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自己PRがない・書けない原因と対処法は?転職やニート向けの書き方も解説
更新日
この記事のまとめ
- 自己PRが書けない原因の一つは「特別な経験」を書こうとしているから
- 自己PRが書けないときは、過去の経験を洗い出して共通点から「強み」を言語化する
- 自己PRが書けないときの対処法として、失敗から乗り越えたことを考えてみる
- 自己PRは、先に結論と理由を述べ根拠となるエピソードを書くと簡潔にまとまる
- どうしても自己PRが書けないときは、第三者に他己分析を依頼する
「自己PRが書けない…」と悩む人は多いでしょう。就職・転職活動において必須ともいわれる自己PR欄は、特別な経験をアピールする場所ではなく、どのような人材かを企業に知ってもらうための項目です。
このコラムでは、自己PRが書けない原因や対処法を解説しています。アピールポイント別の例文や転職者・第二新卒向けの書き方も紹介するので、履歴書や職務経歴書の作成が進まず困っている場合はぜひ参考にしてみてください。
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自己PRがない・書けない原因は?
就職・転職活動の際に、「自己PRの内容が思い浮かばず書けない」と悩んでいる人は、まず原因を考えることから始めてみましょう。主な原因としては、「アピールできるエピソードがないと思っている」「自分に自信がなく短所ばかり思い浮かぶ」など。ただ漠然と頭を悩ませるよりも、「書けない理由」を考えることで解決策が見つかる可能性もあります。
以下でいくつかの原因を紹介するので、自分に当てはまる部分を考えるための参考にしてみてください。
アピールできるエピソードがないと思っている
自己PRでは優秀な成績や実績を残した経歴が必要という考えから、「自分にはアピールできるようなエピソードがない」と思い込み、自己PRを書くのに躓いてしまう人が多いようです。エピソードがあっても、周囲と比べてしまい、「ほかの人のほうが実績があるから」という理由で自己PRが書けないパターンもあります。
特別な経験や実績がなくても良い
自己PRを書く目的は、自分がどのような人物かを採用担当者に伝えることです。しかし、就職・転職活動で使用する自己PRが書けない人の多くは、「特別な経験を書かなければ」「採用担当者の記憶に残るエピソードを書かなければ」と感じている傾向があります。
企業は自己PRを通して応募者の人柄や適性などを見極めているため、人よりも優れた経験や特出したエピソードをアピールする必要はありません。
自分に自信がなく短所ばかり思い浮かぶ
自分に自信がない人は、自己PRで長所を書くことをためらってしまい、反対に短所ばかり思い浮かんでしまいがちです。長所が思いつかない場合は、長く続けている日課や熱を入れている趣味、頑張ったことなどを思い出してみましょう。
他人と比較するのではなく、自分自身が頑張ったと思える出来事や、自分なりのこだわりなどを洗い出せば、アピールポイントが見えてくるはずです。就職・転職活動では背伸びをせず、ありのままの自分の姿を知ってもらうことを意識してみてください。
企業が求めることを理解していない
自己PRが書けない原因として、企業が応募者の何を知りたいのか、何を判断しているかを理解していないことも挙げられるでしょう。就職・転職活動において、企業は自己PRの内容から「目標を立てて達成する力があるか」「企業成長に好影響を及ぼす人材か」「自分について十分に理解できているか」などを確認しています。企業からの質問の意図を理解したうえで、的確な回答となる自己PRを作成しましょう。
自己分析ができていない
自己分析がしっかりできていない人は、自己PRが書けないと悩みやすいようです。「自分の強みが何か分からない」という人は、就職・転職活動の前に自己分析を行うところから始めましょう。自分自身を理解することで、自己PRの作成につながるほか、自分の適性に合った仕事を探しやすくなる可能性があります。
アピールポイントの見つけ方については、「自己PRで書く材料がない!書き方のポイントとは」でも紹介しているので、あわせてご参照ください。
異業種・異職種への転職でアピール材料がない
異業種または異職種への転職の場合、実務経験不足からアピール材料がないと思い込んでいる人もいるようです。一般的に中途採用では即戦力を求める企業が多く、入社後すぐに役立つ経験・スキルをアピールしたほうが有利になる側面はあります。
しかし、全く違う業種や職種の経験があるからこそ、応募先企業の既存社員にはないメリットをもたらすことも可能です。異業種・異職種への転職では、前職で身につけたスキルを応募先の会社でどのように応用できるかを考えてみてください。
そもそも自己PRとは?
自己PRとは、企業側に自分をプレゼンするためのものです。これまでの経験や身につけたスキル、仕事への向き合い方などを伝えて、自分を採用するメリットをアピールします。
採用担当者にとっては、履歴書だけでは分からない応募者の価値観や人柄を把握し、自社に合う人材かどうかを総合的に判断するための重要なツールといえるでしょう。
自己PRに悩む人は多い
ハタラクティブの調査「若者しごと白書2024(40p)」によると、就職・転職活動を始める際、「選考時に上手く自分を伝えられるか不安」という項目に「非常に不安」「やや不安」と回答した正社員は63.9%、フリーターは67.5%です。
さらに、同調査(41p)の選考中の不安として、「履歴書や職務経歴書の準備」を「非常に不安」「やや不安」と答えた正社員・フリーターは、ともに59.5%います。
この結果から、選考で自分を上手くアピールできるか不安に感じる人は多いと考えられるでしょう。「自己PRが書けないなんて…」とネガティブに考えず、なぜ書けないのかを冷静に分析するのが大切です。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
自己PRが書けないときに試せる5つの対処法
自己PRが書けないときは、過去の経験やキャリアを洗い出したり、失敗をどのように乗り越えたかを考えたりすると良いでしょう。それらの経験の共通点から自身の「強み」を言語化することで、説得力がある自己PRにつながります。
以下で詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
自己PRが書けないときに試せる対処法
- 自己分析をして過去の経験やキャリアを洗い出す
- 乗り越えた失敗談や言い換えられる短所を探す
- 経験での共通点から「強み」を言語化する
- 結果ではなく取り組んだ過程を伝える
- 企業が求める人物像を参考にする
1.自己分析をして過去の経験やキャリアを洗い出す
自分の強みが分からず自己PRが書けない人は、自己分析を入念に行ってみましょう。
まず、過去の経験やキャリアから、自分が打ち込んだことや頑張って取り組んだことを書き出します。書き出す内容は、部活や趣味関連のほか、大学や高校時代、幼少期まで遡ってもかまいません。
それらから、「なぜ打ち込んだのか」「何かしらの学びはあったか」「どのような工夫をしたか」「今でも活かせている部分はあるか」と、段階的に深堀りしていきましょう。
なお、自己分析で「自分の強み」を探すときは、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- ・自身の人柄が伝わるものにする
・アピール内容に一貫性をもたせる
・「強み」の根拠となるエピソードを用意する
就職・転職活動では、自身の人柄を応募先企業にアピールするのが大切です。アピール内容に一貫性をもたせると、採用担当者の納得感を得やすくなります。また、説得力がある自己PRにするには、裏付けとなる具体的なエピソードを織り交ぜるのが理想的です。
一言で説明できるキャッチコピーをつけるのもおすすめ
強みやアピールポイントを見つけたら、分かりやすいキャッチコピーをつけるのもおすすめ。その際、「私は状況改善の達人です」など、一言で説明できるよう簡潔にまとめるのが好ましいです。キャッチコピーが固まることで、アピール内容の論点がずれにくくなるうえ、相手がスムーズに内容を理解しやすくなるでしょう。2.乗り越えた失敗談や言い換えられる短所を探す
自己PRが書けないときの対処法として、失敗をどのように乗り越えたかを考えてみるのも有効です。自己PRは、成功体験や長所のみを書く欄ではありません。挫折を経験した人や失敗談ばかり思い浮かぶ人は、失敗を「どのように乗り越えたのか」や、失敗から「何を学んだか」などをじっくり掘り下げてみてください。
「短所はあるけど長所が分からない…」という場合は、短所を多角的に見ることで長所に変換できる可能性があります。たとえば、「優柔不断」という短所は「慎重」「注意深い」という長所に言い換えられるでしょう。長所と短所を表裏一体にすることで、エピソードに矛盾が生じにくくなるというメリットがあります。
3.経験での共通点から「強み」を言語化する
過去に経験したそれぞれの出来事から共通点を見つけて、自分の特性を把握し「強み」として言語化するのも対処法の一つです。共通点の見つけ方は、その経験をしたときの環境を思い出してみると良いでしょう。「仲間がいたから頑張れた」「一人で頑張らざるを得ない状況だった」など、共通点が見つかるはずです。
共通点を見つけたら、「どのようなときに活かせる強みか」を具体的にすることが大切。たとえば、これまでの経験で「試行錯誤しながら問題を解決してきた」という共通点が多い人は、自己PRでは「逆境でも前向きに取り組む行動力がある」と言い換えると、自身の強みとしてアピールできるでしょう。
適性診断(適職診断)で自分の強みを知るのも有効
自分の強みがなかなか見つけられないという人は、適性診断や適職診断の結果を参考にするのも選択肢の一つです。インターネットで検索すると無料で診断できるものが見つかるので、いくつか試してみると良いでしょう。
ただし、適性診断や適職診断の結果が必ずしも自分に当てはまるとは限らないので、あくまで参考程度にするのがポイントです。「自分に合う仕事が分からないときの適職診断の使い方」では、適職診断で分かることについて触れているので、興味のある人はあわせて読んでみてください。
自己PRを考えるのはモチベーショングラフが便利
過去の経験やキャリアを洗い出す際は、モチベーショングラフを使うと便利です。モチベーショングラフとは、横軸に年齢を、縦軸にモチベーションを記したグラフのこと。グラフに大きな変動がある部分は、何かしらの出来事が起きたと判断できます。幼少期から現在までをじっくり振り返ることで、自身のアピールポイントに関するヒントを得られる可能性があるでしょう。自己PRを書けずに悩んでいる人は、積極的に活用してみてくださいね。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
4.結果ではなく取り組んだ過程を伝える
「前職で大きな成果を挙げていない」「結果を数字で表す仕事ではなかった」といった理由で、自己PRが書けないと悩む人もいるでしょう。しかし、自己PRでアピールすべきなのは結果だけではありません。仕事への取り組み方や努力したエピソードも、十分アピールになります。
たとえ納得のいく結果にならなかった出来事でも、自分なりに真剣に取り組んだ過程やその後の対処などを深堀りするのが重要です。
5.企業が求める人物像を参考にする
自己PRを考える前に、応募先企業が求める人物像を確認するのも良いでしょう。これまでの実績を羅列し優秀さをアピールしたとしても、「企業が求める人物像」とずれていては評価につながりません。また、同じスキルをアピールする場合でも、応募した企業に合わせて伝え方を変える必要があります。
たとえば、自己PRでコミュニケーションスキルをアピールする場合、協調性を大事にする企業に対しては「周りの人とコミュニケーションを取って協力し合える」と伝えるのが良いでしょう。
一方、チャレンジ精神を大事にする企業には、「コミュニケーションスキルを活かして新しい人脈を開拓できる」というように、協調性よりも積極性が伝わる内容に変換する工夫が必要です。
企業側が自己PRで見ているポイント
採用担当者は自己PRを通して、応募者のスキルや経験、仕事への適性などを見極めています。この項では、企業側が自己PRで見ている主なポイントを解説。自己PRを考える際の参考にしてみてください。
スキルと経験
企業側が自己PRで見ているポイントの一つに、応募者の「スキルと経験」があります。これまでに習得したスキルや、経験で得たものを明確に示すことが大切です。具体的なエピソードを交えながら事例や成果を述べれば、企業側は応募者が入社後、どのように活躍できるかをイメージしやすくなります。
応募先企業の業務内容に関連する資格や語学力、インターンシップやボランティア活動の経験も強みとなるでしょう。
適性と適応力
企業側は、応募者が新しい環境へとスムーズに適応し、チームで協力して業務を遂行できるかどうかを重視する傾向にあります。そのため、高い柔軟性やコミュニケーション能力は自己PRで強みになりやすいといえるでしょう。適応力とあわせて、企業が求める人材像に合った自分の適性をアピールするのがおすすめです。
モチベーション
応募者の仕事へのモチベーションも、チェックしているポイントの一つ。企業側は、「自社への入社意欲はどれくらいか」「業界への興味はあるか」といった熱意を確認したいと考えています。自己PRでは、自身の強みを活かしてどのように活躍し、どのように成長していくかを明確に伝えることが重要です。
また、自身の意欲と応募先企業の文化や価値観との適合性をアピールすると、「自社のことをよく調べてきている」という好印象につながる可能性もあります。
自己PRを簡潔に作成する3つのコツ
自己PR欄のスペースは限られているので、簡潔にまとめることが大切です。また、採用担当者が読んだときに意味が分かりやすいよう、最初に結論を述べるなど文章の順序にも気をつけましょう。
ここでは、就職・転職活動における自己PRを簡潔に作成する3つのコツについて解説します。自己PRが書けないとお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.結論から述べる
自己PR欄では、「私は△△です」と、結論を先に書きましょう。たとえば、「私は行動力があり、分からないことにも積極的に取り組む性格です。」など、アピールしたいことを最初に述べます。
結論を先に伝えるのは、後に続くエピソードに興味をもたせつつ、スムーズに理解してもらえるようにするためです。就職・転職活動では、書類選考や面接選考におけるどの質問に対しても、「結論から述べる」ことを意識しましょう。
2.結論の根拠となるエピソードを書く
結論を述べたら、その考えに至った理由や根拠となるエピソードを書きます。エピソードの構成は、「取り組んだことの概要」「なぜ取り組もうと思ったか」「その経験のなかで直面した課題」「課題解決への工夫」「工夫の結果どうなったか」の順が好ましいでしょう。
自己PRで書くエピソードは、客観的な成果を示せたり、自信をもって伝えられたりする経験を選ぶのがコツです。その際、具体的な数字(順位や割合など)も示せると、採用担当者により伝わりやすくなるでしょう。
3.入社後にどのように活かすか述べる
最後に、応募先企業で「自分の強みをどのように活かせるのか」を書きます。たとえば、協調性がある人は「周囲と進捗を共有し生産性を上げられる」、行動力のある人は「目標達成のための新たな道を開拓できる」といったアピールが可能です。
応募者が入社して実際に活躍している姿を、採用担当者がイメージしやすいような内容に仕上げましょう。
履歴書と職務経歴書で自己PRは変えるべき?
履歴書と職務経歴書の自己PRの内容は、同じでかまいません。ただし、一字一句同じにするのではなく、履歴書には要点をまとめたもの、職務経歴書には内容を細かく説明したものと、それぞれで書き分けるのがベターです。詳しくは、「履歴書と職務経歴書の自己PRは同じ内容で良い?書き方のコツを解説」のコラムを参考にしてみてください。
【転職者・第二新卒向け】自己PRの書き方
ある程度の業務実績をもつ「転職者」や、社会人経験がある「第二新卒」は、転職活動の際に会社側から求められるスキルが新卒と異なるため、選考でのアピールの仕方に工夫が必要です。転職活動で自己PRが書けない場合、新卒時の就活と同じように考えるとなかなか内定につながらない可能性があるため注意しましょう。
【転職者の場合】即戦力になれることを伝える
中途採用を行っている会社は、即戦力を求めている傾向にあります。新卒採用とは違い、応募者の今までの成果や実績をメインとして評価するのが一般的です。そのため、転職活動での自己PRは、強みの根拠となる具体的なエピソードの部分が特に重要だといえるでしょう。
自己PRが書けずに悩んだときは、自己分析やキャリアの洗い出しを入念に行います。「これまでの成果や実績」「業務のなかで得たもの」「前職の経験をどう活かすのか」など、応募先企業に良い影響を与えられる人材であるとアピールするのがカギです。
ルーティンワークも重要な業務の一つ
「ルーティンワークに就いていたから成果や実績をアピールしにくい」と悩む人もいるでしょう。日々の決められた作業を時間内にこなす定型業務は、会社において重要な仕事の一つです。自己PRを書く際は、効率的に作業するために工夫・改善したことや、突発的な仕事が発生したときの対処法などを述べて、主体的に行動できる能力を示すと良いでしょう。
異業種へ転職する場合の自己PR
未経験の業種への転職を希望している場合、「前職で得たスキルを違う業種でどのように活かせるか」という部分をチェックされます。「実務経験がないため即戦力ではないものの、可能性はある」と採用担当者に印象づけるため、仕事や困難への向き合い方など、社会人としてのスキルや経験をアピールしましょう。【第二新卒の場合】社会人経験をアピールする
社会人経験が浅い第二新卒の場合、「短い就業期間で何を学んだのか」を見られる傾向にあります。短期間でも社会人経験があることを主張し、新卒と比べて基本的なビジネスマナーが身についていることをアピールするのがおすすめです。
第二新卒は、特定の企業のやり方に染まり切っていないという点で、就活市場でのニーズが高まりつつあるものの、早期退職のリスクを懸念する会社が多いのも事実。自己PRが書けないと悩んでいる人は、「またすぐに辞めてしまうのではないか」と思われることのないよう、転職を決断した理由を明確にし、企業側にポジティブな印象を与えるのが大切です。
勤務期間の短さや経験の浅さも前向きに捉える
勤務期間の短さや経験の浅さに不安がある場合も、これまで取り組んだ業務のなかから、前向きに捉えられる内容を抽出して伝えると良いでしょう。たとえば、「従来より効率的なフローを思いついたため上司に進言した」「任される業務が増えたらタスクに優先順位をつけて取り組んだ」など、些細なことでも、仕事に対する真摯な姿勢を見せるのがポイントです。
新卒の自己PRはポテンシャルをアピール
新卒は、能力よりもポテンシャルを見込んで採用される傾向があります。採用担当者が「入社後に活躍の可能性が見込める」と感じれば、特別なスキルをもっていなくても採用されやすいでしょう。さらに、「人柄が社風にマッチしている」と思わせることも大切です。そのためには、いかに的確に自己分析できているかが重要になります。自己PRに加えて、長所や短所についてもしっかり把握したうえで応募書類を作成すると良いでしょう。
ニートやフリーターで自己PRが書けない人は
ニートやフリーターなど就業期間にブランクがある人は、就職・転職活動でブランク期間の理由を明確にする必要があります。採用担当者は、「すぐに辞めてしまわないか」「仕事への意欲は十分か」といった点を懸念しているからです。
自己PRでは、ニートやフリーターになった理由を述べたあと、「これからどのようにしようと考えて行動しているか」を具体的に書いて、今後の可能性が見出せる内容にしましょう。ニートやフリーターの期間があったからこその経験・気づきを伝え、仕事への意欲をアピールすれば、採用担当者の不安を払拭しやすくなります。
「フリーターの自己PRの書き方と例文をご紹介!書けない場合の対処法も解説」では、就業経験をもとにした自己PRの例文も紹介しているので、あわせてご覧ください。
就活・転職に役立つ!自己PRが書けない人向けの例文
ここでは、アピールポイント別に自己PRの例文をご紹介します。自己PRが書けないと悩んでいる方は、文章をイメージする際の参考にしてみてください。
自己PRの伝え方のポイント
自己PRを書くときは、構成を作り込むことが大切です。「自己PRを簡潔に作成する3つのコツ」で解説したように、最初に結論を述べ、その考えに至った理由や根拠となるエピソードを続けます。エピソードのなかには、「話の概要と課題」「なぜ取り組もうと思ったのか」「工夫と結果」など、実際の行動や考え方が分かる内容を簡潔に盛り込みましょう。
人とかぶらない特別な経験を書く必要はありません。しっかりと掘り下げて構成を練れば、魅力的な自己PRを作成できます。
課題発見・問題解決力をアピールする例文
以下は、自己PRで課題発見・問題解決力をアピールする場合の例文です。
「私の強みは、困難な問題も試行錯誤して、前向きに乗り越えようとする力です。以前、自宅近くに新しくオープンしたカフェでアルバイトをしていましたが、最初は客足が伸びず大変でした。
従業員の目線で見ても素敵なカフェだったので、より多くの人に知ってもらいたいと思い、店長にSNSを活用した集客を提案しました。記事制作の担当に立候補し、毎週内容を更新し続けることで、約1ヶ月後に客数を倍にできた経験があります。お客さまにも「SNSを見て来ました」と言ってもらうことが増え、店長から「あなたの努力のおかげだ」とお褒めの言葉も頂きました。
この経験を通して、前向きな行動は問題解決につながることを学びました。持ち前の行動力を活かし、貴社での仕事にも向上心をもって取り組んでまいります」
忍耐力をアピールする例文
以下は、自己PRで忍耐力をアピールする場合の例文です。
「私は忍耐力に長けており、困難な状況でも冷静に対処するのが得意です。前職では、新規プロジェクトの立ち上げにおいて想定外の技術的問題が発生し、計画が頓挫する寸前まで追い込まれました。しかし、ほかのチームとも協力して徹底的に状況を分析し、解決に向けて粘り強く取り組むことで、プロジェクトを成功に導いた実績があります。
この経験から、自分の忍耐力や持続的な努力がチーム全体のモチベーション維持につながると実感しました。貴社に入社後も、困難な状況でも諦めずに仕事をやり抜き貢献したいと考えております」
チームワーク・協調性をアピールする例文
以下は、自己PRでチームワーク・協調性をアピールする場合の例文です。
「私の強みは、周囲の意見を汲み取り、同じ目標に向かって取り組める協調性です。以前勤めていた営業部門は単独プレーの傾向があり、その部署に所属していた私も、顧客と一対一でコミュニケーションを取ることでニーズの把握に取り組んでいました。
しかし、チーム全体で成績を上げるには、どのような顧客からどのようなニーズがあるかを各担当者が知る必要があると考えました。そこで、チームメンバーに協力を呼びかけ、お互いの仕事内容を把握できるように情報共有のためのプラットフォームを作りました。結果的に営業職一人ひとりの提案力が増し、10%の売上アップに貢献できました。
この経験から、私はチームワークの重要性を痛感したので、貴社で新しいチームに配属された際も積極的に協力し合いながら成果を上げていきたいと考えています」
自己管理能力・計画性をアピールする例文
以下は、自己PRで自己管理能力・計画性をアピールする場合の例文です。
「私は、目標に向けて時間・心身・感情を上手く管理するのが得意です。前職のマーケティング職では、顧客が求めるものを常に理解・反映し、素早く結果を出すスキルが求められました。そのため、「1ヶ月で受注を5%増やす」といった具体的なゴールを決め、業務に優先順位をつけることで日々のスケジュール管理を徹底しました。
さらに、定期的な運動や趣味に時間を割くなど、課題に対処するためのリフレッシュ方法も工夫しました。ストレスを溜めないための自己管理が、業務における集中力やパフォーマンス維持につながったと考えています。
この経験から身につけた自己管理能力を貴社のプロジェクト管理でも活かし、計画性をもって目標達成に貢献してまいりたいです」
向上心・学習意欲をアピールする例文
以下は、自己PRで向上心・学習意欲をアピールする場合の例文です。
「私の長所は向上心が高いことです。前職では一般事務として入社しましたが、専門スキルを有した事務職になりたいと考え、簿記を学んで経理事務を担当するようになりました。現在は財務管理に関心があり、公認会計士の資格取得に向けて勉強中です。知識が増えると目の前の仕事の意義が分かるようになり、一つひとつの業務に大きなやりがいを感じるようになりました。
向上心を備え、知識を研鑽し続けることは、組織のさらなる成長に欠かせない作業だと考えています。今後は、財務の専門家を目指して自己成長を図り、貴社の経営の要として大きな力を発揮してまいりたいです」
継続力をアピールする例文
以下は、自己PRで継続力をアピールする場合の例文です。
「私の強みは、品質を継続的に維持する力です。飲食店のキッチンでアルバイトリーダーをしていた際、お客さまから「同じ料理でも味が違うときがある」と言われることが多く、リピーターを獲得できないという課題がありました。そこで、誰が作っても一定のクオリティで提供できるよう、料理が上手いスタッフの作り方を参考に、一つひとつマニュアルを作成・共有を徹底して改善を図りました。結果的に、料理の品質維持に成功し、半年後にはリピーター客が7割を占めるようになりました。
この経験を活かし、顧客からの信頼第一を掲げる貴社で、商品やサービスの品質管理業務に貢献したいと考えています」
どうしても自己PRが書けないときはどうすれば良い?
就職・転職活動で自己PRできる要素がどうしても見つからない場合は、第三者に他己分析を依頼したり、就職・転職エージェントを活用したりするのがおすすめです。以下で詳しく解説するので、「自己PRに書くことがない…」と悩んでいる人は、参考にしてみてください。
第三者に他己分析を依頼する
アピールできる材料がないと悩んでいる人は、自分の長所や強みを見落としている可能性があります。どうしても自己PRが書けない場合は、友人や家族、勤務先の同僚などに「自分はどのような人物か」と尋ねて他己分析してみましょう。1人では気づかなかった考え方の癖や、思いがけず自覚する長所などが見つかる可能性があります。
自分が思っている長所や短所と、第三者が見ているポイントは意外と違うもの。他己分析をする際は、相手に「なぜそう思ったのか」という理由もあわせて聞くと、自己PRに活かせます。
自分と違う視点を活かすのが大事
他己分析の良い点は、自分にはない視点が得られることです。多角的に自己分析をしているつもりでも、自分で自分を客観視するのには限界があります。就職・転職活動を成功させるためには、第三者の意見に耳を傾けるのも大切です。第三者は自分と異なる価値観をもっている場合もあるので、ときには受け入れがたい指摘もあるでしょう。しかし、面接を受ける前に指摘を受けられたのは幸運だと考え、第三者の意見を自己PRに活かすことを検討してみてください。
就職・転職エージェントを活用する
「履歴書や職務経歴書の自己PR欄が書けない…」と頭を悩ませてしまう人は、就職・転職エージェントに相談するのも一つの手です。自己PRをはじめ、志望動機や経歴の書き方など、応募書類を作成する際のアドバイスが受けられます。面接での回答のコツも教えてもらえるので、1人で就職・転職活動をするのが不安な人にぴったりのサービスです。
就職・転職エージェントのハタラクティブは、就活のプロであるキャリアアドバイザーが丁寧にカウンセリングをしながら、求職者一人ひとりに合った求人をご紹介。自己分析や企業研究のサポートに加え、履歴書・職務経歴書の添削や面接対策、応募企業とのやり取りの代行も行っています。在職中で時間がない人や1人での就活に不安がある人も、安心して就職・転職活動が可能です。
サービスはすべて無料のため、「自己PRが書けない」「どのようにアピールしたら良いか分からない」と悩んでいる場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
自己PRが書けないときによくあるお悩みQ&A
ここでは、自己PRが書けないときによくある質問にQ&A形式で回答します。「ニート生活が長くて自己PRが書けない」「自己PRに書くことが何もない」などの悩みに答えているので、ぜひ参考にしてみてください。
ニート生活が長く、自己PRが書けません
ニート生活が長い場合であっても、過去の経験を自己PRとしてまとめてみましょう。就業経験がない人は、大学や高校時代のエピソードをアピールしてもかまいません。
また、自己分析や企業研究を念入りに行うと、応募先企業で活かせる自分の強みを見出しやすくなります。詳しくは、「自己PRが書けないときは視点を変えよう!ニート経験があっても大丈夫?」を参考にしてみてください。
第二新卒の自己PRが書けないときは?
基礎的なビジネスマナーが備わっていることをアピールすれば、採用担当者から評価される可能性があります。就活における第二新卒の魅力は、「ビジネスマナーをすでに備えている若手の人材」という点です。育成コストがかかりにくいことは、第二新卒の強みの一つといえます。
ただし、就業期間が短いため、転職理由や入社後のビジョンについても明確に話せると良いでしょう。詳しくは、「第二新卒の自己PRの効果的な書き方をご紹介!」のコラムもご参照ください。
自己PRに書くことが何もないです
「自分にはアピールできることがない」と思い込まず、経験を通じて自分が感じたことや、課題解決に向けて努力したことに重きを置くのが重要です。
就活の自己PRは、人と被らないような特別なエピソードである必要はありません。そのため、人と比べて「劣っている」「大したことがない」などと思うのはもったいないでしょう。「自己PRの作り方を解説!好印象を与えるコツや例文もご紹介」では、自己PRの作り方や例文をご紹介しているので、あわせてご一読ください。
自己PRが書けないときは嘘をついても良い?
嘘をつくのは避けましょう。あとで嘘が発覚した場合、自身に対する評価を下げたり、不採用になったりするリスクがあります。嘘をついて採用されたとしても、入社後の業務に支障が出ればトラブルにつながりかねません。自己PRの内容やアピールポイントが思いつかない場合は、「自己PRの見つけ方は?効果的なアピール方法と作成する際の注意点」をチェックしてみてください。
また、就職・転職エージェントのハタラクティブでは、プロのキャリアアドバイザーがサポートの一環として選考対策を行います。自己PRが書けないと悩んでいる方は、ぜひお気軽にご活用ください。
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2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。