- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 息子がニートになったのは親のせい?その原因や社会復帰する方法を解説!
息子がニートになったのは親のせい?その原因や社会復帰する方法を解説!
更新日
この記事のまとめ
- 息子がニートになるのは本人の性格や考え方によることもあるので、必ずしも親のせいとはいえない
- 息子がニートになる理由の一つに、過保護や放任主義など親の育て方による影響がある
- 息子がニートになる親以外の原因には、就活の失敗やコミュニケーション力不足などがある
- ニートから脱却したい場合は、自立をするための行動を始めよう
「息子がニートになったのは親の責任」と考える方もいるでしょう。自分の意思が尊重されなかったり、過保護に育てられたりした経験は、自己肯定感が低くなる原因の一つです。しかし、ニートになったのは必ずしも親の責任のみとはいえません。このコラムでは、ニートを親のせいと感じる理由や改善ポイント、ニートから抜け出す方法などについて紹介します。ぜひ参考にして、自分の考え方をポジティブな思考に切り替えましょう。
自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう
性格でわかる
私の適職診断
息子がニートになったのは親のせい?
息子がニートになったとき、「親のせいではないか」と考える人もいるようですが、必ずしも両親に責任があるとはいえないでしょう。
厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)」によると、ニートになったのは、実際に「親が自分の意思を尊重してくれなかった」「親が過干渉すぎた」といった家庭環境が原因の場合もあるようです。
しかし、学校に馴染めなかった経験やいじめのトラウマ、コミュニケーションに対する苦手意識など、本人が社会人になる前のつまづきが原因の場合も少なくありません。ニートである現状を変えたいなら、すべてを親の責任にするのではなく、原因を考え働くための一歩を踏み出すことが大切です。
参照元
厚生労働省
ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究
ニートとは
ニートとは、学業や就労、就労のための訓練などを行っていない若者を指します。イギリスで生まれた言葉で、「Not in Education, Employment or Training」 の頭文字をとってNEETです。
厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書(3.ニートの類型化と試算)」によると、日本におけるニートの定義は、「働いておらず、家事や通学も行っていない15〜34歳の若者で、仕事に就いておらず、家事や通学もない人」を意味します。そのため、家庭で家事労働をしている専業主婦は、働いていなくてもニートと呼ばれません。また、求職活動中の場合もニートから除外されます。
ニートの定義や問題については、「ニートの社会への影響や問題点とは?定義やフリーターとの違いも解説」のコラムでも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
参照元
厚生労働省
ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究
息子がニートになったのは親の責任と感じる4つの理由
先述したように、息子がニートになってしまった場合、人によっては「親の責任」と感じることもあるようです。ここでは、育て方や家庭環境など、「息子がニートになったのは親の責任」と感じる理由を解説します。
1.自己肯定感を傷つけられた
ニートになりやすい場合の特徴として、自己肯定感の低さが挙げられます。自己肯定感が低いと「自分は何もできない」と思い込んでしまい、仕事に対するやる気や熱意が湧きにくくなるでしょう。自己肯定感は学校生活や友人との関係が原因で下がることもありますが、親の影響で低い場合もあります。
たとえば、「子どものころ、何をやっても親に怒られた」「親に褒められたことがない」など、親の育て方によって子どもの自己肯定感が下がることもあるでしょう。幼少期に自己肯定感が低いまま育ってしまうと、大人になっても自分に自信を持ちにくくなってしまうことがあるようです。そのため、幼少時代に自己肯定感が下がる出来事があると、ニートにつながる可能性があるでしょう。
自己肯定感が低いと感じている場合は、「自分に自信が持てない原因とは?自己肯定感を高める方法を紹介」を参考に自分に自信を持つための工夫をしてみてください。
2.過干渉を受けて過保護に育てられた
過干渉な親に育てられたことが理由で、「ニートになった」と感じる場合があるようです。子どものころから親に行動を制限されていると、自分で物事を判断するのが苦手な傾向にあります。大人になっても他人の指示がないと行動できない場合、社会人として働くのが難しいと感じることもあるでしょう。
また、子どもを心配する親が必要以上に世話を焼いて過保護の状態になると、「なんでも親がやってくれる」と思い込んでしまうことも。親に頼る癖がついてしまえば、働く意欲が沸きにくくなることも考えられます。
さらに、過干渉を受けて過保護に育てられた場合、自分の行動に責任を持つのが難しく、ミスをしても「ほかの人や環境のせい」と責任転嫁することもあるようです。責任感のある行動ができなければ、職場に馴染めずに、ニートになってしまう可能性があるでしょう。
家の居心地の良さも要因として考えられる
家の居心地の良さも、子どもの自立を妨げる要因の一つでしょう。実家にいれば、誰かが自分の代わりに洗濯や食事の用意などを引き受けてくれる可能性があります。家族の行動によって、「大変なことを自分でやる必要はない」という考えが生まれれば、ニートにつながってしまうことも考えられるでしょう。
3.放任主義で育てられた
過度な放任主義も「息子がニートになるのは親の責任」と感じる理由の一つです。「幼少期に褒められた経験がない」「親が子どもに無関心だった」といった場合、大人になってからも「自分には誰も興味がない」という気持ちが根付いてしまうこともあります。
幼少期にそのような育てられ方をすると、「結果を残しても評価してもらえない」「誰にも認められない」など、仕事に対する意欲が湧きにくくなる可能性があるでしょう。結果的に、何に対してもやる気が起きずニートになってしまう方もいるようです。
4.自分の意思が尊重されなかった
子どものころに親から自分の意見を否定されたり、尊重されなかったりする経験があると、そのトラウマからニートになってしまうことがあるようです。自分の意思が尊重されない環境で育った場合、大人になって周囲から意見を求められても「どうせ否定される」「自分の意見は認められない」とネガティブに考えることがあります。
自分の意思を伝えることが怖くなってしまうと、自信を持って働くことが難しくなる可能性があるでしょう。
息子がニートになったのは自分自身のせい?4つの原因
ニートになる理由は、親の影響だけではありません。一般的な4つの理由について以下にまとめたので、参考にしてみてください。
1.就活に失敗した
ニートとなる原因の一つに、就活の失敗が挙げられます。繰り返し選考に落ちれば、「自分にできる仕事はない」と思い込んだり、「もう入りたい企業はない」と諦めたりする恐れがあるでしょう。
特に、真面目に勉強に取り組み、学生生活を問題なく過ごした学生ほど、就活の失敗に対して心が傷つく傾向にあるようです。挫折経験の少なさや周囲のプレッシャーが影響し、失敗に耐えられなくなった結果、ニートを選ぶことも考えられます。
「高学歴ニートの割合は?就職に踏み切れない原因と対処法や就活のコツを紹介」では、高学歴でニートになる理由を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2.コミュニケーションをとるのが苦手
周囲とのコミュニケーションに苦手意識がある場合もニートになりやすいといわれています。就職できても、人付き合いの辛さから毎日の出勤が億劫になり、会社に通えなくなったりしてしまうことも。
コミュニケーションが苦手な場合の対処法については「コミュニケーションが苦手…原因や仕事に与える影響は?改善方法も解説!」のコラムを確認してみてください。
3.いじめや不登校の経験がある
学生時代のトラウマが原因でニートになることもあるようです。過去にいじめられた経験がある場合、人とのコミュニケーションに不安を覚え、人と関わる機会が多い社会に出て働くことが怖くなってしまう可能性があります。
また、不登校が原因で社会から孤立し、ニートにつながってしまうことも。いじめや不登校の経験から友人が少ない場合、ニートの状態を相談できる相手がおらず、問題が深刻化する恐れもあるようです。
4.仕事で大きなミスをした
過去に働いた経験がある場合、業務のミスが原因でニートになる可能性もあります。仕事でミスをして怒られたり、大きな損失を生み出したりすると、自分に自信を持てなくなるでしょう。「次の職場でもミスをしそう」「自分は仕事ができない」と考えてしまえば、働く意欲が下がることも考えられます。
ニートになる原因については、「若者のニートが増える理由とは?解決策や就活を始める方法も紹介」でも詳しく解説しているので、ご一読ください。
ニートを家庭の問題や親のせいにしないためのポイント
親や家庭の問題がニートの一因となる可能性もありますが、家族のせいにしていては状況を打破できません。自分で行動を起こし、一歩前に踏み出すことが大切です。ここでは、ニートを親や家庭のせいにする考え方を変えるポイントについて解説します。
現実を受け入れる
まずは自分が置かれている状況を理解し、受け入れましょう。「自分がニートなのは親のせい」「働かずに生きていける」と現実から目を背けていると、就職に向けて動き出すのが難しくなる可能性があります。
現実と向き合うためには、自分自身の問題点をすべて書き出してみるのがおすすめです。書き出すことで、現状を客観的に把握できます。また、現実を受け入れることで、自分にとっての問題点が思い込みだと気づけることも。無意識に自分自身を過小評価し過ぎたり、物事をネガティブに捉えたりしている可能性があることも理解しておきましょう。
ポジティブな捉え方を心掛ける
自分の短所ばかりに意識が向いてしまう場合は、ポジティブな捉え方を心掛けてみましょう。短所は、自分の考え方や捉え方によって長所に言い換えることが可能です。たとえば、「資格を一つしか持っていない」といった否定的な表現を、「努力して資格を取得した」と考えれば、前向きなニュアンスに変わります。
短所は誰にでもあるもの。ネガティブな感情に押しつぶされないよう、あまり短所にとらわれ過ぎないことも大切です。
ポジティブな考え方ができるようになるコツについては、「ポジティブシンキングを身につけよう!メリットとデメリットについて解説」のコラムも読んでみてください。
成功体験を積む
日常生活での成功体験を積み重ねましょう。成功体験は些細なことでも構いません。たとえば、「早起きできた」「外に出られた」「アルバイトを始めて○ヶ月経った」など、身近なところで達成した成功体験を積み上げていくのが効果的です。
成功体験が増えていくと、徐々に自信がつくようになります。「自分には価値がない」と諦める前に、できることから始めてみましょう。「仕事で自信をつけるにはどうすればいい?効果的な方法とは」のコラムでは、自信のつけ方について詳しく解説しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。
ニート生活で親からの援助がなくなったときの選択肢
ニート状態にある場合、親をはじめとする家族が生活を援助してくれていると考えられます。しかし、親が一生援助してくれるわけではありません。ときには子どもの自立を目的に、意図的に支援をストップすることもあるでしょう。親からの援助がすべてなくなった場合、以下の選択肢が考えられます。
仕事を見つける
親からの支援がなくなると、生活していくために仕事を見つける必要があります。実家から出て一人暮らしをすると、家賃だけでなく食費や光熱費も自分で負担しなければなりません。お金を稼ぐために、仕事を探すことになると考えられます。
ニート経験がある場合、就活に不安を覚える方もいるでしょう。ニート状態から就活を成功させる方法が気になる場合は、「ニート経験を活かせる?就職を成功させるポイントとは」を参考にしてみてください。
生活保護を受ける
両親が何らかの理由で働けなくなり頼れなくなったとき、生活保護の受給を考える場合もあるでしょう。しかし、生活保護を受けるためには要件を満たす必要があります。そのため、「申請すればお金が支給される」と安易に考えるのは避けましょう。
兄弟や親戚にお世話になる
親からの支援を受けられなくなった場合、兄弟や親戚にお世話になってニートを続ける方法もあります。しかし、相手に経済面で迷惑を掛ける恐れがあるので注意が必要。実際、頼み込んでも断られる場合があるようです。
ニートから脱却するための5つの方法
ニートや引きこもりから脱却するための方法を以下でご紹介します。自分に合った方法を見つけ、現状を脱却するために動き出してみましょう。
1.一人暮らしを始める
実家暮らしをしている場合、一人暮らしを始めてみましょう。一人で生きていくには働いてお金を稼ぐことが基本です。一人暮らしで家賃や食費、光熱費などの費用が掛かると、「仕事を見つけよう」とやる気が出る可能性があります。家事も親に頼れないため、自立のきっかけになるでしょう。
2.仕事につながる資格取得を目指す
親に頼らずニートから就職を目指すなら、自分自身の適性に合った資格の取得を目指してみましょう。就職する場合、自分の強みとして資格をアピールポイントすると、採用担当者に好印象を与えられることがあります。仕事につながるような資格は何かを考えながら探してみるのがおすすめです。
勉強に苦手意識がある場合は、いきなり高難易度の資格を目指すのではなく、チャレンジしやすい資格から始めてみましょう。就職に役立つ資格については「就職に役立つ汎用性の高い資格とは?企業が求めるスキルを解説」のコラムを読んでみてください。
3.アルバイトからスタートしてみる
正社員として働く自信がない場合は、アルバイトから始めてみましょう。アルバイトは正社員に比べて働く時間や日数に融通が利く傾向にあります。無理のない範囲で働き始め、1つの仕事を継続できると仕事への抵抗感が少なくなるでしょう。
アルバイトで自信をつけたあとに正社員を目指せば、問題解決につながります。
自分が働きやすい仕事を探す
ニートから脱却するには、自分が働きやすい仕事を探すのがおすすめ。たとえば、コミュニケーションに苦手意識がある場合、在宅ワークを考えてみるのも一つの手です。Webライターやデータ入力など、自宅でできる仕事もあります。また、ニート生活で夜更かしする習慣がついている場合は、早朝の仕事も検討してみましょう。規則正しい生活につながる可能性があります。
4.相談サービスを利用する
ニートや引きこもりから脱却する方法に悩んでいる場合は、相談サービスを利用するのも一つの手。悩みを相談できたり、状況を改善するために何が必要かを一緒に考えてもらえたりします。以下では、ニートや引きこもりに悩む方が利用できる主な相談サービスをまとめました。
子ども・若者総合相談センター
子ども・若者総合相談センターは、地方自治体が設置する相談機関。ニートや引きこもりの悩みを持つ本人のほか、家族も利用できます。どのような悩みや不安にも対応しており、家庭の問題から仕事に関する悩みまで相談可能。「家から出られない」「仕事が怖い」などの悩みの解決策を一緒に考えてもらえます。
参照元
こども家庭庁
子ども・若者総合相談センター所在地一覧
ひきこもり地域支援センター
引きこもり状態の場合は、ひきこもり地域支援センターに相談してみるのがおすすめです。社会福祉士や精神保健福祉士などによるサポートを受けられます。相談に乗ってもらえるだけでなく、当事者会や行政機関、病院などを紹介してもらえるのも特徴。ハローワークやサポステとも連携しているので、引きこもり状態からニート脱却を目指すために行動したい場合は利用してみてください。
参照元
厚生労働省
ひきこもりVOICE STATION
5.就職支援サービスを利用する
ニートや引きこもりから脱却するために何をすべきか分からない場合は、就職支援サービスの利用を検討してみましょう。ここでは、ハローワークや就職・転職エージェントなど就職や転職に向けて利用できるサービスを詳しく解説します。
ハローワーク
全国に設置されているハローワークは、厚生労働省が運営している公共職業安定所です。求人紹介だけでなく、職業訓練や雇用保険の手続きなど、さまざまなサポートを受けられます。利用料は無料なので、気軽に立ち寄れるところも魅力の一つでしょう。
「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムでは、ハローワークで利用できるサービスや求職活動のやり方について解説しているので、ぜひご確認ください。
サポステ
サポステ(地域若者サポートステーション)とは、厚生労働省の委託を受けたNPO法人や民間企業が運営する就労支援機関です。働くことに悩みがある15~49歳の方を対象に、悩みの相談から職場への定着までを無料でサポートしています。
就労体験や就活セミナーに加え、コミュニケーション講座やビジネスマナー講座も実施。自分への自信のなさが原因でニートになっている場合にも、働き始めるためのサポートを受けられるでしょう。
参照元
厚生労働省
トップページ
ジョブカフェ
ジョブカフェ(若年者のためのワンストップサービスセンター)は、自分に合った仕事を見つけるためのサポートをしてくれる就職支援サービス。若者を対象に就職セミナーやカウンセリング、職場体験などを実施しています。利用料が無料なので、ニートを脱却するために気軽に活用できるでしょう。
ジョブカフェが提供しているサービスに関しては、「ジョブカフェとは?利用できるサービスやハローワークとの違いを解説」のコラムもご確認ください。
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントは、プロのキャリアアドバイザーによるマンツーマンのサポートや選考対策が魅力。優良求人もそろっており、自分に合った職場を見つけたい場合に向いています。
ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェント。専任のキャリアアドバイザーが、丁寧なヒアリングをもとにあなたに合った職場を紹介します。未経験歓迎の求人も多く、職歴なしからの利用も可能です。
応募書類の添削や面接対策も行っているので、ニートを卒業したい方はお気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。