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フロントエンドとバックエンドの違いは?エンジニア業務をわかりやすく解説
更新日
この記事のまとめ
- フロントエンドはプログラミング言語を使用し、Webサイトを製作するエンジニア
- バックエンドは開発言語やサーバーサイド、データベースなどの知識が必要
- フロントエンドからキャリアップするには、下流工程よりも上流工程を目指す
- 未経験者がフロントエンドを目指すなら、まずプログラミング言語を習得しよう
フロントエンドを目指す人のなかには、バックエンドとの具体的な違いがわからない方もいるでしょう。また、フロントエンドとバックエンドは求められる業務がどのように異なるか、不安に感じる方も少なくないはずです。このコラムでは、フロントエンドとバックエンドの仕事内容や、必要なスキルについて詳しく解説。フロントエンドとはどのような業種か、キャリアアップについてもわかりやすく紹介しますので参考にしてください。
フロントエンドとは?
WebサイトやWebアプリケーションは、フロントエンドとバックエンドで構成されています。フロントエンドとは、Webサイトに訪れた人が目にする部分の製作やプログラム開発などをすることです。業務では主に、JavaScriptやHTML、CSSをはじめ、PHPやjQueryといったプログラミング言語を使用。製作・開発だけでなく、デザインを担当する場合があります。
フロントエンドエンジニア以外の「Web系」と呼ばれる仕事については「Web系の仕事7つを紹介!SIer企業との違いや必要なスキルも解説」のコラムで紹介しているので参考にご覧ください。
フロントエンドとバックエンドの違いとは?
フロントエンドはユーザーが直接目にする部分、バックエンドはユーザーには見えないWebの裏で動作する箇所のことです。データ処理や保存、検索結果の提示などサーバーやデータシステムなどが該当します。
また、フロントエンドを担当するエンジニアをフロントエンドエンジニア、バックエンドを担当するエンジニアをバックエンドエンジニアと呼び、それぞれ求められるスキルが異なります。
フロントエンド | バックエンド | |
---|---|---|
業務範囲 | アプリやWEBサイトでユーザーが使用するところ | アプリやWEBサイトのサーバー側 使用する主な言語やフレームワーク |
使用する主な言語やフレームワーク | ・HTML ・CSS ・JavaScript ・TypeScript ・PHP | ・ JavaScript ・Python ・Ruby ・PHP ・Java ・C# ・Per |
フロントエンドは効率的なコードを書くだけでなく、ユーザーの使いやすさや見栄えにも配慮した開発が必要です。そのため、フロントエンドエンジニアはUXやUlの観点も求められ、HTMLやCSSを用いてWeb全体の構造、デザインのスキルを求められます。
一方、バックエンドは、サーバーの管理やセキュリティ対策などのスキルが必要です。JavaやRuby、PHPなどのプログラミング言語を駆使し、開発効率を高める各種フレームワークを利用します。
フロントエンドとバックエンドは総じてユーザーの直接目につく部分を担うか、ユーザーの目には触れない部分を担うかが主な異なる点です。なお、スキルをつけるためにエンジニアは資格が必要かどうか「システムエンジニアに資格は必要?仕事に役立つ試験を4つご紹介!」のコラムもチェックしてみてください。
フロントエンドの主な業務
フロントエンドの主な仕事内容は、依頼されたデザインを基にWebサイトや、アプリケーションの外観製作などです。ユーザーの目に見える部分を担当するエンジニアと考えると捉えやすいでしょう。JavaScriptやHTML、CSSなどのプログラミング言語を用いてユーザーが快適に使用でき、デザインとしても見やすくなるよう工夫が必要です。
フロントエンドのプログラミング言語やスキル
フロントエンドのプログラミング言語や必要な知識は、下記のとおりです。
- ・コーティング:プログラム開発を行うHTMLやCSS、動的処理を行うJavaScriptなど
- ・SEOの知識:ユーザーが見たくなるよう工夫し、検索エンジンを最適化する
- ・UI 、 UX設計:利便性や操作性、デザイン性を向上するために開発や改善を行う
- ・CMS構築:CMSはコンテンツ管理システムのことで、Webサイトの運用を行う
- ・API:開発したアプリケーションを外部のアプリケーションと繋ぐ
- ・デザインツール:IllustratorやPhotoshopが代表的で、ロゴやキービジュアルなどを作る
- ・サーバーサイド:サーバーにある情報をユーザーへ適切に提供する
- ・フレームワーク:Webデザインを行うときの型
フロントエンドエンジニアは、上述した知識やスキルを身に付けるだけでなく、常に新しい情報や技術を探究し学び続けることも重要です。チームで1つのプロジェクトに取り組むことも多いので、コミュニケーションスキルも大切でしょう。
また、総務省の「令和6年版情報通信に関する現状報告の概要」によると、インターネットを利用する際に使用する端末は、スマートフォンが97.4%で、パソコンの65.3%よりも上回っています。なお、令和4年のデータではスマートフォンが88.6%で、パソコンが69.8%。そのため、年々パソコンよりもスマートフォンを使用してインターネットを利用する割合が増えていることが分かります。フロントエンドエンジニアとして働く人は、スマートフォンで閲覧・操作しやすいWebサイトを製作することも重要です。
スマートフォンやタブレット型端末といった、小さな画面に対応するWebサイト製作に有効なのが、JavaScriptやUI設計のスキル。UI(ユーザーインターフェース)とは、見た目の良さだけでなく利便性も兼ね備えた設計を行うことを指します。フロントエンドは使用するフォントや画像、操作のしやすさなど、スマートフォンで閲覧することも想定したWebサイト製作を求められるでしょう。
参照元
総務省
情報通信白書令和6年版
バックエンドの主な業務
バックエンドの主な仕事内容は、Webサイトやアプリケーションの開発に必要なデータベースの開発や管理、あるいは動的処理や保存などです。たとえば、Web上で行われる会員登録やクレジットカード決済などのデータを読み込み、処理します。フロントエンドと対照的に、バックエンドは「サーバーサイドエンジニア」とも言われ、ユーザーの目に見えない部分であるサーバー側を処理する職種です。
バックエンドのプログラミング言語やスキル
バックエンドのプログラミング言語や必要な知識は、下記のとおりです。
- ・開発言語:JavaScript、Java、Ruby、PHP、Python、Pealなど
- ・サーバー:サーバー運用や保守の知識、ミドルウェアに関する知識
- ・データベース:Microsoft SQL serverやMySQLなどのデータ管理システム
- ・開発プラットフォーム:GitHubが代表的で、チームで開発を行うときに使用する
バックエンドエンジニアとして働くためには、開発言語とミドルウェアの知識が必須です。ミドルウェアとは、フロントエンドエンジニアが作ったWebサイトと、ハードウェアを連携させるために必要な補完ソフトウェアのことを指します。データの送受信を行う「Apache」と、データベースの管理を行う「MySQL」をセットで身に付けると仕事に活かせるでしょう。
バックエンドエンジニアに向いている人は、倫理的に物事を捉えることが得意で小さなミスに気づける注意深さがある人です。また、フロントエンドと同様に、常に新しい情報や技術を探究し学び続けることも求められます。
プログラミング言語を身に付けたいと考えている人は「プログラミングの仕事に就職したい!未経験者がチャンスを掴むポイントは?」のコラムも、あわせてご覧ください。
フロントエンドエンジニアのキャリアアップ
フロントエンドエンジニアがキャリアアップを目指すときは、さらに高度な技術や知識を身に付けることが必要です。下記にて、具体的なプログラミング言語や知識を解説します。
より高度なプログラミング言語を学ぶ
フロントエンドエンジニアがキャリアアップするには、より高度なプログラミング言語を学ぶことも1つの方法です。「C++」や「R」の2つは、特に難易度が高いプログラミング言語といわれ、習得すれば仕事の幅も広がりキャリアアップに繋がるでしょう。
上流工程の業務を担当するエンジニアを目指す
フロントエンドからキャリアアップするために、上流工程の業務を担当するエンジニアを目指す方法があります。下流工程のエンジニアは、主にシステムを構築するためのコーディングを担当。一方で上流工程は、依頼主からの要望を細かく分析し、どのようにシステム化するか検討したうえで機能設計を行います。
上流工程はシステム開発における中枢の役割を担っているため、下流工程よりも収入が高い傾向にあり、給与を上げたい方やより深く学びたい方は目指してみてもよいでしょう。また、上流工程のエンジニアはチームをまとめる力や、誰が見てもわかりやすいドキュメントを作成するスキルも必要です。依頼主や下流工程のエンジニアとコミュニケーションを図り、プロジェクトがスムーズに進むようチーム全体をマネジメントするスキルも上流工程のエンジニアに求められます。
プログラマーについては「未経験からプログラマーを目指すのはきつい?仕事内容や探し方を紹介」のコラムで解説していますので参考にしてみてください。
フロントエンドエンジニアの将来性は?
現状、フロントエンドエンジニアは今後も需要があると言われています。理由は、WEBサイトやアプリなどの需要増加が見込まれる一方、2030年には約79万人のエンジニアが不足するといわれているためです。しかし、AIの発展により簡単なコーディングであれば誰でも出来るようになる未来も近いとされているため、中長期的な目線の見通しは未知数という意見もあります。フロントエンドエンジニアとして活躍し続けるためにはスキルのかけ合わせが大切です。たとえば、フロントエンドエンジニア×マーケティングや、フロントエンドエンジニア×英語など。スキルをかけ合わせることで人材価値が高まり、替えのきかないフロントエンドエンジニアになるでしょう。
参照元
経済産業省
IT分野について
未経験者がフロントエンドを目指すときに必要なこと
エンジニア未経験者がフロントエンドを目指すときは、プログラミング言語やコーディングなどWebに関する知識やスキルを身に付ける必要があります。教室へ通うタイプのプログラミングスクールやオンラインでも学ぶ方法もあるため、あなたに合った学習方法を選びましょう。
また、未経験者がフロントエンドエンジニアを目指すときは、就職エージェントの利用も1つの手段です。若年層の就職や転職サポートに特化したハタラクティブでは、プロの就活アドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行い、あなたの希望に合う求人情報をアドバイス。企業に直接聞きづらいことや、応募書類の添削、面接対策のサポートも行っています。フロントエンドやバックエンドの仕事内容について、もっと詳しく知りたいという人は、ぜひお気軽にハタラクティブにご相談ください!
フロントエンドエンジニアに関するQ&A
最後に、フロントエンドエンジニアに関してよくある疑問や質問をまとめました。フロントエンドに興味があるけれど、まだまだ不明点が多いという方はぜひ参考にしてください。
フロントエンドで扱う言語が知りたいです
フロントエンドで扱うプログラミング言語で一般的なものは、以下のとおりです。
・HTML
・CSS
・JavaScript
・TypeScript
・PHP
フロントエンドはユーザーが使用する表のデザインや機能を扱う仕事。そのため、最低限HTML、CSS、JavaScriptの知識は必須だといえるでしょう。
フロントエンドに向いている人の特徴が知りたいです
フロントエンドエンジニアに向いている人は、使う人の気持ちが考えられる人やスキルアップのために勉強できる人などです。フロントエンドエンジニアの業務では、ユーザーが直接使用する表の機能やデザインをコーディングします。「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」のコラムもご覧ください。
フロントエンドにはマーケティングの知識も必要ですか?
フロントエンドエンジニアになるために、マーケティングの知識は必須ではありません。ただし、フロントエンドエンジニアとしてより活躍したいと考えている方は、SEOなどマーケティングの知識があった方が良いといえます。特に、WEBサイトのフロントエンド業務を行う際、マーケティングの中でもSEOの知識があった方が、WEBサイトを伸ばすという面においては重宝されるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。