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大学院休学から就職をする方法とは?実情や就活のポイントも紹介
更新日
この記事のまとめ
- 大学院を休学して就職する場合、復学して新卒として就職する方法がある
- 大学院を休学する理由は、海外留学や経済的な理由などが挙げられる
- 大学院を休学して就職するのなら、情報収集を行い自分に合った企業を見つけるべき
大学院を休学や中退したのちに就職する方法について疑問に思う方もいるでしょう。大学院を休学や中退した方が正社員を目指す方法としては、「復学して卒業後に新卒として就職」「中退して既卒として就職」が挙げられます。このコラムでは、大学院の休学・中退事情や企業が抱きやすい印象について紹介。大学院休学からの就職方法、就活のコツについても解説しているので、就職を目指す方はぜひ参考にしてみてください。
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大学院を休学している人が就職する方法
大学院休学から就職する方法として「新卒として就職」「既卒として就職」が挙げられます。就職を検討している方は確認してみてください。
1.休学後に復学し新卒として就職する
大学院を休学している人が就職する一つの方法として、「復学して就活を行う」が挙げられます。
この方法の大きなメリットは、「新卒」として就活を始められる点です。新卒であれば、エントリーできる企業の選択肢も広がり、就職しやすいと感じるでしょう。
しかし、復学する場合は修了までの学費が必要になります。経済的理由で休学しているなら、学費を用意してからの復学になるでしょう。
2.休学中に就活して大学院を中退して就職する
もう一つの選択肢は、休学中に就活を始め、内定が出た時点で大学院を辞める方法です。大学院は卒業しない前提となるので、「大学院中退」として就活を進めることになるでしょう。
この方法の大きなメリットは、就活の結果がどうであれ、すぐには困らない点です。もし、就活に成功すればそのまま中退してから入社でき、失敗しても復学して研究を続ける選択肢があります。焦って就職先を見つけたり、復学するかを決めたりする必要がないので、将来について自分でゆっくり考えられるでしょう。
大学院を休学する人は多い
文部科学省が実施した「学校基本調査」によると、修士課程や博士課程を休学した人数は以下のとおりでした。
修士課程 | 博士課程 | |
---|---|---|
計 | 3790人 | 6487人 |
国立 | 2537人 | 5006人 |
効率 | 339人 | 406人 |
私立 | 914人 | 1075人 |
参照:文部科学省「学校基本調査 学校調査票(大学・大学院・短期大学・高等専門学校) 休学者数(4-1)」
上記の表を見ると、修士課程を休学した人は3790人、博士課程で6487人いることが分かります。同調査によると、大学院の在学者数は261,782人でした。総数に比べると少ないものの、一定の人数が休学していることが分かります。
参照元
文部科学省
学校基本調査-結果の概要
大学院を休学する3つの理由
大学院を休学する理由として「経済的な事情」「海外留学」「研究意欲の喪失」が挙げられます。以下でそれぞれの理由について詳しく解説しているので、 確認してみてください。
1.経済的な事情
経済的な事情によって休学を選択する人もいます。
一例として、国立大学の大学院に進むと、入学料はおよそ30万円、授業料は年間で55万円ほど。私立大学の大学院は学校や選考によって異なるものの、総額で100~200万円かかることもあるようです。
学部生であれば学業の合間にアルバイトができますが、大学院生になると研究に時間がかかったり、学会に出席したりするためアルバイトとの両立が難しくなることもあります。そのため、やむを得ずに休学を選んでいる方もいるでしょう。
2.海外留学
海外留学を理由に休学する人もいるでしょう。専攻や研究内容によっては、海外の大学のほうが研究を進めやすいことも。また、学生のうちに知見を広める目的で留学を選ぶ人もいるでしょう。
大学院を休学してワーキングホリデーに行く場合もある
ワーキングホリデーとは、決められた国・地域で休暇と滞在のための就労を行える制度のことです。ワーホリビザが発行されるため、観光・就労・就学を行えます。ワーホリは18歳から30歳までの年齢制限が設けられている場合があるため、大学院生のうちに休学して経験する方も多いでしょう。
3.研究意欲の喪失
研究に対して意欲を失う方もいるでしょう。「研究がうまく進まない」「良い研究結果が出ない」など、研究に対するモチベーションを維持できずに休学を選ぶことも。また、在学中に研究よりも熱意を持てる事柄ができてしまい、休学を選ぶ方もいるでしょう。
大学院は何年まで休学できる?
大学によって異なりますが、一般的には、休学は最大で3回(3年)までと制限がある傾向にあります。大学院によっては「当該学期のみ」「1年以内」「修士は2年、学士は3年まで」など異なる場合もあるため、必ず所属する大学院の規定を確認しましょう。大学院を休学して就職すると後悔する?メリットとデメリットを解説
大学院を休学して就職すると後悔するかどうかは、本人の考え方や目指す方向によって異なります。以下では、大学院を休学したのち就職するメリットとデメリットをまとめました。進路に迷っているときの参考にしてください。
大学院を休学して就職するメリット
大学院を休学後に中退して就職するメリットは、卒業を待たずに社会人になれること。大学院卒より早い段階で就職できるので、知識や経験を身につける機会が増えると考えられます。学業以外にやりたい仕事がある場合は、早く就職できることがメリットになるでしょう。
また、学費をおさめる必要がなくなるのもメリットの一つ。大学院休学中は手続きをすることで学費が免除になる大学もありますが、復学すれば学費がかかります。就職することで学費を払う必要がなくなり、給与が受け取れるようになることをメリットと捉える方もいるでしょう。
大学院を休学して就職するデメリット
せっかく進学しても、中退すれば学歴は大卒となることをデメリットと捉える人もいます。学歴が変わることで労働条件に影響が出る可能性もあるでしょう。
また、就職活動において大学院を中退した理由や、就職に切り替えた理由を深く問われる可能性も。学生の期間が短くなるため、留学やボランティア活動といった、社会人になると実現が難しくなる活動に取り組みにくくなる点も、デメリットといえます。
大学中退のメリットやデメリットは「大学院中退は後悔する?辞めるメリット・デメリットや就活への影響を解説!」のコラムで解説しているので、あわせてご確認ください。
企業側からみた大学院中退者とは
大学院中卒という学歴をどのように捉えるかは、企業や中退理由によって異なるでしょう。「中退であれば大学卒と同じスキル」として評価する企業もあれば、「大学院を卒業していなくても、専門的なスキルを身につけている人材」と評価してもらえる可能性もあります。
また、「研究に意欲が湧かなかった」「論文を書くのがめんどくさくなった」などネガティブな理由で中退した方の場合、企業から「入社しても長く続かないのでは」と懸念を抱かれてしまうことも。中退理由はポジティブに言い換え、大学院で学んだことや経験をアピールするのが大切といえます。
大学院を休学・中退した方の就職活動のポイント
ここでは、大学院を休学・中退した方の就活のポイントを紹介します。就職を目指す方は、以下を参考にしてみてください。
1.早めに行動を起こす
就活をする際は、早めに行動を起こすことが大切です。年齢が若いうちに就職活動をすることで、企業から将来性やポテンシャルを評価してもらえる可能性があるでしょう。そのため、休学している方も就職するのか、復学するのか早めに決断することがおすすめです。
2.中退理由はポジティブに伝える
大学院を休学・中退した方の就活のポイントとして、中退理由をポジティブに伝えることが挙げられます。前述したようにネガティブな中退理由は、企業にマイナスイメージを与える恐れがあるでしょう。
まずは、大学院を中退することになった経緯を自分なりに整理・分析して、企業に対して前向きなアピール材料に変えることが大切です。たとえば、「大学院での研究内容に魅力を感じなくなった」という場合には、「企業で実践力を高めたくなったから」「ほかの分野で力を発揮したくなったから」などポジティブに述べるよう意識してみてください。
面接で中退理由を聞かれた際の回答に不安がある方は、「大学中退は面接の自己紹介で伝えるべき?回答の例文や対策を紹介」を参考に準備してみてください。
企業が採用したいと思う人材を把握する
企業側からみて採用したいと思える人材を把握するのもポイントです。たとえば、大学院での学びから何かを得ていたり、挫折の中から勝ち取ったりしたものがある人に対しては採用意欲を示してくれる可能性が高まります。実践力を発揮するための具体的なプランを持っている人も企業にとって魅力的に映ることもあるでしょう。
情報収集を行う
大学院を休学・中退した方が就職を成功させるポイントとして、情報収集を行うことも挙げられます。
自分が大学や大学院で学んだことを評価してくれる企業や業界、職種をリサーチすることで、自分にマッチした企業を探せるでしょう。志望している企業のWebサイトや求人ページなどをチェックすると、どのような人材を求めているかをある程度把握できる可能性があります。
さらに、企業研究を行うことで、志望している企業がどのような事業を行っているのかだけでなく、その業界での立ち位置や今後の展望なども見えてくるでしょう。自分がその企業にどのように貢献できるのかを具体的にアピールできれば、採用される可能性は高くなるはずです。「企業研究のやり方とは?情報収集の方法や得られるメリットなどを解説!」では企業研究の必要性と詳しいやり方について解説しています。ぜひ参考にご一読ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。