ニートや引きこもりから脱却するには?おすすめの方法や支援機関を紹介

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この記事のまとめ

  • ニートは、15~34歳で非労働力人口のうち、家事や通学をしていない人という定義
  • 引きこもりは、交流が希薄で自宅にひきこもっている状態のこと
  • ニートや引きこもり期間が長引くほど、社会との関わりを敬遠してしまう傾向にある
  • ニートや引きこもり生活が続き、年齢が上がると就職先が見つかりにくくなる
  • ニートや引きこもりを脱却したいときは、生活の変化が少ない仕事を選ぶのがおすすめ

ニートや引きこもり生活が長引くと、社会復帰をしたくてもできないという方もいるでしょう。現状から脱却するためには、積極的に行動を起こすことが大切です。年齢を重ねるごとに就職できる可能性が減り、経済的に困窮してしまうことも考えられます。このコラムでは、ニートや引きこもり生活を続けるリスクや脱却方法を紹介します。自分の将来を考えるための参考にしてください。

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日本におけるニートや引きこもりの人口

日本のニートや引きこもりの人口は、減少傾向にあるようです。ここでは、厚生労働省のデータをもとに、「ニート人口の割合」「引きこもり人口の割合」に分けて解説していきます。

ニート人口の割合

総務省の「労働力調査 令和3年平均結果の概要(17p)」によると、ニートの人口は2021年で57万人でした。前年に比べ12万人減少していることが分かります。なお、厚生労働省「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究」によるとニートとは、「15~34歳で、非労働力人口のうち、家事も通学もしていない方」を指す言葉です。

 ニート総数15~34歳の人口に占めるニート割合
2015年56万人2.1%
2016年56万人2.2%
2017年54万人2.1%
2018年53万人2.1%
2019年56万人2.2%
2020年69万人2.8%
2021年57万人2.3%

引用:厚生労働省「労働力調査令和3年平均結果の概要(17p)

2020年にニートが増加しましたが、2021年に0.5%減少する結果となりました。2015年からの統計を見ると、平均して若年層の2.2%ほどがニートであるといえます。

参照元
厚生労働省
ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究
総務省
労働力調査(基本集計)2021年(令和3年)平均結果

引きこもり人口の割合

内閣府「令和元年版子供・若者白書(全体版)(35p,50p)」によると、2015年の満15歳から満39歳までの引きこもりの数は54.1万人。これは、調査対象年齢の総人口3,445万人の1.57%にあたる数値です。なお、厚生労働省の「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」によると、引きこもりとは「さまざまな要因の結果、社会参加(仕事や学校)を回避し、6ヶ月以上続けて自宅に引きこもっている状態にある人」と定義されています。再び社会参加することが難しく、精神保健・福祉・医療の支援対象となる状態にある方を指す言葉です。
引きこもりになった年齢は平均的に分布しています。また、引きこもりのきっかけは以下のとおりです。

ひきこもりの状態になったきっかけ 
退職17人
人間関係10人
病気10人
職場に馴染めなかった9人
学生時代の不登校4人
就職活度がうまくいかなかった3人

引用:内閣府「令和元年版 子供・若者白書(全体版)

この表から、退職や人間関係など、社会参加がきっかけで引きこもりになった人が多いといえるでしょう。

参照元
内閣府
令和元年版子供・若者白書特集2長期化するひきこもりの実態
厚生労働省
「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン」の公表について

ニートや引きこもりになる原因とは

ニートや引きこもりになる人は、コミュニケーション能力や自己肯定感が低い傾向にあるようです。社会参加には人との関わりが付きもの。「コミュニケーションが苦手」と感じる方にとっては、仕事が苦痛となる場合もあるでしょう。ニートの状態になる原因については、「ニートになる原因と心理的要因は?生活を改善して正社員就職を目指す方法」で詳しく解説しています。
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ニートや引きこもりを続けた末路は?

ニートや引きこもりを続けると社会生活に戻るのが難しくなります。その状態のままだとどのような心配があるのか、将来のために以下を確認してください。

就職のハードルが上がる

長年就業していないと、就職のハードルが上がります。下図はフリーターから正社員になれた人の割合です。

フリーター期間正社員になれた割合
1年以内68.8%
1~2年61.2%
2~3年56.6%
3~4年61.1%
4~5年37.9%
5年以上32.3%

引用:労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の分化
-「第4回若者のワークスタイル調査」から-(128p)

パートやアルバイトで働くフリーターも、期間が4年以上となると正社員になれる割合が一気に下がります。また、年齢が上がるにつれて就業が難しくなることも。この結果から、ニートや引きこもりの方は、さらに早く動きはじめる必要があるといえるでしょう。

人間関係が狭まる

引きこもりやニートの状態が続くと、日頃から顔を合わせる人が限られます。そのため、人間関係が極端に狭くなるでしょう。同居の家族や知人だけとなり、考えが狭まりがちです。広い知見を養う機会が少なくなるのでネガティブな感情が生まれやすく、人と接することに怖さを感じることもあるでしょう。その結果、社会生活に戻りにくくなる可能性があります。

経済的に困窮しやすくなる

親が生活費を出している場合、高齢になるにつれて経済的に困窮する可能性があります。親の年齢が上がり、年金生活となったとき、それまでの生活水準を維持できなくなるでしょう。生活保護を受給すれば良いという考えもありますが、「働ける状態」や「身内に助けを求められる」と判断されると、支給が認められないこともあります。もし、生活保護を受けられても最低限の金額の支給です。ニートや引きこもりの状態でいる年齢が上がるにつれて、経済的なリスクが伴うといえます。

ニートと引きこもりの違い

ニートは、15~35歳未満の職に就いていない人を指します。「就業意欲があっても家族の介護があり求職活動ができない」という場合もニートとして扱われます。一方で引きこもりは、半年以上社会参加ができない状態の人を指す言葉です。再び社会参加することが難しく、精神保健・福祉・医療の支援対象となります。このことから、ニートのなかにも引きこもり状態の人が含まれているといえます。

ニートや引きこもりからの脱却が難しい理由

ニートや引きこもりを続けるにはリスクが伴います。それでもなぜ、脱却するのが難しいのでしょうか。その原因を解説していきます。

自分に自信が持てないから

ニートや引きこもりの期間が長いと社会との接点が少なくなります。その結果、人と接することが億劫になったり恐れを感じたりするようになり、自信を持てなくなることからニートや引きこもりを続けることがあるようです。

行動を起こす気力が湧かないから

ニートや引きこもりの状態が続くと、周囲からの刺激がなくなり、身の回りのことに無関心になってしまうようです。就職活動をはじめるには、自己分析をしたり面接対策をしたりなど、行動力と気力が必要となります。しかし、行動を起こす気力が湧かないため、就職活動への一歩を踏み出すことが難しくなるようです。

ニートや引きこもりからの脱却を決意するきっかけ

ニートや引きこもりから脱却を決意する人には、環境の変化がきっかけになることが多いようです。以下で詳しくご紹介します。

経済面での不安を感じた

親が働いているうちは援助を受けられても、退職後は今までどおりにはいかない懸念があります。また、自らの収入がないことから、将来の計画を立てるのが難しく経済面に不安を抱えるようです。安定した収入を求めることが、ニートや引きこもり状態からの脱却のきっかけになるでしょう。

周囲との差を埋めたいと思った

正社員は年齢とともに年収が上がることが多く、ニートや引きこもり状態を続けていると、周囲との差を感じやすいようです。また、出世や結婚をする友人と比べて、悲観してしまう方もいるでしょう。周囲の努力や成功がニートや引きこもり状態からの脱却のきっかけになります。

親が病気になった

親が病気になり、金銭面や将来について現実的に考えるようになる方もいるようです。親が病気になると生活が不安定になるだけでなく、医療費を捻出しなければなりません。働くことを現実的に考えるきっかけになります。

結婚を決意した

結婚を決意しても、収入がなく結婚できないニートや引きこもりの方もいるでしょう。正社員になれば収入が安定するため、ニートや引きこもり状態からの脱却のきっかけになるようです。「ニートは結婚できない?男女でハードルが違う?引きこもり脱却方法も解説!」では、ニートの状態にある方が結婚を目指すための改善点を紹介しています。結婚を視野に動き出したい方はぜひ参考にしてください。 

ニートや引きこもりからの脱却を図る方法

まずは、社会に慣れることから始めると定着しやすいはずです。いきなりハードルの高いものに挑戦すると、やる気を失ってしまうことも。ニートや引きこもりから脱却したいと決意したら、挑戦できる仕事から始めてみると良いでしょう。

アルバイトから始めてみる

働く時間や日数を自分で決められるアルバイトからはじめると良いでしょう。いきなり正社員として働きだすと、ニートや引きこもり状態だった期間とのギャップを感じて辛くなってしまう可能性も。短時間の勤務なら、身体的な負担が少ないのでスタートしやすいでしょう。商品陳列やレジ打ちなど、未経験からはじめられる仕事もあります。また、人と関わるのが苦手な方は、工場や清掃業などがおすすめです。「バイト経験なしは就活で不利?ニートからの就職成功のコツもご紹介」では、ニートにおすすめのアルバイトについて触れています。アルバイト選びの参考にしてください。アルバイトは正社員より退職しやすいため、自分に合わない仕事であれば辞められる点もメリットといえます。

在宅でできる仕事に挑戦してみる

人と関わるのに不安がある方は、在宅でできる仕事を選択すると良いでしょう。文字起こしやライティングなど、未経験からはじめられる仕事があります。仕事量を自分で決められるので、ニートや引きこもり状態から、少しずつ仕事のある生活に慣れていけるでしょう。クラウドソーシングで仕事を受注する場合、ほとんど人と関わることがありません。外出することもなく、生活の変化が少ないので安心してはじめられます。しかし、人間関係を広げられないというデメリットも。在宅ワークについてメリットやデメリットを、「在宅ワークでニート卒業を目指す!おすすめの仕事や失敗しないコツを解説」で解説しています。在宅ワークを始めるときの参考にしてください。また、ビジネスマナーや多様な知見を得るためには、在宅ワークよりも社会に出て働くほうが良いでしょう。

ニートや引きこもりから挑戦しやすい仕事は?

ニートや引きこもり状態から仕事をはじめる際は、「未経験歓迎」や「専門的な技術が必要でない仕事」などがおすすめです。具体的には、介護職や工場、営業職などが挙げられます。比較的求人数が多いものを選ぶと採用される確率が上がり、前向きに仕事をはじめられるでしょう。おすすめの職業については、「ニートにおすすめの職業11選!就職するための方法も紹介」で詳しく紹介しています。

就職支援サービスを利用する

どのように動きだせば良いのか分からない人は、就職を支援してくれるサービスを利用することがおすすめです。ハローワークや就職エージェントなどは無料で利用できるので、相談してみると一歩踏み出すきっかけになるでしょう。

ハローワーク

ハローワークでは、求人紹介や職業相談に対応しています。求人は地元の中小木企業が多く、地元で働きたい方におすすめ。仕事選びや履歴書・面接対策なども行っているので、不安があればアドバイスを受けることが可能です。また、職業訓練も行っています。幅広いコースがあり、興味のある職種について学べる制度です。就職するまでにスキルを身につけたい方は、職業訓練を受けてみると良いでしょう。ハローワークの利用方法については、「ハローワークはニートも利用できる?就職先を見つける6つの方法」のコラムでも解説しています。

就職エージェント

転職エージェントは、求人紹介やアドバイスを行ってくれる民間のサービスです。地元以外でも幅広く探したい方、専属エージェントのアドバイスを受けたい方などにおすすめ。就職が成功するまでサポートしてもらえるので、動き出しに不安のある方は利用してみると良いでしょう。

就職エージェントのハタラクティブでは、若年層に向けたサービスを展開しています。ニートや引きこもりの状態から就職したい方は、ぜひ一度ご相談ください。専属のアドバイザーが適性に合った求人をご紹介します。未経験歓迎や研修が充実している企業の求人も多く取り扱っているので、はじめて就職活動をする方や、久しぶりに就業する方も安心です。求人紹介のほかに、履歴書や面接対策なども行っており、何からはじめれば良いか分からない人も就職活動へ動きだせるはずです。

ニートや引きこもりに関するQ&A

ニートや引きこもりについて想定される疑問にお答えします。

日本のニートや引きこもりの人数は?

2021年の調査結果によると、ニート総数は57万人。引きこもりは、2015年の満15歳から満39歳までが対象の調査結果から54.1万人にのぼります。詳しくはこのコラム「日本におけるニートや引きこもりの人口」をご覧ください。

引きこもりの人口は男性と女性で違う?

引きこもりの人口は男女で差があります。内閣府の「令和元年版子供・若者白書(全体版)」によると引きこもり人口は、男性が76.6%女性23.4%。男性の方が多い結果となっています。

参照元
内閣府
令和元年版子供・若者白書(全体版)特集2長期化するひきこもりの実態

大卒ニートからの就職は可能?

大卒ニートからの就職は可能です。しかし、フリーターやニートの期間が長引くと就職率が下がってしまうことも。自由に使える時間を利用し、インターンシップやスキル習得を目指すと良いでしょう。大卒ニートが就職するコツを「大卒でニートになる割合や原因は?なりやすい人の特徴と就職のコツを解説!」で紹介しています。

ニートや引きこもりから脱却する方法は?

規則正しい生活を心掛け、挑戦しやすい仕事からはじめると良いでしょう。身体的な負担が少ない仕事は、社会復帰へのきっかけとしてスタートしやすいといえます。詳しくはこのコラムの「ニートや引きこもりからの脱却を図る方法」をご覧ください。ニートや引きこもりの状態から脱却したいと思ったら、ぜひハタラクティブへご相談ください。専任のアドバイザーが一人ひとりに寄り添ってサポートします。すべてのサービスが無料なので、お気軽にお問い合わせいただけます。

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