博士課程の就活はいつから?就職が難しいといわれる理由と求人の探し方

博士課程の就活はいつから?就職が難しいといわれる理由と求人の探し方の画像

この記事のまとめ

  • 博士課程修了者の就職率は学部や修士に比べると低め
  • 博士課程の就活は学部生とは異なるので注意が必要
  • 博士課程の就活では、学校の就職課や教授の紹介を活用しよう

このコラムでは、博士課程の就活についてまとめています。博士課程向けの求人は少ないため、どのような就職先があるか確認しておくことが大切。博士課程で就活をすると専門的な知識やスキルが身につくため即戦力として期待される一方で、年齢や学歴の高さから採用を控える企業もあるようです。博士課程で就活するメリットとデメリットをしっかり把握し、満足できる就活を叶えましょう。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • 向いてる仕事なんてあるのかな?
  • 避けたいことはあるけれど、
  • やりたいことが分からない・・・
私たちは「やりたいこと」から一緒に探します!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

博士課程の就活事情

文部科学省が実施している「令和4年学校基本調査」によると、博士課程を修了した人の就職率は69.3%でした。平成27年は67.2%、平成31年は69.0%だったので、就職率は高まっているといえます。
しかし、同年の学部卒の就職率は74.5%。修士課程修了者の就職率は76.1%なので、博士課程終了者の就職率は総じて学部卒・修士課程修了より下回っていることが分かるでしょう。

参照元
文部科学省
学校基本調査

未経験OK多数!求人を見てみる

博士課程とは

博士課程とは、大学院の課程のひとつで、修士課程に2年在席したのちに進学するのが一般的。修士課程を含んで5年以上の履修課程を修了することで、博士課程を修了し「博士号」を取得できます。

学部卒との違い

学部卒と博士課程の違いは、得られる称号や学びの内容・目的でしょう。
学部卒とは、いわゆる「大卒」のこと。基本となる4年の在籍期間中に、自身の研究分野の専門知識を身につけることを目的としています。学部を卒業すると「学士号」を得られます。学士については「学士とは?修士や博士との違いと就活に与える影響を解説」のコラムもご覧ください。

修士課程修了との違い

修士課程修了と博士課程の違いも、学部卒と同じく得られる称号や学びの目的です。
学部を卒業後に大学院に進学し、2年の「修士課程」または「博士前期課程」を修了すると「修士号」を得られます。修士課程は、学部卒に比べてより高度な専門知識を身につける場所。修士課程を修了後に博士課程に進むと、専門分野における新たな発見を目的に、さらなる研究を行います。

博士課程の就活はいつから始める?

博士課程の場合は、いわゆる「就活ルール」は適用されないのが一般的。そのため学部卒のように「3月に情報解禁、6月から面接、10月に内定」に準じて採用活動を行う企業も少なく、なかには卒業前年度の10月から選考をスタートすることも。学部生の就活スケジュールに合わせて進めようと思っていたら、すでに博士課程向けの選考は終わっていた…とならないよう、早めにスタートしましょう。

博士課程の就活生が選ぶ仕事

博士課程の就活生が選ぶ仕事の多くは、これまで研究を続けてきた専門分野を活かせる仕事でしょう。なかでも、博士号を活用できる研究職を選ぶ方は多いようです。

民間企業の研究職

民間企業でも、研究開発を行う企業では研究職を配置しています。ただし、民間企業なので利益を出すことが求められるのが特徴。企業が求める内容に応じた研究を行う必要があるものの、自分の研究成果が製品として流通するのは大きなやりがいになるでしょう。
なお、民間企業のなかでも、より研究に特化した「研究所」を持っていることも。利益とは一線を画し学術的な研究に近い面が強くなります。

公的機関の研究職

国や官公庁に付随する研究所で働く研究職です。民間企業とは異なり利益を求めないのが特徴。ひとくちに「公的機関の研究職」といっても、下記を筆頭に多くの種類・分野があります。

・民間企業からの依頼や技術相談を行う研究機関
・警察関連の研究機関
・気象関連の研究機関
・農林水産に関する研究機関
・人口や国土に関する研究機関

なお、省庁に付随する研究機関での勤務を希望する場合は、国家公務員総合職試験への合格が必須。地方団体の場合は地方公務員として公務員試験に合格する必要があります。

ポスドク

ポスドクとは「ポストドクター」の略で、博士号を取得後に大学の任期付き研究員になる人を表します。教授ではないため、大学院生と助教授の間の立ち位置といえるでしょう。
ポスドクの問題点や就職事情とは?その現状を解説します」のコラムでも解説しているように、日本は欧米とはポスドクの扱いが異なります。ポスドクとして研究成果を挙げても、その先の助教授になれるのは少数。そもそも助教授のポストが少ないのに対してポスドクの数が多いため、受け入れ先がないのも要因のひとつでしょう。

文系の研究職は多くない

いずれの就職先においても、文系の研究職は理系に比べると少ないのが実情です。ポスドクや公的機関のほか、民間企業でも採用自体は行っているものの、「金融系企業の調査・研究」「シンクタンク」など。募集に対して応募数も多くなるため、理系に比べると倍率も高くなりやすいようです。

博士課程で就活するメリット

博士課程で就活を行うと、これまでの研究経験や結果を即戦力として評価してもらえます。また、そもそも博士課程修了者は少ないため、倍率が低くなりやすいのもメリットでしょう。

博士課程用の選考は倍率が低め

博士課程向けの選考では、当たり前ですが応募条件として「博士課程修了」とする企業が多いです。そもそも博士課程修了者の人数は多くないため、学部生向けの選考などに比べると倍率は低くなりやすいでしょう。

研究分野の即戦力になれる

研究分野に関連する就職先であれば、即戦力として活躍できるのも博士課程終了者の強み。特に研究者の少ない分野や領域は、ライバルも少なくなるため有利になりやすいでしょう。

学部生などに比べると社会人としての基礎力は高め

博士課程を修了すると、ストレートでも27歳前後。学部生に比べて研究発表などの機会も多く、社会人としての基礎力が身についているのは大きなメリットになります。

博士課程で就活するデメリット

博士課程を修了した人材に対して、年齢やコストを懸念して積極的に採用しない企業があるのも事実です。また、研究者として高いレベルを求められるため、選考のレベルそのものが高くなるのはデメリットといえるでしょう。

求人数が少ない

「博士課程修了」を条件する求人は少ないのが現状です。博士課程で身につけるスキルや知識を必要とする場合を除き、一般的な企業のなかは院卒に対して「コストがかかる」と考えてることも。
大学院卒と学部卒の違いは?就活アドバイザーに詳しく聞いてみました!」でも説明しているように、大学院卒になると学部卒に比べて給与水準が高くなります。専門的な業務ではない場合、博士課程ほどの学歴を求めない企業が多いのも事実でしょう。

高いレベルを求められやすい

企業は博士課程修了者を即戦力とみなして採用するため、研究において高いレベルを求める傾向が強いといわれています。同じ分野で、より高いレベルの研究を行っているライバルがいれば採用が見送られる可能性もあるなど、学部卒に比べると実力が重視されやすいのがデメリットでしょう。

学部卒に比べると年齢が高い

学部卒に比べると、前述のとおり最低でも5歳の差が生まれる博士課程修了者。同年代の学部卒は5年のキャリアを築いているため、その差に悩む方もいるようです。

博士課程の就活で求人を探す方法

博士課程の就活で求人を探すには、「学校や教授の情報」や「求人サイトやコーポレートサイト」を使用するのが一般的。研究職以外も検討しているなら、エージェントを活用するのもおすすめです。

大学の就職課や教授

修士の場合、学校推薦で就活できることがあります。
博士の場合は教授や研究室に対して推薦がくるようです。また、推薦ではなくても教授からの紹介や就職課に来ている求人は活用できるでしょう。

求人サイト・コーポレートサイト

一般的な求人サイトも、博士課程の就活で活用できます。大学院卒や研究職に特化した求人サイトも活用してみましょう。企業のなかには自社のWebサイトでしか求人を掲載していないことも。気になる企業があればこまめに情報を確認しておきます。

就職エージェント

研究職以外の職種も検討しているなら、就職エージェントを活用するのもおすすめ。
就職エージェントは専任担当者が希望や経歴をふまえておすすめの求人を紹介してくれるサービスです。業界や分野に特化していたり、利用者の経歴や年齢で制限を設けていたりと多彩なエージェントがあるので、自分に合ったサービスを選びましょう。

博士課程修了後の就活が不安、博士課程を中退して就職すべきか悩んでいるなど、就活に関する不安なら若年層向けエージェントのハタラクティブにお任せください!
ハタラクティブは、20代を中心とした就職・転職エージェント。大学・大学院を中退している方の就職も数多くサポートしてきた実績から、満足できる就職をお手伝いいたします。
ハタラクティブでは専任担当制を採用しており、ちょっとした疑問や質問、不安に対してもチャットアプリを活用するなどすぐに相談できる体制を整えているのが特徴。就職先や方向性については、マンツーマンのヒアリングで専任担当者と一緒に相談できます。もちろん、書類の書き方や面接の受け答え、身だしなみといった基本もしっかりお伝えします。
就職について悩みや不安があるなら、ぜひハタラクティブにご相談ください。

ハタラクティブ
のサービスについて

こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

この記事に関連するタグ