高卒ニートの就職方法!職歴なしでも大丈夫?おすすめの資格と仕事

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この記事のまとめ

  • 高卒ニートの割合は、ニート全体の約3割
  • 高卒ニートを続ける原因には、自分に自信がないことや面接が苦手なことが挙げられる
  • 高卒ニートの期間が長くなるほど就職がしづらくなる
  • 高卒ニートの期間に資格を取得して、アピールポイントを増やすのもおすすめ
  • 就活を始める際は、視野を広げて自分に合った仕事を見つけよう

高卒ニートの方のなかには、就職できるかどうか不安な方もいるでしょう。高卒ニートの方は、就活対策をきちんと行えば正社員就職を叶えられます。このコラムでは、高卒ニートが就職を成功させるポイントや挑戦しやすい仕事、役立つ資格などをご紹介。これから就活を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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高卒ニートの実情

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現在、ニート状態にある若者の全体のうち3割が高卒といわれています。つまり、ニート全体の10人に3人が高卒ニートというのが現状です。

高卒ニートとは?

高卒ニートとは、最終学歴が高校卒業のニートの方が該当します。
そもそもニートとは、15歳から34歳の就業も求職活動も家事も通学をしていない若年無業者を指す言葉です。厚生労働省の「若年者雇用対策の現状等について(5p)」によると、2010年におけるニートの数は60万人でした。2018年には53万人と減少しているものの、現在も一定数のニートがいることが分かります。

参照元
厚生労働省
第1回今後の若年者雇用に関する研究会資料

高卒ニートになったきっかけ

高卒ニートになるきっかけは人それぞれですが、その主な経験として挙げられるのが以下の3つです。

・希望していた企業への就職が叶わなかった
・高校を卒業して就職後に何らかの理由で退職した
・やりたい仕事が見つからなかった

病気や怪我などの理由で就職の機会を逃した方も少なくないようですが、それらを克服した後に働くモチベーションを持てずに、ニートになってしまったというケースもあります。

高卒ニートを続ける理由

ニートを続ける理由は人によって違いますが、主に以下の5つが挙げられます。

・自分に自信がない
・人と関わるのが苦手
・規則正しい生活を送るのが苦手
・やりたい仕事がない
・面接が苦手

高卒ニートの方は、何かに苦手意識を抱いていたり、働くことに不安に感じていたりする場合が多いようです。なかには、引きこもり状態に不安を感じている人もいるでしょう。「ニートを続けることに不安がある」「状況を改善したい」という方は、「ニートやひきこもりのままだとどうなる?末路や脱出方法をご紹介」をチェックしてみてください。

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高卒ニートの就職事情

高卒ニートの就職事情の画像

ここでは、高卒者の正社員勤務率やニート期間が就職に与える影響について解説します。

高卒より大卒のほうが正社員になる傾向が高い

高卒者の就職事情を知るために、厚生労働省の「これまでの就業状況」を参考に、学歴ごとの正社員勤務率を見てみましょう。

最終学歴正社員として勤務した正社員として勤務していない
高卒61.9%36.9%
大卒79.1%20.5%

引用:厚生労働省「表19 性・最終学歴・雇用形態、最終学校卒業から1年間の状況別在学していない若年労働者割合

上表によると、ニートに限らず高卒全体の正社員としての勤務率は61.9%です。それに比べて、大卒は79.1%が正社員として勤務しています。それほど大きな差ではありませんが、高卒者は大卒者と比較して正社員としての就職率がやや低い傾向にあるようです。

参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況

ニート期間が長くなると就職しにくくなる

ニート期間がある場合、経歴上に「空白期間」が生まれます。空白期間が長いと、採用に対して慎重になる企業も少なくありません。就職活動では、年齢が若くポテンシャルが高い人材のほうが採用されやすいのが実情です。仕事に就いたことがないまま30代、40代と年齢を重ねると、働く意欲があっても採用してくれる企業が減ってしまう可能性も。そのため、高卒ニートの方はできるだけニート期間が長くならないうちに就職するのがおすすめです。

ニート期間の長さに不安がある方は、「35歳以上のニートは就職できない?呼び方や定義をご紹介!」のコラムを参考にしてみてください。

高卒ニートは就職に不利?

高卒ニートの経歴は、応募要件に学歴の制限がある場合に応募できなかったり、経歴やスキルで評価を得られなかったりするなど、就職で不利になる可能性もあります。とはいえ、年齢が若いうちは人柄やポテンシャルを評価する企業も多いため、高卒ニートの方も対策次第で就職は十分に可能です。

状況別!高卒ニートが正社員就職に向けてやるべきこと

状況別!高卒ニートが正社員就職に向けてやるべきことの画像

正社員として就職を考えている高卒ニートの方は、なるべく早く就職活動を始めましょう。経歴に空白期間があっても、仕事への意欲や熱意を示せれば内定をもらえる可能性は十分にあります。この項では、ニートの方の状況別に、正社員就職を目指す方法とコツを紹介するので参考にしてみてください。

1.高卒後すぐニートになった方

高校卒業後にそのままニートになった方は、正社員として就職を目指す前にアルバイトを経験してみるのもおすすめです。高卒ニートの状態からフルタイムで働くことへのハードルが高い人は、アルバイトとして週に数回働き仕事に慣れることで、正社員へ挑戦しやすくなるでしょう。社会人との会話の機会も増えるので、自然にビジネスマナーやコミュニケーション能力の向上を図れます。また、アルバイトで得たスキルや経験は就職活動でアピールしやすいので、就職の可能性も広げられるでしょう。

2.高卒後フリーターを経験してからニートになった方

高校卒業後にアルバイトを経験し高卒ニートになった方は、自己分析をして自分の特性や仕事への価値観を探ってみましょう。過去のアルバイト経験を振り返り「好きな業務は何だったか」「何に満足できなかったか」を書き出してみるのがおすすめです。やりたいことや仕事への価値観が分かれば、志望する企業に仕事への意欲や熱意をアピールしやすくなります。思うように自己理解が進まない場合は、自身の学生時代までさかのぼって自己分析をしてみましょう。また、家族や友人に自分の特性を聞くことで、向いている仕事のヒントを得られる場合もあります。

3.高卒後に就職してからニートになった方

高校卒業後に就職してからニートになった方は、自分が抱える課題を明確にしましょう。退職を繰り返さないためにも、離職した理由をきちんと分析することが大切です。また、正社員経験がある場合は退職理由を聞かれやすいので、回答を事前に用意しておくのがおすすめです。「前向きな退職理由で好印象を与えよう!転職時の面接のコツや例文を紹介」のコラムも参考にしながら、ポジティブな表現ができないかどうか考えてみてください。

高卒ニートが就職するメリットは?

高卒ニートの方が就職すると、「収入が安定する」「社会的信用が得られる」「キャリアアップが目指せる」などのメリットがあります。ニートを続ける場合、自由な生活が得られる一方で金銭的に不安があったり、年齢を重ねると就職が難しくなったりするなど、リスクもあるでしょう。就職をすべきかどうか迷っている方は、就職のメリット・デメリットを比較してみるのがおすすめです。

高卒ニートが就きやすい4つの仕事

高卒ニートが就きやすい4つの仕事の画像

高卒ニートの方が就職を目指すなら、ポテンシャルが重視されやすい仕事や需要が高まっていて人手不足の業界がおすすめです。

1.介護業界

介護業界は、高齢化に伴い慢性的に人手不足に悩まされているため求人が豊富です。資格取得支援制度を導入する企業も多く、経験や資格がない高卒の方も挑戦しやすい業界といえます。「誰かの役に立ちたい」「人と関わることが好き」という人に適性があるでしょう。介護の仕事に関しては、「就活アドバイザーが教える!社会福祉士・介護士・ホームヘルパーのお仕事」で詳しく解説しているのでこちらも参考にしてみてください。

正社員

介護職

  • 年収 244万円 ~ 289万円

  • 残業少なめ,大手企業,安定的な仕事,未経験OK,学歴不問,昇給あり

2.工場の作業員

工場作業の仕事は、マニュアル化されている業務が多いのが特徴。1人で黙々と作業を行うことがほとんどなため、「人と関わるのが苦手」「決まった作業を集中して行うのが好き」といった方におすすめです。経験を積むことで、リーダーや管理職のポジションを担えることも。高卒ニートの方は、一度検討してみるのも良いでしょう。工場勤務の詳細は「工場に就職するメリットを紹介!仕事内容と向いている人の特徴も解説」をご覧ください。

正社員

製造・物流(作業員)

  • 年収 277万円 ~ 353万円

  • 大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり,残業少なめ

3.営業職

営業の仕事は「未経験歓迎」や「学歴不問」の求人も多いため、高卒ニートの方も挑戦しやすい仕事といえます。営業職は顧客とのコミュニケーションは必須ですが、営業活動は個人で行うことが多いもの。マイペースに仕事がしたい人にも適性があります。また、営業職は、成績に応じたインセンティブ制度が整っている傾向があるので、キャリアアップや収入アップも期待できるでしょう。営業職については、「未経験から営業の仕事につくには?」でも解説しています。

正社員

不動産売買仲介営業

  • 年収 276万円 ~ 442万円

  • 大手企業,安定的な仕事,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり

4.プログラマー

プログラマーは、アプリケーション開発やゲームソフト開発などが主な仕事。趣味を活かせる職業でもあるでしょう。プログラマーになるにはスキルや知識が必要ですが、IT業界は市場規模が拡大しているため採用の間口を広げている企業が多くあります。研修制度に力を入れている会社もあるので、IT職に興味のある高卒の方は、求人を探してみるのもおすすめです。プログラマーの種類については、「プログラマーの仕事の種類はどんなものがある?」でも詳しく解説しています。

正社員

ITエンジニア・機械設計エンジニア

  • 年収 253万円 ~ 392万円

  • 賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり,残業少なめ,プライベート重視

高卒ニートから公務員になれる?

高卒ニートの方も公務員になることは可能です。公務員試験に合格する必要がありますが、学歴が問われることはありません。ただし、公務員試験には年齢制限があるため注意が必要です。公務員への就活に関しては、「高卒で公務員に就職できる?大卒との給与の違いや試験の種類を紹介」で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。

ニートの仕事の探し方を知りたい方は、おすすめの職業などを紹介しているコラム「ニートの仕事の探し方とは?おすすめの職種や就活のポイントも紹介!」をチェックしてみてください。

高卒ニートにおすすめの資格

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資格があることで就職が有利になる可能性もあります。ここでは、高卒ニートの方におすすめの資格をご紹介。ただし、資格はあくまでも就職に役立てるためのものであって、最終目標は就職です。資格取得に重点を置き過ぎないよう注意してください。

1.宅地建物取引士

宅地建物取引士は不動産業界で仕事をしたい人に向いている資格。合格率は15~20%と高くはありませんが、受験資格に学歴を含まず独学でも受験可能です。建築業界や金融業界でも重宝されるため、取得すれば目指せる業界の幅を広げることもできます。

2.介護職員初任者研修

介護の仕事に挑戦したい高卒ニートの方は、介護職員初任者研修の取得がおすすめ。130時間のカリキュラムを修了した後、実務試験を通過すれば取得が可能です。無資格よりも資格があった方が面接で仕事に対する理解や意欲の高さをアピールしやすくなります。また、介護職員初任者研修を取得していると、介護職員実務者研修、介護福祉士国家資格と、段階的に介護資格の取得を目指せるでしょう。

3.日商簿記3級

経理の仕事をしたい方は、日商簿記の資格を取得するのがおすすめです。1級~3級、簿記初級、原価計算初級の段階がある資格で、2級以上を取得すれば就職活動で評価を得られやすくなります。日商簿記検定試験では学齢が問われないため高卒ニートの方にも向いていて、通信教育やeラーニングでも資格の取得が可能です。

高卒ニートが就活を成功させる4つのコツ

高卒ニートが就活を成功させる4つのコツの画像

高卒ニートから正社員就職を目指すときに大切なのは、広い視野を持つことです。また、「マイナスイメージになるから」と経歴はごまかさずに正直に伝えましょう。

1.アピールポイントを増やす

高卒ニートの方は、自己分析をして自分の長所を洗い出してみましょう。アピールできることが少ないと感じる場合は、インターンシップやアルバイトなどで経験やスキルを身につけるのも選択肢の一つです。アピールポイントの見つけ方についてさらに詳しく知りたい方は、「自己PRが書けないときは視点を変えよう!ニート経験があっても大丈夫?」のコラムも参考にしてみください。

2.求人を探す際は広い視野を持つ

自分の性格や適正を把握してやりたい仕事を探すことも大事ですが、やりたいことにこだわり過ぎると、就職のチャンスを狭めてしまう可能性もあります。「自分には合っていない」という思い込みは捨てて、視野を広げてみることも大切です。高卒ニートの方は、興味のある仕事だけでなく、これまで興味のなかった仕事にも範囲を広げて仕事を調べてみるのがおすすめ。思わぬ職種で自分に合った仕事が見つかることもあります。

3.企業分析をする

応募したい企業が見つかったら、その企業は「どのような人を求めているのか」を見極めましょう。企業の求める人物像は、企業の求人情報やWebサイト、SNSなどから情報収集して判断します。企業の求める自分像が分かったら、自分の特性と合っているのか確認することが大切です。

4.空白期間が気になっても虚偽の内容は話さない

ニート期間があると体裁が悪いと考え、嘘の履歴を述べることは避けましょう。虚偽の履歴報告は、経歴詐称に当たります。発覚すれば内定取り消しや解雇になる恐れも。嘘をつくよりも空白期間を前向きに伝えて、その間資格取得に挑戦したり、自分がやりたいことを真剣に考えていたりしたことを伝えましょう。たとえ、空白期間中にアピールできることがなくても、この先どのように変わり、会社に貢献するのかを明確に伝えることで、面接官に良い印象を与えることは十分に可能です。

ニートが就職する際の注意点について知りたい方は、「ニートって何歳まで?20代のうちに就活すべき理由や注意点を解説!」をご確認ください。

高卒ニートから就職したいならプロに相談するのも手

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高卒ニートの就職に関するお悩みQ&A

ここでは、高卒ニートの方によくある質問をQ&A形式で紹介します。

職歴なしの高卒ニートは就職できる?

職歴がない高卒ニートの方も就職は可能です。年齢が若いうちは、経験やスキルよりもポテンシャルを重視する企業も多くあります。就職を成功させたい高卒ニートの方は、仕事への意欲や熱意を伝えるようにするのがおすすめです。「ニートで職歴なしの人は就職できる?おすすめの仕事や就活の進め方をご紹介」のコラムも参考にしてみてください。

高卒ニートにおすすめの職種は?

高卒ニートの方は、「未経験歓迎」の求人が多くあるIT関連職種や介護職が狙い目です。IT関連職種や介護職は、研修制度が整っている企業が多いので挑戦しやすい職種といえます。「ニートにおすすめの職業11選!就職するための方法も紹介」のコラムでは、ニートの方におすすめの仕事をほかにも紹介しているので、こちらもチェックしてみください。

高卒ニートが就職を成功させるコツは?

高卒ニートの方は、応募企業に仕事へのやる気や熱意を伝えることが大切です。アピールできることが少ないと感じる場合は、志望する職種に関連のある資格を取得したりインターンやアルバイトをしたりするなど、スキルを高めておくのも一つの選択肢といえます。「ニートから就職したい!成功するための方法やおすすめの職業を解説」のコラムでも、就職のコツについて解説しているので、興味のある方はこちらもご覧ください。

高卒ニートでやりたいことがない…どうやって仕事を探す?

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