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退職届の書式は？退職願との違いや手書きの作成方法を解説
更新日
この記事のまとめ
- 退職届は最終的な退職意思表示の意味合いがあり、退職願と違い撤回できない
- 退職届の提出は退職日の1ヶ月前が一般的だが、会社の就業規則に則って対応しよう
- 退職届の書式はパソコンでも問題ないが、迷ったら手書きでの作成がおすすめ
- 退職届には退職理由や退職日などを記載し、3つ折りにして封筒に入れる
退職届の書式についてお悩みの方もいることでしょう。このコラムでは、退職届に関して詳しく解説。退職届と退職願の違いについてまとめました。また、退職届を提出するタイミングも、退職の流れとともに紹介しています。さらに、退職届の書式について、手書きの作成方法を分かりやすくまとめたので、ぜひ本コラムを今後の参考にしてください。
退職届と退職願の違いは？
この項では、退職届と退職願の違いを解説していきます。
退職届
退職届は、会社に対する最終的な退職意思表示の意味合いを帯びる書類です。届出が受理されることで、その差出人は退職することとなります。退職願は撤回できることもありますが、退職届の場合は提出をしたら撤回することは不可能とされているのが特徴です。
退職願
退職願は、労働契約の解除を申し出るときに提出する書類です。提出段階ですぐに退職とはならず、会社側が承諾することで効力を発揮します。また、承諾されるまでは基本的には撤回できるものとされています。
退職願と退職届の違いについては、関連コラムの「退職願と退職届の違いとは？仕事を辞めたいときの流れをご紹介」でも紹介しているので、併せてご一読ください。
辞表は一般社員は使用しない
辞表は、公務員や民間企業の役員・経営者が退職する場合に提出する書類です。民間企業に勤める一般社員が使用することはないでしょう。辞表については「辞表の書き方を例文で紹介！手書き？パソコン？封筒には入れる？」のコラムで詳しく解説しているので、興味のある方はご覧になってみてください。退職届を出すタイミングはいつ？
次に、退職までの流れを見ていきましょう。併せて、退職願や退職届を提出するタイミングについても解説していきます。
退職意思を伝える
退職の意思は、基本的には1〜3ヶ月前までには直属の上司に口頭で伝えるようにします。その際、退職願とともに申し出ても良いでしょう。注意点は、繁忙期を回避すること、会社や仕事に対する不満を言わないようにすること、直属の上司より先に周囲に退職意思をもらさないようにすることなどです。
退職届を提出する
上司とよく話し合って退職日を決めたら、退職届を提出しましょう。退職届の提出は、一般的に1ヶ月前といわれています。しかし、企業によっては、就業規則でルールが設けられている場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
なお、法律では2週間前の提出でも問題ないとされています。詳細は「退職届のタイミングは？いつ出すのが良い？いきなり提出するのはマナー違反」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。
業務の引き継ぎを行う
こちらも1ヶ月ほど前から開始することをおすすめします。引き継ぎ予定を立て、詳細なマニュアルを作成します。業務の段取りはもちろん、重要書類の所在についても記しておきます。
取引先への挨拶まわりを行う
会社の意向にもよりますが、1ヶ月〜2週間前を目安に上司や後任者を同行して行いましょう。今後も会社と取引先が良好な関係を築けるよう、挨拶まわりの時点で後任者には業務をしっかりと引き継いでおいてください。「退職したら終わり」ではなく、お世話になった会社や取引先にも配慮することが大切です。また、具体的な退職理由を述べることは避けるのが無難でしょう。
退職届の書式は？
退職届の書式は、会社からの指定がない場合、手書きとパソコンのどちらでも問題ありません。しかし、「丁寧で誠意が伝わりやすい」という点から、迷ったら手書きで作成することをおすすめします。以下にて、手書きの退職届の作成方法をまとめました。
用意するもの
用意するものは、以下のとおりです。
- ・万年筆または黒のボールペン
・B5またはA4の用紙
・白無地の封筒
封筒は郵便番号の枠がなく、用紙サイズに合った大きさのものを選びます。
書き方
退職届の書き方について、項目ごとに以下にまとめました。
タイトル
右端に「退職届」と記します。
書き出し
わたくしごとですが…という意味で、「私儀（わたくしぎ）」あるいは「私事」と書きます。
退職理由
自己都合による退職であれば、「一身上の都合」とします。
退職日
退職届の場合、退職日は上司との相談で決定した日付を入れます。和暦・西暦どちらでも構いませんが、会社の規定があるならそのとおりに書くようにしましょう。
文末
退職届を提出するということは、既に退職の申し出が承諾されているということです。シンプルに「退職いたします。」と記すのが良いでしょう。
届出年月日
退職届の提出日を記入します。
所属、氏名
宛名よりも下部に、正式な所属部署名と自分の氏名を記入します。また、末尾には印鑑を押します。
宛名
宛名はその会社の最高執行責任者とします。敬称は「殿」を用い、自分の所属や氏名よりも上方に書きましょう。
退職届を入れた封筒の書き方
最後に、便箋の折り方と封筒の書き方について確認しておきます。
便箋の折り方
便箋は3つ折りにするのがポイントです。まずは下から上に向かって3分の1ほどを折り上げ、次に上の余っている部分を折り重ねます。その状態から、冒頭「退職届」の上部に当たる部分が右上になるようにして封筒に入れます。
封筒の書き方
表側には、「退職届」と記載。続いて裏側の左下に、自分の所属部署と氏名を書きます。糊付けするか否かは任意であるとされています。もし、糊付けした場合には、封筒に「〆」と書きましょう。
以上が、手書きの退職届の作成方法です。正しい退職届を提出し、新たな気持ちで転職先での仕事をスタートさせましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています！
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
