文学部が就職に不利と言われる理由は?就活に役立つ資格や人気の業界を紹介

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この記事のまとめ

  • 文学部で学ぶ内容はビジネスに直結しづらいため、就職に不利だといわれる
  • 文学部で学んだことは就職活動を有利にする強みがある
  • 文学部の勉強のほかに、資格取得をしておくと就職に役立つ
  • 就職先を探すのに苦戦したら、第三者に相談することがおすすめ

文学部は他学部に比べて就職率が低いのでは、と考えている人もいるでしょう。しかし、文学部で学んだ知識は、就職活動や社会に出てから活かせるものが多くあります。アピールできる能力を知って対策を行えばスムーズに就職できるでしょう。このコラムでは、文学部の就職が不利と言われる理由を解説。また、おすすめの資格や職種をご紹介するので、企業選びをする際の参考にしてみてください。

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文学部の就職は不利?

文学部は就職に不利という風潮がありますが、対策を行えば有利に進められます
文学部が就職に不利という認識が浸透している理由は、文学部で学ぶ分野がビジネスと直結しにくく、即戦力になりにくいと考えられているからです。しかし、文学部で学べることは、社会に出てから役立つものが多くあります。文学部ならではの強みをアピールして、就職活動を成功に導きましょう。

文学部の就職率はどのくらい?

文部科学省による「令和3年度 高等教育機関《報告書掲載集計》 卒業後の状況調査 大学」から就職率を計算すると以下のような結果になります。

 卒業者数常用労働者数(無期・長期労働者)就職率
人文学(文学・史学・哲学関係)46,80336,59278%
法学・経済学36,91529,20779%
商学・経済学105,59987,84383%
国際関係4,1813,38981%

引用:文部科学省「学校基本調査

このように、他学部と多少の差はありますが、「文学部だから就職できない」とは言い難いでしょう。

参照元
文部科学省
学校基本調査:文部科学省

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文学部で学んだことは就活で活かせる!

文学部で学べる知識には、就職活動を有利にする強みがあります。どのようなものがあるか以下で詳しくまとめました。

文章力

文学部は、文章を読んでレポートや論文を書く経験の多さから、自身の意見を論理的に伝える力が備わっていると考えられます。その能力は、メールや資料作りなどの日々の業務で強みとなるでしょう。また、就職活動で必須のエントリーシートを書く際にも文才を役立てられます

情報を集める力

文学部出身者は、論文作成のために参考文献を探したり、筆者の気持ちを考察したりと情報収集する力が培われているでしょう。これは、企業研究や面接対策をする際に役立ちます。また、根拠のある資料を作れる素質があるといえるでしょう。

丁寧な言葉遣い

文学部出身者は、日頃から正しい言葉遣いに触れる機会が多く自然と丁寧な文章をつくれるでしょう。そのため、就職活動でも企業とのメール連絡では、ほかの志願者に差をつけられる可能性もあります。就職活動を行う際のメールマナーについては、「油断禁物!転職活動ではメールもチェックされている」もあわせて確認してみてください。

物事を多角的に見る力

文学部では正解のない物事に対して、自分なりの答えを導き出します。そのため、さまざまな面から考察する力が培われるでしょう。就職活動では「なぜこの会社を選んだのか」を企業に伝える必要があるので、独自の視点で考え、説得力のある志望動機を伝えられます。また、多角的に見ることで物事の本質を導き出し、会議や接客で正しい判断ができるはずです

プレゼンテーション能力

文学部では、自身の研究を発表する機会があるため、聞き手に関心を持ってもらえる構成力や自分の意見を伝える力が身につきます。
プレゼンテーション能力は、就職活動で自分の長所をアピールする際に活かせるスキルです。また、企業に入社後も会議やプレゼンテーションの機会に役立てられます。学生時代から発表する場があることは、文学部ならではの大きな強みになるでしょう。

アルバイト経験もアピールできる

文学部で学んだことを就活で活かせないと感じるなら、アルバイト経験をアピールするのもおすすめです。アルバイトは社会経験としてみなされるので、採用に有利になります。また、興味のある業界でアルバイトをすれば、就活時に仕事への熱意もアピールできます。

文学部に人気の就職先6選

文学部で学んだことが就職先で活かされる場面は大いにあります。以下でおすすめの職業を紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

1.マスコミ

マスコミは華やかでクリエイティブなイメージのある人気の業界です。主な就職先には、出版社や広告代理店などがあります。文学部出身者で希望する人が多く、競争率の高い業界です。
出版社では作文や筆記問題、広告系ではクリエイティブテストが出題されることがあります。文学部の強みである情報収集を意識的に行い、引き出しを増やしておくと良いでしょう。広告代理店の仕事内容について「広告代理店とは?年収はどのくらい?詳しい仕事内容や職種を解説します」で解説しています。興味のある方はこちらも参考にしてください。

2.サービス・インフラ業界

サービス・インフラ業界は、人のために働ける人気の業界です。サービス業では、臨機応変な対応が必要になります。多角的に物事を見つめられる文学部の出身者なら、問題に対して自分なりの対処法を考え状況に応じた対応が出来るでしょう。また、インフラ業界には電力やガス・交通機関などがあります。学部による制限がないので目指しやすい業界です。

正社員

ホテル総合職

  • 年収 240万円 ~ 336万円

  • 未経験OK,残業少なめ,賞与あり,昇給あり,産休/育休,諸手当あり

3.小売業

小売業は、直接顧客と関わる業界です。そのため、顧客のニーズを察する力が必要になります。
文学部では、相手の心情や問題点を深く考察する力が培われるでしょう。そのため、小売業で求められるニーズを察するスキルが身についています。売場づくりや品揃えを提案でき、やりがいを感じられるでしょう。

正社員

若手総合職

  • 年収 337万円 ~ 472万円

  • 残業少なめ,賞与あり,プライベート重視,昇給あり,産休/育休,諸手当あり

4.製造業

原材料を加工し、製品を提供する製造業。その中の販売やマーケティングという職種で文学部の強みを活かせるでしょう。小売業と同じく、顧客のニーズを読み取る必要があります。そのため市場の調査は欠かせません。求められる製品を開発できればトレンドを生み出すこともでき、達成感を味わえる仕事です。

5.教育関係

文学部では、「文学」「歴史学」「哲学」など多様な教養科目を学びます。そのため、国語や社会、英語の教員を目指すことが可能です。文学部の勉強と並行しながら、教職課程を選択することで教育職員免許状を取得できます。わかりやすく説明する語彙力は、文学部の得意とするところでしょう

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6.金融業界

金融業界は比較的安定しているため、人気の業界です。金融と聞くと文学部には向いていないように感じますが、丁寧な言葉遣いやプレゼンテーション能力を活かして、営業や窓口業務などで活躍できるでしょう。職場では基礎知識や新しい制度を覚える必要があり、情報収集が得意な文学部に向いている職業といえます。

文学部から公務員に就職できる?

文学部から公務員に就職することは可能です。公務員になるには公務員試験を通過する必要があります。また、専門的な資格取得が必要な保育士や司書などの職種もあるので、気になる方は「公務員になるのに学歴は必要?試験や給料は異なる?」を参考にしてみてください。公務員試験の受験条件や民間企業との差などについて解説しています。

文学部の就職に役立つ資格

文学部で学ぶ内容は直接ビジネスに結びつきにくいので、資格を取得しておくと就活に役立ちます。また、目標を設定して努力できる能力をアピールする材料にもなるでしょう。以下で、就活で役立つ資格をご紹介します。

教員免許

教育現場で働きたい場合に有利です。学校や学習塾以外にも、教育関係の事業をしている企業で重宝されるでしょう。

学芸員や図書館司書

文学部の方は読書や芸術鑑賞が好きな人が多いため、魅力的な職業でしょう。学芸員や図書館司書になるには、資格取得の必要があります。図書館司書や学芸員の資格は、大学在学中に取得できるところが多いようです。卒業後に取得したい場合は、3年次編入学や通信制などを利用してチャレンジできます。

プログラミング

文部科学省により2020年度から小学校でのプログラミング教育が必修科目となりました。このことから、将来性のある業界だと見て取れます。
文学部からエンジニアになるのは難しいと思うかもしれません。しかし、エンジニアに求められる「情報を整理する能力」や「資料を読解する能力」は文学部が得意とする項目といえます。初心者から目指せる資格もあるため、取得しておくと就活に役立つでしょう。プログラマー就職について「プログラミング未経験…それでも就職のチャンスはある!」でご紹介しています。

語学系の資格

さまざまな国の人と交流機会がある現代において、語学系の資格は持っていて損はありません。
語学力をアピールする資格として一般的なものがTOEICです。企業によっては、TOEICスコアが必須のところもあるので高スコアを目指して受験しておくと良いでしょう。

文学部で学んだことを活かして就職活動をはじめよう

文学部には、社会に出てやりたいことが明確化しにくいという注意点があります。ほかの文系学部では「経済の流れ」や「世の中の利益」などについて学ぶため、ビジネスのイメージがつきやすいでしょう。しかし、文学部の場合はビジネスとの関連性が薄く、社会人としてやりたいことのイメージがつきにくいようです。そのため、就職先を探すのに苦労することも。ビジネスとの直接的な関連性を見ると文学部は就職に不利なのではと感じるかもしれません。
ここまで述べてきたように、文学部で学んだことで就職の強みになるものは数多くあります。たとえば、プレゼンテーション能力や自分なりの考えを導きだせる能力など。自分の強みを分析して適性にあった就職先を探してみると良いでしょう。
就職先を探すのに迷った際は、友人やエージェントなど第三者に相談してみるのも一つの手です。若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブでは、プロのアドバイザーがあなたの就活に関する疑問に一つひとつ丁寧に回答。適正に合う求人紹介や面接対策まで、すべてのサービスを無料で利用可能です。就活でアピールできる強みを活かして、納得のいく就職を目指しましょう。ぜひお気軽にお問い合わせください。

文学部の就職に関するFAQ

文学部の方が就職活動をする際に想定される疑問を解説します。

文学部の就職率はどのくらい?

令和3年度の文部科学省の調査によると、文学部の就職率は約78%です。この数値は、他学部と大きな差がなく、文学部だから就職しにくいとは言い難いでしょう。就職率について詳しくはこのコラム「文学部の就職率はどのくらい?」を参考にしてください。

文学部の強みは?

文学部出身者には「文章力」や「情報を集める力」、「物事を多角的に見る力」など社会に出てから活かせる強みがあります。詳しくはこのコラム「文学部で学んだことは就職活動で活かせる!」をご覧ください。強みを知ることで、自己分析に役立てられます。

文学部の就職先にはどのような業界がありますか?

文章力を活かせるものや顧客の心情を考察するものが人気の職業です。具体的には、出版社や広告などのマスコミや小売業などです。人気の職業についてはこのコラム「文学部に人気の就職先6選」を参考にしてください。

なぜ文学部は就職に不利だといわれるのですか?

文学部が就職に不利といわれる要因は、教養分野を学ぶことが多く、ビジネスに直結しにくいからです。しかし、文学部で学ぶ内容には社会に出てから役立つものがたくさんあります。その強みを知ることで、スムーズな就職を叶えられるでしょう。強みを知るためには、第三者に相談するのがおすすめ。就職エージェントのハタラクティブでは、一人ひとりの適正に応じた求人紹介を行っています。自己分析や就職先選びで迷ったら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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