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大学中退は後悔する?ポジティブな捉え方や就職への影響を紹介
更新日
この記事のまとめ
- 大学中退を後悔する理由は「求人の選択肢が限られる」「中退理由を答えづらい」など
- 大学中退する主な理由には、「転学」「学生生活不適応」「就職」「経済的理由」などがある
- 前向きな捉え方を心掛けることで、大学中退を後悔するのを防げる可能性がある
- 大学中退後の面接対策は、「中退理由の答え方を考える」「逆質問を用意する」など
- ハローワークや就職・転職エージェントを活用し、大学中退後に後悔しない就職を目指そう
「大学中退したら後悔する?」と疑問に感じている方もいるでしょう。大学中退を後悔する場合、「就職先の選択肢が限られる」「面接で中退理由を答えづらい」などの理由があるようです。しかし、大学中退の選択を前向きに捉えることで、後悔せずに就職を成功させている方もいます。このコラムでは、大学中退を後悔する主な理由を解説。後悔しないための前向きな考え方や、大学中退から就職を目指す際におすすめの職業も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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大学中退を後悔する主な7つの理由
明確な理由ややむを得ない事情がある場合、中退すること自体は問題ありません。しかし、就職活動の難しさから、大学中退を後悔する人も少なくないようです。
ここでは、独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究/中退後の就職活動で困難・不利益を感じた経験の有無(p.104、図表3-25)」の結果をもとに、大学中退を後悔する理由について詳しく紹介していきます。
1.新卒に比べて就職先の選択肢が限られる
大学中退をすると、新卒に比べて就職活動時の選択肢が限られてしまいます。大学中退した場合、最終学歴が「高卒」になるため、応募要件を「大卒以上」としている求人には応募しても、選考で不利になる可能性があるでしょう。
そのため、希望の求人が「大卒以上」の募集だった場合、大学中退を後悔するかもしれません。就職・転職活動がうまくいかなければ、フリーターになったり、ニートになったりすることもあるようです。
2.面接で中退理由を答えづらい
就職・転職活動の際、面接で中退理由を聞かれる可能性があります。中退理由によっては、マイナスなイメージを与えてしまう恐れがあるため、「大学を中退した理由をどのように説明するべきか分からない」と悩む方もいるようです。
大学を卒業していれば考える必要のない悩みのため、中退理由の答えづらさは大学中退の後悔につながりやすい原因の一つといえるでしょう。
3.卒業が条件の資格を得られない
資格によっては、大学を卒業しないと受験資格が得られないものもあります。そのため、大学中退をすると、大学卒業を条件とする資格に挑戦できなくなる可能性があるでしょう。
大学を中退してから、「やっぱり資格を取得しておけば良かった」と、後悔する場合もあるようです。
4.大学中退にマイナスな印象を持たれる可能性がある
就職・転職活動の際に、大学中退した事実から「粘り強さに欠けるのでは?」「逃げ癖がある性格なのかも…」といった印象を採用担当者に与える恐れがあります。なかなか内定をもらえず、大学の中退理由が選考で不利に働いていると感じれば、大学中退を後悔することもあるでしょう。
「大学中退後の進路とは?メリットとデメリットや就活成功のコツを解説」のコラムでは、大学中退がマイナスなイメージを持たれやすい理由なども解説しているので、ぜひ目を通してみてください。
5.大卒に比べて給与が低くなる可能性がある
大学中退を後悔する理由には、大学中退者の給与額が大卒者と比べて低い傾向にあることも挙げられます。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によれば、全年齢における高卒者の平均賃金は男性が30万6,100円、女性が23万500円でした。学歴別に分けた男女の平均賃金は、以下のとおりです。
最終学歴 | 男性の平均賃金 | 女性の平均賃金 |
---|---|---|
大学院 | 49万1,100円 | 40万7,800円 |
大学 | 39万9,900円 | 29万9,200円 |
高専・短大 | 35万4,900円 | 27万3,500円 |
専門学校 | 32万5,600円 | 27万1,800円 |
高校 | 30万6,100円 | 23万500円 |
参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査/学歴別にみた賃金(p.8、第3表)」
大学を卒業した場合の男性の平均賃金は39万9,900円、女性では29万9,200円です。大学中退者を含めた高卒者の平均賃金と比較すると、男性で約9万円、女性で約7万円ほど高い金額になっています。
6.大学に掛かった時間や費用が無駄になる
大学中退をした場合、「大学に通った時間や学費が無駄になってしまった」と感じる可能性があります。文部科学省の「令和5年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」によると、私立大学の初年度学生納付金の平均額は授業料、入学料、施設設備費を合わせて136万5,281円でした。
学費を家族に負担してもらっていた場合、家族や親戚から「お金を浪費した」「せっかく大学に行かせてあげたのにもったいない」などと言われて、大学中退を後悔する場合もあるでしょう。
7.親族から大学中退を追及される可能性がある
大学中退を後悔する理由の一つとして、「親族から大学中退を追及される」というものが挙げられます。大学中退後、親族で集まった際に今後の進路や就活の状況について尋ねられることは珍しくありません。
親族から大学中退という選択肢について質問や意見を受けると、中退という選択に対して不安や後悔を感じる場合もあるようです。特に、親族が学歴を重視する考えを持っている場合、大学中退を責めるような意見を言われてしまい、自分の決断を後悔するという可能性があるでしょう。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
調査シリーズNo.138 - 大学等中退者の就労と意識に関する研究
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
文部科学省
私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
後悔する前に…大学中退率とその理由を知ろう
文部科学省が2021年度末に実施した「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査」によると、2021年度の大学中途退学者は5万7,875人でした。中退の主な理由として挙げられるのが、「転学等」「学生生活不適応・就学意欲低下」「就職・起業等」「経済的困窮」「学力不振」などです。
以下では、それぞれの理由における大学中退者の割合を表にまとめました。
中退理由 | 割合 |
---|---|
転学等 | 16.3% |
学生生活不適応・就学意欲低下 | 15.7% |
就職・起業等 | 14.3% |
経済的困窮 | 13.5% |
学力不振 | 7.7% |
参照:文部科学省「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査」
経済的理由による中退者は全体の約13%を占めています。この結果から、経済的な事情や家庭の事情など、やむを得ない理由で大学中退する方は珍しくないことが分かるでしょう。
また、学生生活不適応・就学意欲低下による中退者が15.7%、学力不振による中退者が7.7%という結果から、「勉強についていけない」「サークルやアルバイトなどに熱中して学業を疎かにしてしまった…」などの理由から大学中退する方もいると推察されます。
大学の勉強以外にやりたいことが見つかり、後悔せずに転学や留学、就職などの道を選んだという場合もあるでしょう。
参照元
文部科学省
学校に関する状況調査、取組事例等
後悔する前に大学中退するかを熟考しよう
大学中退の決断は、後悔しないためにもよく検討する必要があります。思いつきで決断するのではなく、大学を中退するメリットとデメリットを踏まえたうえで熟考することが大切です。
自分が納得のいく選択ができれば、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するリスクを減らせるでしょう。大学中退後の進路に迷う方は、「大学を中退したあとの進路には何がある?就職のポイントも紹介!」もあわせてご参照ください。
大学中退を後悔しない前向きな5つの考え方
大学中退を後悔しない前向きな考え方には、「資格取得に集中できた」「大学を卒業した人より社会人経験や実績を多く積める」などが挙げられます。大学中退の選択を後悔しないよう、前向きな考え方を知っておきましょう。
大学中退を後悔しない前向きな考え方
- 仕事に役立つ資格やスキルの習得に集中できた
- 大学中退の挫折経験も自分の糧になる
- 大卒者より仕事の経験や実績を多く積める
- 学歴よりも実力を評価を評価する企業もある
- 自分のやりたいことや将来について吟味できた
1.仕事に役立つ資格やスキルの習得に集中できた
大学中退したことで、仕事に活かせる資格やスキルの習得に時間を割けるようになったとも考えられるでしょう。「後悔する前に…大学中退率とその理由を知ろう」でも触れたように、「やりたい仕事が明確になった」「興味のある分野を追求したい」といった理由から大学中退に至る人もいます。欲しいスキルの取得に専念できたことをメリットとして捉えられれば、大学中退を後悔しないでしょう。
2.大学中退の挫折経験も自分の糧になる
「大学中退の挫折経験も自分の糧になる」という考え方もあります。経済面や学力不振により大学を卒業できなかった場合、自分の想定どおりにいかなかったことを後悔する場合もあるでしょう。しかし、苦労や困難を経験したからこそ、挫折経験を活かして努力ができます。大学中退という挫折を味わったことが、自分を成長させてくれるきっかけになる可能性もあるでしょう。
3.大卒者より仕事の経験や実績を多く積める
大学中退をしてすぐに就職した場合、大学を卒業した人よりも社会に出るのが早まるのが一般的です。大学を卒業するよりも、社会人としてより多くの経験や実績を積めるとも考えられるでしょう。
大学を卒業したあとの就職は早くても22歳以降となるため、大学を中退した場合はそれより前に就職活動をして働けます。経験を重ねることで実力を身につけ、仕事にやりがいを見出せれば、大学中退を後悔する必要はなくなるでしょう。
4.学歴よりも実力を評価を評価する企業もある
大学中退を後悔していないパターンとして、「就職したら学歴よりも実力が評価されている」と感じる場合があるようです。就職後は、大学中退したかどうかよりも、現場での働きぶりや企業への貢献度などが重視される傾向にあります。
自分と相性の良い企業で正当な評価のもと仕事ができれば、「大学を辞めて良かった」と前向きに考えられる可能性があるでしょう。
「『高卒は仕事がない』は本当?理由と実態を確認しよう」では、高卒者へおすすめな求人のポイントなどについて詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
5.自分のやりたいことや将来について吟味できた
大学中退によって、自分のやりたいことや将来について吟味できたとも捉えられます。大学を中退した経緯を振り返り、現状から将来へ向けてどのように動くのが望ましいかを考えれば、自分の本当にやりたいことが明確になる可能性があるでしょう。自分の望む方向性が分かれば、後悔せずに次のステップへ進むためのモチベーションにもつながりやすいといえます。
大学中退のデメリット
大学中退は、後悔が起きるかもしれない大きな決断になります。大学を辞める前に、大学を中退することで発生するデメリットを理解したうえで、最終結論を出すのが望ましいでしょう。大学中退で発生するデメリットには、以下のようなものがあります。
最終学歴が「高卒」になる
最終学歴が原因で希望していた企業や職種に挑戦できないと分かり、大学中退を後悔することもあるようです。大学を中退した場合、最終学歴が「高卒」となるため、進路の選択肢が変わる場合があります。最終学歴が「高卒」になると、「大卒以上」と条件が指定されている求人には応募しても選考で落ちる可能性が高いでしょう。
最終学歴が「高卒」であっても受けられる求人は多くありますが、学歴を重視している企業も少なくありません。大学中退によって自分がやりたい仕事に挑戦しづらくなることにデメリットを感じる可能性があります。
奨学金返済がすぐに始まる
貸与型の奨学金を利用している場合、大学中退後は奨学金返済が始まるので注意が必要です。貸与型の奨学金は、貸与終了から7ヶ月後に返済開始となります。大学中退すると奨学金が終了となるため、7ヶ月が経過したら返済をしていかなければいけません。奨学金は月に1回ごとの分と半年に1回の分があり、少しずつではありますが継続的に返済していく必要があります。
返済は、猶予や月々の支払額を減額することも可能ですが、返済をするためには早めに就職活動をして生活の基盤を整えることが重要になるでしょう。
学割などが利用できなくなる
大学中退によるデメリットの一つとして、学生ではなくなるため学割が利用できなくなるというものが挙げられます。
学割とは、交通費や映画代・スマホ料金などをはじめとする幅広いサービスで割引を受けられる特典です。こういった学割は、生活費の節約や趣味を楽しむうえで大きなメリットとなります。しかし、大学中退後は学割が利用できないため、日常的に学割を利用していた場合、金銭的な負担が増える可能性があるでしょう。
大学中退のメリット
大学を中退することで以下のようなメリットもあります。
大学生活のストレスから解放される
大学を中退すると、現在抱えている大学生活のストレスから解放されるというメリットがあります。たとえば、学業のプレッシャーや人間関係の悩みなどが原因でストレスを感じている場合、大学中退によってストレスから離れて、新しいスタートを切れるでしょう。
また、大学で使っていた分の時間を、自分が本当にやりたいことや新しい目標に向けて使えるため、前向きな気持ちになりやすいという利点もあります。
学費に掛かる分のお金を節約できる
大学を中退すると、次の年度から掛かる学費を支払う必要がなくなるため、大学に掛かる分のお金を節約できるというメリットがあります。大学には、授業料や施設費だけでなく教科書代や交通費も掛かるため、家計への負担が大きい場合があるでしょう。大学中退を選択することで、大学に掛かる出費を抑え、貯蓄や別の目的に活用できます。
やりたいことに集中して取り組める
大学中退後は時間ができるため、自分の好きなことややりたいことに集中して取り組めるというメリットがあります。たとえば、資格取得のための勉強や役立つスキルの習得、将来の目標を達成するための準備など、自分の興味がある分野に全力を注ぐ時間を確保できるでしょう。大学の授業や課題に追われる心配がなくなり、自分のペースで取り組める点も魅力の一つです。
大学中退者が就職するのは厳しい?
大学を卒業した新卒と比較すると、大学中退者の就職はやや難易度が高い可能性があるでしょう。しかし、条件が不利であるからといって、大学中退者が就職できないわけではありません。仕事への意欲やポテンシャル、人柄などをアピールできれば、就職は十分可能といえます。
学歴よりポテンシャル採用に積極的な企業はある
若い人材が不足している業界は増加傾向にあり、第二新卒や既卒、大学中退者などを積極的に採用したいと考えている企業も増えています。
若い人材を求める企業では、経験や特別なスキルよりもポテンシャルを評価する傾向にあるのが特徴です。ポテンシャル採用に積極的な企業は珍しくないため、若いうちであれば正社員になるのはそれほど難しくないといえるでしょう。
最終学歴が「高卒」で応募できる求人を探そう
大学を中退した場合の最終学歴は「高卒」になるため、「高卒」で応募可能な求人を探しましょう。ただし、大卒以上を条件とする求人に興味があるなら、求人先の企業に問い合わせて応募できるかを確認するのも一つの方法です。場合によっては採用試験を受けられるケースもあり、後悔しない就職活動につながる可能性があるでしょう。
大学中退して3年を超えると就職率が下がる傾向がある
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「大学等中退者の就労と意識に関する研究/就業までの期間(p.19、図表1-5)」によると、2012年の調査で大学中退(大学院中退も含む)してから就業までの期間が3年を超えた人の割合は、男女合わせて7%となっています。大学中退後3ヶ月以内の場合は24.3%のため、時間が経過するほど就職は難しくなり大学中退を後悔しやすいといえるでしょう。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
調査シリーズNo.138 - 大学等中退者の就労と意識に関する研究
後悔しないよう就職活動はすぐに始めよう
就職活動は、大学を中退してすぐに始めるのが得策です。空白期間が長引いて年齢を重ねるほど、就職の難易度は上がる傾向にあります。就職市場では年齢の若さ自体が大きな武器になり得るので、後悔したくないと考えている方は、できるだけ早めに就職活動を始めるのが望ましいでしょう。
大学中退を後悔しないためにおすすめな4つの面接対策
この項目では、大学中退者向けの面接対策を紹介します。大学中退を後悔しないためにも、面接でほかの応募者と差をつけられるような対策をしておきましょう。
大学中退者の面接対策
- 中退理由を聞かれたときの答え方を把握する
- 応募先企業ならではの志望動機を考える
- 説得力のある自己PRを考えておく
- 逆質問を用意しておく
1.中退理由を聞かれたときの答え方を把握する
就職や転職の面接で大学中退の理由を述べる際は、事実を述べるとともに、自身の反省点や学びなどを端的に添えるのが望ましいでしょう。中退理由と中退後にしていたことを説明し、大学中退が実りのある選択だったと納得させられれば、面接官にポジティブな印象を与えられます。
また、大学中退の経験から何を学び、これからの人生にどう活かそうと考えているかもあわせて伝えることで、仕事への意欲や人としての成長性もアピールすることが可能です。
履歴書に大学中退の詳しい説明は不要?
履歴書には、大学中退の理由を詳しく書く必要はありません。ただし、経済面や家庭の事情といったやむを得ない理由で中退している場合は、「家庭の事情により中途退学」「経済的事情のため中途退学」など簡潔な説明を書き添えておくと、面接官の理解を得やすいでしょう。
履歴書の大学中退に関する書き方については、「大学中退の理由ランキング!面接や履歴書での伝え方・書き方も紹介」も参照してみてください。
2.応募先企業ならではの志望動機を考える
志望動機は、就職・転職活動の面接で定番の質問です。どの会社でも通用するような回答をしても、選考を通過できない可能性があります。後悔しない就職をするためにも、企業研究を念入りに行い、応募企業でなければならない理由を明確にしておきましょう。
企業研究については、「企業研究のやり方とは?情報収集の方法や得られるメリットなどを解説!」のコラムにて詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
3.説得力のある自己PRを考えておく
自己PRでは、説得力を与えることが大切です。大学中退も含めた人生経験のなかで、自分の強みが発揮された具体的なエピソードを盛り込めば、自己PRに説得力を持たせられます。
企業によって求める人物像は異なるため、応募する企業に合った自己PRを用意するのがおすすめです。使い回した自己PRは採用担当者に響きにくく、「しっかりと企業ごとに自己PRを考えておけば良かった」と後悔する結果になる可能性があるでしょう。企業が求める人物像を把握したうえで、自分が持つ強みの中から企業ニーズに合ったものを選ぶと、より効果的なアピールになります。
4.逆質問を用意しておく
逆質問は、大学中退者の方にとって入社意欲の高さをアピールするチャンスです。「御社で働かせていただける場合、どのような業務に携われるでしょうか?」「御社で活躍されている社員の方は、どのような資格をお持ちですか?」など、自分が応募先企業で働く姿を面接官にイメージしてもらえるような逆質問は、好印象につながる可能性があります。
「特にありません」と回答したり、面接中に説明された内容を質問したりすると、「自社への関心が薄い」「話を聞いていない」などの印象を与え、入社意欲を疑われる恐れがあるため気をつけましょう。また、仕事内容に触れず、給与や福利厚生などの待遇面についてばかり聞くのも、「お金や待遇のことばかりで仕事内容には興味がなさそう」といった印象を与えかねないため、おすすめできません。
身だしなみとマナーにも配慮しよう
面接の際、回答の内容と同様に重要なのが、身だしなみやマナーです。髪型はきれいに整え、スーツは自分の身体にフィットするものを着用し、清潔感を意識しましょう。面接先では常に丁寧な挨拶や敬語、相手が聞き取りやすい声量を心掛けることも大切です。また、遅刻や控室でのおしゃべり、携帯の使用などは厳禁なため、注意しましょう。
面接時に必要な身だしなみやマナーについては、「面接マナーを解説!就職・転職活動に必須の礼儀作法と身だしなみとは」のコラムでも詳しく解説しているため、ぜひご一読ください。
大学中退者におすすめの職業6選
大学中退者の方が後悔しない正社員就職を目指すなら、学歴や専門資格を問われにくい「未経験者歓迎」の求人が多い職業がおすすめです。具体的には、販売職や営業職、ドライバーといった職業が挙げられます。ここでは、大学中退者におすすめの職業を6つご紹介するので、仕事探しをする際の参考にしてみてください。
1.販売職
販売職は、店舗に来店したお客さまに、商品の魅力や使い方などを説明し販売するのが主な業務です。採用選考時に学歴や専門スキルを求められにくい可能性があるでしょう。
企業によっては、接客からスタートして経験を積んだ後、売り場の管理や商品の企画にチャレンジできる場合もあるようです。自分のキャリアプランを明確にし、興味のある商品を販売している会社を選ぶと、就職後に後悔するリスクを軽減できます。コミュニケーション能力に自信があったり、アルバイトで接客経験があったりする大学中退した方におすすめです。
2.営業職
営業職は、未経験からチャレンジしやすい職種です。求人数が常に豊富で、特別な経歴を求められにくい可能性があるため、大学中退した方も就職しやすいといえるでしょう。
営業と一口にいっても、「ルートセールス」「反響営業」「新規営業」など、その方法や対象はさまざま。就職してから後悔しないためには、自分が関心を持てる分野かつ、自分に合った営業スタイルを実践している職場を見つけることが大切です。
3.ドライバー
主に物流業界で活躍するドライバーは、需要に対して人手不足の状態が続いており、常に求人数が多い傾向にあります。特別な経験や学歴を求められにくく、大学中退した方も比較的チャレンジしやすい職種といえるでしょう。
ドライバーとして働くうえでは、業務内容によって必須とされている免許を取得する必要があります。たとえば、「普通自動車第一種免許」のみを保有している場合、車両総重量が3.5トン未満に当てはまる自動車しか運転できません。物流業界でよく使用されている車両総重量が3.5トン以上のトラックを操縦する場合、トラックの車両総重量によって必要な免許が異なり、7.5トン未満の小型トラックは「準中型自動車免許」・7.5トン以上11トン未満の中型トラックは「中型自動車免許」・11トン以上の大型トラックを操縦するには「大型自動車免許」の保有が必須となります。
会社によっては、入社後に各種免許取得のための費用を負担してくれる場合もあるようです。最初は「普通自動車第一種免許」のみでも、働きながら資格取得を目指して活躍の場を広げていける可能性があります。
4.サービススタッフ
サービススタッフの仕事は、ツアーコンダクターをはじめ、ホテルスタッフやテーマパークのスタッフなどがあり、幅広い業種の中から就職先を選べます。いずれもコミュニケーション能力や細やかな気配りが求められる仕事といえるでしょう。
学歴よりも人柄や意欲を重視する傾向にあるため、大学中退の経歴に不安がある場合におすすめです。どのような職場ならやりがいを持って長く働けるかをよく考え、就職・転職先を選びましょう。
5.公務員
社会的な信用や安定した雇用が望める公務員は、人気のある職種の一つです。「大学中退していると公務員試験を受験できないのでは…」と考える方もいるかもしれませんが、受験に学歴の制限はないため、中退の経歴がある方も挑戦できます。
ただし、公務員の種類ごとに年齢制限が設けられているため注意しましょう。大学中退から公務員を目指す方は、「公務員になるのに学歴は必要?給料は異なる?試験対策のポイントもご紹介」のコラムもご一読ください。
6.事務職
事務職は未経験からチャレンジしやすい定型業務が中心となる職種です。ただし、事務職は人気があり競争が高い可能性があります。大学中退者から挑戦する場合は、応募前にMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)や簿記などの仕事に活かせる資格を取ってアピールしたり、アルバイトや派遣から経験を積んだりする方法があるでしょう。
自分の適性や強みに合った就職先を探そう
上記でおすすめした職種以外にも、大学中退者の方が活躍できる仕事はあります。「就職すること」だけがゴールではありません。後悔しない就職をするために大切なのは、自分の適性や強みをきちんと把握し、長く働ける職場を見つけることです。どのような企業なら自分が生き生きと働けるのかをよく考えてみましょう。
就職・転職活動が思うようにいかず大学中退を後悔している方は、「大学中退者が仕事探しをする際のポイントは?コツや役立つ資格を紹介!」のコラムも、ぜひチェックしてみてください。
大学中退から後悔しない就職をするための求人の探し方
大学中退者が求人を探す主な方法には、「就職情報サイト」「ハローワーク」「就職エージェント」などがあります。下記を参照し、自分に合った方法を見つけてみてください。
大学中退者におすすめの求人の探し方
- 就職・転職情報サイト
- ハローワーク
- 就職・転職エージェント
1.就職・転職情報サイト
就職・転職情報サイトは、圧倒的な求人の多さと、好きな時間に手軽に検索できる点が特徴です。その反面、仕事選びや面接対策などのサポートは少ない可能性があります。就職・転職情報サイトに掲載している求人票の情報だけでは、どのような会社か分かりづらいため、入社後にミスマッチを感じることのないよう注意する必要があるでしょう。大学中退後の就職で後悔しないためにも、疑問点や不明点は面接でよく確認しておくことをおすすめします。
2.ハローワーク
ハローワークの特徴は、地域の求人を豊富に扱っていることです。そのため、地元企業で働きたいと考えている大学中退者の方に向いている方法といえるでしょう。ハローワークのネットワークは全国に広がっており、全国各地の求人を閲覧できるのもメリットといえます。
ハローワークでは職業訓練も実施しているので、働く前にスキルを身につけたい方は、積極的に利用するのがおすすめです。ただし、ハローワークから積極的な求職活動の働きかけは基本的にありません。そのため、ハローワークを利用して後悔しない就職を目指す場合、自ら能動的に動くことが大切です。
3.就職・転職エージェント
就職・転職エージェントの特徴は、求人紹介や面接対策など、あらゆるサポートを受けられることです。エージェントによって多少の違いはありますが、希望や適性を考慮した求人の紹介やアドバイザーによるヒアリング、面接対策などのサービスを提供しています。
就職・転職エージェントでは、幅広い就職支援を受けられます。「一人での就職活動に不安がある」「自分に合った仕事が分からない」「就職・転職後に後悔したくない」といった大学中退者の方は、一度利用を検討してみてください。
ハタラクティブは、若年層の就職支援に特化した就職・転職エージェントです。未経験者を積極的に採用する企業の求人を数多く取り揃えています。職場環境や仕事内容、社内の雰囲気など、求人票では分からない具体的な情報をお伝えできるため、入社後のミスマッチを防ぐことが可能です。
また、専任のキャリアアドバイザーによる丁寧なヒアリングを実施し、カウンセリングから入社後のフォローまで、マンツーマン体制で全面的にサポートします。強みを引き出す自己分析のサポートも行っているので、「何社応募しても不採用続きでつらい」「就職活動が初めてで何をしたら良いのか分からない」という方や、学歴に自信がない方も安心して就職活動に臨めます。サービスのご利用はすべて無料のため、ぜひお気軽にハタラクティブへご相談ください。
将来が不安…大学中退に関するお悩みQ&A
大学中退後、将来や就職先、就職活動の仕方についての悩みを抱える方もいるでしょう。ここでは、大学中退に関するお悩みをQ&A方式で紹介していきます。
大学を中退したら人生終了ですか?
大学を中退したからといって、決して人生終了ではありません。大学中退後に別の進路に進学したり、適性に合った仕事を見つけたりして、充実した生活を送っている方もいます。大学を中退した場合、面接時に大学の中退理由を聞かれることもありますが、進学や就職ができないわけではありません。大学中退の選択を前向きに捉え、行動に移してみることが大切です。
「大学を辞める理由や後悔したことは?中退後のメリットとデメリットを解説!」では、就職活動のポイントをご紹介しているので、就職できるか不安な方は参考にしてみてください。
大学を中退したらどうする?その後の選択肢を教えてください
大学中退後の進路には、「ほかの大学や専門学校で学び直す」「就職して正社員になる」「フリーターになる」などの選択肢が考えられます。ほかにも、公務員試験を受けたり起業したりするなど、さまざまな選択肢があるでしょう。
詳しくは、「大学を辞めたあとの選択肢は?後悔しない人生を送るために考えること」をご確認ください。
大学中退者の就職先にはどのようなものがありますか?
大学中退者の就職先には、営業や事務、販売、ドライバーなどの職種が例として挙げられます。ほかにも、公務員やサービススタッフなどを目指す方もいるようです。
詳しい仕事内容や後悔しない就職活動のコツについては、「大学中退者の就職を成功させる方法!厳しいといわれる理由とおすすめの仕事」をご覧ください。
大学中退者向けの就職活動のやり方を教えてください
大学を中退した場合、最終学歴は高卒のため「学歴不問」や「未経験者歓迎」と記載された求人を中心に探してみると、スムーズな就職活動につながるでしょう。
そのほか、履歴書作成のコツや面接対策のポイントなどは、「大学を中退した理由は面接でどう伝える?履歴書の書き方や就活のコツを解説」のコラムでご確認いただけます。
大学中退者が利用できる就職支援サービスはある?
ハローワークや民間の就職エージェントなどは、大学中退者はもちろん幅広い求職者が利用できます。「就職活動がうまくいかず中退を後悔している」「プロの目線から面接のアドバイスを受けたい」という大学中退者の方は、若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブがおすすめです。専任のキャリアアドバイザーによるトータルサポートが受けられるため、安心して就職活動を進められます。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。