大学中退を親不孝で終わらせない!説得するためにすべき対策と就職のコツ

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この記事のまとめ

  • 大学中退が親不孝といわれるのは、親に心配を掛けるから
  • 親が払った学費が無駄になるのも、大学中退が親不孝とされる要因の一つ
  • 「大学を辞めたい」と親にいう前に、中退後の進路を決めて説得しよう
  • 面接では大学中退について聞かれる可能性高いため、説得力のある理由を考えておこう
  • 大学中退後、親不孝にならないように早めの正社員就職を目指そう

大学中退が親不孝になるかは、その後の対応次第です。目的や理由なく大学中退を決めれば親不孝とされますが、将来をしっかり考えての決断なら、理解してもらえる可能性があります。このコラムでは、大学中退が親不孝といわれる理由や、一般的に親がどう思うのかを解説。大学中退のメリット・デメリットや就職活動への影響もまとめたので、本気で大学中退を考えている方や親不孝にならないか不安な方はチェックしてみてください。

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大学中退は親不孝なこと?

大学中退は、世間一般的に親不孝なイメージがあります。特に理由や目的がなく、単に「大学に行くのが面倒だから」「授業がつまらないから」といった理由で大学を中退すれば、親不孝になるでしょう。しかし、実際はやむを得ない事情や目的の実現のために大学中退を選ぶ人もいます。「中退してでも挑戦したいことがある」と明確な目的を持った中退なら、親不孝にはならないでしょう。きちんと理由を説明できれば、親も理解してくれる可能性があります。

大学中退には親の同意が必要

大学中退には、親の同意が必要不可欠です。退学届には保証人の署名・捺印欄があり、多くの学生は親を保証人にしているので親を説得して署名・捺印をしてもらわなければなりません。「大学中退が親にバレると心配をかけるから」と内緒で大学を中退しようとしても、学校から退学者本人とは異なる筆跡と印鑑を指定される場合が多いようです。さらに、親に確認の電話を入れることもあるため、内緒で退学しようとは思わないで、必ず同意を得るようにしてください。もしも親に相談せずに無断で退学届けを提出した場合、学校から連絡が行き、話がこじれる可能性があります。また、大学によっては面談も行い、保護者同席が求められる場合もあるようです。
子どもを中退させたくない親のなかには、退学に同意するのを親不孝に感じる人もいるでしょう。親が心から納得してくれるように、しっかりと話し合うのが大切といえます。

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大学中退が親不孝にならないための5つの対策

大学中退を親に伝える際は、関係性が悪化しないように細心の注意を払う必要があります。また、自分のためにも親のためにも、決断を後悔しないよう大学中退の理由をはっきりさせましょう。きちんと対策を取れば、大学中退が親不孝と思われる可能性は低くなります。

1.感謝の気持ちを伝える

親不孝にならないために、まずは大学に通わせてくれたことへの感謝の気持ちを述べましょう。大学中退の相談をするのはそれからです。突然子どもから大学中退を申し出されたことに戸惑う親もいます。親の気持ちを慮りつつ、真剣に今後の進路について話し合いましょう。安易に大学中退を決めたわけでないと気持ちが伝われば、親も説得に応じてくれる可能性があります。

2.親とよく話し合い説得する

親に「大学を辞めたい」と伝える前に自分の中で理由や目的を明確化しておき、きちんと説明できる準備をします。なぜ大学中退を選ぶのか、その後はどうするのかを具体的に伝えて親を安心させましょう。特に、「なぜ今中退しなければならないのか」「卒業してからではだめなのか」といった点を明確にしておくのが重要です。

3.大学中退後の進路を決めておく

大学中退後の進路を決めてから、親との話し合いの場を設けましょう。働くのか、専門学校に進むのか、別の大学に行くのか進路はさまざまです。単に「大学を辞めたい」というだけでその先のビジョンが固まっていないなら、中退は避けるのが無難でしょう。もしも、就職したいものの方向性が定まっていないときは、就職エージェントに登録したりハローワークの職業訓練に応募してみたりするのもおすすめです。

4.大学中退前に貯金しておく

大学を中退した結果、その後の進路選びや奨学金の返済で親に経済的負担を掛けてしまうこともあり、それが親不孝になる可能性もあります。負担を最小限にするためにも、大学中退までに貯金を用意しておきましょう。次の進路に必要なお金を自分で賄えれば、大学中退の意思が固いことの証明にもなります。

生活費や就活費用を計算しておこう

1人暮らしの場合は、大学中退後も数カ月は生活できる程度の貯金をしておきましょう。実家に帰るとしても、親に生活費を渡せるようにしておくのがおすすめです。また、就職活動をする人は、スーツ代や交通費などにかかる費用も用意する必要があります。

5.学費を親に返す

今すぐは無理でも、少しずつ時間を掛けて学費を親に返すのも親不孝にならないための対策です。「学費を返したい」と気持ちを伝えれば、大学中退に反対する親も許してくれる可能性があるでしょう。また、学費を返せるほど安定した収入があることで、親の不安な気持ちも多少は払拭できます。大学中退の経歴で稼げる仕事が知りたい方は、「大学中退後に高収入を得られる仕事とは?稼げる職種をご紹介」のコラムをご覧ください。

大学中退を決める理由は?

経済的な理由や人間関係のトラブル、専攻分野に対する興味の喪失など、大学中退を決める理由は人それぞれです。真剣に大学中退を悩んでいる人ほど、明確な理由が存在するでしょう。なかには、本当は大学を卒業したい気持ちがあるものの、やむを得ず中退する人もいます。

経済的な理由

親の会社が倒産したりリストラにあったりするなどして、これまでのように学費を払えないため大学中退を余儀なくされる場合があります。また、自分で学費を工面している場合、学業が忙しくなってアルバイトの時間がとれなくなり、支払いが難しくなることも。経済的な理由で大学中退を考えている方は、奨学金制度の利用を検討してみましょう。制度によっては返済義務がない奨学金もあります。中退を決意する前に、大学の学生課や指導教授などに相談してみましょう。

学業的な理由

大学の単位が足りず、卒業できなくなって退学する人もいます。自分の専攻や研究に対する興味を失ってしまうと、留年してまで単位を取るのが億劫になることもあるでしょう。
一方、別の大学や学部へ転学するといった前向きな理由で大学を中退するケースもあります。ポジティブな中退理由は親も納得しやすいため、親不孝とは思われにくいでしょう。

環境的な理由

「大学で友人ができない」「希望の学部に入れなかったからやる気になれない」など、環境を理由に大学中退を考える大学生もいます。また、自分の意思ではなく周りの勧めによって大学進学を選んだ場合、通い続けることに意義を見いだせず悩むケースもあるようです。
大学中退する理由については「大学中退の理由ランキング!面接や履歴書での伝え方・書き方も紹介」も参考になります。

大学中退を決める前に解決方法を考えるのも大事

「大学を辞めたい」と思っても、すぐに退学すると後悔する恐れがあります。大学中退を決める前に、今の大学で解決する方法がないか考えてみましょう。
たとえば、今の学部に興味がないなら、学部・学科変更という方法もあります。また、友人がいなくて大学が楽しくないなら、サークルやアルバイトで仲間を見つけるのも良いでしょう。解決方法を試したうえで、本当に大学を中退したいのか考えてみてください。

大学中退が親不孝といわれる4つの理由

大学中退が親不孝といわれるのは、学歴や就職への影響、これまでに払った学費の損失などが理由です。デメリットが大きいため、目的や理由もないまま大学を中退するのは親不孝になるでしょう。

1.親が払ってくれた学費が無駄になる

大学中退が親不孝になる1つ目の理由は、これまで払われた学費が無駄になることです。将来のためと思ってお金を工面した親は、「高い学費を払ったのにお金の無駄だった」と感じてしまうでしょう。
大学進学には莫大な入学金や授業料が必要になります。文部科学省が発表している「国公私立大学の授業料等の推移」によると、2021年時点の入学金と1年あたりの授業料の平均額は以下の通りです。

 入学金授業料
国立大学28万2,000円53万5,800円
公立大学39万1,305円53万6,363円
私立大学24万5,951円93万0,943円

引用:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移

比較的授業料が安いといわれている国立・公立大学も、授業料は毎年50万円以上掛かります。私立大学の場合は、授業料が年間100万円を超えることも珍しくありません。特に医学部をはじめとする理系の学部だと、設備費やテキスト代もかかり学費の負担は相当なものになります。1人暮らしで仕送りを受けている場合はなおさらです。親に大学中退の相談をする際に、これまで掛かった費用を引き合いに出されて、通い続けるよう説得される可能性も。大学中退を考えている方は、少なからず親に負担を掛けていることを理解する必要があります。

参照元
文部科学省
私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について

2.就職が難しくなる

大学中退が親不孝になる2つ目の理由として、その後の就職に悪影響を及ぼす可能性が挙げられます。大学を中退すると最終学歴は高卒。大卒と高卒の就職率に大差はありません。しかし、高校を卒業してストレートに就職するのと大学を中退して進路を変更するのでは、面接官に与える印象が大きく異なります。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の資料「大学等中退者の就労と意識に関する研究」によると、大学中退者が学校を離れた時点で正社員に就職している割合は少なく、以下の通りです。

学歴正社員比率(男性)正社員比率(女性)
大学・大学院卒78.1%74.3%
高卒46.6%43.2%
高等教育中退9.5%4.3%

引用:「離学時期別・離学時の正社員比率(学歴別) p.5

上記は2011年に行われた調査のため、現在の実態とは異なる可能性があります。しかし、大学中退者が離学時に正社員になれる可能性は低く、高卒よりも厳しい側面があると分かるでしょう。
また、採用基準として大卒以上を定める会社や職種が存在するため、大学中退によって希望する仕事に就けなくなることも。なかなか就職が決まらないと「せっかく大学に入ったのに…」と、親をやきもきさせてしまうことが親不孝といわれる理由の一つです。

参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
調査シリーズ No.138(2015年5月)「大学等中退者の就労と意識に関する研究」

3.生涯年収が低くなる可能性が高い

3つ目の大学中退が親不孝になる理由は、生涯年収への影響です。最終学歴が高卒になると、将来の年収が低くなる可能性があります。企業によって異なりますが、ほとんどの場合大卒と高卒では初任給から差があるのが一般的です。
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」によると、大卒の初任給は21万200円、一方高卒は16万7,400円で4万2,800円も差があります。
初任給にこれだけ差があると昇給しても差が埋まる可能性は低く、役職に就くまでのスピードにも差が生まれる恐れがあるでしょう。職種によっては学歴による給料の差はありませんが、平均で見ると年収に差がある場合が多いようです。学歴による生涯年収の差については「サラリーマンの生涯年収ってどのくらい?収入アップのヒントもご紹介」のコラムで詳しく解説していますので、ご覧ください。

参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査(初任給)

4.奨学金の返済が始まる

大学中退後、数カ月経つと奨学金の返済が始まります。返済が始まる前に就職が決まれば問題ありませんが、ニートやフリーターになった場合は困るでしょう。自力での返済が難しいとなれば、親を頼らざるを得ません。学費を無駄にしたうえ、奨学金の返済も頼むことになれば親不孝と思われてしまうのも仕方がないといえます。返済が難しい場合は減額返還制度の利用や返還期限猶予を利用し、なるべく親に負担をかけない方法を検討しましょう。
大学中退後に後悔しないためにはどうすれば良いか知りたい方は、「大学を辞めたあとの選択肢は?後悔しない人生を送るために考えること」を参考にしてみてください。

親は大学中退をどう思う?

親は大学中退をどう思う?の画像

実際に子どもから「大学を辞めたい」といわれたとき、親は不安や憤り、落胆、動揺などさまざまな感情を持ちます。なかには「親不孝者だ」と感じる人もいるようです。すべての大学中退者が親不孝になるわけではありませんが、どのような形であれ親に心配を掛けていることは覚えておきましょう。

子どもの将来に不安を感じる

「大学を辞めたい」と相談を受けた親の多くは、「大学中退の経歴が将来に影響するのでは」と不安な気持ちになるようです。日本では大卒の新卒採用が就職に有利といわれており、特に大企業はその傾向が強いといえます。また、就職後の昇進や転職の成功率において学歴が影響する可能性も。親は子どもより社会の実態を知っている分、大学中退を選んだ本人よりもその後の行く末が心配になるようです。

なんとか卒業して欲しいと考える

子どもから大学中退の相談を受けたとき、考え直してほしいと説得する親もいます。高い学費を払ったことや、将来への影響を考えると「留年しても良いから大学を出てほしい」と思う親は少なくありません。実際に、親の説得を受けて考え直し、大学に通い続ける学生もいます。しかし、一度は大学中退を踏みとどまっても卒業への強い意志がなければ、結局「大学を辞めたい」と思い返す可能性も。留年して同級生がいなくなることで気持ちが折れてしまうこともあるので、親としっかり話し合う必要があります。

本人の気持ちを尊重する親もいる

子どもが大学中退の道を選んでも、親不孝とは思わず意思を尊重してくれる親もいます。実際は大学卒業を目指してほしい気持ちがあっても、最終的な判断は本人に委ねることも。しかし、親が許してくれるからといって、中退後の進路を考えないのは良くありません。辞めたい気持ちを尊重してくれた親に感謝して、進学や就職に向けて一層努力しましょう。

大学中退のメリット・デメリット

学業以外にやりたいことがある人にとって、大学中退はメリットがあります。しかし、就職を目指す場合は、大学中退によって選考で不利になりやすいのも事実です。メリット・デメリットを把握したうえで、本当に大学中退を選んで良いのか、親不孝にならないのかを考えてみましょう。

大学中退のメリット

大学を中退することで、自分の夢にチャレンジできることは大きなメリットです。大学に通ううちに、大学で学んでいる内容と本当にやりたいことが乖離することもあります。特に、目標もなく大学に進学している場合は、学業を進めるうちに将来の夢や目標が決まり、中退を決意する方もいるようです。目標を叶えるのに学業が必要でない場合は、早めに行動を起こしたほうがメリットが大きい場合もあるでしょう。また、高い学費を払う必要がなくなるため、経済的負担が軽くなる点もメリットといえます。そのほかのメリット・デメリットについては、「大学を辞める理由や後悔したことは?中退後のメリットとデメリットを解説!」のコラムをご覧ください。

大学中退のデメリット

大学中退の最大のデメリットといえるのが、前述したとおり最終学歴が高卒になることです。最終学歴とは、「最後に通った学校」ではなく「経歴のなかで最も学位の高い学校」を指します。たとえ大学に進学していても、卒業しなければ「大卒」とはいえません。大学中退になると、募集条件を大卒以上にしている企業に応募できないため、就職先の選択肢が狭まります。大学を中退して就職をする場合は、履歴書の学歴欄に「中途退学」と記載するため面接官に理由を聞かれることも。大学中退の理由や伝え方によってはマイナス印象を与えることになり、就職に不利と感じる方もいるようです。

大学中退後の気になる就職状況

大学中退は大卒に比べて就職しにくくなることを理由に、「大学中退は親不孝」と考える人もいます。少しでも若いうちに就職活動をしたり、「学歴不問」の求人を選んだりすれば就職できる可能性は十分にありますが、大卒に比べて不利な側面があるのも事実といえます。

就職活動では応募条件に不利益を感じやすい

独立行政法人労働政策研究・研修機構が2015年5月に発表した「大学等中退者の就労と意識に関する研究」によると、大学中退後の就職活動で困難・不利益を感じた経験がある人は45.4%です。半数以下ではあるものの、女性では困った経験がある人のほうが多い(51.9%)とされています。
また、どのような点に困難・不利益を感じたかについては以下のような結果です。

 

中退後の就職活動で困難になる理由のグラフのイメージ

引用元:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究(p.104)

応募条件で困難・不利益を感じている人の割合が多く、大卒と中退では選択肢の量に差があると考えられます。また、次に多いのが「面接(中退理由説明)」というのも注目すべき点です。少ないチャンスを活かすためにも、面接対策をしっかりと行い、納得感のある中退理由を説明するのが重要といえます。
このように大学中退者は就職活動で不利な側面があることから、大卒に比べて就業までにかかる時間も長いようです。

就業までにかかる時間のグラフのイメージ

 

引用元:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究(p.22)

「正社員就業までにかかった期間」は、新卒者が在学中に正社員就職を決めているのに対し、中退者は離学後が大半を占めています。さらに、正社員として就職していない方の割合も多く見られるのが特徴です。

非正規で入社したあと正社員になれる?

大学中退後、「とりあえずフリーターになる」「給料が良いから派遣社員で働く」と、安易な考えで非正規雇用を選ぶのは危険です。大学中退者のなかには、学生時代から働いていたアルバイトを続け、正社員登用を目指す人もいます。しかし、非正規で就職したあと正規雇用を目指すのは簡単ではありません。
実際に、「大学等中退者の就労と意識に関する研究」のデータによると、「他形態(非正規)から正社員」「正社員移行なし」の人の割合は45.7%にのぼります。一度非正規で就職すると、半数近くは正社員になれないのです。また、大学中退者は卒業者と比べると明らかに正社員の割合が少なく、非正規や無職の状態が多くなっています。これらのデータから、中退者が非正規から正社員になるのは、難易度が高いといえるでしょう。

大学中退の経歴は面接の合否に関わる?

大学を中退したからといって、直接的に面接の合否が左右されることはありません。しかし、前述したように大学中退者は面接の際に必ずといっていいほど、「大学を辞めた理由」を聞かれるでしょう。答え方や内容によっては「物事を長く続けられない」「あきらめやすい性格」と思われ、不採用となることも。「なぜ大学を中退したのか」の回答は、大学中退者の面接において重要なポイントです。そのため、明確で面接官を納得させるような回答を考えておく必要があります。大学中退からの就職を目指すなら、「大学中退からの就職事情と成功のコツ!おすすめの仕事や体験談もご紹介!」のコラムが参考になるでしょう。

参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
調査シリーズ No.138(2015年5月)「大学等中退者の就労と意識に関する研究」

大学中退者におすすめの5つの職業

大学中退者におすすめの5つの職業の画像

大学中退者が正社員を目指すなら、需要に対して人手が足りていない業界や経歴・経験を問わない仕事がおすすめです。仕事が見つからず親に養ってもらう親不孝者にならないためにも、早めの就職活動を心掛けましょう。

1.事務職

事務職のなかでも一般事務は単純作業が中心となるため、未経験OKの求人が多い職種です。PCスキルや事務処理能力があれば、選考で有利になるでしょう。大学中退後に事務職を目指すのであれば、事務スキルを身につけるために、職業訓練校に通うのもおすすめです。

2.営業職

営業職は、未経験から挑戦しやすい仕事の一つ。必要なのは学歴よりも人柄で、相手の話をよく聞き、求めているものを理解して分かりやすく伝えられるスキルです。人と接することが好きな方は、営業職の適性が高いといえるでしょう。

3.公務員

公務員は年齢制限を満たしていれば受験できるところが多く、門戸が広く開かれています。大学中退後、安定した仕事に就きたい方は公務員を目指してみるのも良いでしょう。ただし、公務員試験の出題範囲は広いため、腰を据えた勉強が必要です。また、面接では公務員を目指す理由を問われるため、幅広い職種のなかから興味がある仕事を見つけて就職後の目標などを答えられるようにしておきましょう。

4.プログラマー

昨今需要が高まっているプログラマーは、未経験者も意欲があれば採用される可能性があります。専門知識が必要な仕事ですが、分からないことを吸収する姿勢があればスキルアップができるためおすすめです。未経験の場合、採用時点ではプログラミングスキルはそれほど重視されない傾向があります。ただし、プログラミングへの興味をチェックされるので、「資格取得に向けて勉強中」「趣味でアプリ開発をしたことがある」など具体的な内容をアピールしましょう。

5.サービス職・販売職

サービス職・販売職は、相手のニーズに合わせた対応や複数の作業を同時進行する能力が必要です。
「未経験歓迎」「経験不問」の求人が多い仕事なので、大学中退者も採用される可能性があるでしょう。人とのコミュニケーションが好きな人、相手の気持ちを思いやれる人は、サービス職・販売職に向いています。要領の良さに自信がない場合は、やる気やスキルを身につけようとする姿勢をアピールすると好印象です。

大学中退を親不孝にしない!正社員になる方法

大学中退者が正社員になるには、情報収集と迅速な行動、就職支援サービスの活用が大切です。大学中退者は就職で不利になりやすいため、工夫を凝らして印象を良くする必要があります。親不孝者といわれないように、以下の方法を参考にして正社員就職を成功させましょう。

情報収集を徹底して行う

大学中退者が正社員になるにはリサーチが非常に重要です。自分にどのような仕事が向いているのか、実際にどのような求人募集があるのか、どのような企業が募集を出しているのかといった情報収集を徹底して行いましょう。自己分析や企業研究の練度が、選考結果を左右するといっても過言ではありません。

大学中退は新卒採用?中途採用?

大学を中退して就職活動に臨む場合は、中途採用を受けることになります。大学を卒業していない以上、新卒採用の枠から外れるので、応募の際は注意しましょう。

できるだけ早めに行動に移す

大学中退者は年齢が若ければ、経験やスキルではなく、人柄や将来への期待といったポテンシャルで採用される可能性があります。ポテンシャル採用で一番重要視されるのは、応募先の会社で頑張ろうという姿勢や志望度の高さです。経歴を気にして後ろ向きな気持ちでいたり覇気がなかったりすると、やる気がないと思われてしまうので注意しましょう。なお、年齢が高くなるほど実績・スキルを求められるため、若さを武器にできるうちに就職するのが重要です。

転職エージェントを利用する

短期間で効率よく就活を進めたいなら、就職エージェントの活用を視野に入れましょう。エージェントとは、民間企業が運営する就職支援サービスのこと。基本的にはハローワークと同じですが、より手厚い支援や幅広い求人を持っているのが特徴です。
大学中退者のなかには、情報収集や自己分析といった就活の基本が分からない方もいるでしょう。闇雲な応募やアルバイトと同じ対策では、就職が決まるまで長い時間がかかってしまいます。就職エージェントでは、豊富な就活ノウハウを持つアドバイザーがサポートしてくれるため、早めの就職が叶えやすくなるのがメリットです。

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大学中退に関するFAQ

ここでは、大学中退を親不孝にしないための方法について、疑問やお悩みをQ&A方式で解消します。

「大学中退して良かった」と思うためには?

中退の目的を明確にするのが重要です。大学中退をして何がやりたいのか、卒業してからではだめなのかを自問自答しましょう。また、中退後の目標やビジョンを決め、行動に移すのも大切です。「大学を中退したあとはどうする?進路の種類や正社員を目指す方法を解説」のコラムで、大学中退後の進路を紹介していますので、参考にしてみてください。

「大学を辞めたい」と親にいえません

大学中退には親の同意が必要です。本当に中退するなら、あなたの意志や中退後の進路を説明して、親を説得する必要があります。親への感謝を伝えつつ、丁寧に説明して分かってもらう努力をしましょう。このコラムの「大学中退が親不孝にならないための5つの対策」で親を説得する方法を解説していますので、ご覧ください。

大学中退は人生終了って本当?

大学を中退しても就職できる可能性は十分にあり、人生終了ということはありません。大卒に比べると就職活動に時間がかかる場合もありますが、学歴不問の求人が多い業界を選んだり、中退理由を前向きに説明したりすることで正社員を目指せるでしょう。「大学中退の方におすすめの業界と求人をご紹介!体験談も」のコラムを参考にして、志望業界を検討してみてください。

大学中退後の就職活動で大事なことは?

早めに行動を起こすのが大事です。若ければポテンシャルで採用される可能性が高いため、20代前半で正社員になるのがおすすめ。若いうちに就職すれば早くから経験を積めるので、キャリアアップを目指しやすく、将来の転職にも有利に働きます。「就職できる年齢に制限はある?早めに行動するべき理由や職探しのコツを解説」のコラムで、年齢ごとの就職事情について解説していますので、ご一読ください。ハタラクティブは20代を対象に就職活動のサポートをしています。早めに就職したい方はぜひご相談ください。

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