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就活に英語の資格はいらない?会話力が求められる仕事とレベルをご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 英語力がなくても就活はできるものの、あれば選択肢が増えほかの応募者と差別化できる
- 就活の適性検査では、英語力を図られる場合がある
- テーマパークやホテルのスタッフは、「英検2級」「TOEIC580点以上」が目安
- 英語教師や通訳の仕事は、「TOEIC700~900点以上」「英検準一級」が目安
- 面接では、英語力習得のために努力したことや応募先での活かし方などを伝えよう
就活をしていると、英語力に関する資格が必要かどうか悩む方もいるのではないでしょうか。英語力があれば、就職先の選択肢が増え、ほかの応募者との差別化を図れるメリットがあります。このコラムでは、就活に英語の資格が必要かどうかについて解説。さらに、英語力が求められる仕事をレベル別にご紹介します。就活面接で英語力をアピールするコツや注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
就活で英語の資格はいらない?
英語力を求められる仕事は限られているため、資格を持っていなくても就活は可能です。
厚生労働省の「2023年度第6回雇用政策研究会 関係資料集(p.9)」によると、ほかの能力と比べると語学力を求める業界は少ないことが分かります。
産業 / 労働者に求める能力 | チームワーク、協調性・周囲との協働力 | ITを使いこなす一般的な知識・能力 | 語学(外国語)力 |
---|---|---|---|
医療・福祉 | 60%以上 | 20%以上 | 5%以下 |
建設業 | 50%以上 | 30%以上 | 5%以下 |
宿泊業・飲食サービス業 | 50%以上 | 20%以上 | 5%以下 |
卸売業・小売業 | 50%以上 | 約30% | 5%以下 |
製造業 | 50%以上 | 20%以上 | 5%以下 |
情報通信業 | 40%以上 | 10%以上 | 5%以下 |
参照:厚生労働省「2023年度第6回雇用政策研究会 関係資料集(p.9)」
このように、語学力よりも「チームワーク、協調性・周囲との協働力」などを重視する企業が多いようです。採用市場全体でみれば少ない傾向があるとはいえ、就活の場では、英語力をはじめとする語学力が求められる場合もあるため、英語に関する資格をもっていたほうが有利になることもあるでしょう。応募できる職種の幅を広げたり、ほかの応募者との差をつけたい方は、英語に関する資格を取得するのも方法の一つです。
参照元
厚生労働省
2023年度第6回雇用政策研究会資料
適性検査で英語力を図る企業もある
就活の選考では、英語力を図る適性検査が実施される場合もあります。英語力を問われる適性検査として覚えておきたいのが、「SPI」と「玉手箱」です。「SPI」とは、性格や能力を判断するためのテストで、「能力検査」と「適性検査」の2つから企業が選んだものが出題されます。企業によっては、能力検査の中に「英語能力検査」を実施する場合も。英文の穴埋めや長文読解の問題など、さまざまなレベルの問題が出題されます。
一方、「玉手箱」は、情報の処理を正確かつ速く行えるかを確認するテストであり、主に言語・計数・英語から企業が選んだ問題が出されるのが特徴です。回答時間が約10分間と短いので、適性検査の前に何が出題されるかリサーチし、対策しておくと安心でしょう。
就活の際に「日常会話レベル」の英語力を求められる仕事
ここでは、初歩的な会話ができる、日常会話レベルの英語力を求められる仕事をまとめました。企業によって求める英語力は異なるので、あくまで参考までにご覧ください。
- ・ホテルフロント係
- ・アミューズメント施設スタッフ
- ・旅行会社プランナー
- ・ツアーコンダクター
- ・入国審査官
- ・通関士
就活で日常会話レベルの英語力が求められる場合、TOEICは600点以上、英検は2級以上あると安心でしょう。
就活の際に「ビジネスレベル」の英語力を求められる仕事
ここでは、英語による会話を細部まで聞き取れ、複雑な内容にも対応できる英語力が求められる仕事をまとめました。こちらも、企業によって求める英語力は異なるので、参考程度にご覧ください。
- ・貿易事務
- ・客室乗務員
- ・パイロット
- ・航空管制官
- ・小学校・中学校教員
- ・公認会計士
ビジネスレベルの英語力は、TOEICだと700点以上、英検だと準一級以上が求められる傾向にあるようです。大手企業など、海外と取引を行う可能性のある企業に挑戦する場合、応募条件に求められる英語力も、ビジネスレベル程度といわれています。
就活の際に「ネイティブレベル」の英語力を求められる仕事
ここでは、ビジネスレベルの会話よりもさらに難解な内容を読解し話せる、ネイティブレベルの英語力を求められる仕事をまとめました。お伝えしているように、企業によって求める英語レベルは異なるので、応募する際は実際の求人情報をチェックするようにしてください。
- ・翻訳者
- ・通訳ガイド
- ・英会話教師
高度な英語力を必要とする仕事が多いため、TOEICであれば900点以上を求められることもあるでしょう。
英語を使う仕事についてさらに知りたい方は、「英語を使う仕事一覧15選!求人の探し方や未経験での挑戦方法も解説」も参考にしてみてください。
就活でアピール材料になる英語の資格
ここでは、英語力をアピールできる資格についてご紹介します。
TOEIC
TOEICは年に10回開催される、学生をはじめビジネスパーソンなど、幅広い層に人気のある試験です。英語によるコミュニケーション力とビジネス能力をアピールでき、990点満点のスコアで評価されます。「リスニング・リーディングテスト」「スピーキング・ライティングテスト」「スピーキングテスト」に分かれているのが特徴です。
TOEICのスコアと英語力の目安
TOEICの平均スコアは600点前後のようです。英語力が求められる仕事を目指す場合、600点~700点程度のスコアがあれば、日常会話が問題なくできるレベルと評価されるでしょう。700~800点程度のスコアであれば、ビジネスの場など、幅広いシチュエーションにおいて適切なコミュニケーションをとれるレベルであると評価される可能性があります。ネイティブレベルの英語力が求められる場合は、900点前後のスコアがあると安心です。
なお、履歴書に記載できるのは、基礎的な英語力があることを証明する600点からといわれています。英語力が求められる仕事に応募する場合は、上記のスコアの目安を参考にしてみてください。
実用英語技能検定(英検)
英検は、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級とレベル分けされていて、1級が最も難易度が高くなります。就活や転職活動で英語力をアピールする場合は、2級以上が目安です。
英検では、日常会話で使用される英語が出題される傾向があるため、就活ではビジネス英語のレベルが分かるTOEICのほうがアピールになりやすいでしょう。
国際連合公用語英語検定試験(国連英検)
国際連合公用語英語検定試験(国連英検)は、国連普及活動の一環として実施されており、「国際協力」「国際理解」を概念とした「真に役立つグローバル・コミュニケーション能力」の育成を目標としています。出題される題材も国連の活動にあわせて、「世界平和」「世界政治」「地球環境」など、国際的な時事問題を盛り込んでいるのが特徴です。
級は、「特A級」「A級」「B級」「C級」「D級」「E級」と分かれており、資格取得により国際意識の高さをアピールすることが可能です。
TOEFL
TOEFLとは、非英語圏の出身者を対象とした、世界160か国以上で行われている試験です。「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の4科目があり、120点満点で採点されます。スコアの有効期限は受験日から2年と定められているため、履歴書に記載する際は注意が必要だといえるでしょう。
IELTS
IELTSは、イギリス発祥の英語試験で、英語圏の国々での留学、就労、移住を目指す人々の英語力を証明する試験です。「リスニング」「リーディング」「スピーキング」「ライティング」の4つの技能がテストされます。スコアの有効期限は2年間であることに注意が必要です。
IELTSは1から9のスコアで英語力が証明され、9が最高スコアとなっています。基本的な英語力を証明するためには、6.0以上のスコアが推奨され、英語力をアピールする場合は、6.5以上が必要とされるでしょう。
Linguaskill Business
Linguaskill Businessは、グローバルビジネスシーンでの英語コミュニケーションスキルを評価する検定試験です。ビジネスレターや報告書、企画書などにおいて英語を使用する場面で求められる能力を証明することができます。グローバル企業で役立つ実践的なビジネス英語力を持っていることをアピールできるでしょう。
日本国内では英検やTOEICほど広く知られてはいませんが、海外企業や外資系企業では知名度が高いようです。スコアは、「C1 or above」「B2」「B1」「A2」「A1」と分かれており、C1 or aboveが最高スコアとなっています。基本的な英語力を証明するにはA2レベル、さらにアピールするならB1レベルを目指すことをおすすめします。
就活の面接では留学経験もアピール材料になる
留学によって得た語学力は就活でアピールすることができます。面接では留学中に経験したことを一緒に伝えると効果的です。たとえば、「語学力を獲得する過程で困難に直面し、それを克服した経験」「経験から業務に活かせること」などは、採用担当者に響くアピールになるでしょう。自己PRのやり方を詳しく知りたい方は、「自己PRとは?面接で話せる効果的な書き方を例文と合わせて紹介」を参考にしてみてください。
就活の面接で英語力をアピールする際のポイント
英語力は、そのままアピールするのではなく、習得するまでの過程も合わせてアピールすると良いでしょう。ここでは、就活の面接で英語力をアピールする際のポイントを紹介していきます。
英語力を身につけようと思ったきっかけを伝える
就活の面接では、英語力を身につけようと思ったきっかけを伝えることで、転職・就職活動に意欲的に取り組んでいることが伝わるでしょう。
ハタラクティブの「若者しごと白書2024(p.62)」によると、フリーターと正社員ともに、リスキリングで語学スキルを身につけたいと考える人は20%以上いることが分かります。また、「同白書(p.61)」によると、リスキリングに取り組む理由として、「収入を増やしたいため」が正社員の場合は43.5%、フリーターの場合は32.9%を占めています。そのほかにも、「自分ができる仕事の幅を広げたいため」や「転職したいため」などの理由も挙げられています。
上記を参考に、英語力を身につけようと思ったきっかけを伝えると効果的でしょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
英語の資格を取得するために努力したことを述べる
就活の面接では、英語の資格を取得するために努力したことを述べましょう。英語学習に取り組む姿勢を伝えると、採用担当者に自分が入社後に働く姿を想像してもらいやすいからです。目標を達成するために立てた計画や勉強法など、資格を取得するまでの過程を説明できるようにしておくことをおすすめします。
英語力をどのように仕事で活かしたいかを回答する
就活の面接では、自分が身につけた英語力を、どのように仕事で活かしたいかを伝えましょう。応募先企業で活躍できる人材であることをアピールすることで、内定獲得へ優位に働くといえます。「英語での電話対応ができます」など、活かし方を具体的に伝えるのがおすすめです。
英語力をアピールする場合の回答例
「私の強みは語学力です。語学に興味をもったきっかけは、幼少期に父からもらった英語の本でした。最初は単語を一つひとつ調べるのでやっとでしたが、中学、高校と勉強を続けた結果、その本を読めるまでに成長しました。大学1年のころに、これまで身につけた英語力を活かし働きたいと思い立ち、TOEICを600点から830点まで引き上げました。大学2年でアメリカへの留学を果たし、『日本語を自分から話さない』というルールを決め、英語で積極的にコミュニケーションを図りました。
その結果、ネイティブならではの表現をインプットでき、日常会話だけではなくニュースなど専門的な英語も理解できるようになりました。
私は、父がきっかけで大好きになった英語をこれからも追求していくつもりです。海外の取引先とのコミュニケーションを大事にする御社で、自分の語学力を活かしてより良い取引を実現できるよう、切磋琢磨していきたいと考えております。」
このほか、「既卒が英語力を活かして働くには?TOEICの点数や求人の探し方も解説」では、就活で英語力をアピールする際のポイントを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
就活で英語力を強みにしたい人向け!3つの注意点
就活で英語力をただアピールするだけでは、面接官へ適切に伝わらない可能性があります。以下で紹介する注意点をぜひ参考にして、就活で自分の英語力を魅力的に伝えましょう。
1.英語の資格は選考に間に合う日程で試験を受ける
就活で英語力をアピールするには資格の取得が効果的ですが、選考時に目的の検定級やスコアが取れなければ本末転倒です。資格を取得するときは、スケジュールに余裕をもって受験するようにしましょう。たとえば、TOEICは結果が出るまで約1ヶ月程度かかるため、それより前に勉強を始めなければなりません。
2.応募企業の業務で英語を使用するか確認する
応募企業の募集要項をチェックし、業務で英語を使用するか確認しましょう。企業が英語力を求めていなければ、英語に関する資格をアピール材料にしても効果は薄いと考えられます。たとえば、海外の顧客を想定していない企業の場合、英語力を特別に求めているわけではないため、別のアピールをしたほうが効果的かもしれません。
履歴書や面接で英語力があることを伝えつつ、企業が求める人物像にマッチしたほかの強みをアピールすることに重点を置きましょう。
3.英語以外の強みを考えておく
「一定の英語力」を採用条件としている企業では、英語ができることは前提となっています。高いスコアや検定級を取っていても、特別なアピールにならない可能性もあるでしょう。「学生経験」や「性格」「価値観」などから、英語力以外の強みを見つけておき、英語力と合わせてアピールできるようにしておくと安心です。
自分の強みが分からない場合はエージェントに相談しよう
自分の英語力以外の強みが分からない方は、就活のプロに相談するのも一つの手です。就職・転職エージェントとは、求職者の転職活動を支援する民間のサービスのこと。求職者と人材を募集する企業との間に立ち、求人のマッチングを行っています。担当のアドバイザーが求人紹介をはじめ、就職に関わるさまざまな相談に乗ってくれるので、就職・転職活動が初心者の方も安心です。
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就活にまつわる英語についてよくある質問
就活にまつわる英語について、よくある疑問点をまとめました。ぜひ参考にしてください。
「就活する」を英語で説明したいときは?
「就活する」という言葉を英語で説明すると、「I’m job hunting.」または「I’m hunting for a job.」となります。このフレーズは、どちらも仕事を探すという意味です。日本語の「就活」は、英語で「job hunting」。「job」は仕事や職業を指し、「hunting」は狩りをすることを表しますが、つなげると「仕事を捕まえる=仕事を見つける」という意味になります。
就活に関する英語を教えてください
就活に関する英語はさまざまあります。就活と関連性の高い英語をまとめました。
・apply(応募する)
・job interview(面接)
・resume(履歴書)
・written examination(筆記試験)
・school career または academic background(学歴)
ほかにも就活に関する英語表現が知りたい方や、英語面接の対策をしたい方は、「求められるのは英語力だけじゃない!英語面接の対策方法」を参考にしてください。
就活に英語は必要ですか?
就活に英語は必要ないといえるでしょう。英語力を問われる仕事は限られているためです。ただし、英語力があれば応募企業の選択肢が増えます。たとえば、英会話教師や翻訳者などの仕事は英語力が不可欠であり、高度な語学力が求められるでしょう。
就活で英語が必要な求人に応募するのが不安な方は、プロに相談するのも一つの手です。ハタラクティブでは、既卒、第二新卒、フリーターなどの若年層に向けた就活支援サービスを行っています。英語力を活かした自己PRの作成サポートもしているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。