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既卒から大手企業に就職するのは無理?内定を得る5つのコツを紹介
更新日
この記事のまとめ
- 大手企業は採用人数が多い傾向にあるため、既卒者も努力次第で入社できる
- 卒業から3年以内の既卒者を、新卒として採用する大手企業もある
- 既卒から大手企業に内定を得やすいのは、卒業してから日が浅い人
- 既卒から大手企業に就職するメリットは、雇用安定や教育体制が整っていること
- 既卒が大手企業に内定をもらうには、自己分析で適性と適職を知ることが大切
「既卒も大手企業に入れる?」と気になっている方もいるでしょう。既卒も自己分析や選考対策をしっかり行えば、大手企業に就職することは可能です。このコラムでは、既卒が大手企業に入るための就活のコツを紹介。また、大手企業に採用されやすい人の特徴や既卒の転職におすすめな転職エージェントについても解説しています。就活のコツを学び、既卒から大手企業へ就職を目指しましょう。
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既卒は人生終了ではない!大手企業に入れる可能性はある?
既卒から大手企業の選考を受けて入社することは可能です。
大手企業は採用する人数が多いため、そのぶん既卒者にも入社するチャンスがあります。
昨今では、厚生労働省が2007年に示した「青少年の雇用機会の確保等に関して事業主が適切に対処するための指針(抜粋)」
に準じて既卒者を新卒枠で採用する企業も増えているようです。労働人口の減少や新卒一括採用の改善を目的に、政府は企業に向けて「教育機関を卒業後少なくとも3年間は、新規卒業予定者と同じ求人に応募できるようにすべきものとすること」との指針を示しました。
実際に少子化の影響により、新卒採用で十分な人材を確保できないこと、従業員の高齢化も相まって、新卒・既卒を問わず若年層の確保に積極的な企業は増えているといえるでしょう。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「調査シリーズNo.179 企業の多様な採用に関する調査(12p)」によると、新卒採用を行っている企業のうち、既卒者を対象としていない企業は27.9%、「3年程度前卒まで」と回答した企業の割合は約25.4%でした。「前年〜5年程度前卒まで」で考えると約56.4%と半数以上の企業が既卒者採用をしています。
従業員/対象となる既卒者 | 前年度卒のみ | ~2年程度 | ~3年程度 | ~5年程度 | 既卒者を対象としない |
---|---|---|---|---|---|
100人未満 | 17.4% | 11.2% | 21.8% | 3.1% | 25.3% |
~299人 | 20.5% | 13.1% | 21.2% | 0.8% | 28.6% |
~999 | 19.7% | 10.9% | 25.3% | 2.7% | 30.8% |
1000人以上 | 12.9% | 9.6% | 34.6% | 1.6% | 30.5% |
無回答 | 16.6% | 10.4% | 27.0% | 3.7% | 25.4% |
合計 | 17.5% | 11.1% | 25.4% | 2.4% | 27.9% |
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「調査シリーズNo.179 企業の多様な採用に関する調査(12p)」
また、大手企業は事業規模や従業員数が多く、毎年多くの採用を行う傾向があります。以上のことから、既卒者が内定を得られる可能性もそのぶん上がると考えられるでしょう。
既卒とは?
既卒とは一般的に教育機関を卒業して1〜3年以内の、職歴がない人を指す言葉です。卒業後も就活をしている人や、フリーターをしている人も既卒に該当します。既卒者の就職については「既卒とは?いつまでを指す?就活のやり方や成功のコツを解説します」のコラムも参考にしてください。
既卒と間違えやすい第二新卒とは?
既卒と間違えやすい「第二新卒」という言葉があります。第二新卒は、新卒として入った会社を3年程度で退職し、その後転職活動を行っている人のことです。既卒と第二新卒の大きな違いは、大学卒業後に就職したか、していないかでしょう。
第二新卒について詳しく知りたい方は「第二新卒とは?いつまでが該当する?定義や求職活動を成功させるコツを解説!」
卒業から3年以内であれば新卒で応募できる場合もある
厚生労働省が平成22年11月に発表した「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」によると、「青少年雇用機会確保指針」の改定が行われた際に、卒業後3年以内の既卒者を新卒として採用する指針が設けられました。
卒業後3年以内の方は、企業によって新卒に該当する場合があるので、就職活動の際に確認しておくと良いでしょう。
参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~
大手企業とは?
大手企業に明確な定義はなく、一般的には知名度が高かったり、業界での売上シェア率が高かったりする企業を指す場合が多いです。大手企業の概念や定義については、「大手企業とは?基準や定義はある?大企業や中小企業との違いも解説」のコラムでご確認いただけます。
大手企業は既卒の採用率が高い
「既卒から大手企業に就職はできるの?」と不安に思っている方もいるでしょう。しかし、大手企業は中小企業に比べ、会社も大きく採用する人数も多いため、既卒が採用される可能性もあるといえます。実際に大手企業が既卒を採用しているのか、労働政策研究・研修機構の調査結果を参考に見てみましょう。
(企業規模別、単位%)
前年度卒(新卒)のみ | 2年程度 | 3年程度 | 5年程度 | 5年程度超前卒まで | 既卒者は対象としていない | |
---|---|---|---|---|---|---|
30人未満 | 10.5 | 1.8 | 5.3 | 1.8 | 0 | 3.5 |
30~99人 | 9.0 | 6.0 | 11.6 | 1.6 | 1.9 | 13.5 |
100~299人 | 14.4 | 9.2 | 14.9 | 0.6 | 1.7 | 20.1 |
300~499人 | 17.7 | 9.4 | 17.3 | 2.2 | 3.6 | 27.1 |
500~999人 | 16.8 | 9.7 | 26.2 | 2.5 | 5 | 26.8 |
1000人以上 | 12.3 | 9.1 | 32.9 | 1.5 | 7.2 | 29 |
引用:調査シリーズNo.179「企業の多様な採用に関する調査」図表2‐42 新規大卒採用において何年前までの既卒者を対象とするか
上記データから分かるように、500〜999人・1000人以上の比較的大規模な企業も卒業後数年経ってる既卒者を採用対象にしているのが分かります。
参照元
労働政策研究・研修機構
調査シリーズNo.179 平成30年「企業の多様な採用に関する調査」
既卒から大手企業への就職はハードルが高いのも事実
既卒者を新卒枠で採用する企業が増えている一方で、既卒から大手企業への就職はハードルが高いのも事実です。冒頭でも説明しているように、既卒だからといって大手企業への就職ができないわけではありません。しかし、既卒者は新卒者のように周囲の人と同じタイミングでの就職活動ができないため、情報不足から不利な立場になりがちです。
また、次項で解説するとおり、日本では「新卒一括採用」がまだまだスタンダード。新卒で就職していない既卒に対してネガティブな印象を持つ企業も少なくないといえるでしょう。
既卒より新卒採用を重視する企業はまだ多い傾向にある
独立行政法人 労働政策研究・研修機構が実施した「調査シリーズNo.179 企業の多様な採用に関する調査」によると、「新規学卒採用に重点を置いている」割合は約33.2%、「中途採用に重点を置いている」割合は約27.4%、両者に「ほぼ同じ程度に重点を置いている」割合は約32.0%との調査結果があります。
新規学卒採用に重点を置いている | 中途採用に重点を置いている | ほぼ同時に重点を置いている | なんともいえない | |
---|---|---|---|---|
100人未満 | 22.0% | 38.4% | 29.8% | 6.1% |
~299人 | 32.6% | 27.1% | 34.4% | 3.0% |
~999人 | 43.0% | 16.4% | 35.5% | 2.5% |
1000人以上 | 58.0% | 7.4% | 31.0% | 2.4% |
無回答 | 31.9% | 28.1% | 31.8% | 5.1% |
合計 | 33.2% | 27.4% | 32.0% | 4.4% |
引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「調査シリーズNo.179 企業の多様な採用に関する調査(6p)」
規模の大きな企業ほど新規学卒採用に重点を置く傾向があり、従業員数が1000人以上の「新規学卒採用に重点を置いている」割合は約58.0%、「中途採用に重点を置いている」割合は約7.4%でした。以上のことから分かるように、新卒者を優先的に採用する考えを持っている企業も多いのが実情です。
既卒者が大手企業の内定を得るには、新卒者以上に就職活動に真摯に取り組み、企業へ積極的に自分をアピールする必要があります。「既卒だから大手企業は無理」とマイナス思考になるのではなく、「企業に自分の良さを知ってもらおう」と前向きにチャレンジする姿勢が重要だといえるでしょう。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
調査シリーズNo.179 企業の多様な採用に関する調査
既卒が大手企業に就職するメリットは?
既卒者が大手企業に就職するメリットは「雇用が安定していること」「教育体制が整っている」などが挙げられます。
メリットの内容について下記で詳しく紹介していくので、見ていきましょう。
雇用が安定している
既卒者が大手企業に入社する主なメリットは、雇用が安定していることでしょう。大手企業は事業規模も大きく、業界内でのシェア率も高いため経営が比較的安定しています。そのため、安心して働けるでしょう。
経営や売上が安定しているため給与や福利厚生が充実していることも多く、仕事をするうえで一般的に良いといわれる条件が揃っているといえます。
教育体制が整っている
大手企業は従業員数が多く、企業理念や方針を浸透させるために教育体制が整っている傾向にあります。社員教育に重点を置いていることも多く、充実した教育体制のもとでスキルを身につけられるのは大きなメリットでしょう。
なお、既卒者と新卒者を同じ条件で採用する場合は、経歴を問わず研修や教育も同じ内容を実施する企業もあるようです。「既卒だから基礎教育を受けられない」など、経歴によって差が出ることは少ないといえます。
大手企業はメリットだけではない
前述で大手企業のメリットを紹介しましたが、大手企業にもデメリットはあります。大手企業は従業員数や実施業務が多いため、そのぶんライバルや業務の量も多いといえるでしょう。役職や管理職も多いため、中小企業に比べると承認に手間がかかるなど業務スピードに差が出ることも。
また、大手企業は社員数が多いため、意見がなかなか通りにくいなどのデメリットもあり、業務改善や企業の方針を変えたくてもなかなか変えられないという場合もあるでしょう。
大手企業のメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、「大企業と中小企業の違いは?両社に就職するメリットもご紹介」も合わせてご覧ください。
大手企業の内定を得やすい既卒者の4つの特徴
大手企業の内定を得やすい人には、特別なスキルがあったり、企業にアピールできる強みがあったりという特徴があります。また、教育機関を卒業してから日数が経っていない人も、内定を得やすいといえるでしょう。以下で詳しく説明します。
1.業務に活かせるスキルや経験を持っている
業務に活かせるスキルや経験を持っている人は、内定を得られる可能性が高いようです。たとえば、英語力やプログラミングのスキルは、就職活動において大きなアピールポイントになります。また、直接業務に活かせる内容でなくても「海外でボランティア活動に参加」「夏休みに日本一周をした」など、珍しい経験があると採用担当者の興味を引くでしょう。
ただし、単に経験があるだけではアピールになりません。どうやって業務に活かすのか、なぜ活かせるのかを根拠とともに伝えられると良いでしょう。
2.既卒になってから日が浅い
教育機関を卒業してから日が浅い既卒者は、卒業してから日数が経っている人より大手企業の内定を得やすいでしょう。企業は教育やポテンシャルの観点から若い人材を進んで採用する傾向にあるため、教育機関を卒業してから日が浅ければそのぶん有利になるでしょう。
また、卒業してから数年経っていると、採用担当者から「この間何をしていたんだろう?」と疑問を持たれる可能性も。その点、教育機関を卒業して数カ月〜1年以内であれば「就活を続けていた」「△△の仕事に就きたく、そのための勉強をしていた」などの理由を説明しやすくなります。
3.学歴やその他のことで成果を出している
勉学や運動またはその他のことで、大きく成果を出している既卒者は大手企業の内定を得やすいといえます。たとえば、スポーツで全国クラスの活躍をしていたり、学業の評価が高かったりする人は「目標を立てて達成できる力がある」「チーム内で力を発揮できる」など、企業の評価は高くなるでしょう。
また、学歴や運動以外にも新卒にはないスキルや資格を持っていると、選考の際に有利になることも。採用面接では、自分の残した成果や持っているスキルを積極的にアピールすると良いでしょう。
4.やむを得ない理由で既卒になった
既卒になった理由が自分ではどうしようもなかったり、前向きな理由だったりする場合は、就職活動への影響は少ない傾向にあります。たとえば、体調不良や卒業後の海外への語学留学が該当するでしょう。既卒になったことに明確な理由があると、ただ就職活動をしなかったわけではないことが伝わり、内定をもらえる可能性も高まります。
既卒になった理由を偽って伝えるのはNG
ネガティブな理由で既卒になった人のなかには、「正直に伝えたら不採用になるのでは?」と不安になり、本当のことを伝えにくいと感じる人もいるでしょう。しかし、採用面接時の嘘が後になって発覚すれば、内定取り消しになる恐れもあります。面接では、言いにくい内容でも嘘を付かず、言い換えで良い印象を与える工夫をしましょう。
大手のなかでも既卒が入りやすい業界や職種
大手のなかでも既卒が採用されやすい仕事として挙げられるのは「小売」「運輸」「営業」などです。いずれも経歴や経験ではなく、人柄や仕事への熱意を評価される傾向にあるといえるでしょう。
小売
全国展開が主な小売業界は大手企業も多くチャレンジしやすい職種の一つです。一口に小売業界と言ってもコンビニエンスストアやスーパー、大手百貨店などがあり、毎日の暮らしに慣れ親しんだ業種でもあります。
アルバイト経験があれば仕事内容や業界についての知識もあるため、自分に向いているか判断しやすいでしょう。また、実務経験があることで即戦力になると評価される可能性もあります。
運輸
ネットショッピングの台頭などから需要が高まっている運輸業ですが、人手不足に悩む業界のひとつといわれています。空運や海運などもありますが、既卒が採用されやすいのは陸運、なかでも自動車輸送といえるでしょう。
運転免許があれば特別な資格は不要な場合が多く、なかには働きながら大型運転免許や危険物取扱者など業務に必要な資格取得を支援してくれる企業も。「正社員ドライバーになるには?転職成功のポイントや求人の探し方を解説!」を参考に、理解を深めてみましょう。
営業
営業職はどの企業にも存在する仕事といわれているため、求人が多くあるといえます。さらに、営業職は特別なスキルや経歴よりも人柄や熱意を評価されやすいため、既卒から就職しやすい仕事といえるでしょう。
営業職は「ノルマがありそう」「大変そう」などとネガティブな印象を抱く人も多いのが実情ですが、営業職は「相手の希望をヒアリングする力」「課題を発見して解決する力」「意思疎通を図るコミュニケーション能力」「スケジュール管理能力」「数字を読んで追う力」などが身につきます。いずれも、社会人として身につけておくべき基本スキルであり、営業経験があれば多職種への挑戦も可能になるでしょう。
「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムでは、営業職の具体的な仕事内容や年収について解説しています。
既卒者が大手企業の内定を得る5つのコツ
既卒者が大手企業の内定を得るには、面接対策を入念に行ったり、強みになる資格を取得したりなどの方法があります。また、誰もが知るような有名企業以外にも大手といわれる企業はあるため、視野を広げるのも内定を得るコツです。
1.自己分析で自分の適性や適職を知る
既卒が大手企業へ就職するためには、まず自己分析をしっかり行い自分の適性や適職を知ることから始めましょう。自己分析では、まず自分の性格や価値観などを知り、それに合った仕事を探すことをおすすめします。自分の能力が活かせる仕事や自分の性格に合った仕事を探すと、就職してからも働きやすかったり、やりがいを感じられたりするでしょう。
また、自己分析で自分の強みを知ることで、面接時にアピールできるポイントになります。採用担当者に良い印象を与えられるよう、自分とマッチした仕事や企業を見つけ、自分の魅力を最大限にアピールできる工夫が必要です。
自己分析のやり方は、紙に自分の特徴を書き出したり、Web上の自己分析ツールを使用したりといった方法があります。「自己分析のやり方を知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」も参考にしてみましょう。
2.面接対策を入念に行う
面接対策を入念に行うと、内定を得られる可能性が高まります。既卒者は、新卒者と面接で聞かれる質問が異なる場合も。たとえば「既卒になった理由」や「卒業から今まで何をして過ごしていたか」はよく聞かれる質問です。あらかじめ、聞かれるであろう質問を想定して上手く返答する練習をしておきましょう。
面接ではポジティブな表現にするのが大切
マイナスな内容をそのまま伝えても、採用担当者から良い評価は得られる可能性は低いでしょう。たとえば、既卒になった理由が資格試験が不合格で、目標としていた職業に就くのが難しかった場合。ストレートに伝えると、「仕方なく就職に切り替えた」との印象を持たれる可能性があるでしょう。そのため、「資格試験に落ちたことでほかの職種への興味が沸いた」「資格試験には落ちたが気持ちを切り替えて就職活動に臨んでいる」など、ポジティブな表現を意識することをおすすめします。
3.仕事に役立つ資格を取得する
仕事に役立つ資格を取得すると、大手企業の内定を得られる可能性が高まります。どのような仕事でも活かせる資格で代表的なものは、英語力を測る「TOEIC」や、Microsoftofficeのスキルを示す「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」です。また、IT業界への就職を目指すのであれば「ITパスポート」、不動産業界なら「宅地建物取引士」と、専門的な資格を取得すると就活の際に活かせるでしょう。
資格取得には期間を決めて取り組もう
既卒者が就職のための資格を取る際の注意点は「時間をかけ過ぎないこと」です。このコラムの「大手企業の内定を得やすい既卒者の4つの特徴」の項目でも説明しているとおり、既卒者は教育機関を卒業してから日が浅い方が、大手内定を得られる可能性が高まります。そのため、資格の取得に時間がかかって就職活動の開始が遅れると、内定が出にくくなる場合もあるでしょう。
いくら就職に有利になるとはいえ、なかなか合格できず就職活動に影響が出ては元も子もありません。就職活動のために資格取得を目指す際は、自分の能力や試験勉強にかけられる日数についてよく考えて資格を選ぶのが大切です。
4.採用選考を受ける企業の数を増やす
採用を受ける企業を絞り過ぎないのも、既卒者が内定を得るコツです。大手企業は採用者数が多いとはいえ、給料や福利厚生が充実しているため、応募者も多い傾向にあります。そのため、採用選考を受ける企業を絞り過ぎると、内定が一つも得られなくなる恐れも。採用選考の競争率が高いことを考慮し、多くの企業の選考を受けると、そのぶん内定を得られる可能性は上がります。
企業に求める条件を減らし、選考を受ける企業の範囲を広げてみましょう。「大手企業」が譲れないのであれば、そのほかの勤務地や職種、業界などの選択肢を広げてみることをおすすめします。
5.有名企業以外にも視野を広げる
既卒者が大手企業の就職を目指すのであれば、有名な企業以外にも視野を広げてみましょう。大手企業は、誰もが知るような有名企業だけではありません。一般的には知名度がなくても、特定の業界では高いシェアを占め、経営状態が安定している会社は多数あります。なかでも、BtoB(Business to Business)といわれる企業間でのやり取りを専門で行う企業は、一般的には知名度がなくても業界内では大手企業として知られている場合が多いようです。
既卒で大手の就職が難しいと感じたら
既卒として就活を進めるなかで、大手への就職が難しいと感じたら、一旦立ち止まって就職について改めて考えてみましょう。中小企業でスキルや経験を身につけてから大手に転職したり、アルバイトなど採用されやすい雇用形態から始めたりする方法もあります。
中小企業に就職してスキルを身につける
始めから大手企業を目指すのでなく、中小企業に就職してスキルを身につけてから大手企業へ転職するのも一つの方法です。始めから大手企業のみに絞っての就職活動は、難易度が高くなりがち。そのため、同じ業界の中小企業でスキルや経験を積み、成果を出したうえで即戦力として大手企業への転職を目指す方法もあります。
また、実際に中小企業で働いてみると、良さややりがいが分かり、大手企業へのこだわりが消えていく人もいるでしょう。
就職がいつまでも決まらず年齢を重ねると、さらに大手企業への就職は難しくなる傾向にあります。大手企業を目指した就職活動に苦戦している既卒者は、一旦中小企業で働くのも視野に入れてみましょう。中小企業からの転職に関しては、「大手企業への転職は可能なの?中小にはないメリットなども詳しく紹介!」のコラムでも詳しく触れています。
アルバイトから正社員登用を目指す
企業によってはアルバイトで結果を出した人材を正社員として採用することもあるため、既卒から大手企業の正社員選考を受けるよりもスムーズに就職できる可能性もあります。
アルバイト中に企業の雰囲気や社会人としてのビジネスマナーも学べるでしょう。いきなり大手に就職するのは難しい、と感じている方は、ぜひアルバイトから正社員への道を検討してみてください。
正社員登用制度に注意
アルバイトから正社員に雇用される制度として「正社員登用制度」を設ける企業もあります。しかし、制度はあっても実用されていなかったり、制度を利用するにあたって一定期間以上の勤務や上司からの推薦など条件を設けていたりすることも。正社員登用制度を検討している場合は、「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムを参考に事前に調べておくと安心でしょう。
転職エージェントを活用する
既卒から大手企業へ就職するためには、転職エージェントを利用するのも有効的な手段です。転職エージェントでは希望に合った求人の提案だけでなく、応募書類の添削や面接対策などにより求職者を全面的にバックアップしています。エージェントには非公開求人なども多いため、利用するメリットは大きいでしょう。
「既卒向けの就職支援エージェントとは?就活を成功させるサービスをご紹介!」のコラムもご覧ください。
既卒に転職エージェントをおすすめする3つの理由
新卒に比べると就職が難しい既卒ですが、就職活動をスムーズに進めたいなら、転職エージェントの利用を検討しましょう。転職エージェントを利用することで就活ノウハウが分かったり、効率的な就活が実現しやすくなったります。
1.大手に就職するノウハウを身につけられる
転職エージェントを利用することで、大手就職に役立つノウハウを身につけられるでしょう。多くのエージェントでは就活に向けた基礎研修や講座、セミナーなどを実施しています。
「そもそも就活のやり方や注意点が分からない」「新卒と同じ就活方法で良いのか知りたい」といった人におすすめ。さらに、エージェントによっては特定の企業に対して有効な対策や面接のコツを把握しており、ノウハウを教えてもらいながら効率良く進められるでしょう。
2.自分に適した求人を効率的に見つけられる
転職エージェントの利用によって、自分に適した求人を効率良く見つけられるでしょう。転職エージェントを利用すると、専任アドバイザーが利用者の経験や適性をもとにマッチする求人を紹介してくれます。第三者が客観的に合う企業を探してくれるので、自分では選ばない業界や企業に出会えることも。新たな発見もあり、視野や可能性が広がるでしょう。
3.短期間で就職が叶いやすい
転職エージェントを利用すると、短期間で就職できる可能性が高まるでしょう。基本的に、エージェントに登録すると専任担当者が希望に合う企業を紹介してくれたり、企業と面接日程を調整してくれたりします。既卒の場合はエージェント側も早く行動することが大切だと理解しているため、自分で就活を行うよりも早い段階で内定を得られるでしょう。
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既卒で大手企業への就職を目指す人のお悩みQ&A
ここでは、大手企業への就職を目指す既卒者が抱える悩みを、Q&A形式で解決します。
既卒者も大手企業へ就職できますか?
既卒者が大手企業の内定を得るのは、努力次第ですが可能といえるでしょう。
大手企業は事業規模が大きいため、採用する人数も多い傾向にあります。また、既卒者を新卒者と同条件で採用する企業も増えており、選考対策をしっかり行うことで大手企業の内定を得られる可能性があるでしょう。詳しくは「既卒・職歴なしで大手企業に就職できる?内定を得るコツと方法」のコラムを参考にしてください。
既卒者が大手企業に就職するメリットは?
既卒者が大手企業に就職するメリットは、雇用が安定しているため安心して働けることでしょう。
また、福利厚生も充実しているため、働きやすいのもメリットといえます。大手企業は教育体制が整備されているため、しっかりとした指導を受けられるのも利点です。「大企業と中小企業の違いは?両者に就職するメリット・デメリットもご紹介」では、大手企業で働くメリットについて触れています。
既卒者は大手企業の面接で何を聞かれる?
既卒者は面接時に「既卒になった理由」や「卒業から今まで何をしていたか」といった質問をされることが多い傾向にあります。質問に答える際は嘘を付かず、正直に答えましょう。
なお、ストレートに伝えると印象が悪くなりそうな場合は、表現方法を工夫し、前向きな表現で言い換えることをおすすめします。詳しくは「既卒の面接でよく聞かれる質問は何?成功させるポイントもご紹介します」の記事を参考にしてください。
既卒も大手企業のインターンに参加できますか?
既卒者も企業によっては、インターンに参加可能です。大手企業のなかには既卒者向けのインターンを開催しているところもあるようです。「フリーターがインターンに参加するのはあり?参加のメリットとデメリット」では、フリーターや既卒者向けのインターン参加についてまとめています。
既卒者が大手企業の内定を得るコツは?
既卒者が大手企業の内定を得るには、自分自身をよく知るために自己分析をしたり、強みになる資格を取ったりするのが効果的です。また、面接の練習を入念にし、採用担当者に良い印象を与える工夫も欠かせません。ハタラクティブでは既卒者のサポートを積極的に行っていますので、就職活動が不安な方はぜひご相談ください。
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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