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新入社員の初任給や年収はどのくらい?使い道も解説
更新日
この記事のまとめ
- 新入社員における初任給の平均は、大卒者と高卒者で異なる
- 新入社員の初任給や年収は、会社ごとに設けられている評価基準で決まる
- 年収のピークは、責任のある役職を任されることも多い50代
- 新入社員の初任給の使い道は家族への恩返しや預金など、人によってさまざま
「新入社員の初任給はどのくらいなの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。東京労働局の2023年の調査によれば、大卒者の初任給が21万円代、高卒者は18万円代でした。新入社員のうちは、年収もまだ高くないことがほとんどですが、結果を出したり、長く勤めたりすることで収入アップを目指していけるでしょう。このコラムでは、新入社員の初任給や年収をご紹介。初任給の使い道についても解説しています。
新入社員の初任給と年収はどのくらい?
東京労働局の「学卒者の初任賃金」によれば、2023年3月卒業の大卒者の求人初任給は21万2,500円、高卒者は18万3,300円でした。同調査にもとづく学歴別の求人初任給は以下のとおりです。
大学 | 短大 | 専修 | 高校 |
---|---|---|---|
21万2,500円 | 20万円 | 20万円 | 18万3,300円 |
参照:東京労働局「学卒者の初任賃金(令和5年3月新規学校卒業者の求人初任給調査結果 表1 年別・学歴別求人初任給」
ただし、上記は都内の職業安定所で受理した求人をとりまとめた結果のため、地域によって金額は異なることが考えられます。
新入社員の平均年収
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査(p15)」によると、新規学卒者の平均賃金は大卒者が23万7,300円、高卒者は18万6,800円となっていることが分かります。
上記のデータをもとに、「平均賃金×12」で計算すると、大卒者の年収は284万7,600円、高卒者は224万1,600円です。
上記の計算には賞与などは含まれていないため、会社によっては賞与や手当の分でさらに金額が上がる可能性があります。ただし、入社間もないことから実績が少ない新入社員は、賞与も少ない傾向にあると考えられるでしょう。そのため、1年目の年収はあまり高くないことがほとんどだと言えます。
なお、年収とは、1月から12月までの間に得た収入の合計のことです。年度ではなく、暦上の1年で計算します。新入社員は4月に入社することが多く、年収は4月から12月の9ヶ月分で計算されるため、通常より3か月分短くなってしまいます。そのため、初年度の年収は2年目以降よりも少ないということを覚えておきましょう。
また、年収を「手取り額×12ヶ月」だと思っている方もいるかもしれませんが、これは誤りです。税金などを引く前の総支給額の給与と、ボーナスや各種手当などのすべてを合計したものが年収となるため、間違えないよう気をつけましょう。
ここでは、大卒者と高卒者の初任給や年収の平均を紹介しましたが、専門卒については「【学歴別に給与比較】専門卒の初任給平均はいくら?大卒との差は大きいの?」のコラムで解説しています。専門卒の初任給や年収が知りたい方は、こちらを参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査
厚生労働省 東京労働局
令和5年3月 新規学校卒業者の求人初任給調査結果
新入社員の初任給や年収はどうやって決まる?
新入社員の初任給や年収は、会社ごとに設けられている「評価基準」で決まります。実力主義の会社では、結果次第で初年度から高収入を目指すことができる可能性もあります。年功序列主義の会社では、初任給や1年目の年収は高くないものの、長く勤めることで年収アップを目指していけるでしょう。
そのため、初任給や1年目の年収が低いからといって気にしすぎずに、企業の体質や将来のキャリアビジョンを見据えて考えることが大切です。また、年収は住んでいる場所や業界・職種によっても異なる場合があるため、「自分の環境に見合っているものなのか」という観点で考えるようにしましょう。
年収のピークはいつ?
年収のピークは50代であると考えられます。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査(p7)」によると、賃金のピークは男女ともに50代。業界によっても異なりますが、女性は50代前半、男性は50代後半がピークという場合が多いようです。「賃金×12ヶ月」で計算すると、年収についても50代がピークであると言えるでしょう。
部長などの責任のある役職を任されることも多い50代が年収のピークということは、納得できる結果だと考えられます。
昇給については、「昇給の平均額はどれくらい?給料アップの目指し方もあわせてご紹介!」のコラムで詳しく解説しています。収入アップを目指す方法についても紹介していますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査
新入社員の初任給は何に使う?
新入社員の初任給の使い道は、家族への恩返しや預金など、人によってさまざまです。使い道の例としては、以下のようなものが挙げられます。
- ・預金や投資など
- ・一人暮らしの用意、家具やインテリアを購入
- ・スーツやパソコンなど、仕事道具をそろえる
- ・親孝行や、感謝する人への恩返しなど
- ・参考書の購入や資格取得などの自己投資
上記以外にも、正社員としてコンスタントに収入を得られることから、少額の投資を始める人もいるようです。アルバイト経験のない人にとっては初めての収入であり、経験のある人にとっても、正社員として責任のある仕事をして得た収入は特別なものでしょう。そのため、社会人としての自覚をもってお金を使うようになる傾向があると考えられます。
新入社員の初任給の使い道について、「初任給の使い道で多いのは貯蓄?親へのプレゼント?後悔しない使い方とは」のコラムでも解説しています。こちらもあわせてご覧ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。