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大学中退は履歴書に書くべき?不利にならない理由の書き方とは?

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【このページのまとめ】

  • ・大学中退歴があるときは、履歴書に書かないと学歴詐称になる
    ・履歴書には年月と学校名のあと、「中途退学」と記載する
    ・企業側が着目するのは経歴そのものではなく、大学中退の「理由」
    ・大学中退理由を履歴書に書く際は、なるべき前向きな内容にする
    ・ネガティブな中退理由は書かなくて良いが、面接で聞かれることが多い
    ・経歴を引け目に感じず、自信を持って自分の強みアピールすることが大切

監修者:吉田早江

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントとして数々の就職のお悩み相談をしてきました。言葉にならないモヤモヤやお悩みを何でもご相談下さい!

大学中退者は、履歴書の書き方で迷うことも多いのではないでしょうか。中退した事実を書かないと学歴詐称となるので、必ず記載しましょう。中退の理由はなるべく前向きに述べ、ネガティブな理由であれば無理して書く必要はありません。ただし、面接で中退理由を聞かれることもあるので、明確な理由を答えられるよう準備しておきましょう。このコラムでは、中退者の履歴書の書き方や、不利にならない理由の伝え方を解説します。

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大学中退の事実は履歴書に書くべき!

大学中退者のなかには、選考で不利になることを恐れ、「中退の事実を隠したい」「面接でバレなければ大丈夫」と考えている人もいるのではないでしょうか。しかし事実と異なる学歴を履歴書に書いた場合、「学歴詐称」になり、場合によっては懲戒処分や解雇となることも。経歴の詐称は、すぐにはバレなくても、入社後、ふとしたきっかけで発覚します。自分の将来を考えたときに、非常にリスクが高い行為ですので、必ず避けましょう。

学歴詐称のパターンとは

中退の事実を隠すほかにも、学歴詐称のパターンが存在します。具体的にはどのような記載が「学歴詐称」にあたるのか、下記で確認しておきましょう。

高学歴に偽る場合
中学卒業→高校卒業
中学卒業→高校中退
高校中退→高校卒業
高校卒業→大学卒業
大学中退→大学卒業
など

「中退」を「卒業」とするほかにも、高卒であるにも関わらず大学を卒業したかのように偽って記載するのも詐称にあたります。また、高校中退の人は中学卒業まで、大学中退の場合は高校卒業までの経歴を書く方もいるようですが、中退の事実は省かずに記載する必要があります。省いて記入すると、経歴の中に空白期間ができてしまうため、面接などで説明を求められるでしょう。履歴書は「正確な情報を伝える書類」ということを念頭に置き、きちんと中退歴まで書くことが大切です。

低学歴に偽る場合
大学中退→高校卒業
大学卒業→高校卒業
大学院中退→大学卒業
大学院修了→大学卒業
など

事実より低学歴に偽るパターンは珍しいですが、たとえば地方公務員の採用試験では、応募条件を「高卒以下」とすることがあります。そういった試験の応募条件を満たすため、学歴を詐称するケースもあるようです。

学歴詐称がバレるとどうなる?

学歴詐称がバレるとどうなる?の画像

学歴詐称は、実際とは異なる経歴を他人や企業に報告することです。学歴・経歴を詐称することは、違法です。企業には必ず正しい学歴を伝えましょう。ここでは、学歴詐称がバレたときに起こり得る事態についてお伝えします。

内定取り消し

入社前に卒業証書の提出などで詐称がバレると、内定取り消しになる可能性が高いです。内定を取り消されると、入社までの努力が水の泡となります。もし入社できた場合でも、周囲から信頼を失い、「学歴詐称した人」と認識されながら仕事をしなくてはいけなくなり、非常に辛い状況に追いやられるでしょう。

懲戒解雇

入社後に学歴詐称がバレた場合、「懲戒解雇」になってしまう恐れがあるでしょう。懲戒解雇とは、従業員が会社の秩序を乱すような重大な背任行為をした場合、懲戒処分の一環として実施される解雇を指します。懲戒解雇は就業規則に準じて実行されますが、仮に解雇されなかった場合も、減給や降格など、何らかの罰則が課されるでしょう。失ってしまった社内の信頼を取り戻すのは難しく、膨大な時間と労力が必要になります。また、再就職や転職のシーンでも、学歴詐称の事実は不利に働くでしょう。

学歴詐称は刑法にふれる犯罪

履歴書で学歴詐称した際は、刑法第159条「私文書偽造罪」に問われる可能性が高いです。

刑法第159条「私文書偽造等」
「行使の目的で、他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した他人の印章若しくは署名を使用して権利、義務若しくは事実証明に関する文書若しくは図画を偽造した者は、三月以上五年以下の懲役に処する。」

入社後に給与を受け取った場合も違法

仮に入社できても、学歴詐称を隠したまま給与を受け取った場合、刑法第246条「詐欺罪」にあてはまる恐れがあります。

刑法第246条「詐欺」
「人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする」

詐称を隠し続けると精神的なダメージを負う

自分の中退を隠し続けることは精神的にも辛く、「いつかばれるかもしれない」という不安を抱えながら仕事を続ける苦しさは、日常生活にも重くのしかかるでしょう。たとえ詐称に気づかれなくても、詐称行為への罪悪感で自分自身が押しつぶされてしまう可能性もあります。

参照元
e-Govウェブサイト
刑法  
第159条
第246条

大学中退は必ずしも就活で不利にならない!

中退者の方の多くが心配しているのは、「選考で不利になるのでないか…」という点でしょう。結論からいうと、大学中退の事実は必ずしも就活で不利になるとは限りません。以下で、その理由を見ていきましょう。

全国の大学中退者は多い

文部科学省の「学生の中途退学や休学等の状況について(平成26年)」では、大学(専門学校含む)中退者の総数が7万9,311人(平成24年時点)、平成30年の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」では、高校中退者が4万8,594人に上ることが公表されています。

大学中退は珍しくない

中退した方は、「自分は珍しいケースだ」「中退者なんて自分以外いないのでは…」と後ろ向きに感じてしまうようです。しかし上記のデータを見る限り、中退者は意外にも多く、そこまで引け目に感じることではないと考えることもできます。

企業が求めているのは自社に貢献してくれる人材

企業がなにより求めているのは「自社に貢献してくれる人材」「自社の社風にマッチした人物」であり、「大学を中退していない人」ではありません。自分が自信を持って意欲や熱意をアピールすれば、中退者だからいう理由のみで選考から外す企業はそう多くないでしょう。

詐称がバレたときのほうがマイナスイメージに

むしろ、学歴詐称が発覚したときのほうが、よっぽどマイナスイメージに働きます。その会社に入社したい、今後のキャリアを前向きに築いていきたいと思うなら、正直に中退の旨を伝えるべきでしょう。

参照元
文部科学省
学生の中途退学や休学等の状況について(平成26年)
児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(平成30年)

大学中退の正しい書き方

大学中退の正しい書き方の画像

ここでは、履歴書で大学中退の旨を記す際の、正しい書き方をご紹介します。

中退の事実は正直に書く

まず、履歴書を書く際に守るべきポイントは、「事実を伝えること」です。先述したように、学歴詐称は犯罪になり、企業からのマイナス評価も免れません。そのため、必ず正確な学歴を記載するようにしましょう。

学歴欄の基本

履歴書の学歴欄には、学校名と、卒業・修了など修学区分を記載するのが基本。修学区分を書かずに提出すると、後々面接で理由を問われます。もちろん、中退者が「卒業」と書けば、立派な学歴詐称になるので必ず避けましょう。

中退歴の正しい書き方

履歴書に記入する際は、「中退」ではなく「中途退学」と書きましょう。そのほかの学歴と同じように年月と学校名を記入したのち、続けて「中途退学」と記載します。

「中退理由は書いた方が良いの?」と迷う方がいるかもしれませんが、経済的な理由や海外留学、進路変更など、やむを得ない事情や意欲的な理由であれば記載した方が良いでしょう。不利にならない理由の書き方については「不利にならない中退理由の書き方って?」で後述しているので、ご確認ください。

中退歴の記入例

以下に記入例を記載しているので、参考にしてみてください。

平成○年○月 ○○高等学校 入学
平成○年○月 ○○高等学校 中途退学
経済的な事情のため退学

平成○年○月 ○○大学 △△学部 入学
平成○年○月 ○○大学 △△学部 中途退学
語学留学のため退学

平成○年○月 ○○専門学校 △△科 入学
平成○年○月 ○○専門学校 △△科 中途退学
進路変更のため退学

そのほか、高等学校卒業程度認定試験に合格した場合も、以下のような形で学歴欄に記載します。加えて資格欄にも記載するようにしましょう。

○年○月 ○○高等学校 入学
○年○月 ○○高等学校 中途退学
○年○月 高等学校卒業程度認定試験合格

不利にならない中退理由の書き方って?

先述したように、中退された方の多くは選考で不利になる可能性を心配しているようですが、一般的に企業側は中退の事実よりも、「中退理由」をチェックしています。中退理由の記載は必須ではないですが、面接で聞かれる可能性は高いです。 以下のポイントを参考に、面接官が納得する中退理由を説明できるようにしましょう。

中退理由のポイント

・中退理由は具体的に説明する
・面接官に不安を与える表現にしない
・前向きな理由の場合は「自身の成長につながった」という点をアピールする

たとえば「単位を落としたから」「学校の授業がつまらなかったから」といった理由を率直に述べると、「会社も不満があるとすぐに辞めてしまうのでは」という不安要素を与えてしまいます。「なぜ授業以外のことに興味を持ったのか」など自分に問いかけ、前向きな答え方がないか事前に考えることが大切です。意欲的な理由で退学した場合はアピールポイントになるため、スキルアップしたことや成長した点を具体的に伝えましょう。

中退理由の記入例

以下で、不利にならない中退理由の記入例を。ケース別に見ていきましょう。

家庭の事情
「在学中に親が要介護となり退学(介護職員初任者研修に向け勉強中)」
「家庭の経済的事情のため退学」

健康上の理由
「健康上の理由のため退学」
「病気療養に専念するため退学(現在は完治しフルタイム勤務可能)」

自立や留学などポジティブな理由で中退した場合
「海外へ留学し英語を学ぶため退学(イギリスにて上級ビジネス英語を習得)」
「研究分野が決まり、他大学へ転学したため退学」
「社会で自立したいと考え、就職活動に専念するため退学」

好感を持たれにくい理由の場合
たとえば「出席日数が足りず単位を落とした」「校内で何らかの事件を起こし退学となった」など、伝えるのをためらう理由であれば、無理して履歴書に書く必要はありません。「一身上の都合により退学」と形式的に記載しておきましょう。ただし、面接で理由を聞かれる場合はあります。その際は、事実を正直に述べましょう。

面接で中退理由を聞かれたら?

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先述のとおり、中退理由を必ず履歴書に書く必要はありませんが、面接で聞かれることはあります。また、中退理由の記載を深堀りされる場合もあるので、事前に回答を準備しておくと良いです。事実を伝えることはもちろんですが、言い方によってプラスに変換できる内容であれば、ポジティブな内容になるよう工夫しましょう。
下記、面接で中退理由を説明する際の例文をまとめました。ぜひご参考にして、不利にならない中退理由を考えてみてください。

やむを得ない理由の場合

「家庭の経済状況を考え、美容専門学校を中退しました。美容業界での就職を希望しているため、現在は美容室の美容クリニックの受付としてアルバイトをしています」

「部活中に足を怪我してしまい、通学が困難になったため退学しました。リハビリ期間中に通信講座で簿記資格の勉強に励みました。現在、ケガは9割方完治しています」

学校を辞めてすぐに就職活動した場合

「教育系の学部へ通っていましたが、プログラマーへの興味が高まり、大学を中退ました。現在はIT企業でインターンシップをしながら、エンジニアやIT関連の知識を学んでいます」

「病気により、看護学校を、やむを得ず中退しました。入院中、医院長先生や看護師さんの配慮に感銘を受け、医療に関わる仕事に携わりたい気持ちが増し、医療系の職種に就職する道を選ぶことにしました。現在病気はほぼ完治しており、自宅から週に1度通院しています」

留学した場合

「大学在学中、ニューヨークへ旅行中に現地の人と交流する楽しさを知りました。その後、実践的な英語力習得を目指し大学を退学し、2年間アメリカに留学しました」
「大学ではフランス文学を専攻し、フランスの文化に興味を持ちました。実地で仏文化に触れ、いずれはフランス語を活かした仕事をしたい思い大学を退学し。すぐにフランスに渡り、ワーキングホリデーを開始しました」

人に言いたくない理由の場合

「東京の四年制大学に進学したものの、講義やゼミ、サークルに面白さを見いだせず、すぐに退学しました。その後、地元の知人に誘われた町おこしイベントの運営にやりがいを感じ、今はイベントの企画・運営に興味を持っています」

「大学在学中、飲食店のアルバイトに精を出したため、単位を落としてしまいました。その後、留年した末に退学を決意。現在もアルバイトは続け、接客コンテストに参加するため日々接客の腕を磨いています」

求人応募の際は「最終学歴」の認識に注意!

これまで、中退者の履歴書の書き方や、不利にならない理由の伝え方をご紹介してきました。中退の事実に縛られず、自分の強みを自信持ってアピールすることが大切です。

求人応募の際は条件に注意!

ただし、求人の応募条件には、「高卒以上」「大卒以上」「専門卒以上」などの最終学歴を求めるケースが多くあります。このとき、高校や大学を中退した人の中には「中退はしたものの高校に入学はしたから、“高卒以上”の求人に応募できるのでは」と勘違いしてしまう人もいるようです。
高卒以上とは、「高校を卒業している」という意味なので、卒業をしていない中退者は当てはまりません。大卒や専門卒なども同様です。つまり、もし高校を中退した人であれば、基本的には「学歴不問」「中卒以上」となっている求人を、大学や専門学校の中退者なら「学歴不問」「高卒以上」と記載されているものを選ばなくてはなりません。

最終学歴は「最も高い教育機関での卒業歴」

また、「最終学歴」についても勘違いしやすいので要注意。
最終学歴とは「最後に卒業した学校」のことではなく、「最も高い教育機関での卒業歴」を指す言葉です。たとえば、大学院を卒業後、専門学校で学び直した場合、「専門卒」ではなく「大卒」となります。専門学校や短大はどの学校が教育水準が高いのか分かりづらくなっているため、専門学校卒業後に別の専門学校へ行ったり、短大に入り直したりした場合は、直近に卒業した学校を最終学歴として大丈夫です。


今回は、中退した場合の履歴書に関する注意点をご紹介しました。就職成功のために、コラムの内容を参考にして履歴書作成や面接に臨んでみてください。 履歴書の書き方や面接対策に不安のある方は、就職・転職エージェントの利用をおすすめします。

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