動とは?実績作りをして認定のハンコをもらおう」で確認しましょう。
2.ハローワークの開庁時間をチェックしておく
厚生労働省の「ハローワーク」によると、ハローワークの開庁時間は、平日の午前8時30分から午後17時15分までです。ただし、ハローワークによって開庁時間が異なる場合があるので、事前の確認が必須です。なかには平日の夜間や土曜日に開庁している施設もあります。
また、休日明けや開庁直後の混雑時は避けた方が無難です。厚生労働省の同ページでは、職業相談窓口を利用する場合、平日の9時から17時の間の時間が推奨されています。順番待ちや手続きに時間が掛かる可能性も考慮し、余裕をもって行くのがおすすめです。
参照元
厚生労働省
雇用
3.相談員に聞かれる内容を前もってまとめておく
ハローワークの相談員からは、以下のような内容を質問される傾向にあります。スムーズに相談ができるよう、以下の基本的な情報は前もってまとめておくようにしてください。
- ・これまでの経歴について
- ・資格や免許について
- ・就職先についての希望
これまでの経歴やスキル、就職先に関する希望条件は、相談員が求人とのマッチングを考える際に欠かせない情報です。あらかじめ、給料や仕事内容、休暇といった就職先に求める条件を整理しておきましょう。具体的な希望が決まっていない場合は、通勤時間や勤務地だけでも問題ありません。そのほかの希望条件は、相談しながら決められます。
履歴書や職務経歴書を持参するのもおすすめ
履歴書や職務経歴書の作成に自信がない方は、ハローワークへ相談する際に記入済みの書類を持参するのがおすすめです。経歴やスキルがすぐに伝わるだけでなく、誤字脱字や敬語の間違いなどを相談員がチェックしてくれます。
4.求人に関する質問内容は具体的に考えておく
ハローワークでの相談時間を無駄にしないためにも、聞きたい内容は具体的に決めておきましょう。たとえば、気になる求人について「平均的な残業時間」「手当はあるか」などの質問事項をリストアップしておけば、窓口ですぐに質問できます。
「質問しようと思っていたのに忘れてしまった…」といったことがないように、質問したい内容はメモしておくと良いでしょう。
5.希望の条件を満たさない求人は断る
ハローワークの相談員から希望に合わない求人を紹介された場合は、遠慮せず断りましょう。相談員は客観的な視点から仕事を紹介するため、なかには自分の希望条件に合っていないものもあるでしょう。「紹介されたから応募しなければ…」と思って、興味がない求人に応募したり選考を受けたりする必要はありません。相談員に気を遣うことなく、求職者自身の意見をしっかり伝えることが大事です。
ハローワークの利用が初めてで不安な方は、「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムで予習しておくと良いでしょう。
ハローワークに相談に行くときの持ち物・服装は?
ここでは、ハローワークに相談に行くときの持ち物や服装についてまとめました。ハローワークに行く前日までに確認しておくことをおすすめします。
【持ち物】履歴書・職務経歴書があるとベター
ハローワークに相談しに行くときは以下の持ち物があると良いでしょう。
- ・筆記用具とメモ
- ・履歴書や職務経歴書(職業相談をする場合)
- ・雇用保険受給資格者証(失業保険の手続きをする場合)
先述のとおり、ハローワークで職業相談をする場合、職務経歴について質問されることが多いようです。その際、あらかじめ記載した履歴書・職務経歴書を持参するとスムーズに伝えられます。
また、「この文章が分かりにくい」「さらに具体的にアピールしたほうが良い」などのアドバイスがもらえる場合も。履歴書・職務経歴書の書き方が分からない方は、ハローワークで「書き方を教えてほしい」と相談するのも良いでしょう。
【服装】模擬面接がある日はスーツがおすすめ
ハローワークの窓口へ相談しに行くときや仕事探しをするときの服装は普段着で問題ありません。
ただし、模擬面接がある場合はスーツやオフィスカジュアルを選びましょう。面接本番と同じように気持ちが引き締まるほか、相談員に着こなしをチェックしてもらえるためです。模擬面接はビジネスの場に慣れていない方にとっては、身だしなみを整える練習にもなるでしょう。
ハローワークへ行く際の服装や持ち物について、さらに詳しく知りたい方は、「ハローワークに行くときの服装と持ち物について」のコラムを参考にしてみてください。
服装は清潔感のある服装であれば、スーツでなくても問題ありません。
普段着でも構いませんが、あまりにもラフすぎる服装は避け、オフィスカジュアルなど、相手に失礼のない服装を選びましょう。
ハローワークはあくまでも相談機関なので、面接に行く時ほど服装に気を遣う必要はありません。リラックスして相談できる服装を選びましょう。
ハローワークへ職業相談に行くメリットとデメリット
「求職中だけどハローワークへ相談しに行くか決めかねている」という場合は、ハローワークで就職相談するメリット・デメリットから考えるのがおすすめ。ハローワークは公的機関のため誰でも足を運びやすいメリットがある一方で、相談員によって対応にばらつきがあると感じる方もいるようです。具体的な内容は以下で解説します。
ハローワークで職業相談するメリット
ハローワークに相談するメリットは、以下のような内容が挙げられます。
- ・地元の求人が多い
- ・求職者や企業から手数料を取らないため、無料で支援サービスを利用できる
- ・求職者の意思を尊重し、相談員が強く就職を勧めてこない
- ・相談員から不採用の理由が聞ける
ハローワークの大きなメリットは、地域の求人の多さ。「地元に貢献したい」「企業規模にこだわらず優良企業を探したい」という求職者の方にはおすすめです。また、国が運営する公的機関のため、誰でも無料で利用できます。公平性・平等性の観点から、特定の企業を強く勧めてきたり、就職を急がせたりすることはありません。
なお、ハローワークを通して応募した選考では、不採用の理由を相談員に問い合わせることも可能です。失敗した原因を把握すれば、次の採用試験に活かせるでしょう。
ハローワークで職業相談するデメリット
メリットが豊富にある一方、ハローワークには以下のようなデメリットもあるようです。
- ・求人や相談員の質にばらつきがある
- ・同じ担当者に相談できない可能性がある
- ・地元中心のため、大企業の求人が少ない
- ・求職者自身が積極的に行動する必要がある
- ・求人情報から社内の雰囲気が読み取れないことが多い
「ハローワークは無料で求人を掲載できるぶん質の面ではばらつきがある」「担当者が変わると相談しにくい」という意見もあります。徹底したサポートを希望する求職者にとっては、物足りなさを感じる場合があるでしょう。また、ハローワークは地元の中小企業に強い反面、大企業の求人が少ないことをデメリットに感じる求職者の方もいるようです。
ハローワークのメリット・デメリットについては、「働きながら転職活動をするコツは?ハローワークを使うメリットとデメリット」のコラムでも解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
ハローワークとエージェントを併用して就活の成功率アップ!
ハローワークで行っている職業相談や面接対策などの就職支援は、民間の就職・転職エージェントでも無料で実施されています。エージェントではハローワークで取り扱っていない求人を多く扱っているので、併用してみるのもおすすめです。
ハローワークと転職エージェント、どちらを利用するのがいいでしょうか?
迷う場合は、1つに絞らず両方活用してみましょう!
ハローワークと転職エージェント、どちらの活用も効果的ですが、それぞれの特徴を理解した上で、ご自身の状況や希望に合わせて選ぶことが大切です。
ハローワークのメリット
・求人情報は全て無料で見ることができる
・キャリアカウンセラーによる相談を無料で受けられる
ハローワークのデメリット
・求人の多くは中小企業や地元密着型の企業が多い
・応募書類の作成や面接対策などのサポートは、転職エージェントに比べると手厚くはない
転職エージェントのメリット
・非公開求人を紹介してもらえる場合がある
・経験やスキルに合った求人を紹介してもらえる
・応募書類の作成や面接対策などのサポートを受けられる
転職エージェントのデメリット
・エージェントによって得意な業界や職種が異なるため、自分に合ったエージェントを見つける必要がある
どちらが良いか迷う場合は、両方活用してみることも一つです。自分にどちらが合っているのか確かめながら利用してみましょう。
就職・転職エージェントとは?
就職・転職エージェントとは、専任のキャリアアドバイザーによる就職活動のサポートを受けられる民間サービスです。アドバイザーとの個別面談を経て希望に沿った求人を紹介してもらえるほか、履歴書の添削、面接対策など、きめ細やかな就職・転職サポートを受けられます。
就職・転職エージェントを活用するメリット
就職・転職エージェントのサポートは、ハローワークのサービスに比べて手厚いのが特徴です。主なメリットには、以下のようなものがあります。
- ・Web上で簡単に登録ができる
- ・専任のキャリアアドバイザーによる個別サポートが受けられる
- ・プロ目線で履歴書や職務経歴書を添削してもらえる
- ・企業ごとの面接対策をしてくれる
- ・就職活動の疑問はオンライン面談やチャットでもアドバイザーに相談できる
- ・求職者に合った企業を紹介してもらえるのでミスマッチになりにくい
- ・採用意欲の高い、厳選された求人から紹介してもらえる
- ・面接の日程調整や企業とのやり取りはアドバイザーが間に入ってくれる
- ・就職後のアフターフォローがある
就職・転職エージェントでは、就活関連の不安や疑問は些細なことでも相談可能です。「ハローワークで自分に合った求人がなかなか見つからない」「思うように就活が進まない」という場合は、エージェントにも登録してみましょう。
「ハローワーク以外にも就職支援を受けたい」という求職中の方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへお気軽にご相談ください。ハタラクティブは20代のフリーターや既卒、第二新卒に特化したエージェントです。プロのキャリアアドバイザーによる丁寧なヒアリングを行ったうえで、あなたにぴったりの求人をご紹介します。ご提案する求人は、ハタラクティブが実際に取材をした企業のみ。非公開求人もご用意しています。また、所要時間1分程度でできる、性格から分かる適職診断も活用可能です。幅広い選択肢から応募先を探したい方は、ぜひご利用を検討してみてください。
ハローワークで相談するときの疑問を解消するQ&A
ここでは、ハローワークへ相談するときの疑問について、Q&A方式でお答えします。ハローワークの利用方法や職業相談に関する不安についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ハローワークと人材派遣会社の違いは?
ハローワークは公共の施設である一方、人材派遣会社は民間企業が運営しています。
また、人材派遣会社は派遣社員の求人を扱っているのに対し、ハローワークでは正社員や契約社員などを含めた直接雇用の求人を紹介していることも大きな違いです。人材派遣会社については「派遣社員とは?正社員との違いや勤務時間・雇用形態などを解説」のコラムをご覧ください。
ハローワークの職業相談で怒られるのではと不安…
就職活動に関して相談員から咎められることはないため、安心して利用できます。相談員は就職に詳しいため、書類作成や自己PRのコツなどを教えてもらうことも可能です。
「ハローワークを利用する流れは?初めての応募申し込みや失業保険の申請方法」のコラムでは就職活動でハローワークを利用するコツを紹介していますので、ご覧ください。
最寄りのハローワーク以外も利用できる?
最初の求職申し込みと失業保険の手続き以外は、全国どこのハローワークでも可能です。求人情報検索端末を使ったり職業相談をしたりする場合は、アクセスしやすいハローワークを活用してみましょう。
ハローワークの使い方に関しては、「ハローワークの使い方は?利用の流れとポイントを徹底解説」のコラムを参考にしてみてください。
ハローワーク以外に相談できるところは?
ハローワーク以外にも、就職エージェントやジョブカフェ、地域若者サポートステーションなど、さまざまな就職支援サービスに相談できます。「フリーターは就職支援機関を活用しよう!おすすめのサービスを紹介」のコラムを参考に、自分に合った就職支援サービスを探してみましょう。
一人での就活が不安なら、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。プロのキャリアアドバイザーが、あなたに合った求人をご紹介いたします。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。