大学中退してひきこもりになったら?就職する方法やニートとの違い

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この記事のまとめ

  • 大学中退後にひきこもりになっても、就職は可能
  • 大学中退後、6ヶ月以上家にとどまり続けていると「ひきこもり」に該当する
  • ひきこもりになる原因は、人間関係のストレスや大学中退などさまざま
  • 大学中退後のひきこもり状態から脱するには、本人の努力や周囲のサポートが重要
  • ひきこもりからの脱出におすすめの就労支援期間はハローワークや就職エージェントなど

大学中退後にひきこもり生活を経験していることで、「もう就職できないかも」と自信をなくしている方もいるでしょう。自身の意欲や周囲のサポートがあれば、大学中退後にひきこもりの状態になったり、ニートになったりしていても就職は可能といえます。このコラムでは、ひきこもりになる原因と、現状を脱して就職する方法をご紹介。自分に適したやり方を見つけ、就職活動への一歩を踏み出しましょう。

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大学中退しひきこもりに…定義はある?

本人の意欲や周囲からのサポート、就職支援機関の活用などがあれば就職はできます。「就職したい」という思いを大切に、まずは情報収集などからスタートするのもおすすめです。集めた情報をもとに、次の段階へ徐々に行動を移していくと良いでしょう。

ひきこもりとは

ひきこもりとは、通学や仕事を行わずに家または自室にこもっている状態のこと。家族以外の人とは交流がない状態を指します。ただし、一口に「ひきこもり」といっても、趣味や遊びに関して外出する方もいれば、全く部屋から出ない・家族とも接触しないという方もいるようです。

厚生労働省の定義では「6ヶ月」が目安

厚生労働省では、ひきこもりを以下のように定義しています。

「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学,非常勤職を含む就労,家庭外
での交遊など)を回避し,原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状
態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念」

さらに、「ふだんどのくらい外出するか」という質問への回答内容によって、定義の詳細化がなされています。判断基準となる回答は、以下の4種類です。

1. 趣味の用事のときだけ外出する
2. 近所のコンビニなどには出かける
3. 自室からは出るが、家からは出ない
4. 自室からほとんど出ない

1の回答が「準ひきこもり」、2~4の回答が「狭義のひきこもり」という区分です。1~4すべての回答を包括して、「広義のひきこもり」と定義されています。大学中退後、6ヶ月に渡って上記のような状態が続いている場合はひきこもりといえるでしょう。

狭義のひきこもりは36.5万人いる

厚生労働省の「「ひきこもり」の定義など(1p)」では、広義のひきこもりとされる人(15才~39才) は61.3万人、狭義のひきこもりとされる人は36.5万人という結果に。広義のひきこもり群で、ひきこもり期間が7年以上の人は約5割となっており、ひきこもりの長期化や高齢化が懸念されているようです。

参照元
厚生労働省
「社会的孤立に対する施策について~ひきこもり施策を中心に~」
「「ひきこもり」の定義など」

ひきこもりとニートの違い

ニートの直訳は「就学や就労、または職業訓練をしていない人」という意味です。厚生労働省のWebサイト「職業能力開発施策に関するよくあるご質問について(その他)」では、ニートの定義を「非労働力人口のうち、15~34歳の家事も通学もしていない方」としています。ニートの状態にある人が、ひきこもりの状態にもあるという状況もあり得ますが、「ひきこもりに年齢制限はない」「ニートは外出することもある」という点が異なるようです。ニートについては「ニートって何歳まで?20代のうちに就活すべき理由や注意点を解説!」で詳しく紹介していますので、参考にしてください。

参照元
厚生労働省

大学中退者がひきこもりになる主な5つの原因

大学を中退したあとにひきこもりの状態になったきっかけには、以下のような要因が挙げられます。

1.人間関係にストレスを感じた

他者との関係性が思うようにいかず、ひきこもりになる場合が多いようです。具体的には、いじめにあったり、勉強についていけなかったりなどが考えられるでしょう。
コミュニケーションに苦手意識がある方は、周囲となかなか関係性を築けないことにストレスを感じて大学中退後にひきこもりになる場合もあるようです。

2.就活に挫折した

就職活動での挫折経験もひきこもりの要因の一つです。大学中退という経歴から自信を失い、就職活動で積極的に自己アピールができずに不採用が続いてしまうことも。「自分には価値がない」と落ち込みさらに自信を失った結果、ひきこもりになる可能性もあります。

3.大学中退の流れでひきこもった

大学に通わなくなった末に中退し、そのまま自宅にひきこもることもあります。大学中退の理由は、前述したような人間関係の悩みや就活での挫折に加え、学校やサークルの風土に馴染めない、大学に通う意味を見いだせないなど、人によってさまざま。大学中退となってしまったことでさらに落ち込み、ひきこもりになってしまうようです

真面目な人ほどひきこもってしまう
真面目な人ほど、大学を卒業できなかったことで自分を責めたり、親に対して申し訳ないと落ち込んだりする傾向にあるでしょう。自身にその傾向があると思う方は、大学中退になった理由を前向きに考えるのがおすすめ。ネガティブな理由で中退した場合でも、その経験から得たものを考えてみてください。

4.大学や家庭内でプレッシャーがあった

大学の勉強や親の期待などがプレッシャーになり、ひきこもりに繋がることもあるようです。
周囲の要求に応えようと頑張る人ほど、心身ともに疲弊したときのショックは大きいといえるでしょう。たとえば、大学中退を相談した際、「今辞めなくてもいいのでは」「中退後に何をするの?」と親や先生から言われるとプレッシャーに感じてしまい、人とのコミュニケーションを避けるようになることがあります。中退後にどうしたら良いのか本人も悩んでいるのに、周りから質問されると余計に悩んでしまうようです。

5.趣味などにのめり込んだ

ひきこもりの要因には、ゲームやインターネット上でのコミュニティ、趣味などへの依存も挙げられます。
最初は休日や空いた時間に講じていた趣味でも、依存してしまうとメリハリをもって取り組むことができなくなることも。ゲームや趣味に際限なく時間や労力を投じてしまい、外出や登校が減っていった結果、大学を中退してひきこもりの状態に陥ることも考えられます

ニートになる人の特徴について「ニートになる原因と心理的要因は?生活を改善して正社員就職を目指す方法」のコラムで解説していますので、自身に当てはまる要因がないか確認してみましょう。

大学中退後のひきこもりから脱出するには

大学中退後にひきこもりの状態から脱するには、「行動を起こすこと」「周囲のサポートを受けること」がポイントになります。以下を参考に、自分のできることから実行してみましょう。

まずは行動してみる

まずは何か行動を起こしてみることが大切です。些細に思えるようなことでも行動すれば、現状に小さな変化が表れます。それがきっかけとなり次の段階に進めることもあるでしょう。
厚生労働省の「ひきこもり支援施策の方向性と 地域共生社会の実現に向けて(60p)」では、「ひきこもりの状態でなくなったきっかけや役立ったこと」として、「ハローワークで自分ができそうな仕事を探した」といった回答が見られました。そのほか、身近なアクションの一つとして家事に取り組むのもおすすめ。無理のない範囲で、自分にできる行動から始めてみると良いでしょう。

計画を立てるのもおすすめ
行動を起こすには「来週中に第三者と話す」といった具体的な計画を立てるのもおすすめです。期限を決めることで目標が定まり、行動を起こしやすくなる可能性があります。達成しやすい小さな目標から始めて、成功体験を積むと良いでしょう。

周囲にサポートを求める

自分ひとりで現状を変えることに難しさを感じたら、家族や友人にサポートを求めるのも一つの方法です。
前項で触れた厚生労働省の「ひきこもり支援施策の方向性と 地域共生社会の実現に向けて(60p)」では、ひきこもりの状態でなくなったきっかけとして、家族や友人の存在を挙げている方もいます。大学中退からひきこもりになったことを心配し親身になってくれる周囲のサポートがあれば、一歩を踏み出す勇気や知恵をもらえるでしょう。

参照元
厚生労働省
第146回市町村職員を対象とするセミナー 「市町村におけるひきこもり支援施策について」

ひきこもり地域支援センターに相談してみる

ひきこもり地域支援センターとは、ひきこもりの相談に特化した専門機関。厚生労働省による「ひきこもり支援推進事業」の取り組みの一つで、各都道府県の指定された都市に設けられています。「どこに相談すべきか分からない」と悩むひきこもりの状態にある当人や家族が、より適した支援を受けられるようサポートするのが目的です
ひきこもり地域支援センターでは、社会福祉士や精神保健福祉士、臨床心理士などの支援コーディネーターが相談を受け、必要な関係機関の紹介や情報を提供してくれます。包括的な支援を受けられる可能性が高いため、大学中退後にひきこもりになってしまった状態を脱する手段として利用すると良いでしょう。

参照元
厚生労働省
「ひきこもり支援推進事業」

ひきこもりを脱却!活用したい就労支援の機関4選

大学中退後にひきこもりの状態となってしまい、就職活動を行うことに難しさを感じる方もいるでしょう。この項では、大学中退という経歴に自身がない方や、ひきこもりの状態となってしまった方が利用すべき就労支援機関をご紹介しますので、参考にしてみてください。比較検討しながら、自分に合った就活方法を見つけましょう。

1.ハローワーク

ハローワークは、職業の紹介事業を取り扱う国の行政機関です。公共職業安定所が正式名称で、国民に安定的な雇用の提供を図る目的で設置されました。
以下、ハローワークで実施している主な業務内容です。

・職業紹介、職業相談
・面接対策
・履歴書の書き方指導
・紹介状の発行
・職業訓練などの斡旋
・雇用保険に関わる事務処理

ハローワークでは、就職に関する支援のほか、就職活動の対策指導なども実施しています。個別相談を利用すれば「大学中退からひきこもりとなってしまい、面接に不安がある」といった悩みも話しやすいでしょう。また、ハローワークインターネットサービスもあるので、インターネットの環境さえあれば自宅にいても求人情報を閲覧・探索することが可能です。サービスはすべて無料のため、積極的に活用すると良いでしょう。ハローワークの利用方法については「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」で紹介していますので、ご覧ください。

2.地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーションは、厚生労働省に委託された企業が運営する就労支援機関です。
サポステとも呼ばれ、15~49歳までの就職に悩みを抱える若年層を対象に、キャリアコンサルタントが相談に応じます。職業紹介を行うハローワークの前段階として、就職するために必要なプログラムを提供し自立支援を促すのが主な目的です。
コミュニケーション力を養う講座や就業体験、就活セミナーなどを開催し多方面から就労を後押ししているのが特徴。就職した後のフォローや保護者対象の個別相談なども実施しているので、大学中退からひきこもりの状態が続いている方におすすめです。
大半のサービスは基本的に無料ですが、一部有料となるサービスもあるようです。また、プログラムによっては実費を要する場合も。利用する際には、詳細を確認しよく検討しましょう。

3.ジョブカフェ

ジョブカフェは「若年者のためのワンストップサービスセンター」が正式名称で、都道府県が運営している施設です。地域の特性を活かした就職セミナーや、29歳以下を対象としたカウンセリングなどを行っています。ワンストップでの就職支援を目的としており、施設によってはハローワークを併設。就職相談からアフターフォローまでを行ってくれるので、大学中退後に就職活動がうまく進まず、ひきこもりになってしまった方も活用しやすいでしょう。

4.就職エージェント

就職エージェントは、就職活動の支援に特化した民間のサービス機関です。就活を熟知したキャリアアドバイザーがマンツーマンで対応してくれるのが一般的。相談者の適性を見極め希望に合った求人を紹介してくれます。
就活に欠かせない応募先企業とのやりとりから入社した後のフォローまで、包括的なサポートを受けられるのが魅力。履歴書の作成や面接対策のセミナーも実施しているため、就活スキルに不安を抱える方におすすめです
「ひきこもり期間があり就職できるか不安」「大学中退の経歴から自信がない」という方は、前述に挙げた就労支援機関とあわせ、就職エージェントの活用も検討してみると良いでしょう。

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