大学中退者が履歴書を書く時のコツ

大学中退者が正社員を目指して就職活動をする場合、履歴書の書き方にコツがあることをご存知ですか?
これまでの経験を効果的にアピールできるよう、参考にしてください。

【このページのまとめ】
・大学中退の事実を履歴書に書かないと、経歴詐称になる
・海外留学や進路変更など意欲的な理由で中退した人は、理由も併せて書こう
・ブランク期間にバイトや資格取得をした場合は、アピール材料になる
・履歴書が完成したら、誤字脱字やシワがないか確認しよう
・履歴書に記載した志望動機や自己PRなどはしっかり覚えておこう

大学中退が就職・転職活動に与える影響

大学を中退すると、「学歴が中退でも就職できるのか」と不安に感じてしまうのではないでしょうか。

【大学中退は就職・転職に有利?不利?】
大学中退という学歴だけでは、有利とも不利ともいい切れません。

たとえば、金銭面や家族の介護といったやむを得ない事情があるなら、マイナスになるとは限らないでしょう。海外留学や熟考した上での進路変更であれば、むしろポジティブな印象を与えることも可能です。

有利か不利かは、中退後にどんな行動を取ったかに左右されます。資格を取ったり、在籍していた大学では学べないスキルを身につけたりしていれば有利になることもあるでしょう。

そして、就活での企業のチェックポイントは学歴以外にもマッチ度や入社意欲、筆記試験の結果などさまざま。中退しただけで就職はできないと考える必要はありません。

大学を中退すると、学校を辞めたというネガティブなイメージから、就職に悪影響があるのではないかと思いがちです。しかし、条件によってはプラスに転換できることを覚えておきましょう。

【大学・短大・高専中退者の数は約8万人】
2014年に文部科学省が発表したデータでは、大学・短期大学・高等専門学校の中途退学者は79,311人。全学生数2,991,573人の2.65%に当たります。
また、別の調査になりますが、労働政策研究・研修機構の「大学等中退者の就労と意識に関する研究(2015年)」によると、大学中退者のうち正社員就職に成功した割合は40.8%。同年の大学卒業者の就職率は97.3%ですから、数字だけを見れば中退で正社員就職が難しくなるのは事実でしょう。

しかし、大学中退でも就職して成功した例は多数。世界的に見れば、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなどの起業家も大学を中退しています。
大学中退という学歴よりも、自分の状況を客観的に判断し、マイナスに捉えず就活に挑むことが重要です。

参照元:
文部科学省 - 学生の中途退学や休学等の状況について http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/10/1352425.htm
独立行政法人労働政策研究・研修機構 - 大学等中退者の就労と意識に関する研究 https://www.jil.go.jp/institute/research/2015/138.html
文部科学省 - 平成27年度大学等卒業者の就職状況調査(4月1日現在) http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/05/1371161.htm

学歴を詐称したらどうなる?

大学3~4年次に中退した人の場合、「1〜2年分だし卒業したことにしても大丈夫だろう」と考える人がいるようです。

しかし、これは経歴詐称であり、軽犯罪法違反となる可能性があります。中退したにも関わらず「◯◯大学卒業」と書く、大学入学の旨を記載せず高校卒業までしか書かないなどが経歴詐称に該当します。

経歴詐称を隠したまま採用されたとしても、後で発覚すると減給、降格、停職のみならず「懲戒解雇」となることも。
懲戒解雇は通常の解雇よりも転職活動や失業保険の受給に多大な影響を与えるので、将来のキャリア形成や生活が困難になってしまうでしょう。

新卒は卒業証書など最終学歴がわかる文書の提出を求められることもあり、学歴を詐称すると内定後〜入社までの間に判明することもあります。

履歴書への大学中退の書き方

履歴書の学歴欄は、まず「◯◯高等学校 卒業」と書きます。
新卒であれば中学校から書きますが、中途採用であれば高校からで問題ありません。
続いて「◯◯大学 □□学部 入学」を記載します。
「中途退学」という文言の前に中退理由を書き添えたいときは、「家庭の事情により中途退学」「経済的な事情により中途退学」などと記入しましょう。

転学した場合は、中退の行の次に転学先の学校の学歴を記載します。



【基本的な書き方の例】
△年△月 ◯◯高等学校 卒業
△年△月 ◯◯大学 □□学部 入学
△年△月 ◯◯大学 □□学部 中途退学

【理由を書き添える場合の例】
△年△月 ◯◯高等学校 卒業
△年△月 ◯◯大学 □□学部 入学
△年△月 ◯◯大学 □□学部 家庭の事情により中途退学

【転学した場合の例】
△年△月 ◯◯高等学校 卒業
△年△月 ◯◯大学 □□学部 入学
△年△月 ◯◯大学 □□学部 中途退学
△年△月 ××大学 ◇◇学部 入学
△年△月 ××大学 ◇◇学部 卒業見込み

大学中退の理由を説明する方法

履歴書で大学中退の理由を示す場合は、前項の【理由を書き添える場合の例】のように学歴欄に簡潔に書くのが良いでしょう。
ここからは、中退理由別に学歴欄への書き方をご紹介します。

【やむを得ない理由の場合】
・経済的理由のため
・祖父の介護のため(現在は施設に入所したため家庭での介護は不要)
・病気療養のため(現在は完治)

中退理由を書くべきか迷うこともありますが、上記のようにやむを得ない事情があって中退した場合は、記載した方が良いでしょう。
先に紹介した文部科学省の調査では、中退理由で最も多かったのは「経済的理由」で16,181人(20.4%)。「病気・けが・死亡」は4,616人(5.8%)です。企業からも比較的理解を得られやすいでしょう。
ただし、家族の介護や自分の健康問題など就業に影響が出る理由の場合は、現在は問題が解決していると示す必要があります。

【意欲的な理由の場合】
・カナダへの海外留学のため
・志望進路の変更のため

海外留学や進路変更など意欲的な理由で中退した際も、企業へのアピールとなるため書くのがおすすめです。
転学した際は「志望進路の変更のため」などと表記するほか、転学先の情報も学歴として書いておきましょう。
【消極的な理由の場合】
・一身上の都合により
・就職活動のため

「学校に行くのが面倒臭くなった」「単位を落とした」「大学の雰囲気に馴染めなかった」という理由で辞めた場合は、あえて理由を書く必要はありません。
「学業不振」「学校生活不適応」を中退理由に挙げた人は合わせて14,964人(18.9%)です。決して珍しい理由ではありませんが、企業からは「飽きっぽい」「コミュニケーション能力が足りない」と捉えられる恐れも。履歴書には「◯◯大学 □□学部 中途退学」とだけ書けば良いでしょう。
理由を書かないことを不安に思う場合は、「一身上の都合により」と記載するのも1つの方法です。

また、調査では、中退理由が「就職」という人も10,627人(13.4%)いるようです。就職そのものを中退理由にすることもできるので、「就職活動のため」と書いても問題ありません。

大学中退をプラスに転換するには

「大学中退だと大卒者に比べて不利になりそう」と不安に思う方が多いかもしれませんが、プラスに転換する方法があります。

【中退後の経験をアピールする】
自己PRで「ブランクを利用して仕事に活かせる◯◯の資格を取った」「アルバイトを通して□□のスキルを磨いた」といった内容を伝えられると、プラスのアピールが可能です。
大学中退後の経験をアピールする際は、得たことや学んだことを簡潔に述べ、会社への貢献の仕方を端的に表現すると、「相手にわかりやすく伝える能力がある」と良い評価をもらえる可能性があります。

【若さをアピールする】
大学中退後すぐに就職すれば、新卒よりも年齢が若いうちに入社することになります。ですから、若さを武器にするのも1つの方法でしょう。
企業の採用担当者が見ているのは、あなたの将来性です。
若ければ吸収力や柔軟性を期待してもらえるため、学ぶ姿勢や仕事への意欲をアピールし、前向きに就活に臨みましょう。

【大学中退がポジティブな結果になったことを伝える】
「大学中退という選択を取って良かった」という前向きな結果を伝えるのも効果的です。
アピール方法としては、「中退して時間ができたのでアプリゲームの制作に集中し、アプリストアでリリースできた」「フルタイムでホテルのアルバイトに入れるようになり、接客技術が向上したほか、英語対応のためのTOEICの勉強を始められた」などが考えられます。

【アルバイト経験をアピールする】

基本的には、アルバイト経験は履歴書・職務経歴書に書く必要はありません。
ただし、大学中退後にフリーターを続けてきた方は、就職活動の際にその経歴を活かせることもあるので、記載のポイントをご紹介します。

<履歴書への書き方>
△年△月 株式会社◯◯ 入社(アルバイト)
     □□居酒屋でホール・キッチン・発注・新人指導を担当
△年△月 一身上の都合により退社

履歴書に記入する場合は、職歴欄を使用します。
学歴から1行空けて「職歴」と書き、アルバイト歴を記載していきましょう。

職歴欄の経験は正社員であることが前提なので、アルバイトだという事実をはっきり示します。
次の行には簡単な仕事内容を書いても良いでしょう。

<職務経歴書への書き方>
△年△月~△年△月 株式会社◯◯ □□居酒屋(ホール・キッチン・発注・新人指導)

・職務内容
大学在学中にホールスタッフとしてアルバイトを始め、入社4カ月でキッチンも兼務。
中退後はバイトリーダーになり、発注や新人指導も担当。

・実績
店内での予約獲得数1位
アルバイトの早期離職を4分の1に

・退職理由
「店長にならないか」との誘いを受けたものの、かねてより興味のあった営業職で正社員になろうと考え退職。

・自己PR
コミュニケーション能力には自信がある。
お客さまと積極的に関わってリピーターを増やし、今年の3月には予約獲得数で次点のアルバイトの3倍の記録を樹立した。
また、新人に良かった点と改善点を毎日伝え、定着率の向上に努めた。バイトリーダー就任後は、3カ月で離職するアルバイトを前年の4人から1人に減らすことができた。

特にアピールしたいアルバイトがあれば、職務経歴書を書いてみましょう。
職務経歴書では、アルバイトで得たものを就職後どのように仕事に活かせるのか、即戦力になりそうなスキルは何かといった情報を加えると、会社にとってプラスになる人材だとアピールできます。

フリーター生活が長かった方は、「バイトだから」と消極的にならず、自分を成長させるために必要な期間だったという考え方で就活に臨むことが大切です。
お伝えしたように、ネガティブに捉えられがちな内容は、ポジティブな表現に変えることが大切。事実と異なる内容に変えるのは禁物ですが、違った視点で物事を捉え、表現することを心がけましょう。

面接では大学中退をどう伝える?

履歴書に大学を中退したことが書いてあれば、面接で理由を聞かれるでしょう。
ここまで履歴書への書き方を解説してきましたが、最後に面接での答え方もご紹介します。

【やむを得ない理由の場合】
「父が入院することになり、学費の支払いが難しくなったため中退しました。現在は退院し快方に向かっていますが、経済的に家庭を支えたく就職を考えました。」

自分ではどうにもならない理由なら、そのまま伝えるのが無難です。
ただし、仕方なく就職すると捉えられてしまうと、逆境に弱いと判断される恐れも。新たに勉強したことや就職への強い意志を付け加えて、前向きな姿勢を示すようにしましょう。

【意欲的な理由の場合】
「高校生の頃からイラストやデザインに興味があり独学で制作をしていましたが、親の意向もあり□□学部に進学しました。しかし、やはりデザインを仕事にしたく、今からでも実践的な経験を積みたいと思い、大学を辞めて就職することにしました。」

進路を変更した場合、「他に勉強したいことができたので」「新たな目標を見つけたので」といった内容を伝えるよう心がけましょう。
このとき、現在勉強している内容と就職先の仕事が一致していると説得力が増します。反対に、一致していないと「なぜうちを志望したの?」と疑問に思われてしまうので注意が必要です。

【消極的な理由の場合】
「在学中に始めたアルバイトに力を入れようと考え、退学することにしました。しかし、アルバイト先で正社員になるのは難しいと分かったため、就職活動を始めました。」

学業不振、学校生活不適応といった消極的な理由の場合は、事実をそのまま伝えるとマイナス印象に繋がる可能性があります。ほかにも複合的な理由があるなら、面接で話しても問題ないものを選びましょう。
「就職し親元を離れて自立したいと考えた」などの理由も有効です。

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