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「ニートが辛い…」悩みを解決に導くための行動や就職活動のコツをご紹介
更新日
この記事のまとめ
- ニートでいることを辛いと思う理由には、将来への不安や経済的な不自由さが挙げられる
- 辛いニート生活から抜け出せない要因は、自己肯定感の低さや人間関係への苦手意識など
- 「ニートが辛い」と感じるときは現状について整理し、とにかく行動してみることが大切
- ニートから就職すると、「安定した収入」「将来への不安が減る」などのメリットがある
- 辛いニート生活からの脱却を目指して就活する際は、就職エージェントの活用がおすすめ
「ニートの辛い気持ちから抜け出したい」「辛いニート生活から社会復帰したい」と思う方もいるでしょう。ニートから脱却するには、自身の現状を客観的に把握したうえで、できることから始めてみる意識が大切です。
このコラムでは、「ニートが辛い」と感じる理由や脱却に向けて試すべき行動を解説します。正社員になるメリットや就活のポイント、ニートから挑戦しやすい仕事の例も紹介するので、ぜひご一読ください。
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ニートでいることを「辛い」と感じる理由
ニート状態を辛いと感じる理由は人それぞれですが、主に将来への不安や経済的な不自由さなどが挙げられるでしょう。以下で、ニートでいることを辛いと感じる理由について紹介するので、チェックしてみてください。
ニートでいることを「辛い」と感じる理由
- 経済状況や社会経験の不足から将来に不安を感じるため
- 家族や親戚から厳しい目で見られるため
- 自由に使えるお金が少ないため
- 変化のない単調な毎日に飽きて暇を持て余しているため
- 社会から取り残された気分になるため
1.経済状況や社会経験の不足から将来に不安を感じるため
経済的な面や社会経験の少なさによって不安が生じ、「ニートが辛い」と感じる場合があります。収入がないと日々の生活費の確保や資産形成が難しくなることから、将来の暮らしに対して不安を感じやすいでしょう。
また、長期間にわたり働いていないと社会経験や実務経験が不足し、「今から就職できるだろうか」と不安になることも考えられます。
無職のまま過ごすことで生じる懸念については、「ニートという生き方に不安がある?働かないリスクと行動を起こすポイント」でも解説しています。将来に不安を感じる方は、あわせてご覧ください。
2.家族や親戚から厳しい目で見られるため
家族や親戚から厳しい目で見られることに辛さを感じる場合もあるようです。最初は見守ってくれていた周囲の人も、ニート生活が長引くと厳しい態度を示すようになったり、非協力的になったりすることも。家族や親戚からの目が気になれば、「ニート」という現状に引け目やストレスを感じるでしょう。
3.自由に使えるお金が少ないため
働いていないと収入がないため、日々の生活費のほか、趣味や娯楽に費やすお金が限られることがあります。欲しいものを自由に買ったり、外食や旅行に行ったりすることが難しいと、楽しみが制限されてニート生活を辛く感じるでしょう。
また、貯金ができず、「予期せぬ出費や緊急事態が発生したらどうしよう」と不安になる場合も考えられます。
4.変化のない単調な毎日に飽きて暇を持て余しているため
同じような毎日に飽きてしまい暇を持て余すことも、「ニートが辛い」と感じる理由の一つといえます。変化のない単調な生活が何日も続くと、刺激が少ないためどうしても飽きてしまいがちです。暇をつぶしながら1日を過ごすうちに、「自分は何をしているのだろう」と虚無感を覚えたり、社会復帰への不安を強めたりすることが考えられます。
5.社会から取り残された気分になるため
ニートになってから社会との接点が減り、取り残されたような気分がして「辛い」と感じる方もいるようです。
通勤・通学がなかったり外出する用事が少なかったりすると、家のなかだけで1日を終えることもあるでしょう。「家族以外と話さない」「行動範囲が限定的」など、社会とのつながりが希薄になれば、世間から置いていかれてしまったような気持ちになる可能性があります。
働いている友人に引け目を感じて引きこもりがちになることも
ニートとして過ごすうちに忙しく働いている友人に引け目を感じ、引きこもりがちになってしまう場合もあるようです。「同世代のみんなは働いているのに…」と劣等感を抱き、無意識に人目を避けてしまうことが考えられます。誰かに指摘されたわけではないものの、自分で自分を責めてしまうと余計に辛くなってしまうでしょう。
辛いニート生活から抜け出せない5つの要因
ニートからの脱却を叶えられない要因には、自己肯定感の低さや人間関係への苦手意識などが挙げられます。以下で、考えられる5つの要因を紹介するので、「ニートからなかなか抜け出せない…」と悩んでいる方は確認してみてください。
辛いニート生活から抜け出せない要因
- 自己肯定感が低い傾向にある
- 人間関係への苦手意識がある
- 支援者がいて生活に不自由していない
- 何に対しても意欲をもてない
- こだわりが強く理想が高い
1.自己肯定感が低い傾向にある
自分に対してネガティブな評価ばかりつけると、社会に出て働くための自信を失いやすくなる可能性があります。
自己肯定感とは、ありのままの自分を認め、長所も短所も肯定的に受け入れることです。自己肯定感が低いと、「仕事を上手にこなせるだろうか」「職場に適応できるだろうか」など、自分の能力を疑う気持ちや不安が募りやすくなります。
2.人間関係への苦手意識がある
辛いニート生活から抜け出せないのは、人間関係への苦手意識が影響していることも考えられるでしょう。特に、ニートになったきっかけが人間関係のトラブルによるものの場合、「人と関わるのが怖い」と感じる可能性があります。
また、ニート生活を送るなかで他者との関わりが希薄になると、初対面の人と話すことや適切なコミュニケーションを取ることが苦手に感じてしまう方もいるようです。
3.支援者がいて生活に不自由していない
実家や親戚などから日常生活をサポートしてもらっている場合、ニートを続けることに不自由さを感じないことがあるでしょう。自分が働いていなくても一通りの生活が成り立つため、就職活動に向けて気持ちを奮い立たせるのが難しいと考えられます。
ニートの方をサポートしている家族への影響については、「辛いニート生活を続けるとどうなる?」の項で詳しく解説するので、あわせてご覧ください。
4.何に対しても意欲をもてない
ニートからの脱却を妨げる要因には、「何事にも興味をもてずやる気が起きない」ことも考えられます。「挫折を経験した」「自己肯定感が低く何をしても成功すると思えない」「生活習慣の乱れから常に眠い」など、意欲が低下する原因は人によってさまざまです。
物事に対して意欲をもてないと実行にも移しにくくなるため、ニートから抜け出すことが困難になるでしょう。
5.こだわりが強く理想が高い
ニート生活から抜け出せない要因の一つに、仕事に対するこだわりが強かったり理想が高過ぎたりすることが挙げられます。希望する条件や譲れないポイントは仕事を探すうえで重要なものの、あまりに固執すると自分自身の可能性を狭めてしまうリスクも。やりたいことや確固とした目標があるにも関わらず、強いこだわりや理想から就職先が見つからなければ、実現できないまま時間だけが経過するという結果になりかねないでしょう。
「ニートから抜け出したい」と考える方は、「ニートを脱出して働く方法やメリットとは?きっかけや得るものをご紹介」のコラムもご覧ください。
ニートからの脱却に向けて試すべき9つの行動
ニートからの脱却を目指すなら、現状についてしっかり整理してみたり、アルバイトを始めてみたりするのがおすすめです。できる範囲からで構わないので、とにかく行動に移すことがニート脱却を成功させるカギといえます。
1.現状を把握・整理する
自分の現在の状況を正しく把握・整理することが、ニートからの脱却に向けた第一歩です。抱えている悩みや不安、理想の将来設計、やりたいことなどを紙に細かく書き出してみましょう。現状の客観視に役立つだけでなく、自分の考えや価値観を可視化できるため、思考を整理できるメリットもあります。
2.とにかく行動してみる
ニートから抜け出すには、とにかく行動してみることが大切です。「こんなことをしてもどうせ無駄だから」と思わず、「今日は△△ができた」「明日は▢▢してみよう」などのように、自分の行動をプラスに捉えて少しずつ取り組みを増やしていきましょう。
3.社会とのつながりをもつためにアルバイトをする
社会とのつながりが希薄になっている場合、週1~2回の頻度で短時間のアルバイトをしてみるのが効果的です。社会性や働く習慣が身につけば自分に自信がつき、就職活動に踏み出しやすくなるでしょう。
「仕事に慣れてきた」「もう少し続けられそう」と思えたら、無理のない範囲内で勤務時間や回数を徐々に増やすのも手です。
ボランティアから始めてみるのもおすすめ
いきなり働くのが不安な方は、地域のボランティアから始めてみましょう。ボランティアに参加すると人付き合いが増えて、社会とのつながりが生まれやすくなります。
また、人の役に立つことにやりがいや達成感を覚えられれば、就職に対して前向きになる効果も期待できるでしょう。ボランティアの経験は面接におけるアピール材料にもなるので、ぜひ検討してみてください。
4.生活習慣が乱れている場合は整える
好きな時間に寝起きしていたり、食事のタイミングが不規則になっていたりする場合は、生活習慣を整えることも重要です。就職すれば、生活リズムを仕事に合わせる必要があります。起床・就寝時間を決める、毎日1回は外に出て身体を動かす、朝昼晩の3食を規則正しく食べるなど、1日のサイクルを整えてみましょう。
適度な運動もリフレッシュになる
毎日の適度な運動は、頭や身体がリフレッシュして、日々を意欲的に過ごすためのやる気を生む効果が期待できます。ストレッチやウォーキング、軽いジョギングなどから始めてみるのがおすすめです。
5.ポジティブ思考や感謝することを心掛ける
ニートからの脱却を目指す場合は、日ごろからポジティブ思考や周囲への感謝を心掛けましょう。些細なことであっても、積極的に自分自身を褒めたり、家族や友人に感謝を伝えたりしてみてください。ポジティブな考え方や感謝の気持ちが習慣化すれば、自分を必要以上に否定する機会が減り、将来についても前向きに行動できるようになるでしょう。
ポジティブ思考を身につけるための方法は、「ポジティブシンキングを身につけよう!メリットとデメリットについて解説」を参考にしてみてください。
過去の失敗を乗り越えよう
前向きな考え方を習慣化するには、過去の失敗を乗り越えることも重要です。ポジティブ思考になれない理由として、学生時代やアルバイトでの失敗経験が頭から離れず、自己肯定感を下げてしまっている可能性が考えられます。自分の失敗でクラスのみんなに迷惑をかけた、アルバイトでミスをして怒られたなどの記憶が忘れられないと、社会に出るのが「辛い」と感じる場合があるようです。
しかし、過去の失敗は成功体験を積み重ねて乗り越えるほかありません。最初は達成しやすい小さな目標から始めて、少しずつ「自分はできる」と自信をつけていきましょう。
6.自分と他人を比べない
自分と他人を比べて、「どうせ自分なんか…」とネガティブになるのは避けましょう。他人と比較ばかりして落ち込んでいては、現状を好転させるチャンスが遠のいてしまいます。自分自身に注目し、過去の成功体験や周囲から褒められた経験などから、自分の良いところを見つけることが大切です。
とはいえ、他人の行動や姿勢をとおして自分を省みる作業が、ニートからの脱却を後押しするきっかけになる場合も。周囲からの刺激を糧に、前向きな行動を起こしてみましょう。
7.焦らずにできることから始める
現状に焦りを抱き過ぎず、自分にできることから少しずつ始めるのも重要なポイントです。最初から高い目標を設定すると、心身への負担が大きくなったり、失敗したときに自分を責めてしまったりして辛さを感じる場合があります。
家事をする、興味のある本を読む、他者と会話するなど、自分ができそうと思えることから少しずつ挑戦してみましょう。
8.目標を決めて成功体験を積み重ねる
辛いニート生活から抜け出す第一歩として、目標を決めて一つずつクリアし、成功体験を積み重ねるのも手です。目標を立てるとやるべきことが明確になり、行動を起こしやすくなるメリットがあります。自分なりに努力して目標を達成できたり、失敗したとしても反省点を分析できたりすれば、自信につながるでしょう。
目標は紙に書き出し、目に見える場所に貼って常に意識するのが大切です。辛くなったときに何のために頑張るのかを思い出せるため、乗り越える気力が湧きやすくなります。
目標を決める際は、以下で解説するように、長期的な目標と短期的な目標の両方を設定するのがコツです。
将来を見据えた長期的な目標を決める
1年後や5年後など、将来を見据えた長期的な目標を決めましょう。「1年後には正社員になって月給△△万円を目指す」「5年後には新人を育成する立場になる」といった、少し挑戦的な内容がおすすめです。
長期的な目標をニートから抜け出すための最終ゴールと位置づけたら、そのためにクリアすべき短期的な目標を設定しましょう。
短期間で達成しやすい目標を決める
先に決めた長期的な目標を達成するための段階的なゴールとして、短期間で達成しやすい目標を立てます。いきなり数年後のゴールを目指すと、具体的に何から取り組むべきか分からなかったり、進んでいる実感が得にくいため途中で挫折したりする可能性も。一方で、短期的な目標はすぐに達成しやすく、自己肯定感を高めるのにも役立ちます。
最初は小さな目標で構いません。たとえば、「週に3日の外出を1ヶ月続ける」といった無理のないゴールをいくつか設定し、「できる」感覚を大事にしましょう。短期的な目標を繰り返し達成することで、最終的に長期的な目標の達成へと近づくようにしてみてください。
「人生の目標の立て方やメリットを紹介!日々の生活を充実させよう」のコラムでは、目標設定のやり方として「SMARTの法則」を紹介しているので、ぜひご参照ください。
高過ぎる目標を立てるのは避けよう
あまり高過ぎる目標を設定するのは避けるのが無難です。目標が高過ぎると達成が難しくなるため、「またダメだった…」と自信を失いやすく、ニートからの脱却が難航する恐れがあります。
そのため、実現可能な範囲の目標を立て、着実にクリアしていくことが大切です。
9.生活空間を変えてみる
今の生活空間を変えたり整えたりしてみるのも、ニートから抜け出す方法として効果的といえます。部屋の模様替えや片付けをすれば、気分転換になって前向きな気持ちになれる可能性も。実家で暮らしている場合、思い切って一人暮らしを始めてみるのも一つの手です。
ニートからの脱却へ向けたアクションについては、「ニート脱出のためにできることは?社会復帰しやすい人の特徴も紹介」のコラムでも紹介しています。あわせてご一読ください。
辛いニート生活を続けるとどうなる?
辛いニート生活を長く続けると、段々就職が難しくなったり、経済的に困窮しやすくなったりする可能性があります。ここでは、ニート生活を続けた場合のリスクについて触れているので、ぜひチェックしてみてください。
年齢を重ねるほど就職が難しくなる
ニート生活を続けて年齢を重ねれば重ねるほど、「正社員になりたい」と考えたときに就職活動が難航する恐れがあります。ある程度の年齢を重ねた求職者に対して、企業側は即戦力となるスキルや経験を求める傾向にあるからです。
若いうちは将来性や人柄を重視したポテンシャル採用が期待できるものの、年齢を重ねるほどそれに比例した実務経験がなければ、ニートからの就職が難しくなるといえます。
経済的に困窮しやすくなる
収入が見込めないニート生活を続けると、経済的に困窮するリスクが高まるでしょう。日々の生活費をはじめ、病気や怪我などの急な出費、老後の資金などにも影響します。経済的に不安な状態が続けば、心身へのストレスにもなりかねません。
周囲の目が気になり劣等感を抱きやすくなる
ニート生活が長引くと、自分に向けられる周囲の目が気になり、劣等感を抱きやすくなる場合があります。働いている友人やきょうだいと自分を比べたり、家族から厳しい目を向けられたりすると、「自分なんて…」と自信を失くしてしまいがちです。周囲からの目を避けるために引きこもってしまい、さらに就職から遠のいてしまう悪循環に陥る可能性も考えられます。
家族の負担が増えていく可能性がある
ニートから抜け出せない状況が続くと、支援してくれている家族の負担が増える可能性があるでしょう。家族も年齢を重ねるため、場合によっては病気や介護などで出費がかさむことも。また、一家の大黒柱が役職定年を迎えると収入が減り、さらに定年退職して年金生活になると生活水準を保つのが難しくなる恐れがあります。
ニートからの就職を目指すなら、家族への影響も考えて早めに行動を起こしましょう。
ニートがいる家庭の経済状況は「ふつう」が最も多い
厚生労働省が2007年に発表した資料「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究(概要)」によると、ニートの若者がいる家庭の経済状況の割合は、以下のような結果でした。
- ・ふつう 47.1%
- ・やや苦しい 28.0%
- ・やや余裕がある 10.8%
- ・非常に苦しい 8.9%
- ・余裕がある 3.3%
「ふつう」が最も多く、次いで「やや苦しい」と「非常に苦しい」を合わせると36.9%です。したがって、多くの家庭において家族自身も経済的に余裕があるとはいえない状況で、生活を支えていることになります。
参照元
厚生労働省
「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」
周囲からのプレッシャーが辛いニートの方におすすめの対策
周囲からのプレッシャーが辛い場合に備えて、自分なりの対策方法を見つけておくと安心です。辛い気持ちを抱えたままでは現状を打破しにくくなるので、以下を参考に上手く対処できるようにしておきましょう。
本音で話せる相談相手を見つける
家族や友人など、本音で話せる相談相手が身近にいると、辛い気持ちを乗り越えやすくなります。悩みや不安を1人で抱え込むとネガティブ思考に陥ってしまう恐れがあるため、自分の気持ちを誰かに話して発散することが大切です。
また、他者の経験談やアドバイスをとおして、ニートから抜け出すための糸口が見つかる場合もあります。
「身近な人には本音で話せない」という方は、ハローワークや就職エージェントなどのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。自分のことをよく知らない相手だからこそ話せる本音があるかもしれません。
期待に応えて褒められることを目的にしない
「期待に応えなきゃ」「周囲に褒められたい」といった目的を軸に行動するのは避けましょう。褒められることが目的になると、自分のやりたいことを見失ったり、知名度や給料の高さで就職先を選んだりする原因になり得ます。
就職は、あくまでも自分自身の目標であり、誰かに褒められるのはその結果だと念頭に置いておきましょう。
「自分で決める」を大事にする
身近な人やキャリアアドバイザーの意見を聞いたうえで、最後の選択は自分で考えて決めることが大切です。周囲の意見を聞き過ぎてしまい、アドバイスに従って就職先を決めると、入社後に後悔する恐れがあります。
「早く就職したほうが良い」「内定を出してくれたところにするべき」などの意見に流されず、本当に自分がやりたいと感じる仕事や、入社したいと思う会社を選びましょう。
ニートから抜け出す一歩としてアルバイトも効果的
ニートから脱却して就職を目指すための第一歩として、アルバイトも非常に効果的です。アルバイトには、「働くことに慣れる」「給与を貰える」などのメリットがあります。
「いきなり正社員に挑戦するのは不安」という方は、アルバイトから徐々に仕事に慣れる方法がおすすめです。以下で、ニートの方がアルバイトをするメリットについて解説します。
ニートから抜け出すためにアルバイトをするメリット
- 正社員と比べて働き始めやすい
- 生活リズムが整う
- 働いたぶんの給与が貰える
- 業務経験が身につく
- 他者とコミュニケーションを取る機会が増える
- 勤め先によっては正社員登用制度を利用できる
1.正社員と比べて働き始めやすい
アルバイトは正社員と比べて採用のハードルが低く、働き始めやすいのがメリットの一つです。比較的簡単な仕事を任されたり、正社員ほど責任が重くない業務に携わったりするのが一般的なため、採用コストがそれほど掛からないことが理由と考えられます。
未経験から挑戦できる求人が多いほか、経歴よりも意欲を重視されやすいため、働くことに慣れていない方もアルバイトを始めやすいでしょう。
2.生活リズムが整う
アルバイトを始めれば、仕事のある日は決まった時間に外出する必要があるため、自然な流れで生活リズムを整えやすくなります。生活リズムが乱れがちな方にとっては、シフトに合わせて規則正しい生活に整えるチャンスといえるでしょう。
また、日中のアルバイトであれば、夜に寝て朝に起きるといった一般的な生活リズムが身につきます。就職活動は基本的に昼間に行うことが多いため、就職活動に備えた取り組みとしても効果的です。
3.働いたぶんの給与が貰える
アルバイトをするメリットに、働いたぶんの給与を受け取れることも挙げられるでしょう。生活にゆとりが生まれるだけでなく、欲しいものを購入したり貯金したりなど、自由に使えるお金が手に入ります。給与を貰う喜びが、正社員になるためのモチベーションアップにつながることもあるでしょう。
4.業務経験が身につく
アルバイトをとおして、業務経験が身につくのも利点の一つです。業務経験があれば、就職活動で関連性のある仕事に応募する際、強みとしてアピールできる可能性があります。
まったくの未経験に比べると、アルバイトの経験は選考で評価されやすいため、自身の強みを増やすうえでもアルバイトは有効な方法です。
無理のない範囲で継続することも重要
アルバイトに挑戦する際は、なるべく継続する意識で取り組みましょう。ある程度の期間継続していないと、正社員就職でスキルや経験をアピールしようとしても説得力に欠けてしまうためです。また、「希望する業務に関係なさそうだから」「思っていた内容と違うから」といった理由で辞めてしまうと、今後「辞める」という選択肢が身近になってしまうリスクも考えられます。
最初は「違う」と感じても、継続することで経験やスキル、やりがいを得られたり成功体験を積めたりすることも。「半年は頑張ってみよう」など、無理のない範囲で続けることを重視してみましょう。
5.他者とコミュニケーションを取る機会が増える
アルバイトを始めると、必然的にほかのスタッフや社員とコミュニケーションを取る機会が増えます。「家族以外とあまり話さない」「人間関係を築くのが苦手」という方にとっては、他者とのコミュニケーションに対する苦手意識を克服するためのチャンスです。苦手意識が軽減されれば、正社員への就職を成功させたあとも、職場で良好な人間関係を築きやすくなるでしょう。
コミュニケーションに不安がある方は、「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」を参考にしてみてください。
6.勤め先によっては正社員登用制度を利用できる
ニートからの脱却を目指すなら、正社員登用制度を利用するのもおすすめです。正社員登用制度とは、アルバイトやパートなどの非正規雇用社員を、正社員へと雇用転換する制度のこと。企業によって制度の仕組みは異なりますが、一定期間の勤続経験を経たあと、面接や試験に合格すれば正社員になれるという流れが一般的です。
ただし、すべての企業で正社員登用制度を導入しているとは限りません。アルバイト先での正社員雇用を目指したい場合、正社員登用制度の有無や実績、登用基準についてあらかじめ確認しておく必要があるでしょう。
正社員登用されるために必要なポイントや試験内容は、「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムで解説しています。正社員登用制度の利用を検討している方は、ぜひご一読ください。
アルバイトに慣れてきたら就職活動を始めてみよう
アルバイトに慣れて働く自信がついてきたら、就職活動を始めてみましょう。就職活動を始める際は、まず自分がどのような仕事に就きたいのか、どのようなキャリアを築きたいのかを考え、目標を設定することが重要です。
目標が決まったら自己分析を行い、自分の強みや弱みを把握したり、これまでの経験をどのように活かせるかを考えたりします。さらに、業界・企業研究を行ったうえで応募先を絞り込み、応募書類や面接の準備をしましょう。アルバイトで得たスキルや経験もアピールポイントになるので、積極的に自己PRしてくださいね。
就職までの流れについては、「ニートから脱出する方法を解説!就職の流れをチェック」のコラムでも解説しています。あわせてご参照ください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
辛いニート生活から社会復帰して正社員になるメリット
ニートの方が就職した場合、安定した収入を得られたり、将来や生活への不安が軽くなったりするようです。社会に出ることの不安を前向きな気持ちに転換させられるよう、以下に目をとおして、ニートから正社員になるメリットを知っておきましょう。
辛いニート生活から社会復帰して正社員になるメリット
- 安定した収入を得られる
- 将来や生活に対する不安が減少する
- 人生における選択肢の幅が広がりやすくなる
- 周囲との関わりが増え生活が豊かになる可能性がある
1.安定した収入を得られる
正社員として就職をすれば、安定した収入が見込めます。非正規社員と比べて雇用も安定するうえ、各種手当や賞与が支給されたり、将来的には昇格・昇給によって収入が上がったりする可能性もあるでしょう。
正社員の詳細な給与実態については、「正社員の平均給料はどれくらい?フリーターとの差は?年齢別の給与も紹介」のコラムで解説しています。あわせてご覧ください。
2.将来や生活に対する不安が減少する
ニートから正社員に就職することで、将来や生活に対する不安が減少するメリットがあります。ニート生活を送る方のなかには、「親がいなくなったらどうしよう」「このまま年を重ねたら生活が難しくなるのでは」といった不安を抱えている方もいるでしょう。正社員として社会復帰できれば、それらの悩みが軽くなる可能性があります。
3.人生における選択肢の幅が広がりやすくなる
ニートから抜け出して働き始めると、仕事に関する知識・技術の獲得や人とのつながりが生まれるため、人生の選択肢の幅が広がりやすくなるでしょう。
最初のうちは、慣れない作業や環境に戸惑う可能性もあります。しかし、徐々にスキルを身につけてできることを増やしたり、周囲と良好な信頼関係を構築したりすれば、新たな目標や思わぬ出会いにつながるでしょう。
4.周囲との関わりが増え生活が豊かになる可能性がある
同僚との交流や職場のイベントを通じて、それまで知らなかった分野への関心が芽生えたり、新しい趣味ができたりするメリットが考えられます。職場では、自分とは違う価値観や考え方に触れる機会が増えるため、視野が広がりプラスの刺激を受けることもあるでしょう。
ニートから就職することで得られる経験や関わり合いは、生活に豊かさをもたらす可能性があります。
正社員になるメリットについては、「正社員のメリット・デメリットとは?派遣や契約社員についても解説!」でも紹介しているので、「社会復帰して正社員を目指したい」という方は、ぜひご一読ください。
ニートから挑戦しやすい未経験OKの仕事の例
ここでは、ニートから挑戦しやすい仕事の例を紹介します。あくまで一例ではありますが、「どのような仕事が始めやすいのか分からない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.文字起こし
文字起こしとは、録音や動画の音声内容を文章に書き起こす仕事です。作業中は1人で黙々と進める場合が多いので、対人ストレスを感じる機会が少なく集中しやすいといえます。
就職するうえで特別な資格やスキルは求められず、パソコンとインターネット環境があれば始められる手軽さも魅力です。初心者向けの案件から徐々に経験を積めるので、自分のペースで成長していきたい方に適しているでしょう。
2.Webライター
Webライターとは、インターネット上で掲載・公開される記事を作成する仕事です。具体的には、企業が運営する自社メディアに載せるコラムや記事の執筆、商品やサービスを宣伝するセールスライティングなどを担当します。
「文章を書く仕事」という点では紙媒体のライターと同じですが、記事がどの媒体に掲載されるかが大きな違いです。Webライターの書いた記事はインターネット上に掲載されるため、検索エンジンの特性を考慮した構成や文章を作る能力が求められます。
とはいえ、未経験から挑戦できる求人であれば、入社後に基礎知識を学べたり、働きながら専門性を高めたりできる可能性があるでしょう。
3.警備員
警備員とは警備会社に所属し、委託を受けたオフィスや工場、商業施設などで常駐または巡回する仕事です。主に事故や火災、不法侵入の防止・早期発見・対応などにあたります。入職する際は、基本的に特別な学歴や資格、スキルは必要とされないようです。
ただし、警備業法第三条により18歳未満の未成年者や破産宣告を受けた方、刑務所から出所して5年未満の方、暴力団員などは警備員になれません。詳しい仕事内容については、「警備員の仕事」のコラムをご参照ください。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
施設警備員
e-Gov 法令検索
警備業法
4.ドライバー
ドライバーとは、自動車を運転して人や荷物を運搬する仕事です。乗客を目的地まで運ぶタクシードライバーをはじめ、長距離トラックで荷物を運ぶ仕事や、ネットショッピングで注文された商品を個人宅に配達する仕事など、ドライバーにはさまざまな種類があります。
たとえば、ルート配送ドライバーはあらかじめ指定された日時と経路に沿って、特定の店舗やオフィスなどに荷物を届ける仕事です。運転免許が必須となり、場合によっては「準中型自動車第一種運転免許」が必要となるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
担当する仕事に合った運転免許以外に資格やスキルは必要ないことが一般的なため、学歴や経歴を問わず正社員を目指しやすいでしょう。
「正社員ドライバーになるには?転職成功のポイントや求人の探し方を解説!」のコラムでは、ドライバーの種類や仕事内容を紹介しています。あわせてご一読ください。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
ルート配送ドライバー
5.清掃員
清掃員とは、専用の清掃道具や薬剤を使って屋内外をきれいにする仕事です。オフィスビルや店舗、学校、病院など活躍の場は多岐にわたり、担当する場所によって業務内容が異なります。
たとえば、ビルの清掃は主に室内と室外の清掃があり、室外清掃では外壁や窓ガラス、屋上、入り口といった外側をきれいにするのが一般的です。室内清掃では、床や壁、ドア・窓ガラス、照明器具などの清掃やゴミの回収などを行います。
清掃に関する資格や知識があれば選考で役に立つものの、未経験者歓迎や経歴不問の求人もあるため、就職のハードルはそれほど高くないといえるでしょう。清掃業の仕事については、「清掃の仕事とは?仕事内容・やりがい・年収・将来性を解説!」を参考にしてみてください。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
ビル清掃
在宅ワークや周囲との関りが少ない仕事から始めるのも手
「外出や人との交流が苦手なため、出社が必要な職場で働くのは辛い…」という方は、在宅ワークや1人で進める作業が多い仕事から始めてみるのも手です。在宅ワークなら出社がないうえ、慣れ親しんだ自宅が職場になるため、ストレスを受けにくい環境で仕事に取り組めるでしょう。
人間関係を築くことに不安がある方は、前述した警備員や清掃員といった、1人で黙々と取り組める作業のある仕事がおすすめです。
ただし、どのような仕事でも「まったく他者と関わらない」は難しいと認識しておきましょう。社会に出る以上、周囲との最低限のコミュニケーションは発生するため、「自分1人で完結する仕事に就きたい」とハードルを上げ過ぎないことが重要です。
在宅ワークや周囲との関わりが少ない仕事の例は、「一人でできる仕事25選!在宅勤務OKなどタイプ別におすすめの職種を紹介」のコラムをご覧ください。
ニートからの脱却に向けた仕事選びの注意点
ここでは、ニートの方が仕事を探す際の注意点について解説します。正社員だけでなくアルバイト選びの参考にもなるので、ぜひチェックしてみてください。
ニートからの脱却に向けた仕事選びの注意点
- 働き方の自由度は高いか
- 自分の体力や精神力に見合っているか
- 職場に通勤しやすいか
働き方の自由度は高いか
勤務場所や時間が固定されている仕事に苦手意識がある方は、働き方の自由度が高いかどうかに注目して仕事を探してみましょう。出社と在宅を組み合わせたハイブリッドワークや、個人の裁量で日々の始業・終業時間を決められるフレックスタイム制を導入している企業なら、場所や時間にとらわれず自分のペースで働ける可能性があります。
なかには、時短勤務が可能な短時間正社員を募集している企業もあるようです。さまざまな求人情報を見比べてみて、自分に合った働き方ができる仕事を選択しましょう。
起業やフリーランスで自分らしい働き方を目指すことも可能
ニートから会社を立ち上げたり、スキルを磨いてフリーランスとして活躍することも可能です。起業やフリーランスは独自の判断による部分が大きく、特定の会社に属するよりも自分らしい働き方を実現しやすいといえます。興味がある分野や自分が得意なことに特化した仕事を始められるため、やりがいを見出しやすいのも魅力です。
ただし、起業には資金が必要になったり、フリーランスで安定した収入を得るには実績が求められたりするため、簡単な道とはいえない点に注意しておきましょう。
自分の体力や性格に見合っているか
ニート生活中に運動する機会が減り体力が低下した場合は、自分の体力に見合った仕事を選ぶのがおすすめです。普段あまり運動をしない人が、いきなり体力を使う仕事を始めると、身体がついていかなかったり、怪我をしてしまったりする恐れがあります。
また、自分の性格と社風が合っているかどうかを考えることも大切です。たとえば、情熱を重んじる雰囲気が苦手な方が、上下関係の激しい熱心な社風の企業に入社すると、働くうえで強いストレスを感じる場合も。自分の特性を把握したうえで、無理なく続けられる職場や仕事を選びましょう。
職場に通勤しやすいか
「日々の満員電車が辛い」「通勤に時間が掛かると疲れる」という場合は、通いやすい職場を選ぶのがポイントです。「自転車で通勤できる」「自宅から30分以内」など、適度な距離感と交通の便に着目して仕事選びを行いましょう。
「仕事の選び方が分からないときに重視することは?基準をご紹介!」のコラムでも、仕事選びのコツをまとめています。あわせてご一読ください。
口コミサイトをチェックしておくのもおすすめ
少しでも多くの情報を集めるために、口コミサイトをとおして、実際にその企業で働いている人物の口コミを確認するのも一つの方法です。求人情報や企業のWebサイトには、雇用主目線の内容が掲載されるのが一般的なため、労働者から見た職場環境や雰囲気とは異なる場合も考えられます。
社員の率直な意見や感想が掲載されている口コミサイトを事前に確認すれば、自分が入社後に働いている姿をよりイメージしやすくなるでしょう。
ただし、口コミは必ずしも正しい情報が掲載されているとは限りません。あくまで参考程度に捉えて、最終的な決断は自分で行いましょう。
年代別に見る!辛いニート生活から就職を目指す際のコツ
ここでは、ニートからの就職を目指す際のコツを年代別に紹介します。就職のコツを掴んで、ニート生活からの脱却を叶えましょう。
20代ニートの方
20代ニートの方は、自身のやりたい仕事やキャリアビジョンを明確にしたうえで、期間と目標を定めて就職活動に取り組むことが大切です。
20代は、ポテンシャルや将来性に期待された採用を十分に見込める年齢。しかし、「まだ時間はあるから」と動き出すのを先送りすると、いつの間にか年齢が上がり、無職期間も長くなります。年齢を重ねるほど仕事に役立つスキルや知識を求められる傾向にあるため、目標を立てたらできるだけ早く行動に移しましょう。
20代ニートの方が就職を目指すポイントは、「20代ニートから就職する方法は?正社員の目指し方やおすすめの仕事を紹介」でも解説しています。ぜひご覧ください。
30代ニートの方
30代ニートの方は、空白期間について前向きな説明ができるよう準備しておくことが重要です。空白期間を利用して資格を取得した経験や学んだことがあれば、積極的にアピールしましょう。
職歴がある場合、これまでの経歴や身につけたスキルを活かして「応募先企業にどのように貢献していくか」を伝えるのがコツです。職歴がない場合は条件を設け過ぎず、幅広い業種・職種のなかから仕事を探してみましょう。実務経験や経歴を問わない求人もあるため、就職を目指すことは可能です。
また、20代と同様、なるべく早く就職活動を開始するのがポイントです。30代ニートの方は、「30代ニートが就職する7つの方法と就職エージェントのメリットをご紹介!」のコラムもあわせてチェックしてみてください。
40代ニートの方
40代ニートの方は、ハローワークや就職エージェントなどの支援機関を利用し、サポートを受けながら就職活動を進める方法がおすすめです。
20代や30代と比べて、40代ニートの方が正社員になるには、選考を通過するための工夫や諦めない姿勢が必要といえます。就職支援機関を利用すれば、応募書類の書き方や面接対策、就職に対する悩み相談といった丁寧な支援が受けられるため、1人で取り組むよりも効率的かつ意欲をもって正社員を目指せるでしょう。
40代ニートの方が就職するためのコツは、「中年ニートや引きこもりから就職するには?おすすめな仕事や支援機関を紹介」のコラムもご参照ください。
辛いニート生活からの脱却を成功させるための就活のポイント
辛いニート生活からの脱却を叶えるには、早めの行動や自己分析の実施、就活の軸を定めることなどが成功のカギです。将来のことを考えて「正社員としての就職を目指そう」と考えるニートの方は、以下にまとめた就活のポイントを参考にしてみてください。
辛いニート生活からの脱却を成功させるための就活のポイント
1.早いうちに就活を始める
ニートの方が就職を決意したら、できるだけ早めに行動を起こしましょう。これまで述べてきたように、年齢が上がるにつれて、選考では仕事におけるスキルや経験を求められる傾向にあるためです。
若いうちに就職活動を始めると、仕事への意欲やポテンシャルを評価してもらいやすく、スキルや経験に関わらず就職を目指せる可能性があります。そのため、就活はできるだけ若いうちに始めるのがポイントです。
2.自己分析を行いやりたいことを見つける
就活を始める際は、これまでの経歴やもっている資格、得意分野などを棚卸しして、自己分析を行いましょう。自己分析をとおして、自分はどのような事柄に興味があるのか、どのような仕事をやりたいのかを明らかにできます。
また、性格や長所・短所などを客観的に把握することも重要です。向いている職種や力を発揮しやすい業界が分かれば、スムーズな仕事探しや採用担当者に好印象を与えられる自己PRにつながります。
自己分析のやり方が分からず困っている方は、「自己分析が大事!『やりたいこと探し』の方法とは」のコラムで詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
3.就活の軸を定める
前述した自己分析の結果をもとに、自身の「就活の軸」を定めることも、ニートからの脱却を成功させるためのカギです。
就活の軸とは、「就職先や仕事を選ぶときの判断基準」のこと。「給与が高い」「転勤がない」「コツコツ取り組める」など、仕事をするうえで重要視する条件や選択基準をあらかじめ決めておけば、就活の方向性にブレが生じにくくなります。
就活の軸については「就活の軸の決め方とは?必要性や面接での回答例も紹介!」でも解説しているので、あわせてご確認ください。
4.業界・企業研究で情報収集する
自分に合った仕事や企業を見つけるためには、業界・企業研究を行って情報を収集する作業が欠かせません。業界・企業研究とは、志望する業界や企業の特性、強み、将来性などを調べ、理解を深めることをいいます。
業界・企業研究をすれば、仕事や入社に対する意欲を示せるだけでなく、面接で業界の動向や応募先企業について質問された際に、採用担当者が納得するような回答ができるでしょう。
それぞれのやり方については、「企業研究のやり方とは?情報収集の方法や得られるメリットなどを解説!」や「業界研究のやり方は?就活に役立つノートの作り方とポイントを紹介」のコラムを参考にしてみてください。
5.空白期間について前向きに説明できるよう準備する
就労や就学をしていなかった「空白期間」について、採用担当者に前向きな印象を与えられる説明ができるよう準備しておきましょう。
ニートから正社員を目指す際の面接では、「空白期間はどのように過ごしていたか」と聞かれやすい傾向にあります。空白期間中の取り組みや姿勢を聞くことで、企業側は「一緒に働いていけそうか」「信頼できる人材か」といった判断を行うためです。
質問に答える際は、「社会に出ることに不安を感じ、ブランクができました。しかし、今は自分を反省し、将来を見据えて就職活動に懸命に取り組んでいます」というように、就職のために積極的に行動している、働く意欲があるというアピールをしましょう。
このとき、本当はしていないのに「資格取得のために勉強をしていた」「語学留学をしていた」など、嘘を伝えるのは避けてください。嘘がばれると信用に関わるうえ、入社後ならば経歴詐称として処分される恐れがあります。
面接での空白期間の答え方については、「空白期間を面接で聞かれたら?『何もしてない』はOK?答え方や例文を紹介」でも解説しているので、あわせてご覧ください。
6.就職に役立つスキルや資格の取得を目指す
就職に役立つスキルや資格の取得を目指す方法もあります。就職・転職エージェントのハタラクティブが調査した「若者しごと白書2024」によると、「リスキリングに取り組んでよかった」と感じたフリーター・正社員の割合は全体の約80%でした。具体的には、「できることの幅が広がった」や「仕事のモチベーションが上がった」などの点でメリットを感じたようです。
希望職種に関連する資格を取得したり、通信講座などを受けたりすると、業務に関する知識や技術があることの証明になります。また、自信がついたり選考で意欲をアピールできたりするメリットもあるでしょう。
ただし、勉強に時間をかけ過ぎて就活のスタートが遅れると、年齢的な面で不利になる場合も。選考では、「スキル獲得に向けて勉強中」と伝えることも十分アピール材料になるので、就活と同時進行で行うのがおすすめです。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
7.ハローワークに相談する
就職活動についてアドバイスを貰うために、ハローワークを利用するのも方法の一つ。ハローワークで求職者登録をすると、求人検索のほかに、窓口での個別相談や就職セミナーなどに申し込めるようになります。履歴書の書き方や面接練習といった支援も受けられるので、ニートからの就活に不安のある方も安心です。
また、必要に応じて無料の職業訓練も受講できます。詳しくは、「ハローワークが初めてのニートも仕事を探せる!利用方法や支援内容を解説」のコラムで紹介しているので、参考にしてみてください。
8.就職エージェントを利用する
民間の就職支援サービスである就職エージェントを利用して、ニートからの脱却を目指すのも手です。
ニートの方のなかには、「就職できる気がしない…」「そもそも就職活動の方法がよく分からない…」のように、1人での就活に悩みや不安を抱える方もいるでしょう。就職エージェントでは、一人ひとりに合わせたニート期間の伝え方や就職先の探し方などをアドバイスしてくれるため、就活に対する不安を払拭できる可能性があります。
ニートからの就職を目指すなら、就職・転職エージェントのハタラクティブにお任せください。ハタラクティブは、ニートやフリーター、既卒といった若年層を中心に就職サポートを行っています。
専任のキャリアアドバイザーによる丁寧なカウンセリングのもと、あなたの適性やスキル、経歴に合う求人を厳選してご紹介。就活の進め方をアドバイスするのはもちろん、応募書類の添削や模擬面接、応募先企業とのやり取り代行などのサービスも充実しています。
所要時間1分でできる適職診断も含め、サービスのご利用はすべて無料です。キャリアアドバイザーにはSNSをとおして気軽に相談できるため、1人での就活に不安を感じるニートの方は、ぜひお問い合わせください。
NPO法人による就労支援を受けるのも手
ニート向けの就労支援を行っているNPO法人に相談する方法もあります。NPO法人とは、地域の福祉や雇用といったさまざまな社会問題の解決を目標とした、社会貢献活動を行う非営利組織です。
就労支援を行うNPO法人では、柔軟な支援体制が整っていたり、地元企業と協力して多様な就労プログラムを実施したりしています。若年層や引きこもりの方など、個々の状況に特化した団体があるので、ぜひ一度調べてみてください。
NPO法人の就労支援については、「ニートに向けた就労支援機関とは?サービス内容や仕事選びのコツも解説」でも触れています。あわせてご覧ください。
「ニートが辛い…」とお悩みの方によくある質問
ここでは、「ニートでいることが辛い」とお悩みの方によくある質問を、Q&A形式で回答します。ニートの定義や「社内ニート」などについて答えているので、チェックしてみてください。
ニートとは何歳までを指しますか?
厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書」によると、ニートの年齢は「15〜34歳」と定義されています。また、「仕事・家事・通学をしていない」「働く意思がない」ことも条件として含まれるようです。
「ニートの定義とは?フリーターとの違いや就職を目指す際のコツも解説」のコラムで、ニートの定義や人口などを詳しく解説しています。あわせてご一読ください。
参照元
厚生労働省
「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」
社内ニートとは何ですか?
一般的に、会社内で仕事をせずに過ごしている社員を指します。担当する業務がなかったり、雑務・雑用が中心となったりしている場合、「社内ニート」と呼ばれることがあるようです。
社内ニートについて知りたい方は、「社内ニートとは何?特徴や原因を解説!抜け出すための対処法とは」もチェックしてみてください。社内ニートになる原因と対策をまとめています。
ニートでいることが辛くなりました…
ニート生活を終わらせるには、非正規雇用社員として働いたり、正社員への就職を目指したりと、とにかく行動を起こすことが大切。いきなり正社員になることへの不安がある場合は、アルバイトや派遣などの非正規雇用社員からスタートするのも手です。
ニートから抜け出すための方法については、「ニートから正社員を目指そう!おすすめの職種や就職成功のコツを紹介」のコラムでも解説しています。
ニートから脱却するためにはどうしたら良いですか?
自分の現状を客観的に見つめ直し、自己分析で将来の目標や興味があることを見つけてみましょう。また、企業分析を行って気になった求人には、積極的に応募してみるのがおすすめです。
「ニートから正社員になりたいけど、1人で就活するのは不安…」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの悩みに寄り添った就職サポートを行います。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。