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「お待ちしております」は就活で使える?具体的な例文や言い換え表現も紹介
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この記事のまとめ
- 「お待ちしております」は「待っている」を謙譲語に変換した表現で就活時にも使える
- ビジネスシーンで使う「お待ちしております」には、複数の言い換え表現がある
- 「お待ちしております」を目上の人に使うと、丁寧で礼儀正しい印象を与えられる
- 「ご連絡お待ちしております」と声に出して伝えるときは、一呼吸おくのがおすすめ
- 「お待ちしております」などの敬語表現は、普段から使い慣れておくことが大切
「お待ちしております」という言葉は就活で使えるのか、目上の人に使っても良いのかなど、使い方に迷う人もいるでしょう。「お待ちしております」はビジネスシーンでもよく耳にする敬語表現ですが、相手と場面によっては別の表現との使い分けが必要です。このコラムでは「お待ちしております」の意味をはじめ、適切な使い方や言い換え表現を詳しく紹介します。使用シーンごとの例文も紹介するので、正しい使い方を確認しましょう。
「お待ちしております」は就活時に使える!
就活で面接や採用通知などの連絡を待っていることを伝えたい場合、目上の人や企業の担当者に対して「お待ちしております」という言葉を使用しても問題ありません。「お待ちしております」は「待っている」を謙譲語に変換した表現です。プライベートや家族などの親しい相手には「待つ」を丁寧語に言い換えた「待っています」を使うことが多いでしょう。しかし、ビジネスシーンでは「待っています」よりも、相手に対する敬意を示す「お待ちしております」を使用するのが一般的です。
連絡を待っている旨を伝える場合は「ご連絡をお待ちしております」と使うのが適切です。敬語が続くことを気にして「ご」を取ると敬意を欠いてしまうため「連絡」の前には必ず「ご」をつけて丁寧に相手に伝えましょう。メールで最後の締めの文章として使う場合は「ご連絡いただきますようお願い申し上げます」「ご一報をお待ちしております」といった表現も使用できます。
敬語の使い方に不安がある方は「就活で使う敬語とは?種類や正しい使い方を一覧で紹介」のコラムも確認しておきましょう。
「お待ちしております」の意味とは
「お待ちしております」は、言葉のとおり「待っています」を意味します。そもそも「待つ」とは、順番や人、手紙やメールの返事など「何かが来ること」を望みながら時間を過ごす状態のことです。
たとえば、イベントなどの案内状で使う場合は相手が参加するのを楽しみにしていることを意味し、お店などではお客さまが来店するのを望んでいることを意味します。「お待ちしております」を使うことで、相手に対する尊重や歓迎の気持ちを伝えられるでしょう。
なお、「お待ちしています」も「お待ちしております」と同義ですが、丁寧さの度合いが異なります。「お待ちしております」のほうがより丁寧な表現になるため、ビジネスシーンやフォーマルなシーンでの使用に適しているといえるでしょう。「お待ちしています」よりも、相手に対する敬意を伝えられるはずです。一方「お待ちしています」は日常的な表現なので、親しい間柄でのやり取りで使用するのに適しています。「お待ちしております」より堅苦しさがないため、親しみやすい印象を与えられるでしょう。
「お待ちしております」を使う4つの場面
「お待ちしております」という言葉を使うシーンについて確認しましょう。ビジネスシーンや日常生活で「お待ちしております」のフレーズを使用する4つの場面について、詳しく説明します。
1.上司など目上の人へ不快な印象を与えたくないとき
「お待ちしております」は、上司など目上の人に対して丁寧な印象を与えたいときに使えるフレーズです。
「お待ちしております」は謙譲語の表現であるため、会社の上司などに不快な印象を与えずにすみます。会議や面談の日時調整、資料の確認など、目上の相手に何かをお願いしたいときにも失礼にならず、礼儀正しい態度を示せるでしょう。
2.お客さまや取引先の人を招くとき
「お待ちしております」は、お客さまや取引先の人を招くときにもよく使用します。各種招待状や案内メールなどで使用すると、相手の訪問を待ち望んでいることを伝えられるでしょう。なお、会社に取引先を招くときには「ご来訪をお待ちしております」というフレーズを使います。
3.デパートなどの店内放送で再来店を促すとき
デパートなどの店内放送では「またのご利用をお待ちしております」というフレーズがよく使われます。店側が顧客に対して再来店を待ち望んでいることを表現する場面で使うのに最適です。たとえば「次回のご来店を心よりお待ちしております」のようにアナウンスすれば、顧客に対する感謝の気持ちと再訪を期待する姿勢を伝えられます。
4.目上の人からの返信を待っているとき
「お待ちしております」は、目上の人に返信を待っていることを伝えたいときにも使える表現です。電話やメールの最後に「お返事をお待ちしております」という言葉を添えると、丁寧かつ礼儀正しい印象を与えます。相手の都合を尊重しつつ、返信を期待していることを伝えたいときに使うと良いでしょう。
「お待ちしております」使うシーンごとの例文
「お待ちしております」は、人や物事を待つ以外にも「期待」や「催促」の意味を込めて使用することが可能です。具体的なシーンごとの使い方を例文を交えながら説明します。
1.イベントなどに来て欲しいとき
イベントなどに来て欲しいときには、お客さまや取引先に向けて「来てください」という意味で使います。口頭だけでなく、メールや手紙でも使う表現です。
お店などで接客のあとに使えば、感謝の気持ちだけでなく、また来て欲しいという気持ちを伝えられます。接客業で使う場合は「本日はご来店いただきありがとうございました。またのご利用をお待ちしております」などと使用しましょう。
2.日程の確認をするとき
「お待ちしております」の前に日時を付け加えると、日程を確認するときに使えます。「心待ちにしている」という歓迎のニュアンスも込められる使い方です。たとえば、会議の日程を確認する場合「△月△日(曜日)の会議について、10時からの開始でお待ちしております。日程をご確認のうえ、ご出席のほどよろしくお願いいたします」のように連絡をすると良いでしょう。ビジネスメールなどでは、会議の日程を伝えたうえで「当日お待ちしております」という使い方もできます。
3.相手から連絡が欲しいとき
問い合わせについて相手から連絡が欲しいときには「お待ちしております」のフレーズをよく使います。メールの最後などに「恐れ入りますが、ご連絡をお待ちしております」などと添えると良いでしょう。「ご連絡ください」と言うよりも、相手に対して「急かしている」「催促している」といった強制的なニュアンスを和らげられます。
会議や商談などのあと相手側からの連絡を待つ場合は「本日はお時間をいただきありがとうございました。ご連絡をお待ちしております」と、お礼とともに伝えるのがマナーです。返信の日時が決まっている場合には「お忙しいところ恐縮ですが、△日までのご返信をお待ちしております」などと、具体的な日程とあわせて伝えると良いでしょう。
4.言い切りたくないとき
「お待ちしております」のフレーズは「〜をお願いいたします」などと言い切りたくないときにも使います。たとえば、見積もりの検討などを依頼する際には「ご検討をお願いいたします」よりも「ご検討のうえ、お返事をお待ちしております」としたほうが丁寧な印象を与え、相手に対する敬意を示せるでしょう。
お願いをする際には「お待ちしておりますので」から文章を続けると、やわらかく自分の希望を伝えられます。たとえば、イベント案内の場合だと「△日にお待ちしておりますので、ご参加いただけますと幸いです」のように使うと良いでしょう。
ビジネスメールにおける敬語の使い方については「印象が良いビジネスメールの言い回しとは?間違えやすい敬語をご紹介」でも解説しています。ぜひ、あわせて参考にしてください。
「お待ちしております」の4つの言い換えフレーズ
「お待ちしております」は、目上の人や取引先に対して使うことが多いフレーズですが、ほかにも同じ意味合いで使える表現があります。「お待ちしております」の言い換えフレーズを4つ紹介するので、状況に応じて使い分けましょう。
1.少しやわらかく表現したいとき
「〜いただけると幸いです」と言い換えれば、少しやわらかい表現になります。「お待ちしております」と言い切らず「うれしいです」という意味の「幸いです」を使うと、やわらかい印象になるでしょう。相手に対して控えめに依頼をしたいときに使うのがおすすめです。
2.自分の方が目上の立場のとき
「ご来訪をお待ちしております」というフレーズを「お越しください」に言い換えれば、自分の方が目上の立場のときに使える表現になります。「お越し」は尊敬語になるため、自分をへりくだらずに相手に敬意を払う敬語表現です。電話などで伝えるときには「いらしてください」というフレーズも使えます。
3.相手に何かを依頼するとき
相手に何かを依頼したいときは「よろしくお願いいたします」に言い換えられます。「お願い」という言葉を使うと、丁寧な印象を与えられるでしょう。「待っている」と伝えると、押し付けがましいと思われないか懸念される場合には、端的に伝えたほうが良いこともあります。状況に応じて使い分けましょう。
4.少しフランクに表現するとき
少しフランクに表現したいときは「お待ちしています」という表現に言い換えると良いでしょう。「おります」という謙譲語を使わずに「しています」という丁寧語を使えば、堅苦しさを感じさせません。相手にも親しみやすい印象を与えられます。なお「お待ちしています」の「い」を省き「お待ちしてます」とするのは適切ではありません。文章で使うときには特に注意しましょう。
「お待ちしております」を声に出して使うときの注意点
「お待ちしております」と言葉で直接伝えるときは、間に一呼吸おいて伝えるのがおすすめです。メールなどの文面上では丁寧すぎる言葉を使ったとしても、それほど違和感を感じません。しかし、いざ相手に直接使おうとすると、どんな風に話したら良いのか戸惑ってしまう人もいます。
たとえば「ご連絡お待ちしております」と相手に伝えたいときには「ご連絡」で一呼吸おき「お待ちしております」と続けてみましょう。一呼吸おくことでより丁寧な印象になり、落ち着いてしっかりと伝えられます。最後に心を込めてお辞儀をすると、印象アップにつながるでしょう。
「お待ちいたしております」は間違い
「お待ちいたしております」には「いたす」と「おります」が使われているので二重敬語です。間違って覚えている人も多いため、うっかり使用しないよう注意しましょう。慣れない敬語を無理に使おうとすると、相手に失礼な言葉や態度を見せてしまう可能性もあります。丁寧な言葉使いは、普段から使い慣れておくことが大切です。就職活動を本格的に行う前に、日常生活の中でも違和感なく使えるようにマスターしておくと良いでしょう。
就活では「お待ちしております」を適切に使い分けよう
「お待ちしております」という言葉は、就活で頻繁に使用する機会があります。さまざまな場面に合わせた使い方をマスターし、シーンに合わせて使い分けましょう。丁寧な表現を覚えておくと、入社後のビジネスシーンでも役立ちます。
「就活時の敬語の使い方に自信がない」「経験がないので就活に不安がある」といった悩みがある方は、就職エージェントの利用がおすすめです。就職・転職に精通したアドバイザーから、的確なアドバイスを受けられます。
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「お待ちしております」の使い方に関するFAQ
「お待ちしております」をはじめとした、就活での言葉遣いに関するよくある質問に回答します。
「お待ちしております」はもっと丁寧な言葉にできる?
「お待ちしております」をより丁寧な言葉にするには「心から」という意味の「心より」を文頭につけると良いでしょう。「心よりお待ちしております」と表現すると、非常に丁寧な印象を与えます。たとえば、「お客様のまたのご来店を心よりお待ちしております」は接客の場面でよく使われる表現です。さらに丁寧な表現として「お待ち申し上げております」というフレーズもあります。
応募先へ「お待ちしております」とメールを送るのは失礼?
失礼ではありません。面接後にお礼を兼ねて「貴社からのご連絡をお待ちしております」とメールを送ると、丁寧な印象を与えるでしょう。ただし「できる限り早めに」など、催促を含んだフレーズを使用するのは禁物です。面接後のメールの送り方については「転職時も必要?面接後のお礼メールのマナーとは」でも解説しています。あわせて確認しておきましょう。
「楽しみにお待ちしております」は正しい表現?
「お待ちしております」は相手に対して使うフレーズである一方、「楽しみにしている」のは自分です。文脈的に「楽しみにお待ちしております」は、正しい表現ではありません。「楽しみにしております」がより自然な表現です。うっかり使うことのないよう気をつけましょう。就活シーンでの言葉遣いが不安な方は「面接で言葉遣いを間違えたら落ちる?気にしすぎ?マナーや敬語一覧も紹介!」のコラムをチェックしてみてください。面接で気をつけたい表現を詳しく解説しています。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。