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「介護職を辞めたい」と思う理由とは?対処法や転職の見極めポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- 介護の仕事を辞めたい理由には「人間関係の問題」「体力や精神的なつらさ」などがある
- 介護の仕事を辞めたい場合、仕事のやりがいや転職で解決できるのかを見直してみる
- 現職に就いて間もないときや介護の資格を取得していない場合は、安易な退職は避ける
- 職場の状況が改善されない場合や、心身に不調をきたしている場合は転職を検討する
- 介護職を辞めたい場合、20代であれば未経験の職種に挑戦する選択肢もある
「介護の仕事を辞めたい…」「退職しても良い?」と悩んでいる方もいるでしょう。仕事の経験やスキルが少ない場合は現職を続けるのも手ですが、状況が改善されない場合は転職も検討するのがおすすめです。このコラムでは、介護の仕事を辞めたい理由や退職すべきかを見極める方法を紹介します。また、辞めたいと思ったときすぐに取り組めることや、未経験の業種・職種に挑戦する際のポイントもまとめたので、ぜひご覧ください。
介護の仕事を辞めたいと思うときの9つの理由
高齢化社会のなかで需要が高まる介護業界。しかし、介護職員として働いている方のなかには、人間関係の問題や体力・精神的なつらさがあるなど、さまざまな理由から辞めたいと考える方もいるでしょう。
ここでは、介護の仕事を辞めたいと思うときの主な理由をご紹介します。自分の状況や心境に当てはまるものがあるか、以下で確認してみてください。
1.人間関係に問題がある
人間関係に問題がありストレスを感じていることが、介護の仕事を辞めたい理由の一つとして挙げられます。介護の仕事はチームで取り組むことが多いため、人間関係の良し悪しは業務での連携やモチベーションに直結しやすいでしょう。そのため、価値観や意見が合わない人がいたり、チーム内での対立が起こったりすると強いストレスになりやすいといえます。
また、人手不足で現場をマネジメントできる人材がいなかったり、一人ひとりの業務量が多くなり忙しさから雰囲気が悪くなったりすることで、人間関係に疲れてしまうこともあるでしょう。
2.体力的なつらさを感じる
介護の仕事を辞めたい理由として、業務に体力的なつらさを感じている場合もあります。介護の仕事では入浴や着替えなど、利用者の身体を支えることが多いため、肉体的な負担がかかる場面も少なくありません。そのため、慢性的な腰痛や首の痛みなどを抱えることもあり、体力的な限界を感じて「仕事を辞めたい」と考える場合があるようです。
3.精神的なストレスがある
介護の仕事を辞めたいと思う理由には、精神的なストレスもあります。施設の利用者にはさまざまな症状や価値観をもつ人がいるため、なかには無茶な要求をしてきたり、理不尽な罵声を浴びせたりするなどの場合もあるようです。そうした状況に対応し続けるうちに精神的に疲弊してしまい、「もう仕事を続けられない」「辞めたい」と思うこともあるでしょう。
仕事での精神的なストレスが限界を迎えそうなときは、「もう限界…仕事のストレスで疲れたときの原因と対処法」のコラムの対処法も確認してみてください。
4.給料や待遇に不満がある
今の給料や待遇への不満から、仕事を辞めるかどうか悩んでいる場合もあります。
厚生労働省の「介護人材の処遇改善等(介護人材の確保と介護現場の生産性の向上)(p.13)」によると、介護職員のボーナスを含めた平均給料は29.3万円であることから、平均年収は約352万円(29.3万円×12ヶ月)です。
これは、国税庁の「令和4年分_民間給与実態統計調査」による平均給料の458万円と比較すると、やや低い収入金額といえるでしょう。
介護の仕事は重労働が多いものの、給与や待遇に反映されていない場合もあり、業務内容とのバランスの悪さに不満を感じて退職を考え始める人もいるようです。介護職の処遇に関しては国も改善の取り組みを行っているようですが、未だに十分とはいえないのが現状といえるでしょう。
参照元
厚生労働省
第223回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)資料
国税庁
令和4年分 民間給与実態統計調査
5.労働環境が悪い
労働環境が悪いことも、介護の仕事を辞めたいと思う理由の一つです。介護業界は慢性的に人手不足の状況であるため、時期や施設の状況によっては希望どおりの休みが取れなかったり、休日出勤をお願いされたりすることも。また、一人ひとりの業務量が増加したり、休憩時間にも電話や緊急呼び出しへの対応したりといった状況があると、業務の多忙さや労働時間の長さが負担となり「辞めたい」と思うことがあるようです。
6.結婚や出産などでライフスタイルが変化した
結婚や出産などをきっかけに働き方を見直し、退職を検討する場合もあります。特に、介護施設に勤務する場合、24時間体制で利用者をサポートするため夜間勤務もあるのが特徴です。また、先述したように介護職は忙しく、家庭と両立するのが難しい場合もあります。そのため、結婚や妊娠、出産などを機に、家族との時間を確保するために退職を考える人もいるでしょう。
7.施設や事業所の方針と合わない
介護の仕事を辞めたい理由には、施設や事業所の方針と自分の価値観が合わないことも挙げられます。施設によっては、運営側から現場の状況が見えていない場合があり、運営側の方針と現場の状況との間に乖離が生まれることも。「利用者に寄り添ったサポートをしたい」と考えていても、経営上の都合を優先されたり、現場の声や改善のための提案を聞き入れてもらえなかったりすると、「ここではやっていけない」と思う場合があります。
8.介護の仕事に向いていないと感じる
「そもそも介護の仕事に向いていないのでは」と感じて、仕事を辞めたいと考える場合もあるようです。介護職は利用者から感謝されてやりがいがある反面、大変な業務も多いため悩むこともあるでしょう。たとえば、利用者の身体を支えることや、汚物処理などの業務に体力的・精神的な負担を感じて「自分は介護士に向いていない」と思う場合もあります。また、就職して間もないころや仕事でつらいことがあった際に、仕事に向いていないように感じて「もう辞めたい」という気持ちになることもあるでしょう。
自分に向いている仕事が分からないと悩んでいる方は、「『自分に向いてる仕事が分からない…』適職の見つけ方や診断方法をご紹介!」のコラムで紹介している方法も参考にしてみてください。
9.管理者としての責任や対応に悩んでいる
管理者としての責任や対応に悩んでいることも、仕事を辞めたいと考える原因です。一般的に、入社から3〜5年目の介護士になると、チームリーダーや介護主任などの管理職に昇格する機会があり、同時にマネジメントも任される可能性があります。管理職になる場合には研修があるものの、マネジメント側に立つことで、現場への指導やスタッフの管理などがうまくいかずに悩むこともあるようです。
また、管理職の介護士は施設の業績や運営に関わることもあるなど、重大な責任を担う立場にもかかわらず、給与や待遇面に期待できないと感じて「辞めたい」と思ってしまう場合もあるといえます。
介護職をすぐ辞める人の特徴はある?
体力がなかったり、コミュニケーションに苦手意識があったりすると、介護の仕事を負担に感じて短期間で退職してしまう可能性があるでしょう。先述したように、介護士は日常的に利用者の身体を支える重労働のため、体力がない人にとってはつらさを感じやすく、すぐに辞めたくなってしまう可能性もあります。また、さまざまな利用者やスタッフと積極的にコミュニケーションをとる必要もあるため、人と話したり一緒に過ごしたりするのが苦手な場合、ストレスを感じて短期間で離職してしまうこともあるでしょう。
介護の仕事を辞めた理由
ここでは、介護の仕事を辞めた理由をランキングで紹介します。公益財団法人介護労働安定センターが発表する「令和4年度 介護労働実態調査結果について」によると、介護の仕事経験者が以前の職場を辞めた理由として、人間関係や仕事の方針の違い、他業種の検討、収入などがみられます。なお、今回は「介護職員」の立場における結果を記載しています。
離職の理由 | 男性(%) | 女性(%) |
---|---|---|
職場の人間関係に問題があったため | 29.6 | 26.9 |
法人や施設・事業所の理念や運営のやり方に不満があったため | 30.3 | 20.8 |
他に良い仕事・職場があったため | 21.0 | 18.5 |
収入が少ないため | 26.4 | 16.6 |
自分の将来の見込みが立たなかったため | 24.2 | 12.6 |
新しい資格を取ったから | 8.7 | 10.2 |
結婚・妊娠・出産・育児のため | 2.2 | 10.0 |
人員整理・勧奨退職・法人解散・事業不振等のため | 8.3 | 6.5 |
自分に向かない仕事だったため | 6.8 | 4.1 |
家族の介護・看護のため | 2.8 | 4.2 |
引用:公益財団法人介護労働安定センター「令和4年度介護労働実態調査_介護労働者の就業実態と就業意識調査_結果報告書(p.79)」
「退職理由は建前を伝えてもいい?仕事を辞める本当の理由と効果的な伝え方」からも分かるように、業界や職種を問わず仕事との相性や人間関係を理由に辞職する人は少なくありません。
さらに、介護職の特徴として仕事内容に対して収入が低い傾向にあることや、運営法人と方針が合わない場合も大きく影響するでしょう。利用者の生活を支える責任の大きな仕事だからこそ、収入や方針を理由に辞職すると考えられます。
参照元
公益財団法人介護労働安定センター
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介護の仕事を辞めたいと思ったら確認したいポイント
ここからは、介護の仕事を辞めたいと思った際、判断基準となる3つのポイントをご紹介。一時の感情で退職を決めてしまうと、転職活動もうまくいかず後悔することになるので注意しましょう。
介護の仕事を辞めたいと思ったら確認したいポイント
- 介護職にやりがいを感じているか
- 辞めたい理由や課題は次の職場で解決できるか
- 転職先の目処は立っているか
介護職にやりがいを感じているか
まずは介護職にやりがいを感じているかを自分に問いましょう。入居者の方から「ありがとう」と言われ嬉しさを感じたり、ケアをするなかで人の役に立っていると感じられたりするなら、やりがいを感じている証拠といえます。
その場合、介護職という仕事そのものが嫌なのではなく、労働環境や経営方針とのすれ違いが要因の可能性があるので、同業他社への転職を検討するのも手です。
辞めたい理由や課題は次の職場で解決できるか
介護の仕事を辞めたい理由が、転職によって解決できるかも大切なポイント。たとえば、長時間労働や労働に見合わない賃金は会社を変えることで解決する可能性があるものの、同じ介護職では大きく改善することが難しい場合もあります。
どうしても自分に合わない人が従業員のなかにいることが辞めたい理由なら、転職で働く環境を変えることで改善する可能性があるでしょう。
転職先の目処は立っているか
次の仕事の目処が立っているかも、仕事を辞めるかを考えるときの重要なポイントです。たとえば、同じ介護職で転職を希望するなら、これまでの経験やスキルがあるため比較的スムーズな転職が叶いやすいでしょう。介護職ではなくても、未経験から挑戦しやすい仕事も同様です。
しかし、コンサルタントやデザイナーなど特定のスキルや経験を必要とする仕事を希望する場合は、転職活動が難航する恐れがあります。また、介護職を辞めたあとにやりたい仕事が定まっていない場合も、転職まで時間を要する可能性があるでしょう。
転職するかどうか迷ったときは、「転職に迷いがあるときの対処法とは?仕事を変えるリスクや決断の仕方を解説」のコラムで対処法を紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
介護の仕事を辞めたいけれど待ったほうが良い場合
ここでは、介護の仕事を辞めたいけれど待ったほうが良い場合を3つ紹介します。以下で確認し、仕事を辞めるべきか、しばらく待つかを判断するうえでの参考にしてみてください。
介護の仕事を辞めるのを待ったほうが良い場合
- 今の職場での勤務歴が1年未満
- 介護の資格を取得していない
- 十分な貯蓄がない
今の職場での勤務歴が1年未満
今の職場で働き始めて1年未満の場合は、辞めたいと感じても少し待ってみましょう。勤務歴が1年未満を履歴書に記載すると、「次もすぐ辞めてしまうのでは」「忍耐力がないのでは?」などと転職先の企業から懸念される可能性も。心身に影響が出ているなど急を要さない限り、1年以上の勤務を目指すのがおすすめです。
介護の資格を取得していない
今の職場で資格取得を目指している場合は、資格を取得後まで待ちましょう。介護の仕事は、資格をもっていることで手当がついたり、待遇が良くなったりすることもあります。今後も介護の仕事を続けたい場合は、資格を取得してから転職を検討しましょう。
「手に職が付く資格は?男女問わず安定して働ける仕事の見つけ方」のコラムで、介護業界のおすすめの資格を紹介しているので、取得する資格に迷ったら参考にしてみてください。
十分な貯蓄がない
現在、当分の生活を続けるうえで十分な貯蓄がない場合も転職を待つのが賢明でしょう。自己都合で退職した場合、失業保険をすぐにもらえるわけではなく、支給してもらうまでには期間があります。そのため、現在貯蓄が少ない場合は十分なお金を貯めてから転職するのがベターです。最低でも3ヶ月分の生活費を用意できてから、転職を行うほうが安心でしょう。
失業保険の受給条件を確認しよう
失業保険は、雇用保険に加入していた人ですぐにでも働ける状態にある場合に支給されます。金額は前職の収入や年齢で変動。自己都合で退職している場合は、受給開始まで2ヶ月ほどかかるため、ある程度の貯蓄がないと生活が苦しくなる可能性があるでしょう。詳細は、「失業給付金の受給条件と手続き方法は?必要書類なども解説」のコラムをご覧ください。
すぐに介護の仕事を辞めても問題ない場合
ここからは、すぐに介護の仕事を辞めても問題ないと考えられる場合を3つ紹介します。以下で、確認してみましょう。
すぐに介護の仕事を辞めても問題ない場合
- 上司や会社に改善を提案したが断られた
- 会社が経営不振に陥っている
- 心身ともに不調をきたしている
上司や会社に改善を提案したが断られた場合
何度も上司や会社に不満を訴えたけれど一向に改善がみられないのであれば、転職を検討しましょう。人材不足や業務効率化の提案をしても改善されないと、仕事が楽にならず体力的にも精神的にも負担が続く可能性があるためです。
人手不足による疲弊は深刻な問題のため、改善の余地が見込めない場合はより良い職場に転職するのをおすすめします。
会社が経営不振に陥っている場合
会社の経営状態が悪い場合も、転職を検討する機会といえるでしょう。会社が倒産すると、ある程度の保障は受けられても、先の見通しが立ちません。「倒産しそうな会社の28個の前兆!すぐに辞めるべきかについても紹介」を参考にして早めに転職活動を行い、経営が安定した会社を探しましょう。
心身ともに不調をきたしている場合
仕事の人間関係が悪かったり労働時間が長かったりして、心身ともに不調をきたしている場合も転職を検討するのがおすすめです。心身のトラブルが重くなり回復までに時間がかかると、働けない状態になり金銭的に不安を抱える恐れがあります。心身の不調から退職を考えている場合は、「体調不良で退職できる?診断書の必要性や転職活動のコツを解説」のコラムを参考にしてみてください。
「仕事を辞めたい」と思うのは甘えではない
仕事で心身の不調やストレスを感じ、「もう辞めてしまいたい」と考えることは誰にでもあることです。疲労や強いストレスを感じているにもかかわらず、「これは甘えだ」と考えて無理に頑張り過ぎてしまうと、心と体のバランスを崩して働けなくなってしまう可能性も。そのような状況を防ぐためにも、「辞めたい」と感じたらしっかりと休息日を取ったり、理由を明確にして改善案を考えたりするのがおすすめです。
「仕事から逃げたいと思うのは甘え?会社を辞める3つのタイミングと対処法」のコラムでも、仕事が嫌になったときの対処法を紹介しているので、ぜひご一読ください。
介護の仕事を辞めたいと感じたらまず取り組みたいこと
介護の仕事を辞めたいと感じた場合、そう思う理由を書き出してみることや、周囲の人にアドバイスを受けるなどの方法がおすすめです。以下で、仕事を辞めたいと感じたときに取り組みたいことをまとめたので、退職するか悩んだときはぜひ試してみてください。
介護の仕事を辞めたいと感じたら取り組みたいこと
- 辞めたい理由を書き出してみる
- 家族や友人に相談する
- 休暇を取る
- 今の職場で実績作りや資格を取得する
- 転職情報をチェックしてみる
辞めたい理由を書き出してみる
介護の仕事を辞めたいと感じたら、「なぜ辞めたいと思うのか」を紙に書き出し、辞めたい理由を明確にしてみましょう。紙に書き出すことで、客観的に自分の思いや辞めたい理由を把握しやすくなります。
辞めたい理由を書き終えたら、その横に「それを解決する方法はあるか」「どんな行動が必要か」などを書き加えていくと、自分の考えを整理できたり具体的な対策を検討できたりするでしょう。
家族や友人に相談する
介護の仕事を辞めたいと悩んでいるときは、家族や友人など身近な人に相談してみるのもおすすめです。現在の状況や自分の精神的な不安を話すことで気持ちが楽になったり、アドバイスをもらえたりするでしょう。客観的に事実をみるとまた違った考え方に気づくこともあるため、一人で抱え込むのではなく、周囲に相談してみると前向きに進めることもあります。
休暇を取る
介護の仕事を辞めたいと感じた場合、思い切って休暇を取り、心や体を休める時間を確保する方法も有効です。「ほかの人に迷惑がかかるから」と休暇を取らずにいると、余計にイライラしたり、心身ともに疲弊しやすくなったりすることも。仕事が忙しくないタイミングや周囲の状況にできる範囲で配慮して休みを取れば、心置きなくリフレッシュしやすいでしょう。気分転換をして前向きな気持ちになれば、辞めたいという気持ちがなくなったり、解決法が見出せたりする可能性もあります。
「ストレス発散できないときはどうする?すぐに実践できる解消法や対策を解説」のコラムでは、おすすめのストレス発散方法を紹介しているので、ストレスが溜まってつらいときに試してみてください。
今の職場で実績作りや資格を取得する
介護の仕事を辞めたいと思うなら、今の職場で実績作りや資格を取得して転職活動をするのも一つの手です。実績や資格は客観的にスキルや能力を示すものなので、転職活動を有利に進められたり、同じ介護職への転職では経験者として優遇されたりする可能性があります。そのため、今の職場を辞めてより良い仕事に転職を目指す場合には、勢いで辞めるのではなくまずは現職で実績を作ったり、資格やスキルの習得に励んだりするのがおすすめです。
転職情報をチェックしてみる
今の仕事を辞めて転職することを検討している場合には、転職情報をチェックしてみましょう。現在の自分の市場価値や、希望条件に合う求人はどのようなものかを確認することで、転職が現実的かどうかの判断基準になります。
また、希望の求人や今までの経験・スキルを活かせる仕事が見つかってモチベーションになったり、「転職先はある」と安心することで、意外にも介護の仕事を続ける選択肢が生まれたりすることもあるでしょう。
仕事を辞める前に転職先を決めるのがおすすめ
仕事を辞めるか迷っている場合、転職先が決まっていないにもかかわらず勢いで退職するのは避けましょう。転職先が決まる前に退職すると、仕事探しに焦ってしまったり、経済的に困ったりする可能性があるためです。また、退職から次の就職までは空白期間と呼ばれ、長くなると転職活動に影響する可能性もあります。
焦って仕事を決めると、自分に合わない会社に入社してミスマッチを起こす恐れもあるため、現職を続けながら自分に合った転職先を探すのがおすすめです。
介護職から未経験の業種・職種にチャレンジできる?
介護職から未経験の業界・業種へもチャレンジ可能です。特に、年齢が若いうちであれば人柄やポテンシャルを重視して採用されやすいといえます。また、これまでの経験やスキルを活かせる仕事から選ぶのも、転職活動を効率的に進めるためのコツです。
以下で、介護職から未経験の業種や職種に就職を目指すときのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
年齢が若ければ人柄やポテンシャルを重視されやすい
介護職から未経験の業種や職種に挑戦する場合、年齢が若ければ人柄やポテンシャルを重視されやすい傾向があります。特に、20代の場合は教育することを前提として採用されたり、柔軟性を期待されていたりするため「未経験可」の求人に応募するのがおすすめです。
ただし、年齢や職種、もっているスキルなどによっても転職の難易度は違ってくるため、転職活動を始める前に自分の状況を把握しておきましょう。
経験やスキルを活かせる仕事から選ぶ
これまでの経験や身につけたスキルを活かせる仕事から選ぶのも、未経験の業界・業種にチャレンジするときのポイントです。業種未経験であっても、介護職員として培ってきた知識やホスピタリティは、転職活動においてアピールポイントになるでしょう。
選考では、経験やスキルを次の仕事でどのように活かせるのか、分かりやすく具体的に伝えることが大切です。「自分の強みの伝え方とは?効果的なアピール方法を解説」を参考に、自分の強みをしっかりとアピールできる履歴書作成や面接対策を行いましょう。
職業訓練制度を利用してみる
未経験業種や職種への就職を目指すにあたって、職業訓練制度を活用して知識やスキルを習得するのも有効です。国が求職者の就職支援をする職業訓練校では、就職や転職に活かせるスキルや資格を習得するために、数日程度の短期間から1~2年ほどの長期間にわたるトレーニングコースを受講できます。職業訓練校では、就職後に活かせるよう実践的な知識やスキルを身につけられるため、挑戦したい職種が資格必須だったり、転職で強みとしてアピールしたかったりする場合には活用してみるのがおすすめです。
なお、テキスト代などは自費になりますが授業料は無料であり、条件によっては受講給付金や交通費が受け取れる場合もあるため、費用が心配な方もチャレンジしやすいでしょう。
職業訓練については、「ニートから受けられる職業訓練とは?受講方法や費用を紹介」のコラムでも詳しく解説しているので、こちらもぜひご一読ください。
志望動機の内容をしっかりと練る
全くの未経験業種・職種にチャレンジしたい場合は、選考に向けて志望動機の内容をしっかりと練っておきましょう。未経験の業種や職種への志望動機では、自己分析や業界・企業研究の内容を踏まえて、仕事に対する意欲を伝えることが重要です。自分の価値観や企業の特徴を把握したうえでどのような部分に魅力を感じるのか、入社後にどのように会社に貢献できるのかなどを整理しておきましょう。自己分析で過去の経験を洗い出し、具体的なエピソードや数字を盛り込んで伝えると、より説得力のある志望動機にできます。
未経験業種や職種の志望動機を作成するポイントは、「未経験の志望動機作成のポイント!転職時の書き方や例文を職種ごとに紹介」のコラムで紹介しているので、あわせてご覧ください。
辞める意志が固まったら転職エージェントに登録しよう
自分が置かれている環境や精神面を考慮し、「介護の仕事を辞めよう」と決断した場合は、転職に向けて動き出しましょう。
転職活動を効率的に進めたいのであれば、就職・転職エージェントの利用がおすすめです。介護・福祉業界は求人数が多いため、希望条件や職場環境など、自分にあった求人を見極めるのが難しい可能性があります。エージェントでは自分の希望や性格にあった求人を紹介してもらえるだけでなく、職場の雰囲気や実際の働き方など、求人情報だけでは分からない部分も教えてもらえるため、納得のいく転職活動につなげやすいでしょう。
「仕事を辞めようか悩んでいる…」「転職活動はどう始めれば良い?」とお悩みの方は、ハタラクティブにご相談ください。
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介護の仕事と転職に関するFAQ
ここでは、介護の仕事と転職に関するよくある疑問を紹介します。
介護職からほかの未経験の仕事に転職は可能ですか?
年齢や身につけているスキルなどにもよりますが、自分の強みや経験を活かせる仕事であれば、未経験の仕事に転職することも十分に可能です。特に、年齢が若ければポテンシャルを重視して採用されやすいため、早めに動き出すのがおすすめ。求人情報に「未経験可」と記載のあるものであれば、挑戦しやすいでしょう。
また、介護職で培ったコミュニケーション能力や判断力は、多くの仕事に活かせます。「未経験から就職できる仕事の特徴は?求人の見極め方やおすすめ業種を紹介」で未経験から挑戦しやすい仕事を紹介しているので、ご覧ください。
仕事を辞めたいのですが人手不足で辞められません…
仕事を辞めようとしても人手不足を理由に引き留められてしまう場合、期限を設けて会社と交渉しましょう。
たとえば、「半年後に退職します」というように事前に期間を設定することで、企業側も求人を出して新たな人を確保するなどの対策ができるため、退職を承諾してもらいやすくなります。また、人手不足は企業の責任なので、過度に責任や負担を感じる必要はありません。自分にとってベストな選択を大切にしましょう。
新人ですが介護の仕事を辞めても良いですか?
就職してから間もないのであれば、少なくとも1年以上は勤務するのをおすすめします。転職活動の際には履歴書や職務経歴書などに職歴を記載するため、1年未満で退職すると、採用担当者に早期退職を懸念される可能性があるためです。
しかし、心身に影響が出ていたり、パワハラや違法な長期労働など職場に問題があったりする場合は、早急に退職を検討したほうが良いでしょう。
「新入社員が会社を辞めたいときの対処法は?退職するメリット・デメリット」の対処法も参考にしてみてください。
介護職というよりも職場の人間関係が原因で辞めたい…
職場の人間関係に悩んだら、一人で抱え込まず上司や同僚に相談したり、仕事のみの関係と割り切って適度な距離感を保ったりするのがおすすめです。また、休日や仕事終わりの時間に、趣味や自分の楽しみな時間を確保してリフレッシュするのも良いでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。