- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 在宅ワークでできる正社員の仕事とは?メリットやデメリットも解説
在宅ワークでできる正社員の仕事とは?メリットやデメリットも解説
更新日
この記事のまとめ
- 在宅ワークとは、会社に出社せず自宅で仕事をする勤務形態のこと
- 新卒や非正規雇用から在宅ワークの正社員になるのは難しい
- 在宅ワークができる職種はパソコン一台でできる仕事が中心
- 在宅ワークは正社員であってもオフィス勤務より給与が減る可能性もある
- 在宅ワークができる正社員を希望するなら、エージェントの活用がおすすめ
正社員として在宅ワークをしたい方もいるでしょう。在宅ワークはスキルや知識が必要であり、新卒や正社員未経験者では採用されにくい働き方です。正社員経験者であれば在宅ワークも選択しやすく、転職することを視野に入れても良いでしょう。
このコラムでは在宅ワークができる主な職種や特徴、メリットとデメリットを解説します。働く際のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
在宅ワークとは?
在宅ワークとは、会社に出社せず在宅で仕事をすることを指し、「リモートワーク」や「テレワーク」とも呼ばれる働き方です。基本的には自宅で仕事をしますが、会議や打ち合わせなど特別な事情がある場合に出社することもあれば、「週3日まで」のように決められた日数だけ在宅ワークが可能な場合もあります。
近年のインターネット普及とIT技術の発展に伴い、在宅でできる業務が増えたことから、在宅ワークを導入する企業が増えているようです。
在宅ワークの種類
在宅ワークは、具体的にはテレワークの種類のうちの一つとなります。テレワークのなかには在宅ワークのほかに、「モバイルワーク」「サードプレイスオフィス勤務」などがあります。
テレワークの種類 | 働く場所 |
---|---|
在宅勤務 | 自宅 |
モバイルワーク | カフェやホテルのラウンジなどの外出先 |
サテライトオフィス勤務 | サテライトオフィスやコワーキングスペース、遠隔勤務用の施設 |
上記がそれぞれの違いです。所属するオフィス以外の働く場所によって、同じテレワークでも呼び方が異なります。
在宅ワークは内職やテレワークと何が違う?
在宅ワークと混合されやすい名称として、「内職」や「テレワーク」があります。いずれも在宅でできる仕事として「在宅ワーク」と呼ばれる場合もありますが、業務内容や業務環境が異なる場合があるため注意が必要です。具体的には、以下のような違いがあります。
定義 | 仕事の特徴 | |
---|---|---|
テレワーク | 本社や本拠地から離れた場所で働くこと (ワーキングスペースやカフェ含む) | ・会社で担う業務を行う ・基本的にパソコンを使用する |
在宅ワーク | テレワークのなかでも自宅で働くこと | ・会社で担う業務を行う ・基本的にパソコンを使用する |
内職 | 委託者から原材料を預かり、自宅などで契約どおりの製造・加工を行うこと | ・製造・加工など手作業が中心 |
在宅ワークはテレワークの一つです。ほかにも働く場所によって種類が分けられています。詳しくは、このコラムの「在宅ワークの種類@」で解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
在宅ワークの導入率
働き方の多様化が進み、多くの企業で在宅ワークやリモートワークが取り入れられるようになりました。総務省の「令和5年通信利用動向調査の結果」では、テレワークを導入している企業の割合は49.9%と、約半数を占める結果となりました。
年度 | テレワークを導入している | 今後導入予定 | 導入なし・導入予定なし |
---|---|---|---|
令和元年 | 20.2% | 9.4% | 70.4% |
令和2年 | 47.5% | 10.7% | 41.9% |
令和3年 | 51.9% | 5.5% | 42.6% |
令和4年 | 51.7% | 3.5% | 44.7% |
令和5年 | 49.9% | 3.0% | 47.1% |
引用:総務省「令和5年通信利用動向調査の結果 テレワークの導入状況等(企業)(5p)」
2019年のテレワーク導入率は全体の2割程度とまだ少ない状態でしたが、2021年度には5割を超えています。急激に増えた大きな要因としては感染症の流行があり、流行が落ち着いても継続して導入している企業は、わずかに減少傾向にあるようです。
しかし、柔軟な働き方を目指す働き方改革もあり、在宅ワークは一つの選択肢としてある程度の定着は見込めると考えられるでしょう。
参照元
総務省
令和5年通信利用動向調査の結果
産業別在宅ワークの導入率
総務省の「令和5年通信利用動向調査の結果」によると、「情報通信業」では9割以上、「金融・保険業」は8割の企業がテレワークを導入しているとのことでした。以下は、産業別のテレワークの導入率を、導入率の高い順にまとめた表です。
産業 | 令和4年 | 令和5年 |
---|---|---|
情報通信業 | 97.6% | 93.4% |
金融・保険業 | 84.3% | 81.3% |
不動産業 | 64.9% | 69.8% |
建築業 | 63.6% | 53.8% |
製造業 | 57.5% | 53.1% |
卸売・小売業 | 50.7% | 47.6% |
サービス業・その他 | 41.9% | 42.4% |
運輸・郵便業 | 33.1% | 35.4% |
引用:総務省「令和5年通信利用動向調査の結果 テレワークの導入状況等(企業)(5p)」
多くの企業がテレワークを導入している「情報通信業」「金融・保険業」ですが、前年と比較すると導入率は減少傾向にあることが分かります。一方、「不動産業」「サービス業・その他」「運輸・郵便業」については、前年より導入率が増加しているようです。
参照元
総務省
令和5年通信利用動向調査の結果
職種別在宅ワークの導入率
国土交通省の「令和5年度テレワーク人口実態調査」によると、研究職では64.3%、管理職では49.2%とテレワークの導入率が高い傾向にあることが分かりました。以下は、同調査をもとにテレワークの導入率の高い職種を順に表にしたものです。
職種 | 令和4年 | 令和5年 |
---|---|---|
研究職 | 67.0% | 64.3% |
管理職 | 51.7% | 49.2% |
専門・技術職 | 50.3% | 48.6% |
営業 | 44.6% | 44.3% |
専門職・技術職(その他の専門・技術職) | 39.5% | 39.2% |
事務職 | 31.3% | 30.0% |
引用:国土交通省「令和5年度テレワーク人口実態調査 2-2.職種別テレワーカーの割合(16p)」
専門・技術職や事務職以外にも、営業職でも在宅ワークを導入していることが多いようです。上記の職種と仕事内容が近い職種であれば、在宅ワークの仕事も多いと考えられるでしょう。
ほかにも、在宅でできる仕事は「在宅の仕事にはどんな種類がある?自宅で働く方法や求人の探し方も解説」で紹介しているので、あわせてご確認ください。
参照元
国土交通省
令和5年度テレワーク人口実態調査
在宅ワークの導入目的
総務省の「令和5年通信利用動向調査の結果」によると、テレワークの一番の導入目的は、「新型コロナウイルス感染症への対応」のようです。以下で目的を表にまとめました。
テレワークの導入目的 | 令和4年 | 令和5年 |
---|---|---|
新型コロナウイルス感染症への対応 | 87.4% | 79.1% |
ワークライフバランスの向上 | 28.8% | 42.7% |
非常時の事業継続に備えて | 33.5% | 42.0% |
業務の効率性の向上 | 26.3% | 38.8% |
移動時間の短縮・混雑回避 | 30.3% | 37.7% |
引用:総務省「令和5年通信利用動向調査の結果 テレワークの導入状況等(企業)(5p)」
「新型コロナウイルス感染症への対応」を目的とする企業は前年より減少しており、「ワークライフバランスの向上」「非常時の事業継続に備えて」など、そのほかの理由が増加していることが分かります。
これらの理由から、新型コロナウイルス感染症の感染リスクが落ち着いたあとでも、テレワークは定着が望めるといえるでしょう。
参照元
総務省
令和5年通信利用動向調査の結果
正社員が在宅ワークをするメリット・デメリット
自宅や好きな場所で仕事ができる在宅ワークは、一人で業務を遂行できることが魅力ですが、デメリットも存在するため注意が必要です。メリット・デメリット双方を事前に理解しないと、在宅ワークを始めてから「想像と違った、続けていくことが難しい」という問題が出てくる可能性もあります。事前に把握して自分に向いているか確認しておきましょう。
正社員が在宅ワークをするメリット
正社員が在宅ワークをすると、「通勤が必要ない」「出社が難しい状況でも働ける」となどのメリットが考えられるでしょう。ほかにも、さまざまなメリットが存在します。ここでは、在宅ワークを行ううえでのメリットを6つ紹介するので、自分にとって在宅ワークが向いているか確認しておきましょう。
正社員が在宅ワークをするメリット
- 通勤が必要ない
- 出社が難しい状況でも働ける
- 予定を把握・調整しやすい
- 人間関係で悩むことがなくなる
- 居住地に関わらず全国どこでも働きやすい
- 育児や介護をしながらでも働きやすい
通勤が必要ない
在宅ワークは自宅で仕事ができるため、通勤の必要がありません。出勤のための準備や通勤ラッシュのストレスも軽減され、空いた時間を仕事やプライベートなどに充てられ有意義に使えます。
出社の必要がないと、仕事用の服の用意もオフィスで働く場合に比べると少なくて済む、といった声もあるようです。
出社が難しい状況でも働ける
在宅ワークであれば交通機関の乱れや天候によって欠勤する必要がありません。環境さえ整っていれば仕事ができるため、引っ越しや配偶者の転勤にも対応できます。ただし、週に何度か出社を求められる企業もあるため、募集要項をしっかりと確認しておくのがおすすめです。
予定を把握・調整しやすい
在宅ワークは前もって会議の日程や仕事内容を把握できるため、予定を調節しやすくプライベートを充実させやすくなります。会社勤めの場合、急な残業で予定が潰れるなどスケジュールが組みにくいことも多いです。ただし、在宅ワークには残業がないというわけではないため、注意しましょう。
人間関係で悩むことがなくなる
気の合わない上司や同僚がいるとストレスを感じやすく、人間関係が原因で退職や転職する方もいます。在宅ワークは基本的に一人で仕事をするため、人間関係に悩みづらくなるのもメリットの一つです。
コミュニケーションが苦手だったり職場に苦手な人がいたりする場合は、在宅ワークに切り替えることでストレスを軽減できるでしょう。
現在、会社勤めをしており、人間関係にストレスを感じている方は「職場に合わない人がいる!ストレスを感じる理由や11の対処法を紹介」のコラムもご覧ください。
居住地に関わらず全国どこでも働きやすい
在宅ワークの場合、東京や大阪といった一般的に企業の本社が多くある地域以外からでも、正社員として働けるのもメリットの一つです。企業にとっても、会社のある地域以外にも全国各地から従業員を雇いやすくなります。また、求職者にとっても引っ越しなどをせずに働きやすいといえるでしょう。
育児や介護をしながらでも働きやすい
在宅ワークでは、小さな子どもがいたり介護を必要とする家族がいたりする状況でも正社員として働きやすいのもメリットの一つです。子育てや介護をしながらフルタイムで出勤することは容易ではなく、やむを得ずパートへと変更する人もいるでしょう。しかし、在宅ワークなら出社に比べて自分の時間を作りやすく、休憩時間など仕事の合間に家族の対応も可能です。
正社員が在宅ワークをするデメリット
正社員として在宅ワークをするうえで、いくつかデメリットも存在します。仕事進捗や給与に関わる内容もあるため、在宅ワークに切り替える前にしっかりと把握しておきましょう。在宅ワークを行ううえでのデメリットを6つ紹介します。
正社員が在宅ワークをするデメリット
- 仕事のオンオフが難しい
- 運動不足になる
- 不明点がすぐに解消できない
- 給料が低くなる可能性がある
- 人に直接教えてもらう機会が少ない
- 自己管理が必須
仕事のオンオフが難しい
在宅ワークは自宅で仕事ができる環境にあるため、プライベートの切り替えが難しいと感じる人もいるようです。緊張感が少ないことで勤務時間内に仕事が終わらなかったり、休憩時間がダラダラと長くなってしまったりするケースもあるでしょう。うまく切り替えられるよう、自己管理能力が必要です。
「人の目がある緊張感のなかでないと集中できない」「家ではオンオフの切り替えができない」という場合、自分が在宅ワークに向いているのかあらためて考えてみることをおすすめします。
運動不足になる
基本的に1日中座って仕事をする在宅ワークは、運動不足になりやすいです。仕事中に間食もできるため、在宅ワークに移行してから体重が増加するケースもあるでしょう。肩こりや腰痛に悩む方も多く、在宅ワークをする場合はストレッチや軽い運動などを取り入れるのもおすすめです。
不明点がすぐに解消できない
オフィスワークでは、不明点が出たときやトラブルが起きたとき、すぐに上司や先輩に確認できます。しかし、在宅ワークでは電話やチャットを使って上司やチームと連絡を取るため、相手が確認するまでに多少のタイムラグが生じてしまうものです。相手の返信を待たなくてはならず、解消するのに時間を要する点がデメリットといえるでしょう。
給料が低くなる可能性がある
オフィスワークから在宅ワークに切り替えた場合、給料が低くなる可能性もあります。在宅ワークは通勤の必要がないことから交通費の支給がなくなります。また、業務の効率化に成功して残業する機会がなくなれば、総支給額が減る可能性もあるでしょう。
在宅ワークになるときには手当の変更があるのか・総支給額が減るのかについても、前もって確認しておくことをおすすめします。
人に直接教えてもらう機会が少ない
在宅ワークの場合、周りに上司や先輩、同僚などがいないため、人に直接仕事を教えてもらう機会が少ないです。何か分からないことがあったとしても気軽に声を掛けられず、メールやチャットツールを使って質問しなくてはなりません。
直接見せればすぐに何が分からないか理解してもらえることでも、文字ではなかなか伝えるのが難しいこともあるでしょう。テレビ通話をするにしても、事前にメールやチャットで予定を立てるなど、対面に比べると少し手間や時間が掛かります。
困っていても声を掛けてくれる人はいないため、自分から積極的に質問したり学んだりする姿勢が大切です。
自己管理が必須
オフィス勤務でも自己管理は必要ですが、在宅ワークの場合、さらに自己管理の徹底が求められます。上司や同僚の目がないため、サボれてしまうためです。
なかには、勤務時間は決められておらず、納期までに成果物を上げれば良い、というタイプの仕事もあるでしょう。その場合、スケジュール管理をしっかりしないと、納期に間に合わなかったり、集中できずに長時間仕事をすることになったりする恐れがあります。
正社員なのでフリーランスのような自由はない
好きな時間や場所で仕事ができる在宅ワークは、自由度が高いと思う方もいるでしょう。しかし、正社員として採用されると勤務や休憩時間に制約ができ、フリーランスよりも自由がありません。なかには、作業時間や進捗状況の報告などを随時求められるケースもあります。「時間に制約があるならスキルを身につけて好きなときに仕事したい」とフリーランスになる道を考える方もいるでしょう。しかし、就職しないことで生じるリスクもあるため、将来のビジョンを踏まえて検討するのがおすすめです。
正社員として働かないリスクについて知りたい方は「就職しないとどうなる?正社員以外の生き方のリスクを解説!」のコラムもご覧ください。
正社員の在宅ワークにはどんな仕事がある?
在宅ワークは自宅で業務が完結する仕事が対象のため、「パソコンとインターネット環境を使えば業務に取り組める」「一人で作業が完結する」「成果物を評価しやすい」といった条件のそろった職種に限られます。接客や工事など、現場でないと行えない仕事は在宅ワークに向きません。
在宅ワークを希望するのであれば、就きたい仕事が在宅ワーク向きかも考えましょう。ここでは、代表的な職種を紹介します。
営業・サービス系の在宅ワーク
営業・サービス系の仕事で、在宅ワークで働けるのは、以下のような職種です。それぞれの仕事内容を紹介します。
営業・サービス系の在宅ワーク
- 営業
- コールセンター
- カスタマーサポート・メールオペレーター
- テクニカルサポート(ヘルプデスク)
営業
在宅で行う営業は「オンライン営業」と呼ばれ、電話やオンライン通話・Web会議システムなどを利用して非対面で仕事をします。最近では、オンライン営業の求人も増加しており、未経験から応募可能なケースもあるようです。営業を行ううえで良好な通信環境が必須であるため、環境も整える必要があります。
営業の仕事に興味のある方は「営業って何をする職種?求められるスキルや向いているタイプを紹介」で詳しく紹介しているので、こちらもご覧ください。
コールセンター
コールセンターでは、お客さまからの電話応対を行います。電話応対の内容は、商品の発注や申し込み、問い合わせなどが中心です。コールセンターの業務には、お客さまからの電話を受ける「インバウンド」とお客さまへ電話を掛ける「アウトバウンド」の2種類があります。
シフト勤務の企業が多いため、ライフスタイルにあわせて働きやすいのも特徴です。コールセンターの仕事については「コールセンターの仕事」で詳しく解説しているので、こちらもチェックしてみてください。
カスタマーサポート・メールオペレーター
カスタマーサポートやメールオペレーターも、お客さまとのコミュニケーションが必要な仕事です。コールセンターとは異なり、コミュニケーションは電話ではなくメールやチャットを使います。対面では応対をしないため、在宅ワークでも働ける仕事の一つです。
カスタマーサポートやメールオペレーターでは、商品やサービスの発注や申し込み、問い合わせに対してメールやチャットで応対します。対応方法は詳細なマニュアルが用意されていることがほとんどで、未経験からも始めやすいといえるでしょう。
カスタマーサポートの仕事は「カスタマーサポートとは?仕事内容や向いている人の特徴を紹介」でも詳しく解説しているため、興味のある方はあわせてご覧ください。
テクニカルサポート(ヘルプデスク)
テクニカルサポート(ヘルプデスク)は、ITに関する問い合わせの応対が主な仕事です。製品やサービスに関する技術的な問い合わせを解決に導くため、製品やサービスの概要はもちろん、技術的な知識も求められます。
IT知識が求められる場合もありますが、なかには「エンジニア未経験可」といった求人もあるため、興味のある人は探してみると良いでしょう。テクニカルサポート(ヘルプデスク)の仕事は「ヘルプデスクの仕事」で詳しく解説しているため、こちらもチェックしてみてください。
事務・オフィスワーク系の在宅ワーク
事務・オフィスワーク系の仕事で、在宅ワークで働けるのは、以下のような職種です。それぞれの仕事内容を紹介します。
事務・オフィスワーク系の在宅ワーク
- 事務
- データ入力・文字起こし
- 翻訳家
- オンライン秘書
事務
書類の電子化が進んでいる企業では、事務仕事も在宅ワークでの対応が可能です。在宅ワークにおける事務の業務内容は以下のとおりです。
- ・資料作成やデータ入力
・契約書や領収書、請求書の管理
・顧客からの問い合わせ対応
・スケジュール管理
事務は会社全体の業務内容を理解し、ほかの社員が働きやすいように自ら先回りして必要な書類や資料を用意する仕事です。基本的に未経験向けの求人は少ないため、在宅で事務仕事をしたい方は一通り仕事を覚えたうえで切り替えられるか相談してみましょう。
事務の仕事内容は「事務の仕事内容とは?求められるスキルや働くメリット・デメリットを解説!」で詳しく紹介しているので、こちらもあわせてご覧ください。
データ入力・文字起こし
データ入力では、アンケート内容や名刺の情報などをフォーマットに入力します。文字起こしでは、音声ファイルやビデオファイルの会話の内容を書き起こすのが仕事です。ファイルの内容は議事録やインタビューなどさまざまです。
必要な情報入力が主な業務なので、タイピング以外のスキルは必要ないことが多いといえるでしょう。ただし、なかには専門知識が必要なトピックもあるようです。
データ入力の仕事の実情は「データ入力に正社員の求人はある?就職を考える人へ」で紹介しているので、こちらもあわせてチェックしてみてください。
翻訳家
言語を訳す仕事である翻訳家は、パソコンと語学力があれば在宅での勤務もできます。国内でもっともニーズの高い言語は英語ですが、中国語や韓国語なども需要は高まっているようです。
日ごろ、よく目にする海外ドラマや映画のほか、業務上の書類や論文なども翻訳する可能性があるため、企業の業務内容を事前にしっかりと研究しましょう。書類や論文などの翻訳に関しては、言語力以外にも各業界の知識が必要です。
オンライン秘書
オンライン秘書は、オンライン上でのやり取りを通じて、個人や組織のタスク管理やスケジュール管理などのバックオフィス業務をサポートする仕事です。業務範囲は、メール対応や資料作成、経理の仕事など、企業によって異なります。
IT系の在宅ワーク
IT系の仕事で、在宅ワークで働けるのは、以下のような職種です。それぞれの仕事内容を紹介します。
IT系の在宅ワーク
- システムエンジニア(SE)
- プログラマー
- Webエンジニア
- Webマーケティター
システムエンジニア(SE)
システムエンジニア(SE)はシステムの設計や開発、運用などをする仕事です。すでに専門的な知識や技術を持っている場合、正社員としてすぐに在宅ワークが可能ですが、未経験では難易度が高いでしょう。
在宅ワークを希望する場合、まずは出社しながらスキルを身につけたうえで切り替えましょう。
プログラマー
プログラマーはシステムエンジニアが作成した仕様書をもとに、プログラム言語を用いてシステムやソフトウェアを作成します。プログラミング技術を習得していて経験のある方は、すぐに在宅ワークも可能です。
一方、未経験では一人で業務を進めることが困難なので在宅ワークは難しいでしょう。まずは、どのシステムにも対応できるよう複数のプログラミング言語を習得したり、コンピューターやシステムなどの基礎知識を身につけたりすることから始めます。
システムエンジニア(SE)の仕事は「システムエンジニアの仕事」で詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
Webエンジニア
Webエンジニアは、インターネット上で提供されているECサイトやWebサイトの設計や開発を行います。主な業務内容は以下のとおりです。
- ・Web サイトの企画、仕様書作成
・開発、コーディング
・Webサイトの運営、保守
Webエンジニアの仕事は、主にフロントエンドとバックエンドの2種類に分けられます。それぞれ業務内容が異なり、フロントエンドはWebデザインや操作性を整えるのに対し、バックエンドはWebプログラミングや動的処理などサイトを支えるのが仕事です。
オールマイティーに働きたい方は、フロントエンドとバックエンドどちらの業務もこなす「フルスタックエンジニア」を目指すのが良いでしょう。
Webマーケター
Webマーケターの仕事は、SNSといったプラットフォームやツールを活用し、製品やサービスの営業促進をすることです。インプレッション獲得に向けたコンテンツの企画・立案やSNSの運用などを行うこともあります。Web上で完結しやすいという特徴から、在宅ワークがしやすいといえるでしょう。
Webマーケターの仕事内容は「未経験からWebマーケティング担当になる方法!向いている人と必要スキル」で詳しく解説しているので、気になる方はこちらもあわせてご覧ください。
クリエイティブ系の在宅ワーク
クリエイティブ系の仕事で、在宅ワークで働けるのは、以下のような職種です。それぞれの仕事内容を紹介します。
クリエイティブ系の在宅ワーク
- Webデザイナー
- Webライター、Webディレクター
- イラストレーター
- 動画編集
- 校正・編集
Webデザイナー
Webデザイナーは、パソコンを使ってWebサイトのデザインからコーディング・プログラミングまで行う仕事です。パソコン1台あれば仕事ができるため、在宅での仕事が可能となっています。Webデザイナーの主な仕事内容は以下のとおりです。
- ・ヒアリング
・競合調査、分析
・サイト設計
・画面情報設計
・デザイン
・コーディング
・プログラミング
・最終確認
正社員として雇用された場合はチームで協力して業務を進めることが多く、コミュニケーション能力も求められます。
Webライター、Webディレクター
WebライターやWebディレクターもパソコンがあれば業務をこなせるため、在宅ワークに向いた職業といえます。Webライターの仕事はメディアやブログ・広告などに掲載する文章の執筆で、未経験から挑戦することが可能です。
業務内容は企業によって異なり、検索エンジンで上位表示させるための記事作成のほか、シナリオ作成やSNS運営などもあります。
一方、WebディレクターはWebライターへの指示だしやスケジュール管理、クライアントとの擦り合わせや打ち合わせなどを行うのが仕事です。円滑に仕事を回さなければいけないため、高いコミュニケーション能力が求められます。
イラストレーター
イラストレーターは、発注者の要望を汲み取り、コンセプトにあったイラストを描きます。イラストが使用される場面は、「企業のロゴ」「広告や書籍の挿絵」など多岐にわたり、紙やWebサイトなど媒体もさまざまです。
イラストレーターの仕事内容は「イラストレーターの仕事内容とは?在宅での働き方や収入について解説」で詳しく解説しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
動画編集
動画編集では、動画サイトに掲載する動画を編集します。動画を見やすくするために音声や効果音をつけるなどの加工をするのが主な仕事です。これらの作業には、動画編集ソフトが必須なため、ソフトの操作スキルが求められます。
校正・編集
校正・編集の仕事では、用意された台本や記事、小説などの文章に、誤りがないかをチェックしたり編集したりします。誤字脱字だけでなく、不自然な文脈の訂正や説明不足な箇所、整合性が取れていない箇所がないかのチェックなど、注意力が求められる仕事です。
また、読み手に与える印象を踏まえ、不適切な表現がないかをチェックする必要があります。必要に応じてライターへの修正依頼や指示を出すのも校正・編集の役割の一つです。
編集者の仕事に興味のある方は「編集者の仕事内容とは」もあわせてチェックしてみてください。
在宅ワークで正社員として働く際のポイント4つ
企業に在籍しながら正社員として在宅ワークをしたい方もいるのではないでしょうか。業務をそつなくこなすために、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
在宅ワークで正社員として働く際のポイント
- 仕事をする環境を整える
- 報告・連絡・相談を徹底する
- 自己管理をしてオンオフのメリハリをつける
- 情報の漏洩に注意する
仕事をする環境を整える
在宅ワークは作業環境が仕事の生産性に大きく影響するため、集中できる環境を準備しておくことが重要です。仕事とリラックスする場所を分けておくと、オンオフのメリハリをつけられます。
また、インターネット環境の確認も必要です。在宅ワークではオンライン会議をしたり、ネット上のシステムを使って作業したりすることもあります。インターネット環境が整っていないと作業効率が悪くなるため、作業環境とあわせて確認しておくと良いでしょう。
報告・連絡・相談を徹底する
在宅ワークは対面でのコミュニケーションが取れないぶん、常に報告・連絡・相談が重要です。進捗状況をこまめに報告し、情報共有することで部署全体の業務が円滑に進められます。
業務中はいつでも連絡が取れるようにしておく
在宅ワークはコミュニケーションツールによって業務の連絡が入ります。連絡がきたらすぐに確認し、返信しましょう。連絡が取れないと「仕事をサボっているのではないか」と思われたり、相手の作業が中断してしまったりする可能性もあるため、常に通知をオンにしておきましょう。また、必要に応じて業務用のスマホを持ち歩くのもおすすめです。
自己管理をしてオンオフのメリハリをつける
在宅ワークには自己管理能力が求められるため、仕事とプライベートのオンオフをしっかりと切り替えましょう。一人で仕事をする在宅ワークは、ついダラダラしたり横になったりして業務が終わらない状況に陥る可能性も考えられます。しっかりと計画を立てて作業に集中できる環境を作り、業務に取り組みましょう。
情報の漏洩に注意する
情報漏洩は会社に多大な損失をもたらします。情報の内容によっては懲戒解雇になる可能性もあるため、以下の点に注意しましょう。
- ・パソコンやスマホの紛失
・公衆無線LANの使用による情報流出
・書類の持ち出し
・設定ミス、誤操作
・セキュリティ対策
自宅以外で仕事をする方は会社から支給されたパソコンやスマホの紛失、書類の管理に最大限注意を払い、情報が漏洩しないように気をつける必要があります。
条件やルールを前もって確認しておく
職場勤務と在宅勤務では給与や勤務時間などの条件が異なるケースもあるため、あらかじめ確認しておきましょう。在宅ワークでは、通信費やパソコン・周辺機器、光熱費などが経費負担になる場合があります。トラブルを避けるためにも、負担割合などの確認は事前に行っておきましょう。また、企業によっては情報漏洩を防ぐために自宅以外での作業を禁止していることがあります。在宅ワークを行う際は、企業と細かく条件やルールを確認し、すりあわせておきましょう。
正社員在宅ワークの求人を探す方法
正社員で在宅ワークの求人を探す方法には「求人サイト」と「転職エージェント」の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。自分に合う方法で在宅ワークの求人を探してみましょう。
求人サイトを使う
求人サイトには在宅ワーク可能な正社員の求人や、短時間勤務の求人も多数掲載されています。求人サイトは転職エージェントよりも掲載数が多く自分のペースで進められるのが特徴ですが、応募から面接まですべて一人で行わなければなりません。
求人サイトを利用した就活で失敗しないためには、企業研究をしっかり行い、面接練習をしておくことが重要です。企業研究について知りたい方は「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」のコラムをご覧ください。
転職エージェントを使う
転職エージェントは求職者と企業を橋渡しするサービスです。求人の掲載が主である転職サイトに比べ、転職エージェントは非公開求人を含む求人の紹介を行い、さらに面接対策や応募書類の添削などもサポートします。担当のアドバイザーが総合的にサポートするため、一人で転職活動するのが苦手な方、自信がない方におすすめです。
転職エージェントの使い方を知りたい方は「転職エージェントの使い方を解説!利用時の基本の流れと賢く使い倒すコツ」のコラムをご覧ください。
若年層に特化した就職支援を行うハタラクティブでは非公開求人も多数扱っています。「正社員として就職したいけど、在宅ワークの求人情報が見つからない」という方は、無料でご利用いただけますので、ぜひお気軽にご相談ください。応募先の決定後は企業別に対策を行い、内定まで全面的にバックアップします。
在宅ワークに関するFAQ
正社員の在宅ワークに関するよくある質問や悩みをQ&A方式で紹介します。
在宅ワークするならフリーランスと正社員どちらが良いですか?
フリーランスは仕事の受注から納品まですべて一人で行う必要があり、給与も安定していません。一方、正社員は企業に在籍しているため自由度は低いですが、給与が安定しておりトラブルに見舞われた際のフォローもあります。スキルや実績が少ない人や安定して収入を得たい人は、正社員のほうがおすすめです。
「自宅でできる仕事とは?雇用形態や職種をご紹介」では、自宅でできる仕事と雇用形態を紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。
現在、正社員として働いています。在宅ワークへ切り替えはできますか?
まずは、在籍する企業に在宅ワークの制度がないか確認してみましょう。
在宅ワークができず今後導入予定もない場合は、転職を検討するのもおすすめです。在宅ワークが多いといわれる仕事として、IT関連や事務、カスタマーサポートなどが挙げられます。製造や接客などは仕事の特性上、導入が難しい職種もあるので注意しましょう。
在宅でできる仕事は「在宅の仕事にはどんな種類がある?自宅で働く方法や求人の探し方も解説」で紹介しているので、あわせてご確認ください。
新卒正社員で在宅ワークはできる?
スキルが未熟な新卒や正社員未経験者は一人で仕事を完結させられない可能性が高く、すぐに完全在宅ワークをするのは難しいでしょう。多くの企業では、慣れないうちは出社とし、上司や先輩から対面で指導を受けます。対面の指導では業務内容だけでなく、社会人としての基本的なマナーやコミュニケーション、企業文化なども身につくためです。
正社員未経験ですが完全在宅ワークがしたいです。どのようにしたら良いですか?
在宅ワークが可能な求人は実務経験が必要なことが多く、正社員未経験の方がすぐに完全在宅勤務 をするのは難しいといえます。まずは知識やスキルを磨き、その後在宅勤務ができる企業を探すのが良いでしょう。正社員就職の経験がなければ、ハタラクティブへご相談ください。未経験OKの正社員求人を多数取り扱っており、適性にあったものをご紹介します。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。