大学中退者は成績証明書が必要?就職時に提出する書類について解説

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この記事のまとめ

  • 学歴の確認や適性の見極めのため、大学中退者に成績証明書の提出を求める場合がある
  • 成績証明書以外にも、退学証明書や在籍証明書などによって大学中退を証明できる
  • 大学中退後に経過した時間や退学の理由によっては、成績証明書が取得できない
  • 成績証明書を見せるのが嫌な場合でも、偽造や改ざんはせず正式な書類を提出しよう

大学中退で就職活動をする場合、成績証明書が必要かどうか気になっている方もいるでしょう。大学中退者の成績証明書は、自分の学歴を証明するために企業から提出が求められることもあります。このコラムでは、成績証明書が求められる詳しい理由や成績証明書の取得方法について解説します。大学中退者が学歴を証明するために利用できる別の書類についてもまとめているので、就職活動をこれから始める方はぜひチェックしてください。

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大学中退の就活で成績証明書が求められる理由

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大学中退後に就職活動を行う場合、「学歴の確認」や「適性の見極め」を目的に成績証明書の提出を求められることがあります。すべての企業で必要になるわけではありませんが、書類の依頼が来ても焦らないよう、企業が成績証明を求める理由を把握しておきましょう。

履歴書の記載が正しいか確認するため

企業が大学中退を証明する成績証明書の提出を求める背景には、「履歴書の記載が正しいのかを確認したい」という考えがあります。大学を中退すると最終学歴は高卒となるため、最終学歴を証明する書類は高校の卒業証明書となるでしょう。しかし、大学中退と履歴書に記載した場合、高校の卒業証明書だけでは大学に在籍した事実を証明できないため、成績証明書など大学中退を証明できる書類の提出を求められることがあります。

応募者の適性を見極めるため

就活で大学中退の成績証明書が求められる別の理由は、応募者の適性を見極めるためです。転職活動では、それまでの経験やキャリアが重要な要素となりますが、若年層の場合は十分なキャリアやスキルを持っていないことが珍しくありません。そのようなケースでは、応募者が「何を学んできたか」「どのような適性を持っているのか」を企業側が見極めなければなりません。もちろん、入社後に適性を見極めていくこともできますが、大学中退の成績証明書を提出してもらい「応募者がどのような知識や経験を持っているのか」を確認するようです。

公務員試験は成績証明書などの提出が求められる

公務員試験を受験する場合は、成績証明書といった大学中退を証明する書類の提出がかなりの確率で求められます。公務員は極めて公共性の高い仕事のため、一般企業以上に学歴詐称を厳しくチェックしているようです。ただし「公務員になるのに学歴は必要?試験や給料は異なる?」のコラムでも解説しているとおり、公務員法によって「学歴を始めとする差別によって採用の可否を決めてはいけない」と定められているので、合否を決定するために学歴を確認するわけではありません。

大学中退者の就活で成績証明書が求められる理由についてさらに知りたい方は、詳しく書かれたコラム「既卒の就活でも必要?成績証明書を提出する意味とは」もご覧ください。

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大学中退を証明できる4つの書類

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大学中退を証明できる書類には、成績証明書以外に「退学証明書」「在学証明書」「除籍証明書」があります。就職を希望している企業から提出を求められた際に焦ることがないよう、どのような書類が必要なのかを確認しておきましょう。大学中退を証明できる4つの書類について以下でご紹介します。

1.退学証明書

大学中退を証明できる最も一般的な書類が「退学証明書」。退学手続きが完了すると発行が可能です。退学証明書には、「氏名」「生年月日」「入学日」「退学日」「学部名」などが記載されています。なお、退学理由については記載されません。

2.在学証明書

在学証明書とは、その学生が大学に在籍していることを証明するものです。中退の証明には使用できないので注意してください。大学中退を予定しているものの先に就活を行っていたり、退学手続きを終える前に企業から書類提出を求められたりしたときに利用します。中退の手続きが完了したら、改めて退学証明書などが必要になることも。なお、在学証明書には氏名や生年月日に加え、入学日や各部名などが記載されています。

3.成績証明書

成績証明書は、在学中の成績や取得単位を証明してくれます。企業が成績証明書の提出を求めることはまれですが、何らかの理由で退学証明書がもらえない、あるいは間に合わない場合には成績証明書で代替できるでしょう。成績証明書からは、学んできた分野や学業への取り組み方を読み取れるので、内定後に提出を求める企業もあるようです。

単位修得証明書とは?

単位修得証明書とは、修得単位数を証明する書類です。成績証明書は「成績」と「修得単位数」が記載されていますが、単位修得証明書は「修得単位数」のみが書かれています。大学中退者の場合は、大学通信課程や別の大学などへ再入学する際に必要となる既取得単位の算定のために、単位修得証明書を用いることがあるでしょう。また、高校を中退していて高卒認定試験を受ける場合、単位修得証明書を出身の学校で発行してもらうことで科目の免除が受けられることがあるようです。

4.除籍証明書

除籍証明書とは、何らかの問題を起こして大学から除籍されたことを証明するものです。大学を中退した証明とはなりますが、何か問題があったことが企業側に知られてしまうというデメリットがあります。なお、除籍証明書を扱わない大学も多いようです。その場合は在籍期間証明を利用しましょう。

企業によって必要な書類が異なる

大学中退して就職する場合、企業によって求められる書類は異なります。一般的には退学証明書の提出が求められますが、企業の知りたい情報によって成績証明書などが求められることも。必要書類はできるだけ早めに確認して手続きを始めるのが良いでしょう。

大学中退の成績証明書を取得する際の注意点

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大学中退を証明する成績証明書の発行に時間がかかることがあるため、就活で利用することが分かった時点で早めに発行を依頼する必要があります。また、退学手続きの進捗などによって必要書類が発行できないことも。期日ギリギリに用意を始めると間に合わない可能性があるので、余裕を持って準備しておきましょう。

発行に時間がかかることがある

大学中退後すぐなら比較的早く成績証明書が用意できても、大学中退からしばらく時間が経っていると、発行に時間がかかる場合があります。申請書の不備や身分証忘れなどがあれば、さらに発行に時間を要することに。書類の必要性が分かった時点で、速やかに手続きを行いましょう。また、どうしても時間がかかってしまう場合は企業側に遅れる旨を連絡することも忘れずに。

発行は大学内の証明書発行機や郵送を活用しよう

「退学証明書」「在学証明書」「成績証明書」など大学に関する証明書は、学内に設置された「証明書発行機」で発行が可能です。発行の際は、本人と確認できる書類の提示が必要な場合がほとんど。発行手数料も必要です。そのほか、大学のホームページなどで必要な持ち物を事前に確認しておくと安心でしょう。また、遠方なら郵送で依頼することもできます。

「抹消」は成績証明書が発行されないことがある

「大学を辞める」と一口にいっても、学生側から辞める「中退」、大学側から辞めさせられる「除籍」、通学していたことを無効とされる「抹消」に分けられます。大学中退の場合には、ほぼ間違いなく成績証明書が発行されますが、もし「抹消」を受けていると、在籍そのものが無効になるため成績証明書が発行されない可能性が高いでしょう。一方、大学から辞めさせられる「除籍」の場合には、大学に在籍していた事実は消えないので成績証明書が発行されることがほとんどです。

大学中退者が成績証明書を取得する際に覚えておくべき注意点についてさらに知りたい方は、詳しく書かれたコラム「就活の成績証明書はいつまでに必要?手渡し方法や間に合わないときの対処法」もご覧ください。

成績証明書の偽造は犯罪なので正式な書類を提出しよう

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大学を中退したものの、成績証明書を提出するのは嫌だと感じる方もいるでしょう。しかし、成績証明書や退学証明書など、大学が発行した正式な書類の偽造や改ざんは公文書偽造罪と呼ばれる犯罪です。企業は、成績証明書が偽造であるかどうかを調べないこともありますが、万が一偽造がばれた場合、昇進できなくなったり懲戒解雇されたりする恐れがあります。偽造のリスクは非常に高いので、成績証明書を求められた場合は正直に提出してください。

「企業に提出する書類に不安がある」「大学中退して就活が心配」という方は、就職エージェントでサポートを受けながら就活を進めるのもおすすめ。就職エージェントは、就職を熟知したアドバイザーが専任でつくため、何か困ったことがあった場合に相談でき安心です。
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大学中退者の提出書類に関するQ&A

ここでは、大学中退者の提出書類に関して、よくある質問とその回答を載せているので参考にしてみてください。

退学証明書とは?

退学証明書とは、退学を証明する書類で中退の手続きが完了後に発行が可能です。氏名や生年月日、入学日、学部名のほか、退学日が記載されています。就活の際は、履歴書や面接で退学日を偽って伝えてしまうと、退学証明書の提出時に嘘が発覚しトラブルとなるので注意しましょう。なお、退学理由の記載はありません。履歴書の書き方について知りたい方は「最終学歴が中退の場合は履歴書にどう書く?学歴別に書き方を紹介します!」をご参考ください。

大学の中退を証明する書類や成績証明書がない場合は再発行可能?

退学証明書や成績証明書といった各種書類は、基本的に何度でも再発行できます。就活で複数必要だったり、失くしたりした場合は、大学内の証明書発行機や郵送を利用して再度入手しましょう。手続きには時間がかかることもあるので、早めの準備がおすすめです。このコラムの「大学中退の成績証明書を取得する際の注意点」では、成績証明書が発行されない場合についても解説しているので、興味のある方はこちらもご覧ください。

退学証明書はいつ必要?

選考を受ける企業によって異なりますが、二次面接に進むときや内定をもらったタイミングで退学を証明する書類の提出が求められることがあります。このコラムの「大学中退を証明できる4つの書類」では、退学証明書のほかに退学を証明できる書類について解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。 

退学証明書や成績証明書の発行に期限はある?

各種証明書の発行は、期限がある場合が多いようです。退学証明書は「退学後20年まで」、成績証明書は「退学後5年まで」のように期限が設けられています。期限は大学によって異なるので、各大学に問い合わせるのが安心でしょう。就活の提出書類に関して疑問がある場合は、ハタラクティブの就職アドバイザーにも相談が可能です。就職・転職エージェントのハタラクティブは、求人紹介だけでなく就職全般のサポートに力を入れています。

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