大学中退の学年で就職時の評価は変わる?

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この記事のまとめ

  • 大学中退で多い学年は2年生
  • 大学中退すると新卒向けの求人に応募できなくなる
  • 大学中退者に対する対応や印象は、企業や採用担当者によって異なる
  • 大学中退は大卒に比べて早く社会人になれるのがメリット

大学中退すると就職に不利というイメージを持つ方もいるようですが、中退理由や取得単位数によっては、必ずしも就職が難しくなるわけではありません。大学を中退しても諦めずに就活をすれば、学歴に関係なく自分に合った職場が見つかるはず。このコラムでは大学中退から正社員就職をかなえるヒントをご紹介していきます。

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大学中退者の多い学年は?

独立行政法人労働政策研究・研修機構大学等中退者の就労と意識に関する研究」を参考にすると、男性では4年生以上での中退者が多い状況ですが、女性及び男女合計で見ると、2年生での中退が一番多くなっています。

 1年生2年生3年生4年生以上
男性12.3%28.4%26.4%32.9%
女性27.5%37.1%17.9%17.5%
男女計17.0%31.1%23.8%28.1%

引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究(66p)

男女で差はありますが、大学2年生が1つの節目であることがうかがえるでしょう。

参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
大学等中退者の就労と意識に関する研究

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大学中退が就職に与える影響

大学を中退することは、その後の就職で「大卒求人に応募できない」「空白期間が生じる」といった影響を与えます。

大卒の求人に応募できない

大学中退者は学歴上高卒となります。そのため、応募条件に大学卒業以上と記載されている企業には応募が難しいでしょう。応募資格が高卒以上の企業に限られるなど、求人の選択肢が少なくなることは就活に大きな影響を及ぼします。

ただし、「大学中退からの就職事情と成功のコツ!おすすめの仕事や体験談もご紹介!」のコラムでも述べているように、中退者を新卒と同等に扱ってくれる企業もあるようです。

就職までの空白期間ができてしまう

大学を中退したあとすぐに就職しなければ、経歴上の空白期間が発生します。履歴書で空白期間があると、「この間はいったいなにをしていたのだろう」と就活時採用担当者は不安を覚える可能性があるでしょう。

空白期間を少なくするための選択肢の1つが、専門学校に行くことです。「大学中退後に専門学校へ行く人はいる?就活を有利に進めるポイント」のコラム中にも、旅行・観光業界やデザイン・広告業界は専門学校からの卒業が有利と記載されています。

大学中退者に関する企業への対応

大学を中退したといっても、就職の希望が断たれたわけでは決してありません。大学中退者への対応に関しては企業によって違いがあります。高卒と同等とする場合もありますし、少なくとも大学の入学試験に合格していることに注目してそこを評価してくれる企業もあるでしょう。

大学を中退した理由によって評価は変わる

病気や経済事情による退学など、やむを得ない理由がある中退については問題にしない企業が多い一方、「なんとなく」「通い続ける意味が分からなかった」「勉強が嫌になった」という理由の場合は、マイナスイメージが強く、ネガティブな印象が強まってしまいます。

企業が大学中退者をどのように扱うかの判断はさまざまですが、いずれにしろ大学中退までの学歴は履歴書に記しておくことをおすすめします。「最終学歴が中退の場合は履歴書にどう書く?学歴別に書き方を紹介します!」のコラムも合わせてご覧ください。

大学中退者の就職率

独立行政法人労働政策研究・研修機構大学等中退者の就労と意識に関する研究」によると、大学中退後に正社員として就職する人は、卒業する人に対して少ないという結果でした。

 正社員非正規その他有業者
大学中退者(男女計)26.4%36.6%15.3%
大卒者(男女計)57.8%16.2%16.9%
高卒者(男女計)44.3%24.3%17.7%

引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「大学等中退者の就労と意識に関する研究

上記の数値を見ると、大学中退者の正社員としての就職率は、大卒者及び高卒者よりも低い状況です。反面、非正規雇用者の割合が高く、大卒の資格が得られなかったことで就職に少なからず影響が出ることが分かります。

参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
大学等中退者の就労と意識に関する研究

場合によっては短大卒と同等に評価されることもある

大学中退者の扱いが企業によって異なるのは前述のとおりですが、企業によっては大学2年以上まで通って中退した場合には、短大卒と同等とみなしてくれるところもあるようです。
また、在学中の単位取得数を基準としている企業もあるといわれています。

求人情報で応募条件を短大卒としている企業も、大学中退者を短大卒とみなしてくれるところならチャンスがあるはず。「大卒以上」を条件とする求人も、場合によっては面接をしてくれるので、気になる求人を見つけたら直接問い合わせてみると良いでしょう。

大学中退者が取得できる資格やチャレンジ可能な職種

就職における大学中退者の評価ですが、何らかの資格を取得していればその分野での就職に有利になることも。国家資格の中にも大学中退の方が受験できるものがあります。

例えば保育士は大学2年まで通い、62単位を取得していれば受験可能です。また社会保険労務士も同様の条件が設定されています。このように、資格取得にも大学中退もしくは単位数で影響が出るため、目指す職種や仕事に関連する資格についてリサーチを行っておきましょう。

高卒以上であれば受験できる資格や、受験に際して制限が設けられていない資格もたくさんあります。資格を取得してアピールポイントを増やすことで、採用に有利になる可能性があるでしょう。

公務員は学歴を問わず挑戦可能

公務員は公務員試験に合格すれば就職でき、公務員試験を受けるにあたって学歴は問われません。
試験は大卒程度(上級)と高卒程度(初級)試験に分かれますが、これは試験の難易度であり、学歴ではありません。中退者も大卒程度(上級)を受けることが可能です。

詳しくは、「大学中退者も公務員になれる?面接の突破方法や給料事情をご紹介!」のコラムで解説しているので、参考になさってください。

大学中退のメリットを生かした就職を目指そう

4年以上かけて大学を卒業する人に比べ、大卒には同世代の人たちより早く社会に出られるというメリットがあります。

大卒者に比べて年齢が若いうちに就職できる大学中退者は、先に多くのスキルを身につけるチャンスがあり、経験を積むことも可能です。また、就活中に大学に行く必要がないので、時間をかけて自分のやりたい仕事を探せるのも利点です。

面接では必ずといって良いほど中退の理由を問われますが、学業不振など人には言いづらい理由であったとしても、正直な反省を述べてから今後の目標を説明できると良いでしょう。中退理由の伝え方については、「大学中退の理由ランキング!面接や履歴書での伝え方・書き方も紹介」のコラムも参考にしてください。

採用にあたって学歴を重視する企業は多くある一方で、本人のスキルや意欲、人柄を重視する企業もあります。大学中退という経歴を不安に感じているなら、学歴ではなく応募者の人柄をしっかり評価してくれる企業を探してみましょう。

中退の経歴を問わず応募できる企業や、学歴ではなく本人のスキルや人柄を重視する企業を探しているなら、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層向けのエージェント。利用者を若年層に絞っているため、扱う求人も年齢や経験を問わないものが多いのが特徴です。
さらに、専任のアドバイザーが就活をサポートしてくれるので、就活経験のない中退経験者も安心して利用できるのがポイント。書類の書き方や面接での答え方など、基本からしっかりサポートを受けられます。中退後の就活が不安なら、ぜひハタラクティブにご相談ください。

大学中退者の就活に関するFAQ

さまざまな理由で大学を中退して、その後新たな気持ちで就活を始める方もいるでしょう。就活をするにあたって気になることをQ&A形式で解説します。

大学中退の理由は履歴書に書くべきですか

中退についても記載しましょう。
大学中退と書くと就活に不利になるのではという不安があっても、書かなければ学歴詐称となってしまいます。学歴詐称があとから分かると、懲戒免職や解雇という可能性もあるので注意してください。「大学中退を履歴書に書かないのはアリ?高校や専門学校中退の場合も解説!」のコラムも合わせてご覧ください。

大学中退後の就活に証明書は必要ですか

大学中退者が就活を行う場合、大学中退の事実確認や応募者の適性見極めなどのために、成績証明書の提出を求める企業があります。
また、公務員試験では、かなりの確率で成績証明書提出が求められるので、事前に準備しておくとよいでしょう。「大学中退者は成績証明書が必要?就職時に提出する書類について解説」にも詳しく記載しています。

大学中退者は新卒になりますか

新卒とは3月末に卒業する学生のことを指すので、基本的に中退者は新卒扱いにはなりません。
しかし、厚生労働省の青少年雇用機会確保指針の改正により、「卒業後3年までを新卒扱いとする」という企業も増えています。中退後3年以内の方は、応募を検討している企業に問い合わせてみるとよいでしょう。詳しくは、「大学中退者は新卒扱いになる?就活が厳しいといわれる理由と成功のポイント」のコラムで解説しております。

参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~

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