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自己PRが書けないときの対処法とは?転職と新卒での書き方の違いも解説
更新日
この記事のまとめ
- 自己PRが書けない原因の一つは「特別な経験」を書こうとしているから
- 自己PRが書けないときは、過去の経験を洗い出して共通点を見つけてみる
- 自己PRが書けないときの対処法として、失敗から乗り越えたことを考えてみる
- 先に結論と理由を述べ、根拠となるエピソードを書くのが自己PRを簡潔にまとめるコツ
- 新卒と転職では企業が求めているものが異なるので、自己PRの内容が変わる
「特別な経験をしていないから、自己PRが書けない…」と悩んでいる人もいるでしょう。自己PR欄は、特出した経験をアピールする場所ではなく、あなたがどのような人かを企業に知ってもらうための項目です。
このコラムでは、自己PRが書けない人の特徴や対処法を解説しています。簡潔に書くコツや転職と新卒での書き方の違いもご紹介しますので、履歴書を書く手が止まってしまった人は参考にしてみてください。
履歴書や職務経歴書に自己PRが書けない人の特徴
「自己PRの内容が思い浮かばない」と悩んでいる人は、まず原因を考えてみることから始めましょう。ただ漠然と「書けない」と頭を悩ませるよりも、「書けない理由」を考えることで解決策が見つかる可能性も。以下を参考に、自分に当てはまる原因は何なのか考えてみてください。
特別な経験を書かなければと思っている
自己PRが書けない人の多くは、「特別な経験を書かなければ」と感じている傾向があります。
企業は、特別な経験を評価するわけではないので、特出したエピソードをアピールする必要はありません。自己PR欄を書く目的は、あなたがどのような人かを採用担当者に伝えることです。自分がどのような人か、自己分析ができているかどうかを企業側は見極めています。
「記憶に残るようなエピソードを書かなければ」と気負う必要はないので安心してください。
自分に自信がない
自分に自信がない人は、自己PRで長所を書くことをためらってしまいます。
長所が思いつかない場合は、長く続けている日課や熱を入れている趣味、とくに頑張ったことなどを思い出してみてください。他人と比較するのではなく、自分自身が頑張ったと思うことや、こだわりなどを思い出してみれば、書くことが出てくるはずです。背伸びをする必要はなく、ありのままのあなたの姿を知ってもらうことを意識してください。
自己分析ができていない
自己分析ができていない人は、自己PRが書けないと悩む傾向があります。
「自分の強みが何か全く分からない」という人は、まずは丁寧に自己分析をするところから始めましょう。自分の長所や得意なことなど、思い浮かぶものをどんどん書き出していきます。次第に、自分のことを客観的に捉えられるようになるはずです。
自分のアピールポイントの見つけ方については「自己PRで書く材料がない!書き方のポイントとは」でもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
自己PRが書けないときの対処法とは
自己PRが書けないときの対処法は、3つあります。まずは、自分なりに真剣に取り組んだ経験を洗い出しましょう。失敗の経験も、そこからどのように乗り越えたのかを考えます。それが丁寧な自己分析につながるのです。そして、それらの経験の共通点を見つけ、強みになるよう言語化しましょう。
では、以下で詳しく解説します。
1.自己分析をして過去の経験を洗い出す
自己PRが書けないと悩む人は、まずは丁寧に自己分析をしましょう。過去の経験から、打ち込んだことや頑張って取り組んだことを書き出します。
取り組んだ経験内容は、部活でも趣味でも何でもOK。そのことから、「なぜ打ち込んだのか」「何か学ぶことはあったか」「どのような工夫をしたか」「今でも活かせている部分はあるか」と深堀りしていきましょう。
何かに打ち込んだ記憶がないという人は、頑張ったことについて考えます。苦手科目の勉強やアルバイトなど、どんな些細なことでも思い浮かんだことは書き出していきましょう。
書き出す経験内容は、自分の納得のいく結果にならなかったことでも大丈夫です。その過程で、自分なりに真剣に取り組んだことを洗い出して、深堀りしてください。
2.失敗の経験から乗り越えたことを探す
挫折を経験した人は、失敗からどのように乗り越えたかを考えてみるのも一つの方法です。
自己PRは、成功体験や長所だけしか書けない欄ではありません。失敗から、「どのように乗り越えたのか」「何を学んだか」「次に失敗しないように意識していること」など具体的に掘り下げてみてください。
3.経験での共通点から「強み」を言語化する
それぞれの経験から共通点を見つけ、「強み」としてアピールできるよう言語化します。
共通点の見つけ方は、印象に残る経験をしたときの環境を思い出してみると良いでしょう。「仲間がいたから頑張れた」「1人で頑張らざるを得ない状況だった」など、何か共通点が見つかるはずです。自分の行動を振り返ってみるのも良いでしょう。「コツコツと努力した」「積極的に行動した」「勇気を出して挑戦した」など、自分でも把握していない特性が見えてくることも。
そうした共通点が見えてきたら、それを「強み」となるよう言語化しましょう。
過去の経験での共通点は、そのままでは強みとしてアピールできないため、自己PRに書く際は少し言い換える必要があります。「どのようなときに、どうやって活かせる強みか」を具体的にすることが大切です。「試行錯誤しながら問題を解決してきた」という人は、「逆境でも前向きに取り組む行動力」を強みとしてアピールできるでしょう。
自己PRを考えるのはモチベーショングラフが便利
過去の経験を洗い出すときに、モチベーショングラフを使うと便利です。
モチベーショングラフとは、横軸に年齢を、縦軸にモチベーションを記したグラフのこと。グラフに大きな変動がある部分は、何かしらの出来事が起きたはずです。0歳から現在までをじっくり振り返ることで、就活のヒントを得られる可能性があるでしょう。
自己PRを簡潔にまとめる3つのコツ
ここでは、自己PRの書き方のコツについて解説します。自己PR欄のスペースは限られているので、簡潔にまとめることが大切です。また、採用担当者が読んだときに意味が分かりやすいよう、文章の順序にも気をつけましょう。
1.結論から述べる
自己PR欄では、「私は、○○です。」と、結論を先に書きましょう。たとえば、「私は行動力があり、分からないことにも積極的に取り組む性格です。」など、アピールしたいことを最初に述べます。これは結論を先に伝えることで、後に続くエピソードに興味を持たせ、理解してもらいやすくするためです。
2.結論の根拠となるエピソードを書く
結論の後は、結論に至った理由と根拠となるエピソードを書きます。
エピソードの構成は、「取り組んだことの概要」「なぜ取り組もうと思ったか」「その経験の中で直面した課題」「課題解決への工夫」「工夫の結果どうなったか」の順にしましょう。この順で書くと、読みやすくなります。
学生時代のエピソードなど、過去の経験を振り返ったときに、もっとも印象に残ったものを書くと良いでしょう。自己PRで書くエピソード選びのポイントは、なるべく大学時代のことで、できれば成果がはっきりしていることが最適です。自信を持って伝えられるものにしましょう。
3.入社後にどのように活かすか述べる
最後に、企業に対してどのようにその特性を活かせるのか書きます。たとえば、協調性がある人は「周りの雰囲気を良いものにできる」、行動力のある人は「目標達成のための新たな道を開拓できる」といったアピールが可能です。採用担当者に「採用したら会社がより良くなりそうだ」と思ってもらえるような内容を考えて、自己PRに書きましょう。
転職と新卒で自己PRの書き方が変わる
新卒と転職では会社側が求めるものが異なるため、アピールの仕方に工夫が必要です。特に転職活動中の人は「新卒のときはこうだった」と考えないように注意しましょう。
新卒はポテンシャルをアピール
新卒は、能力ではなくポテンシャルを見込んで採用されます。採用担当者が「入社後の活躍の可能性が見込める」と感じれば、特別なスキルを持っていなくても採用されるでしょう。
さらに、「人柄が社風にマッチしている」と思わせることが大切です。そのため、いかに的確に自己分析ができているかが重要になります。自己PRに加えて、長所や短所についてもしっかり考えて履歴書を作成すると良いでしょう。
転職は即戦力をアピール
中途採用を行っている会社は、即戦力を求めていることがほとんど。新卒とは違い、今までの成果や実績をメインとして評価されます。
転職活動での自己PRは、エピソードの部分が特に重要だといえるでしょう。「今までの成果や実績」「業務の中で何を得たのか」「前職の経験をどう活かすのか」など、会社に良い影響を与える人材であるとアピールするのがコツです。
第二新卒のアピールポイント
社会人経験の浅い第二新卒の場合、「短い就業期間で何を学んだのか」をチェックされることがあります。短期間でも、社会人経験があることを主張し、新卒よりも社会人としてのマナーが身についていることをアピールすると、採用される可能性が上がるでしょう。
第二新卒は就活市場でのニーズが高まりつつありますが、早期退職のリスクを警戒する会社が多いのも事実。「またすぐに辞めてしまうのではないか」と思われることのないよう、転職を決断した理由を明確にし、マイナスな印象を払拭することが大切です。
異業種へ転職する場合の自己PR
未経験の業種への転職を希望している場合、「前職で得たスキルをどう活かせるか?」という部分をチェックされます。「即戦力ではないけれど、可能性はある」と採用担当者に印象付けるため、今後も活かせるようなスキルや経験をアピールしましょう。
さらに、「フリーターだと自己PRは書けない?書き方や注意点を例文とともに紹介!」では、就業の経験をもとにした自己PRの例文もご紹介しているので、あわせてご覧ください。
ニートやフリーターで自己PRが書けない人は
ニートやフリーターなどブランクがある人は、ブランク期間の理由を明確にする必要があります。
採用担当者に納得してもらえるように考え、説明しましょう。
自己PRのエピソードは、改善のために起こした行動が大切なのでマイナスなことを材料にして書いても大丈夫です。ニートになった理由を述べ、「どうしてそうなったのか」「これからどのようにしよう担当と考えて行動しているか」を具体的に書くことで、今後の可能性を見出してもらえるでしょう。その上で、仕事への意欲を具体的にアピールすれば、採用者の不安も解消されるはずです。
ニートで自己PRが書けない人は、「ニートで自己PRが書けないときは?アピールポイント別の例文も紹介」で、例文もご紹介しているので参考にしてみてください。
自己PRが書けない人のための例文
ここでは、自己PRの例文をご紹介します。文章をイメージする際の参考にしてみてください。
「私は、逆境でも前向きに取り組む行動力があります。困難な問題も、試行錯誤して乗り越えようとする力が、私の強みです。
私は、自宅近くに新しくオープンしたカフェでアルバイトをしていましたが、最初は客足が伸びず、大変でした。従業員の目線で見ても客観的に見ても、素敵なカフェだったので、もっと多くの人に知ってもらいたいと思い、SNSを活用した集客を提案しました。記事制作の担当には私が立候補し、毎週更新し続けることで、約1ヶ月後に客数を倍にすることができた経験があります。お客様にも『SNSを見て来ました』と言ってもらうことが増え、店長から『あなたの努力のおかげだ』とお褒めの言葉もいただけました。この経験を通して、前向きな行動は問題解決につながることを学びました。持ち前の行動力を活かし、貴社での仕事にも向上心を持って取り組んでまいります。」
アルバイトを題材にする方は多くいるので、自己PRに書くときは構成をしっかり作りこむことが大切です。結論と理由を簡潔に述べたら、根拠となるエピソードを続けます。
エピソードの中では、「概要と課題」「なぜ取り組もうと思ったのか」「工夫と結果」など、実際の行動や考え方が分かる内容を盛り込みましょう。人とかぶらないような特別な経験でなくても、しっかりと掘り下げて構成を作ることで立派な自己PRになります。
「自己PRの例文を紹介!転職・新卒就活を成功させる履歴書や面接のコツも」では、多くの例文を紹介しているので、あわせてご覧ください。
就活でどうしても自己PRが書けない人は
自己PRできる要素がどうしても見つからない場合の対処法をご紹介します。「ほかの人の長所やアピールポイントは見つけられるのに…」と悩んでいる方は参考にしてみてください。
第三者に意見を聞いてみよう
どうしても自己PRが書けないという人は、周りの人に「あなたはどのような人か」を聞いてみましょう。
アピールできることがないと悩んでいる人は、自分の長所を見落としている可能性があります。自分の思っている長所や短所と、第三者が思うポイントは意外と違うもの。家族や親しい友人に、あなたの性格について聞いてみると良いでしょう。その際は、そう思った理由もあわせて聞くとエピソードに活かせます。
転職エージェントを活用しよう
履歴書の自己PR欄でどうしても頭を悩ませてしまう人は、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
転職エージェント・ハタラクティブでは、就活のプロがカウンセリングをしながら、あなたの転職活動を全力でサポート。履歴書の添削はもちろん、面接の日程調整・対策も行っているので安心して転職活動に臨めます。
「自己PRが書けない」「どのようにアピールしたら良いか分からない」と悩んでいる人は、ぜひ一度ご相談ください。
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