「3年後の自分」の例文を紹介!具体的な考え方や回答時のポイントも解説

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この記事のまとめ

  • 「3年後の自分」に関する質問は、応募者のキャリアプランや仕事への意欲の確認が目的
  • 「3年後の自分」をイメージするためには、キャリアプランから逆算しよう
  • 「3年後の自分」は、企業が求める人物像に合わせてアピールすると好印象につながる
  • 「3年後の自分」についてプライベートな内容や抽象的な表現をするのは避けよう

「3年後の自分についての質問への答え方って?」と疑問の方もいるでしょう。企業は、応募者のビジョンや入社意欲を確認するために「3年後の自分」について質問します。このコラムでは、「3年後の自分」に関する考え方のポイントや回答のコツを解説。例文も紹介しているので、「3年後の自分が想像できない」「答え方が分からない」といったお悩みを解消するためにぜひ参考にしてみてください。

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「3年後の自分」の例文8選【キャリアプラン別】

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ここでは、選考で「3年後の自分」について回答する際のキャリアプラン別の例文を紹介します。選考でどのようにアピールすれば良いかわからないという場合は、ぜひ一読ください。

1.新人教育に力を入れたい

「3年後は、業務を一通り経験し、後輩に指導できる人材になりたいと考えています。1〜2年目は業務に関する習得やスキルを成長させることに集中し、3年目には新人や後輩の教育に携われるようになるのが目標です。指導の際は、自分が新人のときに分かりにくかったことを意識し、何度も丁寧に教えたいと考えています。

また、入社して間もないころは特に心身の不調を抱えやすい時期でもあるため、自分の経験を活かしながら精神面でも支えることで、働きやすい環境作りを目指します。」

2.企業へ大きく貢献したい

「私は、企業に大きく貢献する人材になりたいと考えています。3年後は、顧客のニーズに合わせてアイデアを提案し、新規サービスの立ち上げをしたいです。そのためにも、1年目は先輩の指導のもと営業のノウハウを習得し、2年目は顧客対応を任せてもらえるようニーズ理解のスキルを深めます。そして、顧客のニーズを解決するために必要なサービスを提案し、結果として企業の利益を上げることに貢献したいと考えています。」

3.事務職のスペシャリストを目指したい

「3年後の私は、事務職のスペシャリストとして職場全体の作業効率アップに貢献できる人材になりたいです。細かな確認を怠らずに業務を進められるという長所を活かしながら、1〜2年目はスピード感を持って仕事をこなします。

また、現在勉強している日商簿記2級やMOSの資格を取得し、今よりもスキルアップして活躍します。3年後には職場の業務改善のほかにも、入出金管理や帳簿作成などの経理業務を正確に素早くこなす事務職のスペシャリストとして、御社に貢献する所存です。」

事務職のキャリアプランに関しては、「事務職のキャリアプランの立て方は?作成方法や面接での答え方の例文を紹介」で詳しく紹介しているので、あわせて読んでみてください。

4.新たなヒット商品を開発したい

「私は、3年後には御社で新製品の開発を行い、ヒットを狙いたいと考えています。具体的には、人数や場所、世代を問わず多くの人々が楽しめるゲームを開発することが目標です。この目標を実現するために、入社1年目は御社での商品開発の流れを学び、2年目には試作の開発を行って改良点を洗い出したいと考えています。その結果を踏まえ、3年目にはリリースできるように周囲と協力してプロジェクトに臨みたいです。」

5.幅広く活躍できるゼネラリストを目指したい

「私は3年後、多角的な視野から事業成長に携われるゼネラリストになりたいと考えています。そのためにも、御社のジョブローテーション制度を活用して、接客やマーケティング、経営、人事などの職種を経験し、必要とされる知識を身につけて店舗責任者として活躍したいです。

1年目は実際に現場で働き、顧客のニーズの調査や接客スキルの習得にあてます。2年目からは、マーケティングスキルを習得して接客に取り入れ、経営知識を身につけたい所存です。そして、3年目に人事業務を覚えて、店舗責任者として従業員の定着率アップと売上向上を目指したいと考えています。」

6.営業職で成績トップを納めたい

「私は、社内トップの営業成績を収めることで、御社に貢献したいと考えています。高校生のときにアルバイトで培ったコミュニケーション能力や提案スキルを活かしつつ、1年目は御社の営業ノウハウを吸収して、リピーターの顧客を確保します。2年目には成績トップをキープし、3年目にはそれまでの経験や視点を、御社の営業ノウハウをより充実させられるよう還元したいと思っています。」

7.店舗の責任者になりたい

「私は、将来的には複数の店舗を管理できるスキルを身につけたいと考えているため、3年目には店舗の責任者になりたいと思っています。店舗の責任者という立場に就けば、自分が働く店舗の売り上げや店内のレイアウトなど、店の運営に直接的に関わって日々幅広い視野で学び続けることが可能です。そのためにも、1~2年目は、まずはエリアマネージャーやシフト責任者などといったポジションを任せていただけるようになりたいと考えています。」

8.資格や語学力を活かしたい

「私は、資格や語学力を活かして御社に貢献する人材になりたいと思っています。今後の展望に海外への事業展開を挙げている御社で戦力になれるよう、現在の自分が持っている実力をさらに伸ばすため、1年目はビジネスシーンで活用できる文法や単語の見直し、コミュニケーションの実践を行います。

2年目には、現在所持しているレベルより上の資格を取得したい所存です。3年目でこの目標をクリアすることで、いつかは海外出張や勤務も任せていただけるようになりたいと考えています。」

「3年後の自分」はキャリアプランをもとに考えよう

「3年後の自分」は、キャリアプランをもとに考えるのが良いでしょう。キャリアプランを明確にすることは、「3年後のなりたい自分像」が具体化されるだけでなく、応募先企業とのマッチ度を図る基準にもなり得ます。どのようなキャリアプランを実現したいかを踏まえ、じっくり検討することが大切です。

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企業が「3年後の自分」について質問する4つの理由

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ここでは、企業が「3年後の自分」について質問する4つの理由についてご紹介します。企業側の目的を踏まえて面接対策をすることで、より内定獲得につながりやすくなるため、ぜひ参考にしてみてください。

1.キャリアプランや将来のビジョンを確認したい

企業は、応募者に「3年後の自分」に関する質問をすることで、応募者がどのような将来のビジョンを持っているか、どのようなキャリアを歩みたいと考えているのかを確認します。キャリアプランや将来のビジョンと志望動機を照らし合わせることで、入社後にミスマッチが起こらないかも判断しているでしょう。

2.仕事に対する考え方を知りたい

企業は、「3年後の自分像は?」という質問から応募者の仕事に対する考え方を読み取り、応募者が自社の環境で成長できるかを確認するようです。たとえば、専門分野におけるスペシャリストを志望しているのか、あるいは総合的なゼネラリストなのかによって、積み重ねるべきキャリアは異なります。
また、「若いうちから活躍したい」「学びながらスキルを蓄積したい」といった希望も働き方に関わるため、応募者が自社に合った仕事への考え方を持っているかは、企業にとって重要なポイントといえるでしょう。

3.入社意欲を量りたい

企業は、「3年後の自分」に関する回答から、入社意欲の確認をすることもあります。「3年後の自分像」を通して入社意欲を企業に伝えるには、十分な企業研究や職種研究が必要です。
先述したように、企業によって積み重ねられるキャリアや働き方は異なるため、企業の特色を踏まえて「3年後の自分像」を答えられる応募者は、「企業研究をしている=入社意欲が高い」と判断されるでしょう。

4.入社後のミスマッチを防ぎたい

企業は「採用者には長く働いてほしい」と考えているため、「3年後の自分」への回答を通じて応募者との相性を見極めています。入社意欲が高くても、企業の理念・方針と応募者の考え方が合っていなかったり、志望動機との一貫性がなかったりする場合は、「早期離職につながる可能性が高い」と判断されることも。入社後にミスマッチを防ぐ方法に関しては、「就職後にミスマッチが起こる原因とは?事前に防ぐ方法をご紹介」で紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

企業が期待すること

多くの企業は、「入社3年後も離職せず働き続けていてほしい」と期待しているでしょう。また、3年程度の勤続年数がある社員に対して、「新人社員のサポートや戦力として部署の中心で活躍してほしい」という見通しがある可能性も。企業が考える「3年後の姿」と自分が考えるキャリアプランが合うかを踏まえて、長く働ける企業を見極めるのがおすすめです。

「3年後の自分」の考え方とは?3つのステップ

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社会人として将来どうなりたいかを想像し、逆算してキャリアプランを作成すれば、「3年後の自分」を具体的にイメージしやすくなります。
ここでは、「3年後の自分」を考える3つのステップを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.将来のビジョンを思い浮かべる

「今より生活に余裕が欲しい」「後輩から頼られる存在になりたい」など、社会人として将来どうなりたいかを具体化するために洗い出してみましょう。5年後、10年後のビジョンを思い浮かべてみると、3年後、1年後に自分が仕事面で達成するべきことについて考えやすくなります。

自己分析を行う

将来像のイメージを固めるには、自己分析が必要不可欠です。過去の体験から自分の性格や興味・関心を洗い出し、自分自身への理解を深めることで、大切にしている信念や価値観が明らかになります。印象に残っている記憶からそのとき何を感じたのかを思い出し、理由を深掘りしてみましょう。

自己分析は時間を掛けて行う

自己分析は、自分が感じることや価値観が明確になるまで掘り下げることが大切です。たとえば、自己分析によって「じっくり考えて答えを出す作業が好き」という自分の価値観が判明すれば、1人で黙々と行う仕事が向いているということが分かります。

自己分析だけでは不安な場合は、客観的に自分自身を把握できる他己分析もおすすめです。周囲に自身の性格や特徴を聞いてみると、自分だけでは見つけられなかった自分の適性が見つかることも。「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」では、自己分析のやり方や他己分析の活用方法を解説しているので、あわせてご覧ください。

仕事で尊敬している人を参考にする

大学の先輩や両親、有名人など仕事に対する考え方や姿勢が尊敬できる方を参考に、理想の将来像について考えてみるのも良いでしょう。尊敬している人物が現在に至るまでどのような知識やスキルを身につけてきたのか、活躍しているポジションは何か、生活や働き方は自分とどう違うのかをチェックしてみてください。

人物を参考にするときの具体的な方法

将来像を考えるうえで参考にしたい人物が身近にいる場合は、直接質問してみましょう。有名人を参考にする場合は、インタビュー番組や雑誌の記事、書籍、SNSなどが役立ちます。
また、OB・OG訪問、社会人の場合は直属の上司や先輩を参考にしてみるのもおすすめ。自分よりも長く社会人として活躍する方を参考にすることで、より「3年後の自分」をイメージしやすくなるでしょう。

やりたくない仕事をリストアップする

興味のある仕事が見つからず「3年後の自分」が想像できないときは、やりたくない仕事をリストアップするのも一つの手段。一見ネガティブな考え方に思えますが、やりたくない仕事をリストアップすれば、自分が興味・関心を持っている分野のみが残ります。

この方法で「3年後の自分」について考えるときは、最もやりたくない仕事から順番に書き出してみましょう。上位に挙げた要素を含まない仕事であれば、比較的やりがいを持って働ける可能性があります。

2.理想を叶える具体的なキャリアプランを設計する

理想の将来像だけはっきりしていても、実現までの計画が不透明だと、採用担当者に「計画性がない」「口だけで中身がない」と思われてしまうことも。将来のことを考えたうえで転職活動をしていることをアピールするためにも、具体的なキャリアプランを設計しましょう。

キャリアのイメージを膨らませる

キャリアとは「継続性を持った概念」のことで、仕事においては「職業上の経験」を指します。入社してからどのような経験を積めば理想を実現できるのか、ステップアップの流れを把握しましょう。
たとえば、専門分野に特化した「スペシャリスト」とオールラウンダーの「ゼネラリスト」では、キャリアプランが異なります。スペシャリストを志望しながらジョブローテーションの多い企業に就職するのは、専門性が身につきにくく非効率ですが、多岐にわたって活躍したいゼネラリストには良い環境といえます。

キャリアアンカーの考えを取り入れてみよう

キャリアアンカーとは、個人のキャリアにおいて軸となる価値観のこと。価値観は、以下の8つに分類されています。

  • ・管理能力
  • ・技術的、機能的能力
  • ・安全/安定性
  • ・創造性
  • ・自律と独立
  • ・奉仕、社会献身
  • ・純粋な挑戦
  • ・ワークライフバランス

上記のなかから自分の軸となるものを見つけ、企業側にも当てはまるものを探しましょう。自分と企業の共通点を見つけることで、キャリアプランが明確になります。なお、不自然なキャリアプランにならないよう、会社が設けている昇進の基準や役職を意識することも大切です。

初めてキャリアプランを考える方は、「キャリアプランシート」を作成するのがおすすめ。「就職・転職でも役立つ!キャリアプランシートとは」を参考に、キャリアプランを組んでみましょう。

仕事に必要なスキルを明確にする

求人に応募する前に、自分で組んだキャリアプランが現実的か、いつまでにスキルや資格を習得すれば良いのかを確認するのがおすすめです。職種によっては、専門的なスキルや資格が必要になることも。自分が目指している職種や役職に必要なスキル・資格が分からない場合は、企業の口コミ情報を掲載しているWebサイトやOB・OG訪問、企業説明会などで調べると良いでしょう。

ライフステージの変化も考慮しよう

「3年後の自分」を考えるときは、結婚や育児によって働き方が変化する可能性も考慮しましょう。たとえば、結婚や出産後も変わらず働くのか、もしくはアルバイトに切り替えて家事や育児に専念するのかなど、進路は人によって異なります。結婚や出産後も昇進や昇格をして働きたい場合は、復帰後も変わらず活躍できる社風の企業を選ぶのも選択肢の一つです。

3.3年後のあるべき姿を考える

社会人としての理想の働き方やキャリアイメージが定まったら、目標達成のために「3年後の自分」はどのような姿になれば良いのかを考えましょう。一般的に、入社3年目はようやく社会人として一人前になる段階であり、大局的に見てまだまだキャリア形成の途中といえます。10年、20年先の自分の姿も見据えたうえで「3年後の自分」のゴールは何かを考えて回答を用意しましょう。

10年後・5年後・3年後・1年後と逆算して考える

就活でよく聞かれる「3年後の自分」に関する質問に答えるには、最終的なキャリアプランのゴールから逆算して考えるのがポイントです。「10年後→5年後→3年後→1年後」と逆算すれば、必要な資格やスキルをいつ取得すべきかが明確になります。
逆算して考えるうえで重要なのは、「未来の自分」をより具体的に思い描くことです。遠い将来像が具体的であればあるほど、目標達成のために必要なことが考えやすくなります。

4.志望企業の社員の意見を参考にする

志望企業で実際に働いている社員の意見を参考にしてみれば、3年後の自分をよりイメージしやすくなるでしょう。実際に働いている方の意見を聞きたい場合は、「OB・OG訪問をする」「説明会に参加する」といった方法がおすすめ。学校を卒業している方も、「出身校の職務課を尋ねる」「企業に直接問い合わせる」などの方法でOB・OG訪問をすることが可能です。
実際に働いている人の生の声を聞くことで、自分が入社した後の姿をイメージしやすくなり、3年後の自分についてもスムーズに考えられるでしょう。

「3年後の自分」を選考で分かりやすく伝えるには?

ここでは、「3年後の自分」を選考で分かりやすく伝える方法について紹介します。以下で詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。

1.最初に結論を述べる

選考で「3年後の自分」を聞かれた際、最初に結論を述べると採用担当者に伝わりやすくなります。具体的なキャリアやスキルを踏まえ、端的に伝えるのがポイントです。将来的に資格や検定などを取得したいという点にも触れると、長期的にキャリアプランを考えていることがアピールできます。

2.理由を説明する

結論を述べたら、そのキャリアプランを考えた理由を説明しましょう。理由を述べるときは、自分の過去の経験や大切にしている価値観を含めて話すことが重要です。また、10年後・5年後・3年後という長期的な視点でも伝えられるように準備しておくこともポイントになります。

3.具体的なキャリアプランについて説明する

最後は、目標達成に向けた具体的なキャリアプランについて説明します。目標達成に向けた行動は、近い将来から説明すると説得力が増します。採用担当者に、「長期的なキャリアプランだけでなく、直近で自分にとって必要なプランについても考えられている」と好印象を与えやすくするためです。

企業によっては、採用試験の一環として「3年後の自分」をテーマに作文を書かせることもあります。「就職試験の作文が書けなかった...とならないために!注意点やコツを紹介」では、内定につながる作文の書き方をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

面接で「3年後の自分」を回答する際のポイント

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「3年後の自分」のビジョンが固まっており、キャリアプランがしっかり練られていても、伝え方によっては採用担当者にマイナスイメージを与えてしまう可能性があります。面接で「3年後の自分」について話すときは、以下のポイントに注意しましょう。

3年後の理想像と企業の方針を合わせる

採用担当者は「3年後の自分」に関する質問を通して、応募者と企業の方向性が一致するかを確かめています。企業が欲しているのは、自社の社風や今後の展望にマッチする人材です。そのため、設定した自分のキャリアプランと応募先企業の経営方針にズレが生じていないか注意しましょう。
具体的には、「仕事や職種での目標」と「企業での目標」の2つの要素を盛り込んで話すのがポイント。たとえば、仕事での目標が「マーケティングスキルを身につけて企画立案を行う」なら、企業での目標は「新規事業を立ち上げて会社に貢献する」とするのが良いでしょう。

抽象的な表現は避ける

具体的なビジョンを伝えるためにも、「3年後の自分」を実現するまでの過程や将来像を決めた背景を細かく話しましょう。「活躍できる人材になりたい」「信頼される人材になりたい」などの抽象的な内容は、回答として好ましくありません。場合によっては「企業研究が不十分なのでは?」と思われる可能性も。
キャリアプランがはっきりしていると、自己分析能力が高く仕事への意欲もあると判断される傾向にあるため、採用されやすくなる可能性があります。

企業に好印象を与えるコツ

「3年後の自分」について話すときは、上記のポイントを押さえたうえで、ほかの応募者との差別化を図る工夫も行いましょう。企業が求める人物像に合う人材であることをアピールするために、「他社では3年後の自分像を実現できない」という観点からも述べると、就業意欲が伝わりやすくなります。その企業ならではの将来像を話せるよう、企業研究をしっかり行いましょう。

一般的な社会人3年目までのキャリアを知る

一般的な社会人3年目までの流れを踏まえて回答すると、より現実的な「3年後の自分像」の回答ができるようになります。以下の一般的な社会人3年目までの流れをぜひ参考にしてみてください。

  • ・1年目:社会人としてのマナーや基本的な業務を覚えながら、先輩のサポートを担う。
  • ・2年目:徐々に1人で業務をこなせるようになる。社内のメンバーと連携し成果を上げる。
  • ・3年目:社内外の関係値を把握し、より大きな成果を上げられるようになる。チームのリーダーに任命される場合もある。

社会人3年目の流れや転職タイミングをより詳しく知りたい方は、「社会人3年目で転職…難しいって本当?公務員や大手は狙える?」のコラムもチェックしておきましょう。

「3年後の自分」のNG例文

応募書類や面接で「3年後の自分」について述べるときは、企業が採用メリットを感じられない内容を話すのは避けましょう。以下に「3年後の自分」の回答としてふさわしくない例を挙げたので、こちらも確認してみてください。

プライベートな内容

「私は3年後、結婚して家庭を持ち子どもを育てたいです。守るべき家庭があることで使命感が増し、より仕事に精が出ると考えています。社会人としてもちろん仕事は大切なことですが、家庭との両立も考えなければなりません。3年後はワークライフバランスを意識しつつ、仕事で良い成績が残せればと思います。」

「3年後の自分」の回答として、「家庭を持ちたい」「結婚したい」といったプライベートな内容はふさわしくありません。結婚や出産といったライフイベントを生活のモチベーションにするかは人それぞれですが、面接の場面では話さないのが無難。「3年後の自分」を聞かれた際は、あくまでも仕事に関する将来のビジョンを伝えます。

現実的ではない飛躍的な内容

「私は3年後、営業部の部長になりたいと考えています。そのために1年目に部署内で年間営業成績1位を獲得し、2年目に係長に就任してチームの営業成績を上げ課長に昇進、3年目には管理職としての仕事を学び部長になりたいです。」

目標を高く掲げて邁進するのは良いことですが、3年で部長に昇り詰めるのは現実的ではありません。突飛な内容の理想像は、「キャリアプランの精査が足りていない」「企業研究不足」と捉えられるでしょう。
先述したように、一般的な社会人3年目は、社内外の関係値を把握してより大きな成果を上げられるようになったり、なかにはチームのリーダーに任命されたりするといった段階です。現実的な可能性がある「3年目の自分」を伝えるほうが、採用メリットの高い人材として評価されるでしょう。

ネガティブで消極的な内容

「私は、入社3年目までは辞めずに続けたいと思っています。辛いことや大変なことがあってもあきらめず、先輩のサポートをいただきながら頑張りたいと思っています。」

ネガティブで消極的な回答も避けてください。社会人としての最低限の意識といえる内容をアピールしても、採用担当者には「あまりやる気がないのか?」と思われてしまいます。成長意欲が感じられるポジティブな内容を伝えることを心掛けましょう。

社会人として最低限守るべき内容

「私は、3年後までに業務を覚えて独り立ちし、自分の力で新規契約を獲得したいと考えています。そのために、1年目はきちんと基礎を学ぶために先輩方の仕事ぶりを実際に見学させていただき、2年目には先輩から引き継いだ営業先でスムーズに取引できるよう尽力する所存です。3年目は、2年目までの経験を活かして自分で新たな営業先を探し、新規契につなぎたいと思っています。」

営業活動を行う企業にとって、「独り立ちして新規契約を獲得する」のは当然であるといえます。さらに、多くの場合は入社1年目から新規契約獲得を目指すのが一般的なので、上記の例文はアピールになりません。「独り立ちする」「辞めない」などの内容はマイナスイメージを与える可能性があるため、将来像として掲げないように注意しましょう。

「起業したい」も避けよう

「起業したい」といった、将来退職すると思わせる内容も避けたほうが無難です。企業からは「コストをかけて教育しても退職されてしまうのでは…」とマイナスなイメージを抱かれる可能性があります。

「3年後の自分」を考えるにあたって、自己分析がうまくいかなかったりイメージが湧かなかったりする場合は、ぜひ若年層向け就活エージェントのハタラクティブにご相談ください。
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「3年後の自分」についてのお悩みQ&A

ここでは、「3年後の自分」についてよくある疑問や不安についてQ&A方式で回答します。
「自分のやりたいことが分からない」「入社半年での転職は早い?」といったお悩みにも触れていますので、ぜひご覧ください。

企業が「3年後の自分」を聞く理由は何ですか?

企業が「3年後の自分」を聞く際、「キャリアプランが明確か」「仕事の考え方がしっかりしているか」といったことを確認しています。

企業が求職者を採用するうえで、「将来設計がしっかりできているか」を見極めるのは、ミスマッチを起こさないためにも重要なポイントです。「面接に役立つキャリアプラン例を業界別に紹介」を参考に、自身のキャリアプランを明確にしておきましょう。

自分のやりたいことが分かりません

1年後・3年後・5年後と細かく分けて将来どのような姿になりたいかを想像してみると、「やりたいこと」「やるべきこと」が見えやすくなります。

自分の趣味や興味から楽しめそうな仕事を調べてみたり、給料や待遇から考えてみたりするのも良い方法。「やりたいことの見つけ方とは?自分が本当にしたい仕事を見つける方法」も仕事探しの参考になるでしょう。

入社半年で転職するのは早過ぎますか?

1〜3年程度働いて、その経験をもとに転職活動をするほうが転職しやすい傾向です。しかし、今後のキャリアプランにマイナスの影響を及ぼす可能性がある際は、転職を視野に入れると良いでしょう。

新卒入社で3年以内に転職する場合は、第二新卒として求人に応募できます。入社して間もない時期に転職したい気持ちがある場合は、「新卒入社で半年以内に辞めても転職可能?第二新卒の就職成功のコツを解説!」のコラムもチェックしてみてください。

今の仕事が辛い…「楽しい仕事」とはどんな仕事?

「楽しい仕事」の感じ方は人それぞれですが、どのような仕事にも「辛い」「厳しい」と思う場面があるでしょう。仕事を楽しむには、自身の視点や考え方を変え、現状を改善させる努力が必要です。

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