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「自分を一言で表すと」と就活の面接で聞かれたら?要点と回答例一覧を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 「自分を一言で表すと」という質問を企業がする意図は、就活生の能力を判断するため
- 「自分を一言で表すと」への回答は、ポジティブな言葉で長所をアピールしよう
- 「自分を一言で表すと」の回答は、実体験を織り交ぜつつ簡潔にまとめるのがコツ
- 「自分を一言で表すと」の回答に四字熟語を使ったり、動物に例えたりするのもおすすめ
- 自分を一言で表す言葉が思いつかない就活生は、就職エージェントに相談しよう
「自分を一言で表すと」と面接で聞かれたら、どう答えれば良いのか不安を抱く方も多いでしょう。採用に近づくためには、面接官の意図を知りポイントを押さえて回答することが大切です。このコラムでは「自分を一言で表すと」の質問にうまく答えるコツや、答えの探し方を詳しく解説。四字熟語などを活用した回答例文の一覧や、短所をポジティブに言い換える方法もまとめました。就活を有利に進めたい方は、ぜひ参考にしてください。
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「自分を一言で表すと」と面接官が聞く5つの意図
面接官が応募者に「自分を一言で表すと」と聞く背景には、自己分析能力・判断能力・表現力・発想力・コミュニケーション能力・人間性などを確認する目的があります。「自分を一言で表すと」という質問は面接時によく聞かれるので、企業側の意図を把握して事前に対策しておきましょう。
1.自己分析能力を確認するため
面接官や採用担当者は「自分を一言で表すと」の質問に対する回答から、仕事をするうえで求められる自己分析能力の有無を確認しています。
「自分を一言で表すと」の質問に答えるためには、自分を客観視して、適切な答えを導き出す自己分析能力が必要です。社会に出て会社に貢献するためには、自己分析能力は重要な要素といえます。面接での限られた時間の中で適切な答えを出せれば、問題解決能力の高さも認められるでしょう。
2.判断能力を確認するため
「自分を一言で表すと」という質問に対する回答をとおして、企業側は就活生の状況判断能力や対応力を確認していることもあります。社会人として仕事をしていると、与えられた情報から状況を読み取り、適切な判断をしなければならない場面は少なくありません。
質問に対して的外れな回答をしてしまうと、状況判断能力が低いと判断される可能性があります。瞬時に質問の意図をくみ取り、面接官の意向に沿った回答ができれば、判断力や対応力がある人材と評価されるでしょう。
3.表現力や発想力を確認するため
「自分を一言で表すと」の質問に適切な回答ができれば、アドリブ能力や優れた表現力、発想力が高いと判断される可能性があります。実際に仕事をしていくなかでは、トラブルや想定外の事態はつきものです。状況に合わせて臨機応変に対応しなければならないため、柔軟な発想で事態を収拾できる能力が高い人材が求められます。
4.コミュニケーション能力を確認するため
「自分を一言で表すと」という質問の意図をくみ取った回答ができれば、コミュニケーション能力の高さを強みとしてアピールできます。質問に対する正解はないとしても、面接官の納得が得られる回答ができれば円滑に意思疎通ができる人材と判断され、高く評価されるでしょう。
仕事をしていくうえでコミュニケーション能力の高さは重要なポイントであるため、面接官も重視していると考えられます。
5.人間性を確認するため
「自分を一言で表すと」という質問には、応募者の人となりを知る意図もあります。「社風にマッチしているか」「一緒に働きたい人間か」といった点を限られた時間で知るのが目的です。「自分を一言で表す」という質問に対する答え方は非常に幅が広いため、応募者一人ひとりの個性が出やすくなります。企業側は回答から求職者の考え方や価値観も知ることができるでしょう。
- 自分でも丁寧に話を聞いてもらえるかな
- 無理な勧誘されないかな
- 最後までお金はかからないのかな
「自分を一言で表すと」の回答を作るための4つの方法
「自分を一言で表すと」という質問に対する答えを作成するときに役立つ4つのポイントを紹介します。面接を受ける前に準備しておけば、緊張しないでスムーズに対応でき、採用に大きく近づけるでしょう。以下のポイントを押さえ、回答を考えてみてください。
1.自己分析で自分の長所を知る
「自分を一言で表すと」への回答には自分の長所を含めましょう。自己分析を行って自分の長所を把握し、能力をアピールすることが大事です。長所や強みがないからといって「口下手」「人付き合いが苦手」などのネガティブな言葉を使うと、マイナスの印象を与える恐れがあります。「まだ未熟ではありますが…」のように、謙遜し過ぎるのも自信がないと思われるので注意が必要です。
多くの企業は応募者が自分の強みを活かして会社に貢献して欲しいと考えています。ミスマッチを減らすためにも長所の発見は欠かせない要素です。「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」のコラムも参考に、しっかりと自己分析を行いましょう。
長所が見つからないときは第三者に聞いてみよう
どうしても自分の長所や強みが思いつかない場合は、家族や友人などの第三者に教えてもらったり、就職エージェントの面談を受けてみたりするのがおすすめです。「長所を一覧で確認!思いつかないときの対処法や就活での例文もご紹介」のコラムも参考に、自分の長所を探してみてください。2.長所にキャッチコピーをつける
長所を見つけたら、キャッチコピーにしてみましょう。たとえば、柔軟性があることが長所の場合は『既成概念に縛られない「柔軟思考」』といった回答で、臨機応変さや対応力を表現するのが一つの例です。キャッチコピーを考える際は、四字熟語やことわざを参考にしたり、好きな動物や物からヒントを得たりするのも良いでしょう。
3.応募先企業の社風・理念を参考にする
アピールする長所は、応募先の企業が求める人物像とマッチ度の高いものを選びましょう。内定を得るためには、企業理念や社風に合う人材という印象を与える必要があります。アピールが的はずれだと、ミスマッチと判断されかねません。
たとえば、伝統を守ることを理念に掲げた企業に対し、「チャレンジ精神」「変革」などの言葉を選ぶのは避けるのが無難でしょう。企業が求める人物像を整理するためにも企業や業界研究が大切です。
4.先人の名言を利用する
「自分を一言で表すと」に対する良い回答を見つけられない場合は、先人の名言を調べてみましょう。有名な作家や起業家、経営学者といった偉人は、心に響く名言を多く残しています。共感できる名言があれば、自分に当てはまりそうな言葉を引用してみるのがおすすめです。先人の名言を活用することにより、勉強熱心という強みのアピールにもなります。
自分を一言で表す言葉をうまく説明する4つのコツ
就活の面接では、説明の仕方も評価の対象になります。どんなに良い答えを用意していても、伝わらなければ評価されません。自分を一言で表す言葉をうまく説明するコツを押さえておきましょう。
1.関連のある実体験を織り交ぜる
自分を一言で表すときに、実体験に関連付けると説得力が高まります。これまで体験したことから、自分の長所や強みに結び付くようなエピソードを織り交ぜましょう。できるだけ採用担当者が興味を持ちそうなエピソードを選ぶのがコツです。
特別な経験がない場合は、資格やスキルを身につける過程で得たことでも構いません。実際に資格を習得できていれば、専門知識を身につけたことが強みとして大きなアピールになります。
2.内容を簡潔にまとめる
面接では応募者一人ひとりに割り振られている時間が限られているため、簡潔にまとめて話すことが大事です。「自分を一言で表すと」のほかにもいくつか質問されることを踏まえて、時間配分をしましょう。「自分を一言で表すと」の質問に対しては、最初に一言で答えを述べるのがポイントです。自分の長所を表す言葉を述べたあとに、エピソードなどの説明を付け加えると良いでしょう。
3.具体的な説明を考える
「自分を一言で表すと」への回答は、具体的な言葉で説明しましょう。前述したとおり、回答に実体験を織り交ぜたり、補足情報を加えたりするのがおすすめです。たとえば「コミュニケーション能力が高いと自負しております」という回答は、本当に人付き合いが得意なのか、何を根拠に能力が高いと判断しているのか、面接官には伝わりません。
一方「コミュニケーション能力が高いことが長所です。初対面の人とでも1時間以上、会話を続けられます」という説明だと具体性があり、面接官の印象に残りやすくなります。短い言葉で確実に伝えるためには、時間・人数・件数などの数字を用いて説明するのも効果的です。
4.志望企業や職種と関連付ける
「自分を一言で表すと」の質問に対して、企業や志望職種に関連付けて回答できると大きなアピールになります。入社後の業務と関連付けられる内容にして、自社で活躍できる人材だという印象を与えられるよう意識しましょう。たとえば、営業職を希望している場合「あふれるバイタリティ」など、積極性があることをイメージできる回答をすると、プラスの評価が期待できます。
面接で想定していなかった質問をされたとき、どのように回答すれば良いか知りたい方には「面接で変わった質問をされる意図と予想外の問いに対する回答例を解説」のコラムがおすすめです。面接でよくされる質問を知りたい方は「面接でよくある質問と回答例!転職者と新卒では内容が違う?」のコラムを参考に、面接成功のコツを掴みましょう。
「自分を一言で表すと」に対する4つのNG回答
「自分を一言で表すと」の質問への回答にふさわしくない内容について解説します。以下の4つの点に注意しましょう。
1.嘘の内容を伝える
「自分を一言で表すと」という質問に対しては、真実を伝えることが基本です。咄嗟についた嘘は、多くの応募者を見てきた面接官には簡単に見抜かれてしまう可能性があります。経歴を詐称して入社したあとに虚偽だと判明した場合は、懲戒解雇になる可能性もゼロではありません。その後の就活に悪影響を与える恐れもあるので、正直に本当のことを伝えましょう。
面接で嘘を伝えた場合のリスクや回避方法は「面接で嘘をついたら調べられる?バレたらどうなる?考えられるリスクとは」のコラムで紹介しています。事実を伝えることの重要性を知るためにも、目を通しておきましょう。
誇張した表現に注意しよう
誇張した表現も嘘と似たリスクがあるので注意してください。面接官が「即戦力になれそう」と期待して採用した場合、実力に合わない難しい仕事を任される可能性もあります。採用後に誇張していたことが発覚すると、トラブルになることもあるでしょう。企業側からの信用を失うリスクもあるので、自分を大きく見せるのは控えましょう。2.抽象的な答え方をする
「自分を一言で表すと」の質問に対し、その場しのぎの抽象的な回答にならないようにしましょう。的を得ない回答をすると、自己分析能力やコミュニケーション能力などが足りないと判断されかねません。前述のとおり、実体験にもとづいた具体的なエピソードを織り交ぜて、伝わりやすい回答にすることがポイントです。
3.アピールポイントがズレている
志望業界や職種とマッチする回答内容であることが大切です。たとえば、営業職を志望しているのに「高い集中力があって一つの場所で黙々と作業することが得意です」などと回答すると、志望職種と適性に矛盾が生じ、自己分析能力が低いと思われてしまいます。企業が求める人物像や志望する職種に合うアピールポイントを見極めて答えを考えましょう。
アピールポイントは一つに絞ろう
印象に残るようなアピールをするには、ポイントを絞ることが大切です。採用担当者は多くの就活生の面接を行っているため、いかに良い印象を残せるかが選考に大きく影響します。できるだけ簡潔にまとめて、最もアピールしたいポイントを端的に伝えた方が印象に残りやすいでしょう。一つに絞ることで、伝え漏れを防ぐメリットもあります。4.回答内容がネガティブである
自分を一言で表すときに、過度に謙遜してネガティブな内容にならないよう注意しましょう。「スピード感がなくてのんびりしています」「不器用な面がありおっとりしています」などと答えると、自信がないとみなされる可能性があります。面接は自分のメリットをアピールする場であると認識し、ネガティブな言葉はポジティブに変換しましょう。
たとえば、スピード感がないことは「着実に仕事をこなす」と言い換えられます。不器用なことはデメリットのように見えて「努力家」「仕事が丁寧」という長所につながる場合もあるでしょう。自分を一言で表すときに短所ばかりが思い浮かぶなら、視点を変えてポジティブに変換してみてください。視点の変え方は「短所を長所に言い換えよう!面接で評価される伝え方とポイントをご紹介」のコラムを参考にしてみてください。
「自分を一言で表すと」でアピールしやすい7つの能力
「自分を一言で表すと」と質問されたときの答え方が分からない方のために、自分の強みや長所として活用しやすい7つの能力を紹介します。アピールしやすい能力を交えて回答することにより、企業の採用担当者から高評価を得られやすくなるでしょう。
1.行動力
行動力があることは、企業にとっては大きな魅力です。行動力がある人材だと、短期間で戦力になれる可能性があると期待されやすいでしょう。「自分を一言で表すと」の回答として、何事にもチャレンジ精神があることを伝え、自己アピールするのがおすすめです。
2.向上心
仕事で能力を発揮して活躍するには、向上心が不可欠です。向上心がある社員は、スキルアップやキャリアアップに積極的というイメージを持たれやすく、高く評価される可能性があります。「自分を一言で表すと」の回答で向上心をアピールすると、将来の幹部候補として期待される場合もあるでしょう。
3.忍耐力
忍耐力をアピールすると、仕事でトラブルに直面しても、最後まで諦めず結果を出してくれると期待されるでしょう。厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」によると、大卒で新卒入社した社員の約3割が3年以内に離職しています。早期に会社を辞めてしまう若者が多いだけに、企業側も忍耐力は重視しているポイントです。忍耐力が強みであれば、就活を有利に進められる可能性があるでしょう。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します
4.協調性
チームで仕事をするうえで協調性は大事な要素です。企業は多種多様な人の集まりなので、誰とでもうまく付き合える人材は重宝されるでしょう。ただし「自分を一言で表すと」の回答として協調性があることを盛り込む場合は「ただ周りに合わせる人」と思われないようにするのがポイントです。
「自分の意見を述べたうえで、相手を尊重できる」とアピールしましょう。伝え方によっては、主体性がないと捉えられる恐れがあるため注意してください。
5.即決力
即決力があることは優柔不断ではないことのアピールにもなり、仕事をスピーディーにこなせる人材だと判断されやすくなります。決断できる力は仕事をしていくうえで必要な能力なので、積極的にアピールしましょう。ただし「即決するぶん失敗も多いのでは」と思われないように、工夫する必要があります。「日ごろから情報にアンテナを張り、よく考えているので即決できる」などと、ポジティブな面をアピールするのがポイントです。
6.責任感
社会人として信頼を得るためには、責任感があることが必須の条件です。これまでの人生経験で得た具体的なエピソードを交えて伝えることにより、面接官に好印象を与えられるでしょう。「自分を一言で表すと」の回答では、学生時代のアルバイトや部活で、最後まで責任を持ってやり遂げたエピソードなどを加えると良いでしょう。
7.負けず嫌い
負けず嫌いは伝え方によっては短所にもなりますが「多少のことがあってもくじけない気持ちの強い人間である」とアピールすれば長所として評価されます。「負けて悔しい」という思いをバネに頑張れる人材だと、成果を出せる可能性が高いと判断されるでしょう。同期の社員と切磋琢磨して成長しながら、戦力になる人材になることを期待されるはずです。
自分を一言で表す言葉の例一覧
ここまでの説明をふまえ、自分を一言で表す言葉の例を一覧にまとめました。以下を参考にして、自分の長所をどのような言葉で表現するか考えてみましょう。
長所をアピールする場合
自分を一言で表す言葉 | アピールできる長所 |
---|---|
旗振り役 | リーダーシップ、統率力 |
努力家 | 勤勉、真面目、目標達成力 |
カメレオン | 柔軟性、対応力 |
ハヤブサ | スピードの速さ、行動力 |
負けず嫌い | 競争力、向上心 |
応援団長 | 元気、ムードメーカー |
兄貴分、姉御肌 | 優しい、面倒見が良い |
短所を長所にしてアピールする場合
自分を一言で表す言葉 | 長所への変換 |
---|---|
特快電車 | せっかちに気をつけて冷静沈着になった |
石 | 頑固さを自覚して柔軟性を身につけた |
優柔不断 | TPOに合わせた時間の使い方に注意している |
「自分を一言で表すと」に対する長所別の回答例文一覧
面接で「自分を一言で表すと」の質問をされたときには、自分の長所や強みを交えて答えましょう。以下に、長所に対する7つの回答例と短所への代表的な回答例を3つ記載します。例文のポイントも解説するので、参考にしてください。
長所をアピールするための6つの回答例文
「自分を一言で表すと」に対する回答では、社風や業務内容に合った長所をアピールしましょう。アピールポイントが企業の求めることとマッチしていることが重要です。企業や業界研究を行い、入社したあと企業にとってプラスになることをイメージできる内容にしましょう。
1.リーダーシップ
「自分を一言で表す言葉は『旗振り役』です。中学高校と生徒会長を務め、リーダーシップを発揮して生徒会をまとめた経験があります。ほかにも、大学生のときに非営利団体を立ち上げて、約30名のリーダーとして団体を運営した経験があることが理由です。」
リーダーシップを持ち合わせていると、企業にとって将来有望な人材だと期待されやすいでしょう。チームでのプロジェクトなどでも成果を出してくれる可能性が高いと評価される可能性があります。
2.努力家
「私を一言で表すと『努力家』です。努力することでは、誰にも負けない自信があります。大学1年生のときにはクラスで真ん中以下の成績でしたが、最終的には首席で大学を卒業しました。」
仕事で成果を出すために努力は不可欠です。結果を求めて努力した結果、目標を達成したエピソードがプラスされると、評価を得られる可能性が高くなるでしょう。
3.柔軟な対応力
「自分を一言で表すと『カメレオン』です。幼児教室で子どもたちを相手にアルバイトをしていたため、何事にも対応できる柔軟な対応力が身についています。信念をもって物事に取り組み、器用さを活かして結果を出すことにこだわる点が強みです」
自分をカメレオンと称してしまうと、優柔不断なイメージをもたれることもあります。しかし、信念をもって物事に取り組み結果を出すことも補足すれば、柔軟な対応力を強みとしてアピールできるでしょう。
4.迅速な行動力と几帳面さ
「自分を一言で表すと『ハヤブサ』です。素早く行動に移すことができ、周りをしっかり観察する几帳面さも持ち合わせています。前職では、部署内でモチベーションに差が出てきているのを感じたとき、すぐに定例ミーティングを提案して『みんなの頑張ってるエピソード』を話す時間を作ったことがあります。お互いに刺激を受け、活気が生まれたと上司に褒められました」
素早く行動するだけなら大きなアピールにはなりません。しかし、アクティブさと几帳面さの両方を兼ね備えていることを伝えれば、面接官に好印象を与える可能性が高いでしょう。
5.負けず嫌い
「私は上がいればいるほど挑戦したくなる『負けず嫌い』です。これまで一番になるための努力を惜しんだことはありません。学生時代に所属していたテニス部では、ほかの部員の練習時間より3倍も多く練習し、部内で一番良い成績を収めました」
負けず嫌いだけを伝えても、面接ではアピールになりません。言い方によっては、ネガティブな印象を与える恐れもあります。負けず嫌いと伝えたあとは、結果につなげたエピソードなどの補足を加えて好印象を持たせることが重要です。冗長な説明は避け、話を短くまとめましょう。
6.元気がある
「私を一言で表すと『応援団長』です。実際に高校3年生のときは応援団長をしていました。大学のゼミでは、教授から周りを常に元気にする理想的なリーダーだと言われたこともあります」
元気があるだけでは、企業にとってどのようなメリットがあるのかがうまく伝わりません。実体験での成果を伝え、職場でどのように活躍できるのかイメージさせられると、好意的な印象を残せるでしょう。
7.優しさと面倒見の良さ
「私を一言で表す言葉は『姉御肌』です。困っている人を見ると見て見ぬふりはできないので、部活やアルバイトでは自分のことよりメンバーのサポートを優先していました。誰かがミスをしたら、同じ失敗を起こさないために、自分ができることは何かを考えるクセがついていました。自分が評価されるより、同僚や後輩が褒められたり、チームで結果を出せたりすることに喜びを感じます」
「自分を一言で表すと」の回答が「優しい」というのは悪い答えではありません。しかし、優しさだけではアピールとして弱い可能性があるので、面倒見の良さと関連付けると良いでしょう。チームワークを重んじる社風の会社では、みんなで成果を出そうとする姿勢が評価されます。
短所を長所に言い換える3つの回答例文
「自分を一言で表すと」の質問に対し、短所を長所に言い換えるとポジティブな回答ができます。短所を改善するために努力したエピソードは、「向上心がある」「努力家」といった印象を採用担当者に与えられるでしょう。
1.せっかち
「昔からせっかちなところがあり、中学、高校時代は周りから『特快電車』と呼ばれていました。大学生になるまではテストでもよくケアレスミスをしていたように思います。しかし、このままではいけないと思い、何事も一呼吸おいて考えて確認作業を怠らないようにしてからは、ミスをすることがほぼなくなりました」
せっかちは一見、ネガティブな表現に思えます。しかし、自分でせっかちな点をきちんと理解して、短所を補っていることが伝われば強みに変えられます。
2.頑固
「高校時代はクラスメートから『石』と呼ばれていました。私が何事にも頑固で譲らないところからつけられたニックネームです。大学に入学してからは人の意見を取り入れるようにし、今は柔軟性も備わってきました。自分の信念を貫きつつ、人の意見も柔軟に取り入れて最善の答えを導くことを意識しています」
頑固だと、柔軟性が欠けていると思われてしまいがちです。しかし、柔軟性も身に付けたことをアピールすることで、真面目な点を魅力にできます。「自分を一言で表すと」という質問に「真面目」と答えるのではなく、発想を転換して身近な「石」に例えて回答し、印象に残るよう工夫しているのもポイントです。
3.優柔不断
「私はよく周りから『優柔不断』と言われていました。当時はあまり自覚がありませんでしたが、確かに好きなものが複数あるときには迷うことが多いことに気づき、今では短所を改善することを意識しています。肝心なことはしっかり考えて判断し、早く意思決定しなければならないときは即決するなど、TPOに合わせて対応できるようになりました」
優柔不断さは短所として見られがちですが、慎重に物事を判断している点をアピールできれば長所にもなります。面接で自分の弱みを聞かれたときの対処法を知りたい方は「面接で弱みや短所を聞かれたときの答え方とは?コツや注意点をご紹介」のコラムで、短所を上手く活かして回答するコツをチェックしておきましょう。
印象に残る表現を心がけよう
「自分を一言で表すと」の回答で印象に残る表現を使用すると、採用担当者へ好印象を与えられるでしょう。ただし、無理に面白い表現にしようとすると、自分の良さを十分に伝えられません。自分の長所をもとにユーモアのある表現に言い換えると良いでしょう。先ほど例として挙げたとおり「カメレオン」や「ハヤブサ」などの動物を交えると、わかりやすいうえに印象深くアピールできます。動物に例えて回答する方法は「面接で「自分を動物に例えると」と聞かれたときの答え方は?」のコラムを参考にしてください。「自分を一言で表すと」に四字熟語を使用した回答の例文
「自分を一言で表すと」への質問には、四字熟語で回答するのもおすすめです。四字熟語は「一言で」という指定にぴったりマッチします。四字熟語で表現すると語彙力もアピールでき、柔軟性や発想力なども評価される可能性もあるでしょう。
1.七転八起
「自分を一言で表すと『七転八起』です。私は粘り強さが信条で、多少のことにもくじけない自信があります。大学の卒論研究でも、なかなか結果が出ませんでしたが、試行錯誤を繰り返して最後まで諦めませんでした」
何度失敗しても挑戦するという分かりやすい言葉で、粘り強くやる気がある姿勢を示すのには「七転八起」が最適です。研究職などのすぐに結果が出ない職種では、高く評価される可能性もあるでしょう。
2.初志貫徹
「自分を一言で表すと『初志貫徹』です。どんなことに対してもコツコツと最後まで諦めません。高校受験と大学受験も初志貫徹で努力し、志望校に合格できました」
初志貫徹には「謙虚な心を忘れず地道に頑張る」という意味があり、真面目さも伝えられます。初志貫徹に関連するエピソードも織り交ぜて伝えると、説得力が増すでしょう。
3.創意工夫
「自分を一言で表すと『創意工夫』です。新しいことを考えるのが好きな点が長所だと思っています。前職では作業効率を上げるために、進捗管理表や掲示板などを自ら作り、部署内で使ってもらいました。先輩や同僚から、作業の見える化ができてスピードが上がったと感謝されたことが、今でも自分の自信につながっています」
比較的簡単な言葉ですが、今後与えられる仕事に対して自分なりの工夫ができることを強みとして伝えられます。創意工夫して結果につながった経験や、業務で活用した事例も一緒に伝えると、印象に残りやすいでしょう。
4.知行合一
「自分を一言で表すと『知行合一(ちこうごういつ)』です。正しい知識を得るためには実際に行動してみることを信念にしていて、行動力には自信があります。前職は営業職でしたが、競合他社の商品を積極的に利用したうえで自社商品の長所をお客さまに伝えるなど、経験することを大事にしていました」
知行合一は「本質を知るには、知識と行動が伴わなければならない」ことを意味する言葉で、知識の量と実践力をアピールできます。営業職のように、知識だけでなく積極性や行動力が求められる職種を志望している場合は、高い評価が期待できるはずです。
5.遠慮近憂
「自分を一言で表すと『遠慮近憂(えんりょきんゆう)』です。以前は優柔不断な性格に苦しんでいた時期もありましたが、この言葉を知ってから、きちんと準備をして物事に臨むのは長所だと思えるようになりました。御社を志望するにあたっても、2年かけて●●の勉強をし、資格を取得いたしました」
遠慮近憂は「先のことを考えて行動しなければ、急な心配事が起こり苦しむことになる」という意味を持つ言葉です。ネガティブに捉えられる場合もありますが、視点を変えれば慎重さや計画性があるというアピールになります。
そのほか「自分を一言で表すと」の回答に使える四字熟語は以下のとおりです。
- ・一心不乱(いっしんふらん):心を乱さず、一つのことに集中すること
・臥薪嘗胆(がしんしょうたん):目的を果たすためにあらゆる苦難に耐えること
・熟慮断行(じゅくりょだんこう):よく考え十分に検討したうえで実行に移すこと
・勇往邁進(ゆうおうまいしん):勇気を持って目的に向かって突き進むこと
面接での「座右の銘は?」「好きな言葉は?」といった質問に対しても、四字熟語を活用できます。「面接で好きな言葉を聞かれたら?四字熟語やフレーズとともに回答例文を紹介」のコラムでも、そのほかに面接の回答で使える四字熟語を紹介しているので、目を通しておくとよいでしょう。面接の回答例を考えるときに役立ちます。
面接対策に不安がある方は、ハタラクティブに相談してみませんか。面接では「自分を一言で表すと」のほかにも、答えに悩む難しい質問をされる可能性があります。企業側の意図を理解し、好印象を残す回答をするためには準備が欠かせません。一人で考えていて行き詰まったときには、就職・転職エージェントのサポートを受けるのがおすすめです。
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「自分を一言で表すと」の質問に関するQ&A
「自分を一言で表すと」の質問に関連する疑問にお答えします。
自分の長所を見つけるには?
第三者に聞いてみると良いでしょう。
自分が当たり前にこなせていることに、長所が隠れている可能性があります。そのほかにも、インターネット上の診断ツールや就職支援サービスを利用して、長所を見つける方法も有効です。長所の見つけ方や就活での活かし方について「長所の診断方法には何がある?見つけ方やアピールのコツもご紹介!」で解説しているので、あわせて確認してください。
自己紹介で自分を表す言葉を入れても良い?
自己紹介に入れるのもOKです。
面接官から「自分を一言で表す言葉を入れて、自己紹介をしてください」といわれる可能性もあるので、回答を考えてみましょう。「面接の自己紹介では何を言う?印象に残るためのポイントや例文をご紹介」のコラムで、自己紹介に入れるべき基本項目や、答え方のポイントを解説していますので、参考にしてください。
面白い回答でなければいけない?
面白さは重視しなくても良いでしょう。
大事なのは長所を伝えることと、応募先企業で役立つ能力をアピールすることです。ただし、印象に残るための工夫は必要なので、ありきたりではない言葉を考えるように意識してみてください。自己PRと関連付けるのも大切なポイントです。「面接でどう自己PRする?好印象を与えるコツや例文もご紹介!」のコラムで紹介している例文も参考にしてください。
具体的なエピソードのネタがありません。
今までに褒められた経験を振り返ってみましょう。
エピソードは特別な出来事でなくても構いません。部活やアルバイト、インターンなどで「●●が上手だね」「おかげで助かった」といわれたことがあれば、長所を活かしたエピソードに活用できる可能性があります。自分の回答に不安がある場合は、ハタラクティブの就活アドバイザーに意見をもらうのもおすすめです。ハタラクティブでは、専門のアドバイザーがマンツーマンで就職・転職をサポートしています。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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