ニートから正社員は無理じゃない!受かるための方法やおすすめの仕事を紹介

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この記事のまとめ

  • 早めに行動を起こせば、ニートから正社員になれる可能性は十分にある
  • ニートが正社員になるコツは、「ポジティブ思考でいる」「仕事に偏見を持たない」など
  • ニートから正社員になるには、生活リズムを整えたり会話に慣れたりすることが大事
  • 正社員を目指すニートの方には、営業職やIT系の職種がおすすめ
  • 面接では、ニートになった理由や空白期間にしていたことを明確に伝えるのがポイント

ニートから正社員になりたいと考えているものの、「自分には無理かもしれない」「選考に受からないのでは…」と不安を抱える方は多くいるでしょう。ニート期間が延びるほど採用ハードルは高くなるため、就活は1日でも早く始めるのがおすすめです。このコラムでは、ニートから正社員として就職するための方法をご紹介。ニートの方におすすめの職種も紹介しているので、チェックしてみてください。

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ニートから正社員になるのは無理じゃない!4つの理由

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ニートから正社員になることは十分可能です。ただし、ニート期間が長引くほど正社員就職は難しくなるため、早めに行動を起こしましょう。この項では、ニートから正社員になれる理由を解説しているので、就職を前向きに検討してみてください。

1.実際にニートから正社員になった人が存在している

世の中には、ニートから正社員になった人が一定数存在します。
労働政策研究・研修機構の「資料シリーズNo.217『第3章 非求職無業者(ニート)の経歴と意識、世帯の状況』」によると、1年前にニートやフリーターで、2016年度に正社員として働いている人の割合は以下のとおりです。

 男性女性
15-19歳16.1%16.4%
20-24歳20.6%22.7%
25-29歳22.0%18.3%
30-34歳12.5%10.7%
35-39歳9.8%8.4%

引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「図表3-18 1年前「無業・非家事非通学・無配偶で卒業者」(非求職無業+求職者)であった者の現状(23p)

男性の場合、ニートやフリーターから正社員になった人の割合は20代後半が最も高く、その後は減少傾向です。女性の場合は20代前半のパーセンテージが最も高く、その後は減少傾向となっています。ニートから正社員を目指す場合は、比較的就職しやすい20代のうちに行動を起こすと良いでしょう

参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
資料シリーズ No.217

2.卒業後3年以内なら新卒枠で就活できる

卒業後3年以内のニートの方は、新卒として扱ってもらえる場合があるようです。厚生労働省の「青少年雇用対策基本方針(13、14p)」には、以下のような記載があります。

「学校卒業見込者の採用枠について、既卒者が学校等を卒業後少なくとも3年間は応募できるものとすること、できる限り年齢の上限を設けないようにすること等を定めたところである。この指針を活用し、事業主への周知啓発、指導を着実に実施することにより、学校等を卒業後の一定期間は『新卒』扱いとする、通年採用を拡大するなど、既卒者が正規雇用に応募する機会を広げる取組を促す必要がある。」

ただし、会社によっては、卒業後にブランク期間がある方を新卒と認めない場合もあるので注意しましょう。新卒の定義は「新卒の定義とは?既卒、第二新卒との違いについて」に載せているので、気になる方はあわせてご覧ください。

参照元
厚生労働省
青少年雇用対策基本方針

3.少子高齢化の影響で若年層の採用は拡大している

近年は、少子高齢化の影響で人材不足の傾向にあるため、ニートから正社員になるチャンスは十分にあります。厚生労働省の「令和元年版 労働経済の分析(102、103p)」によると、人手不足の会社は「求人募集時の賃金を引き上げる」「中途採用を強化する」「求人募集時の賃金以外の労働条件を改善する」といった取り組みによって、採用対象を拡大しているようです。また、経済産業省の「2050年までの経済社会の構造変化と政策課題について(5p)」では、今後も出生率が減少すると予想されているので、若手人材の需要はますます高まっていくでしょう。

ニートから正社員になりたい人は早めに行動を起こそう

正社員になりたいニートは、なるべく早いうちに行動を起こしましょう。少子高齢化によって採用対象を拡大している企業は増えているものの、厚生労働省の資料(106p)には、正社員の採用拡大の対象となる年齢層が「15〜34歳」と記されているからです。ニートから正社員になる方法はこのコラムの「ニートから正社員になる6つの方法」で紹介しているので、ご参考にしてください。

参照元
厚生労働省
令和元年版 労働経済の分析
経済産業省
第1回 産業構造審議会 2050経済社会構造部会

4.選考では経歴が重視されない傾向にある

正社員の採用選考では、学歴や経歴が重視されない傾向にあります。厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、中途採用者の選考で重視する点別の事業所割合は以下のとおりです(パーセンテージの高い上位5項目を抽出)。

選考で重視する項目事業所割合
職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神76.0%
コミュニケーション能力62.9%
マナー・社会常識60.1%
組織への適応性47.8%
業務に役立つ職業経験・訓練経験40.6%

引用:厚生労働省「図2 正社員の採用選考にあたり重視した点別事業所割合(複数回答)(平成 30 年)(7p)

「ニート歴があって採用される自信がない…」という場合も、就業意欲や勤労意欲、チャレンジ精神、コミュニケーション能力といった経歴以外の面で補えれば、正社員として就職できる可能性は十分にあります。ただし、会社によっては、学歴や経歴を最重要視する場合もあることを認識しておきましょう。

参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況

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ニートが正社員にならないことによる3つのリスク

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ニートを長く続けていると、収入や社会的信用の面でリスクが生じます。また、いざニートを脱却しようと思っても、年齢を重ねてからの就職は上手くいかない恐れも。この項では、「収入」「社会的信用」「就職の難易度」の観点から、ニートを続けるリスクを解説します。

1.ニートは収入が安定しない

ニートを続けるデメリットは、収入が安定しない点です。人によっては収入がゼロの場合もあるでしょう。今は親に養ってもらっている人も、その生活が永久に続くわけではありません。
また、仮にニートからフリーターになったとしても、正社員との生涯年収には大きな差が生じるとされています。厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」に掲載されている、正社員と正社員以外の平均賃金は以下のとおりです。

 正社員の平均賃金正社員以外の平均賃金
20-24歳21万6,600円18万3,000円
25-29歳25万0,900円20万4,900円
30-34歳28万3,700円20万7,600円
35-39歳31万5,900円20万8,300円
40-44歳34万1,800円21万0,200円
45-49歳36万1,300円20万9,900円

引用:厚生労働省「第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差(12p)

年齢を重ねるにつれて正社員と正社員以外の賃金差は大きく広がっていきます。正社員以外は昇給しても少額である可能性が高く、昇進の機会も正社員より少ない傾向にあるため、収入が上がりにくいようです。

参照元
厚生労働省
令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況

2.ニートは社会的信用が得にくい

ニートでい続けると社会的信用を得にくくなります。社会的信用度は、基本的に収入の安定度合いや社会的地位によって決まるからです。社会的信用が得られないと、クレジットカードの審査を通過できなかったり、ローンを利用できなかったりする場合があります。将来、住宅や車といった大きな買い物をしたいと考えているニートの方は、安定した収入や社会的信用を得やすい正社員を目指すのも手です。

3.ニートからの脱却が次第に難しくなる

ニートのまま年齢を重ねると就職するのが難しくなっていきます。年齢が上がるにつれて経験やスキル、即戦力を求められるのが実情だからです。20代のうちであれば、スキルや即戦力よりポテンシャルを重視してくれる会社が多いため、年齢と将来性を武器に就活を進められます。

ニートを続けるリスクをより詳しく知りたい方には、「ニートやひきこもりのままだとどうなる?末路や脱出方法をご紹介」のコラムもおすすめです。

ニートが正社員の選考に受からないときの確認事項

正社員の選考に受からない場合は、仕事に対するネガティブな偏見が強かったり、自信がなかったりする可能性があります。以下では、正社員の選考に受からないときの確認事項を紹介しているので、チェックしてみてください。

1.仕事に対するネガティブな偏見がないか

「営業職はノルマが厳しいから嫌」「世の中にはブラック企業ばかり溢れている」など、仕事に対してネガティブな偏見を持っていると、正社員になりにくくなります。就職先の選択肢が狭まったり、企業側に就業意欲の低さが伝わってしまったりするからです。仕事に対する偏見をなくして就職を成功させたいニートの方は、「誤解が多い3K仕事!適職探しは先入観なしでスタートを」のコラムもご確認ください。

2.他責思考がないか

他責思考が強いと正社員になりにくいといわれています。たとえば、「就職できなかったのは親のせい」「早期退職したのは企業が悪かったから」と、ニートになった原因を環境のせいにしている場合です。他責思考でいると、企業側に「仕事でミスをしても人のせいにするのではないか」と思われる恐れがあります。すべて自責思考で捉える必要はありませんが、冷静に物事を見つめ、自分の落ち度や改善点はないかを振り返ることも重要です。

3.自信を持っているか

自分に自信を持っているかどうかも、正社員の選考に受からないときの確認事項の一つです。ニートを採用している企業の多くは、今後の活躍に期待を寄せています。しかし、過去の失敗を引きずったりニート期間をマイナスに捉えたりしていると、発言がネガティブになりやすく、企業側に好印象を与えられません。自分に自信がなくて就活が上手くいかない場合は、「働く自信がないときの対処法!相談先はどこが良い?ニートも卒業できる?」のコラムもお役立てください。

4.行動を起こしているか

「ニートから正社員になりたい」と思うばかりで行動に移していない場合も、正社員になりにくいといえます。いくら頭の中で焦っていても、実際に動き出さなければ状況は変わりません。どうしても行動に移せないときは、このコラムの「ニートが正社員にならないことによる3つのリスク」を参考に、現状のままでいるリスクを考え直してみましょう。就職に向けて何をしたら良いか分からない場合は、「ニートからの脱出を成功させるには?試すべき行動や就職活動のコツをご紹介」もご一読ください。

ニートから正社員になる4つのコツ

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この項では、ニートから正社員になるコツを4つご紹介します。ぜひ就職活動に役立ててみてください。

1.物事をポジティブに考える

ニートから正社員を目指すうえで、物事をポジティブに捉えることは重要です。失敗しても反省して次に活かしたり、初めてのことにも果敢に挑戦したりすることができれば、企業から好評価を得やすいでしょう。過去を引きずるのではなく、「なぜ正社員として働きたいのか」「今後どのように成長したいか」というように、未来に活かす行動力や意欲をアピールできると、より評価につながりやすくなります。

2.仕事に偏見を持たない

仕事にネガティブな偏見を持たないのも、ニートから正社員になるコツの一つです。先入観だけで求人を選り好みすると就職のチャンスを逃す可能性があるので、幅広い会社や職種に目を向けましょう。たとえば、営業職は「厳しい」「きつい」というイメージを持たれやすいですが、需要が高いうえ、やりがいを感じる人も多い仕事です。正社員を目指すニートの方は、最初から向いていないと決めつけず、会社の特性や仕事内容をよく調べたうえで自分の適性を判断しましょう。

3.物事を論理的に考える

ニートから正社員を目指す方は、物事を論理的に考える癖を身につけるのも良いでしょう。論理的思考能力は、すべてのビジネスに通じる考え方とされており、正社員の採用選考で重視される項目の一つだからです。たとえば、ニートになった理由を聞かれた場合、感情的に「自分がダメな人間だから」と思考を止めてしまうのは好ましくありません。なぜニートになったのか、何が良くなかったのかを冷静に見極めて採用担当者に伝えられれば、好印象を与えられるでしょう。

4.自己分析をする

自己分析がしっかりできていれば、ニートからの正社員就職を成功させやすいでしょう。自己分析によって強みや価値観を把握することで、自分に向いている仕事が分かったり、自己PRや志望動機の内容を充実させやすくなったりするためです。自己分析のやり方は「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」でも触れているので、ぜひ参考にしてください。

自己分析が苦手な方には「他己分析」がおすすめ

自己分析が苦手な方は、家族や友人に「他己分析」してもらうと良いでしょう。客観的に分析してもらうことで、自分では気づかなかった強みが見つかる可能性があります。身近に相談できる人がいない場合は、ハローワークや就職・転職エージェントを利用するのもおすすめです。

ニートが正社員になる前の4つの準備

この項では、ニートから正社員になる前に行っておきたい準備を4つご紹介します。いきなり就活を始めることにハードルの高さを感じる場合は、以下の行動から始めてみましょう。

1.生活リズムを整える

ニート生活で昼夜が逆転した場合は、正社員を目指す前に朝昼型の生活に戻しましょう。会社説明会や採用面接が行われるのは基本的に日中です。夜型の生活を続けていると、応募したい会社の説明会や面接に参加できなくなる可能性があるので注意してください。

生活リズムの整え方

生活リズムを整えるには、毎朝決まった時間に起きたり1日のスケジュールを立てたりするのがおすすめです。スケジュールの中に適度な運動を取り入れると、ほど良く体が疲れて夜に眠りやすくなります。「家族の買い物を手伝う」「近所を散歩する」といった軽い運動でも構わないので、毎日のスケジュールに取り入れてみてください。

2.身だしなみを整える

ニート期間に人と会う機会が減り、外見に気を配る習慣がなくなった場合は、身だしなみを整えてみるのも良いでしょう。清潔感のある身だしなみは社会人マナーの一つで、外見による第一印象が選考結果を左右する場合もあるからです。身だしなみの整え方は、「転職活動の服装はスーツが基本?面接や証明写真での身だしなみを解説!」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

3.人と話すことに慣れる

人と会話することに慣れるのも、正社員になる準備の一つです。面接ではコミュニケーション力を問われやすいので、会話がスムーズにできるように練習しておきましょう。家族や友人などと話す機会を増やし、声を出したり表情筋を動かしたりしながら、コミュニケーションを取ることに慣れていくのがポイントです。

コミュニケーション力=話し上手ではない!

ビジネスの場で求められるコミュニケーション力は、相手を笑わせたり、大勢の前で話したりする能力だけを指すわけではありません。大切なのは相手の質問に対して適切に答えたり、分かりやすく物事を伝えたりすることです。コミュニケーションに苦手意識がある方は、「まずは相手の質問に答えること」「分かりやすく伝えること」を日ごろから意識して、少しずつ自信をつけていきましょう。

4.就職後の展望を考える

ニートから正社員を目指す方は、就職後のイメージを固めておきましょう。正社員になることだけが目的になっていると、就職後にモチベーションを保てなかったりミスマッチが生じたりして、早期離職に繋がる恐れがあります。「入社後に何をしたいか」「将来どうなっていたいか」など、目標を具体的に考えておきしょう。

汎用性の高い資格を取得するのもおすすめ

正社員を目指すニートの方は、業務に役立つ資格を取得して就職のチャンスを広げるのも手です。ただし、勉強に時間を掛け過ぎてしまうと「若さ」という貴重な武器を失ってしまいます。そのため、資格が必須の会社でない場合は、資格の勉強よりも就活に専念するのがおすすめです。どうしても資格を取りたい場合は、期間を決めて勉強しましょう。

ニートから正社員になる6つの方法

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この項では、ニートから正社員になる方法を6つご紹介します。どの方法にもメリット・デメリットがあるので、自分に合う方法を試してみましょう。

1.アルバイトから正社員登用を目指す

ニートからいきなり正社員になるのが不安な場合は、アルバイトから始めて正社員登用を狙うのがおすすめです。正社員登用制度があるアルバイトに応募すれば、一定期間働いたのちに有期雇用から正社員雇用(無期雇用)に切り替えてもらえる可能性があります。

メリット

アルバイトは正社員の良い前準備といえます。アルバイトで職務経験や成功体験を積めば、正社員就職の際に自信を持ってアピールできるでしょう。また、シフトの融通が利きやすく、無理のないペースで働けるのもアルバイトの魅力です。

デメリット

正社員登用制度が設けられていても、アルバイト全員が正社員になれるわけではありません。厚生労働省の「労働経済動向調査(令和4年2月)の概況(13p)」によると、正社員登用制度を導入している会社であっても、登用実績は37%に留まっています。ニートから確実に正社員になりたい場合は、アルバイトを「仕事に慣れるための場」と割り切り、並行して就活を行うと良いでしょう。

「無期転換ルール」の活用もおすすめ

肩書きではなく、「雇用の安定性」を求めて正社員を目指すニートの方は、「無期転換ルール」を利用するのもおすすめ。無期転換ルールとは、同一の雇用者との間に結ばれた有期労働契約が5年を超えて更新された場合に、被雇用者からの申し出によって無期労働契約に転換できる仕組みのことです。同じ職場で5年以上働き続ける自信がある場合は、無期転換ルールの活用を検討してみても良いでしょう。

参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和4年2月)の概況

2.派遣社員から正社員になる

派遣社員から正社員を目指す方法も、ニートの方におすすめです。単発・短期の派遣社員から始め、働くことに慣れたら正社員就職にステップアップすると良いでしょう。紹介予定派遣であれば、派遣先の企業で3~6ヶ月間働いたのちに正社員になることも可能です。

メリット

派遣期間に得た職務経験や成功体験は、正社員として就職する際に大きなアピールポイントとなります。また、紹介予定派遣の場合は、正社員になる前提で派遣社員として働くため、正社員移行率が比較的高いのが魅力です。派遣期間中に働きながら企業との相性をチェックできるので、ミスマッチも起こりにくい傾向があります

デメリット

紹介予定派遣は人気があり、競争率が高い傾向にあります。そのため、将来的に正社員を目指していても、「そもそも派遣会社に採用されない」「希望の企業に派遣してもらえない」という場合もあるようです。

インターン後に正社員を目指す方法もある

ニートの方には、インターン後に正社員を目指す方法もおすすめ。インターンとは、自分が興味のある会社で一定期間実際に働ける制度です。会社の雰囲気を知れたり、経験やスキルを身につけられたりするので、いきなり正社員になるのが不安な場合は試してみると良いでしょう。詳しくは、「インターンシップとは?参加のメリットや目的を解説!社会人は参加できる?」をご覧ください。

3.期間工から正社員になる

ニートから正社員を目指す前に職歴を積みたい場合は、期間工になる方法がおすすめ。期間工とは、自動車メーカーや製造メーカーの工場で一定期間働く契約社員のことです。雇用期間が決まっている点ではアルバイトと似ていますが、期間工のほうが好待遇の傾向にあります。

メリット

期間工の大きなメリットは待遇の良さです。一般的なアルバイトよりも給与が高く、寮が完備されていることも多いため、貯金がしやすいといわれています。また、期間工を募集しているのは名の知れた大企業の場合もあるため、憧れのメーカーで働く経験を得られる可能性があります。

デメリット

期間工は、雇用元が有名企業である場合が多いことや待遇の良さなどから、募集枠がすぐに埋まってしまいます。また、期間工の勤務地となる工場は臨海部や特定の地域に集中しているので、「通勤に車が必要だけど免許を持っていない」「実家から離れて一人暮らしする自信がない」という場合は、勤務地の遠さがデメリットになり得るでしょう。

スキルや実績を身につけるまでの過程は記録しておこう

ニートから正社員になる前に非正規雇用で働こうと考えている方は、スキルや実績を身につけるまでの過程を日ごろからまとめておくようにしましょう。正社員の採用面接で、「どのようなスキルを得たのか」「どのような実績があるのか」「それを会社でどう活かすのか」を明確に伝えられれば、採用のチャンスが高まります。

4.ハローワークのトライアル雇用を利用する

ハローワークのトライアル雇用制度を活用するのも、ニートから正社員になる方法の一つです。トライアル雇用とは、職務経験がない人向けの雇用制度を指します。原則3ヶ月間、正社員就職を前提として試行雇用されるため、働きながら会社との相性を見極めることが可能です。トライアル期間終了後、求職者と会社の双方が合意すれば、正式に正社員として採用されます。

メリット

トライアル雇用は職務経験が浅い人向けの制度であるため、経歴に自信がなくても応募しやすいのがメリットです。仮に正社員雇用に至らなかったとしても、職務経験が得られるのは大きな利点といえます。

デメリット

トライアル雇用の求人数はやや少ない傾向にあります。地域によっては仕事を選べない可能性があるため、幅広い選択肢の中から選びたいニートの方にとってはデメリットといえるでしょう。

5.就職・転職サイトで正社員求人を探す

すぐに正社員として就職したいニートの方は、就職・転職サイトで求人を探すのも一つの手です。運営会社によって掲載している求人は異なるので、複数の就職・転職サイトを利用して、より多くの情報を得るのがおすすめ。気になる正社員求人が見つかったら、エントリーボタンもしくは電話で応募しましょう。

メリット

就職・転職サイトを使用するメリットは、自分のペースで就活を進められる点です。パソコンやスマートフォンから簡単に利用できるので、場所や時間を選ばずに正社員求人を探せます。また、就職・転職サイトの会員登録は基本的に無料で、経済的な心配をせずに利用できるのもメリットです。

デメリット

就職・転職サイトを利用するデメリットは、自分に合ったサイトを見極めなければならないことです。たとえば、経験者向けやハイクラスの転職者向けのサイトはニートの就活には向かないので、選ばないように注意してください。また、Web履歴書の入力や選考日程の調整などは自身で行う必要があります。選考書類の作成やスケジュール管理を1人で行う自信がない方にとっては、その点もデメリットといえるでしょう。

6.就職・転職エージェントで正社員求人を紹介してもらう

ニートから正社員になるには、就職・転職エージェントの活用もおすすめ。就職・転職エージェントとは、就活アドバイザーが求職者に適した求人を紹介する民間のサービスです。選考対策もあわせて行っているエージェントが多いため、応募書類の作成や面接に自信がない方も安心して利用できます。

メリット

就職・転職エージェントでは、専任のアドバイザーが求職者と企業のマッチングを丁寧に行ってくれるため、自分に合った正社員求人に出会いやすくなります。就職・転職エージェントが紹介する求人は、企業に直接取材した信用のおけるものが多く、ブラック企業も除外されている傾向にあるようです。また、アドバイザーが選考日程の調整や会社側との条件交渉を代行してくれるのもポイント。会社側とのやり取りがうまくできるか不安な方は、就職・転職エージェントを利用すると良いでしょう。

デメリット

就職・転職サイトと同様、エージェントの対象者は会社によって異なります。正社員になりたいニートの方は、転職者向けや新卒者向けのエージェントを選ばないよう注意しましょう。また、地域によってはニート向けの就職・転職エージェントがない場合もあります。オンラインで対応するエージェントも増えていますが、オフィスまで足を運ばなければいけない可能性があることも頭に入れておきましょう。

ニートから正社員になる方法は「ニートからの就職はスピードが肝心!支援機関を使って就活を有利に進めよう」でもご紹介していますので、参考にしてください。

ニートが正社員求人を探すときのポイント

ニートの方が正社員求人を探すときは、「未経験歓迎や学歴不問の求人を選ぶ」「大手企業や有名な会社にこだわらない」などのポイントを押さえましょう。

未経験歓迎や学歴不問の求人を選ぶ

正社員を目指すニートの方は、未経験歓迎や学歴・職歴不問の求人を選ぶのがおすすめ。「未経験歓迎」「学歴・職歴不問」といった条件を提示している会社の多くは、入社後に人材を育成することを前提に求人を出しているからです。未経験から挑戦できる仕事は、このコラムの「ニートの正社員就職におすすめな6つの職種」で紹介しているので、あわせてご参照ください。

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大手企業や有名な会社にこだわらない

ニートから正社員を目指す場合は、大手企業や有名な会社にこだわり過ぎないようにしましょう。大手企業や有名会社は人気が高く、有名大学出身の新卒者や、スキル・実績を兼ね備えた中途者などがライバルになるため、就職の難易度が上がります。どうしても大手企業や有名な会社に入りたい場合は、別の会社で経験を積んでから再度挑戦するのもおすすめです。

やりたいことがないときは?

「やりたいことがないけど、ニートから正社員になりたい」という方は、絶対にやりたくないことを決め、それ以外の仕事に挑戦してみましょう。はじめはあまり興味がなかったとしても、続けるうちにやりがいを感じる場合もあります。「やりたい仕事に就かなきゃいけない」という固定観念があると、正社員になるチャンスを逃す場合があるので、ぜひ視野を広げて仕事を探してみてください。

ニートが正社員を目指しやすい業界

ニートが正社員を目指しやすい業界の画像

この項では、正社員を目指すニートの方におすすめの業界を、有効求人倍率をもとに解説します。有効求人倍率とは、「求職者1人に対してどれくらいの求人があるか」を表す指標です。有効求人倍率の数値が高いほど求職者の需要が高いといえます。
以下は、厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和4年11月分)について(8-1p)」を参考に、有効求人倍率が比較的高い業界をまとめたものです。

・建設業:6.23倍
・サービス業:2.77倍
・運輸業:2.33倍
・製造業:2.09倍
・販売業:1.99倍

正社員を目指すニートの方は、就職活動の際に上記の数値も参考にしてみてください。ただし、有効求人倍率は時期や社会情勢によっても変動するので、変動を定期的にチェックするのがおすすめです。

参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和4年11月分)について

ニートの正社員就職におすすめな6つの職種

ニートの正社員就職におすすめな6つの職種の画像

ニートから正社員を目指す際は、仕事選びも大変重要です。未経験から挑戦しやすい仕事や、人手不足により採用の間口を広げている職種の求人に応募することで、就職のチャンスは広がるでしょう。以下では、ニートの正社員就職におすすめな6つの職種をご紹介するので、チェックしてみてください。

1.警備員

警備員は年齢・経験不問の求人が多く、入社時点で特別なスキルや知識を求められにくい職種です。警備員は「立ち仕事でつらそう」「夏や冬の現場は大変そう」といったイメージを持たれやすいですが、勤める企業によって業務内容は異なります。たとえば、オフィスビルの警備はモニター監視や入館受付など、室内で業務を行うのが一般的です。商業施設内の警備は、館内を巡回したり利用客とのコミュニケーションが発生したりする場合があります。ニートから正社員を目指す方は、イメージだけで判断せず、業務内容をよく調べて仕事を選びましょう。

正社員

常駐セキュリティスタッフ職

  • 年収 284万円 ~ 439万円

  • 大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり

2.営業職

営業職は経歴不問の求人が多い傾向にあるので、ニートからの正社員就職におすすめです。ビジネスマナーや商材の知識は入社後に研修で教えてもらえる場合が多いため、初めて正社員になる方にも向いています。営業をとおしてコミュニケーション力や企画力など、さまざまなビジネススキルを身につければ、転職する際にも強力な武器となるでしょう。営業職はどの業界においても必要とされる職種で、将来のキャリアアップも望めるため、ぜひ就職の選択肢に入れてみてください。

営業職に就きたい方向けの

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3.介護職

介護・福祉業界は、高齢化による慢性的な人手不足の状態なので、介護スタッフの採用活動を積極的に行っています。そのため、職務経験がなくても正社員になれる可能性が高いようです。就職後に「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」などの資格を取得すれば、キャリアアップも目指せます

正社員

介護職

  • 年収 289万円 ~ 341万円

  • 大手企業,安定的な仕事,未経験OK,賞与あり,昇給あり,残業少なめ,プライベート重視

4.IT系職種

プログラマーやエンジニアなどのIT系職種は、IT技術の急速な発展により人手不足の傾向にあります。それに伴って未経験者の採用に力を入れている会社が多いので、経歴に自信がない方も採用されるチャンスがあるでしょう。ただし、基礎知識が身についているほうが選考で有利になる場合もあるので、無料のプログラミング講座や学習アプリで事前に学習しておくのもおすすめです。

IT関連の仕事に興味がある方向けの

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5.ドライバー職

運送業界は深刻な人手不足状態で、ドライバーの採用を積極的に行っている会社が多くあります。免許取得支援制度が整っている会社も多いので、未経験者やペーパードライバーの方も挑戦しやすい職種です。1人の時間が多いので、人目を気にせず仕事へ集中したい方に向いています。人とコミュニケーションを取りたいニートの方には、宅配ドライバーやタクシードライバーがおすすめです。

正社員

タクシー乗務員

  • 年収 245万円 ~ 311万円

  • 未経験OK,諸手当あり

6.工場内作業員

未経験者向けの求人が多い工場内作業員も、ニートが正社員として就職しやすい職種といえます。工場の仕事はマニュアル化されていることが多いため、職歴やスキルを問われないのが特徴です。また、人と話す機会が少ないので、コミュニケーションを取るのが苦手な方にも向いているでしょう。現場で経験を積めば、ゆくゆくは管理者にキャリアアップできる可能性もあります。

ニートが正社員の面接を受ける際のポイント

ニートから正社員に挑戦する場合、面接では高確率で「空白期間」に関する質問をされます。面接官に好印象を与えられるよう、下記のポイントを参考にしながら回答を考えましょう。

ニートになった理由を明確に伝える

ニートから正社員就職を目指す方は、ニートになった理由を明確にしましょう。家族の介護や体調不良といったやむを得ない理由は面接官に納得されやすいですが、なんとなくニートになった場合は、就職しなかった理由をできるだけ前向きな表現に変えるのがおすすめです。たとえば、「自分に合う仕事が見つかるまで妥協したくなかった」「資格取得のために勉強していた」などの回答を用意しておくと良いでしょう。ニートになった理由を明確にしたい方は、「ニートになった理由は?空白期間を上手く説明して就活を成功させよう」もご一読ください。

ニートになった理由をごまかすのはNG

面接でニートになった理由を聞かれたときは正直に答えましょう。ニート歴を隠したり空白期間を短く伝えたりすることは経歴詐称にあたり、入社後に採用を取り消される可能性があります。いずれ転職する際に影響する場合もあるので、注意が必要です。

ニートの期間に何をしていたか説明する

面接では、空白期間に何をしていたのかを説明することも大切です。「さまざまな仕事を経験してから正社員を目指そうと思い、日雇いのバイトをしていた」「やりたいことを見つけるため、定期的にセミナーへ参加していた」というように、何のためのブランク期間だったかを説明しましょう。ブランク期間を経て分かったことや発見したことを伝え、「自分にとって意味のある時間だった」と説明できれば、面接官に納得してもらいやすくなります

ニートから正社員を目指す方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、専任のアドバイザーが丁寧にカウンセリングを行い、求職者一人ひとりに合った会社の求人をご紹介します。就活サポートの一環として、面接対策や応募書類の添削、企業とのやり取りなどもすべて無料で行っているので、ニートから正社員を目指す一歩としてまずはお気軽にご連絡ください。

ニートの正社員就職に関するお悩みQ&A

「ニートからいきなり正社員になるのはハードルが高い…」「何から始めれば良いか分からない」など、就活への不安が尽きない方もいるでしょう。この項では、正社員を目指すニートの方のお悩みをQ&A方式で回答していきます。

いきなり正社員はハードルが高い…

ニート期間が長く、正社員として働くことに自信がない場合は、アルバイトから始めてみるのも良いでしょう。社員登用制度を設けている職場だと、アルバイトから正社員になることも可能です。詳しくは「まずはバイトから!ニートからの脱却方法と就職のコツ」に掲載しています。

何から始めれば良いか分かりません。

生活リズムが乱れている場合には、まず生活習慣を改善しましょう。また、働くうえでは体力が必要になるので、体力をつけることも大事。「ニートになる原因と心理的要因は?生活を改善して正社員就職を目指す方法」では、社会人として働くために見直すべき項目を紹介しているので、ぜひご一読ください。

ニートにおすすめの正社員職種は?

ニートにおすすめの正社員職種は、「警備員」「営業職」「介護職」「IT系職種」などです。これらの職種は人手不足の傾向にあり、未経験者を歓迎しやすい職種なので比較的就職しやすいでしょう。「ニートにおすすめの職業11選!就職するための方法も紹介」でも、ニートが就職しやすい業種や就職を成功させるためのポイントを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

30代のニートも就職できますか?

30代のニートの方が正社員として就職することは可能です。ただし、空白期間が長過ぎたり、職歴や専門スキルが全くなかったりする場合は難易度が高まります。ニートから就職するための方法は、「30代ニートが就職する8つの方法と支援サービスのメリットをご紹介!」で詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてください。1人で就活するのが不安なニートの方は、ハタラクティブへ相談してみましょう。

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