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大学中退後に専門学校へ行くケースはある?就職事情も解説
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この記事のまとめ
- 目指したい進路が変わり、大学中退後に専門学校へ行くケースもある
- 大学中退後に専門学校へ行くメリットの一つは、特定の分野に絞って学べること
- 観光業や広告業界など、専門学校からの就職が有利といわれる業界もある
- 大学中退後に専門学校へ進学しても、必ず就職できるという保証はないことに留意しよう
- 大学中退後に進学せず就活をする際は、早めに行動して空白期間を短くすると良い
大学中退後に、専門学校へ進学しようと考える方もいるでしょう。専門学校は特定の分野で実践的な授業を受けられる環境が特徴。将来のやりたいことが明確な場合は、進学が有意義なものになるでしょう。また、就職の際に有利となる業界もあるようです。このコラムでは、大学中退後に専門学校へ行くメリット・デメリットや、就職が有利になる業界をご紹介。進路変更を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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大学中退後に専門学校へ行くケースはある?
在学中に目指したい進路が変わり、大学を中退して専門学校へ行くことを決断するケースもなかにはあるようです。専門学校の入学資格は「高等学校卒業程度」となっており、間口が広いという特徴があります。そのため、大学を中退した方や社会人として就労経験がある方など、在籍する学生の経歴はさまざまです。
職種に直結した分野を学ぶことができるため、新しく見つけた進路が大学で学んでいる分野と異なる場合や専門知識・資格が必要なときは、専門学校に入学し直すのも得策といえるでしょう。
大学卒業を待たずに中退する理由は人それぞれですが、早めの決断がその後の就職活動で有利になると判断する場合もあるようです。専門学校への進学が向いているケースについては、次項で詳しく解説します。
大学中退後に専門学校へ進学するケース
「これを学びたい」「この職業に就きたい」と進路が明確に固まっていて、大学に在籍したままでは叶わない場合は、専門学校への進学が向いているでしょう。専門学校への進学が向いている具体的な例は以下のとおりです。
- ・身につけたいスキルと資格に特化して学びたい
・将来の目標を実現したい
・大学では学べない分野の職業を希望している
・専門学校から積極的に受け入れを行う就職先を志望している
目指す職種によっては、専門学校であれば特化して学べる分野もあります。自分が就きたい職種について詳しく学べる場合は、専門学校への進学を検討してみると良いでしょう。
専門学校を卒業したあとに大学に編入することもできる
専門学校からの編入制度がある大学に在籍している場合は、中退して専門学校へ入学し、また戻ってくることもできます。編入制度を利用すれば、大学中退の経歴があっても最終的な学歴は「大卒」です。「また大学へ戻りたい」「大卒資格が欲しい」という考えがあるなら、中退して専門学校へ行く決断をする際は、大学編入制度の有無を確認しておくのがおすすめです。
大学中退後に専門学校へ行くメリット
大学中退後に専門学校へ通うメリットとしては、「特定の分野に絞って学べる」「資格取得で有利になる可能性がある」が挙げられます。進学を迷っている場合は、以下のメリットを参考にしてみてください。
特定の分野に絞って学べる
専門学校では、特定の分野に絞った授業を受けられます。活躍中の先輩による講義など、実践的な内容も多いのが特徴です。明確な目標に向かって知識を身につけるのに適した環境だといえるでしょう。同じ進路に向かって努力している同級生もいるため、お互いに情報交換をしたり、良い刺激を与え合ったりすることもできます。
資格取得で有利になる可能性がある
専門学校は目指す分野に特化して学ぶ場所であるため、資格試験の勉強に有利になる可能性があります。また、学校によっては資格取得をサポートするための授業を設けているところもあるようです。資格や専門的スキルの習得は、就職活動でも有利に働くでしょう。
大学中退後に専門学校へ行くデメリット
大学を中退して専門学校へ進学するデメリットとしては、「学費を工面しなければいけない」「最終学歴が大卒ではなくなる」といったことが考えられます。
学費の工面に苦労する可能性がある
大学中退後に専門学校に行く際は、学費の負担が大きくなることが懸念されます。特に入学時には、通っていた大学の学費に加え、専門学校の入学金・授業料・教材費も必要になるでしょう。
専門学校や学ぶ分野によっては課題提出や授業で忙しく、通学しながらアルバイトができない可能性もあります。大学中退を決断する前に、必要な学費や年間にかかる教材費などを概算でも良いので計算しておき、工面できるかどうかをよく検討すると良いでしょう。教育ローンや奨学金制度についても、事前に確認しておくのがおすすめです。
最終学歴が大卒ではなくなる
大学中退後に専門学校へ通い、卒業した場合の最終学歴は「専門学校卒業」になります。職種や企業によっては、応募資格が「大卒以上」とされることもあるため、せっかく学んでも志望先に応募できないという事態に陥らないよう、進路を決める前に応募条件をよく確認しておくと良いでしょう。
また、企業によっては就職後の給与体系に最終学歴が影響し、大卒より基本給が低く設定されることもあります。その点もあらかじめ留意しておきましょう。
入社後のキャリアに差が出ることもある
就職する企業によっては、大卒か専門学校卒かで社内でのポジションに幅が生じることもあるようです。学歴を重視する風土を持つ企業は一定数あり、そのような職場では役職者や役員クラスを大卒者が占めている傾向があります。一方で、中小企業やベンチャー企業、IT業界などでは実力や資格を重視する傾向があるため、志望先の傾向もチェックしておくと良いでしょう。
専門学校からの就職が有利といわれる業界
いくつかデメリットもあるものの、業界や企業によっては専門学校で特定の分野に特化して学んだ人材を即戦力として歓迎するようです。ここでは、専門学校を卒業した人材を積極的に採用する傾向にある業界や、身につけたスキルが有利に働く可能性がある業界を紹介します。
旅行・観光業界
旅行や観光業界は、接客や観光地の詳細などに関する専門的な知識とスキルが必要です。専門学校ではホテルスタッフやツアーガイド、航空会社の職員などを目指す際に必要なスキルと知識を実践的に学べ、実習やインターンシップで実際に働く機会もあります。そのため、専門学校で学ぶことが就職で有利になると考えられるでしょう。
デザイン・広告業界
グラフィックデザイナーや服飾デザイナー、ゲーム制作のほか、プログラミングをはじめとする技術が必要なデザイン業界や広告業界は、学歴よりもスキルと経験を重視する傾向にあります。したがって、専門学校でPCや使用ソフトの扱い方を習得した人材は、即戦力として判断され、採用に有利に働くと考えられます。
公務員
公務員になるための資格取得に特化した専門学校もあります。そういった専門学校に進学した場合は公務員試験などに特化して学ぶことができ、就職で有利になる可能性があります。採用試験に合格すれば、卒業後は一般職の国家・地方公務員として勤務できるでしょう。なお、国税局や税務署に勤務する税務職員、公立の教育機関で総務・人事などの学校事務全般に携わる職種も、公務員にあたります。
上記のほかにも、国家試験取得が必要な美容師や理学療法士、歯科衛生士なども、専門学校でサポートを受けられるため、就職で有利になるといえます。製菓や調理の分野でも、実践的な教育を受けられるほか、在学中に留学や実店舗での修行がカリキュラムに含まれるケースがあり、卒業後は修行先に就職する例もあるようです。
大学中退後に専門学校へ進学するときの注意点
大学中退後、専門学校へ行くことを検討する場合はいくつかの注意点があります。下記で解説しますので、参考にしてください。
学ぶ分野は将来を見据えて決める
大学中退後に専門学校へ行く際は、学ぶ分野を明確にしておくことが重要です。専門学校へ入学したあとに、学ぶ分野と異なる業界へ就職することは難しくなると考えられます。そのため、学ぶ分野を決める際には将来を見据えた選択を心掛けましょう。
説明会やオープンキャンパスに行く
入学する専門学校選びも就職を左右する可能性があるため、慎重に対応する必要があります。そのため、説明会やオープンキャンパスへ参加し、実際の授業内容を体験するのがおすすめです。また、専門学校の就職率を把握しておくと選ぶ際に参考になるでしょう。そのほか、入学時に大学や高校の調査書が必要な場合もあるので、提出書類についても確認しておくと安心です。
学費について検討する
「大学中退後に専門学校へ行くデメリット」でも述べたように、専門学校へ進学するには入学金や授業料がかかり、学ぶ分野などによっては教材費が高額になることもあります。また、授業や課題提出でアルバイトをする時間が取れないこともあるので、金銭面に無理が生じないかよく検討して進学するか判断しましょう。
大学中退して専門学校に行っても必ず就職できるわけではない
大学中退後に専門学校へ行き、卒業したとしても必ず就職できるという保証はありません。専門学校で目指す職業に近づくためのスキルや知識を身に付け、就職で有利に働くこともありますが、採用条件は企業によって異なります。「経験重視」として、新卒よりも中途採用に力を入れているケースもあるでしょう。専門学校へ進学する場合は、その点にも留意しておくと良いでしょう。
大学を中退して就職活動をする際に心掛けたいポイント
大学を中退した場合、就職活動をする際にいくつか心掛けたいポイントがあります。以下のポイントを押さえて、就職活動を成功させましょう。
進学せずに就職活動をする場合はなるべく早めに始める
大学中退後に専門学校などへ進学せず、就職活動をする場合は、早めの行動が有利になるでしょう。就職活動では、大学中退後の空白期間をできるだけ短くすることがポイントです。空白期間は、「就職活動期間」「資格取得のための勉強期間」と、企業側が納得できる説明ができるようにしておきましょう。
大学中退から就職活動をする場合の弱みとは?
大学を中退した場合、就職活動における大学のサポートが受けられない点や新卒採用枠で応募できない点が弱みになると考えられます。「大学を中退したこと自体が弱みになるのでは…」と思う方もいるかもしれませんが、中退後に大学在学中ではできないような経験を積み、それをアピールすることができれば、逆に強みに変えていくことができるでしょう。
大学中退の理由はポジティブな言葉を使う
履歴書の学歴欄や面接選考において、大学を中退した理由を聞かれることもあるでしょう。その際、大学中退の理由を前向きな言葉で伝えることが重要です。「大学に馴染めなかった」「大学の授業内容に興味を持てなかった」と、ネガティブな理由を伝えるのは避けましょう。「○○の分野に興味が湧いたので進路変更をした」「○○の資格を取得するために勉強していた」と、将来を見据えた判断であったことや目標に向かって努力していることをアピールしましょう。目指した分野と応募企業の業務内容が関連していると、大学中退の理由と志望動機に一貫性が生まれ、好印象を残せる可能性があります。
就職エージェントを利用する
経歴に不安を感じる場合は、民間企業が運営する就職支援サービスを利用するのもひとつの方法です。サービスによっては、専任のアドバイザーが求人紹介や企業とのやり取り、選考対策などのサポートをしてくれます。運営企業によって扱う業界や支援対象が異なるので、自分に合ったサービスを選ぶのがポイントです。大学を中退した方に向けた就職支援サービスについては、「大学中退者向けの就職支援とは?おすすめのサービスと就活成功のコツを解説」のコラムでも紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
「専任のアドバイザーが付く就職支援サービスを利用したい」という方は、ハタラクティブを活用してみませんか。ハタラクティブは若年層に特化した就職・転職支援サービスです。プロのアドバイザーが一人ひとりに丁寧にカウンセリングを実施し、適性に合った求人を紹介しています。応募書類の添削や面接対策、企業とのやり取りも代行しており、初めて就職活動をする場合も安心して取り組める環境です。サービスはすべて無料で利用できるので、ぜひお気軽にご相談ください。
大学中退後に専門学校へ通うことに関するFAQ
ここでは、大学中退後に専門学校へ行くことに関して、よくある疑問をQ&A形式でまとめました。進路を迷っている方は、参考にしてみてください。
大学中退者が専門学校に行くのは珍しい?
大学中退後に専門学校へ行くのは珍しいことではありません。目指したい進路が変わったり、なりたい職業で活かせる知識を身につけたりするために、大学を中退して専門学校へ通うケースがあります。専門学校は基本的に高卒以上を入学条件としているため、大学を中退した方や社会人経験がある方など、幅広い世代やさまざまな経歴の学生が通いやすいといえるでしょう。専門学校で目指せる職業については、「手に職をつけるなら専門学校?目指せる職業やスキルの身につけ方を解説!」のコラムでまとめています。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
大卒と専門学校卒のどちらが就職に有利ですか?
一概に、どちらが有利とはいえません。企業によっては応募資格を大卒以上としていたり、専門学校で実践的な知識やスキルを身に付けている人材が採用されたりするケースもあるでしょう。自分が目指す職種にどのような傾向があるのかをよく調べて、有利な進路を選択することが重要です。専門学校に通ってから就職するメリット・デメリットについては「専門学校生は就職に有利?通うメリット・デメリットや卒業後の進路を紹介!」のコラムでも解説していますので、ぜひご覧ください。
大学中退後に専門学校を卒業した場合の最終学歴はどうなりますか?
大学中退後に専門学校を卒業した場合の最終学歴は、「専門学校卒業」です。応募職種に関連する学部の大学に通っていたとしても、卒業をしていない場合は「中退」となります。応募資格が大卒以上とされている企業もあるので、よく考えてから中退するかどうか判断すると良いでしょう。専門学校を卒業した場合の最終学歴については、「専門学校は最終学歴に入らない?履歴書の書き方や注意点をご紹介」のコラムも確認してみてください。
大学を中退すると就職活動で不利になりますか?
大学を中退すると就職活動で不利になるとは言い切れないものの、業種や企業によってはマイナスの印象を与えることもあるでしょう。ただし、大学を中退した理由やそのあと取り組んだことの伝え方を工夫することで、企業の採用担当者に好印象を持ってもらうこともできると考えられます。面接での受け答えやアピールの仕方に不安を感じる場合は、ぜひ「ハタラクティブ」に一度ご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。