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求職活動とは?失業認定の仕方やその後の就活方法について解説
更新日
この記事のまとめ
- 求職活動とは、失業保険を受給するために就職の意思を伝える就職活動のこと
- ハローワークで求職活動が認められると、失業保険が受給できる可能性がある
- インターネットで求人を検索しただけでは、求職活動として認めてもらえない
- 求職活動として認めてもらうには、ハローワークで職業相談をする
- 求人活動で失業認定をもらう必要回数は、会社都合での退職か自己都合での退職で異なる
「失業保険を受給したいけど求職活動の仕方が分からない」と不安な方もいるでしょう。主な求職活動としては、求人を見つけて応募する、ハローワークで職業相談をするなどが挙げられます。また、失業保険を受給するには、原則として4週間に1度、ハローワークで失業の認定を受けることが必要です。このコラムでは、求職活動の方法や失業認定の仕方について詳しく解説。失業保険の受給を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
求職活動とは?
求職活動とは、次の仕事に就くために行う就職活動のことであり、ハローワークで求職活動が認められると、失業保険を受給できる可能性があります。失業保険の支給条件として「就職しようとする積極的な意思がある」が設けられているため、積極的に求職活動を行わなければ基本手当は受給できないでしょう。
ハローワークの求職活動の方法について知りたい方は「ハローワークでの求職活動とは?実績作りをして認定のハンコをもらおう」で詳しく解説しているのでご一読ください。
失業保険とは
失業保険とは、雇用保険における失業等給付の一つで、労働者が失業したときから新しい仕事に就くまでの間に支払われる給付金のことです。労働者を雇用する企業には原則として「雇用保険」の加入が義務付けられ、労働者が職を失ったときに生活の安定と雇用の促進のための失業等給付を行います。
また、失業手当は労働者自ら離職したときや、倒産、解雇、定年退職などにより失業した場合も、受給条件に該当すれば給付金を受け取ることが可能です。
求職活動中に失業保険をもらうには
求職活動中に失業保険をもらうには、以下の条件をクリアする必要があります。詳しく解説するので、自分が該当するかを確認しながら見てみましょう。
失業保険の受給資格
ハローワークで定められている失業保険の受給資格は、以下のとおりです。
・失業の状態で、ハローワークで求職の申込みを行い、就職する積極的な意思があること(妊娠・出産・病気などですぐに就職できないとき、しばらく休養する予定ですぐに就職する意思がない場合は対象外)
・失業前2年間に被保険者期間が12か月以上あること(特定受給資格者、特定理由離職者の場合、離職の日以前1年間に、被保険者期間が6か月以上ある場合は対象)
失業保険は、今まで働いていたからといって誰もが受け取れるわけではなく、就職する意思や保険者期間などが関わってくるため、注意が必要です。
参照元
ハローワーク
基本手当について
特定受給資格者・特定理由離職者とは
ハローワークで定められている特定受給資格者・特定理由離職者は、以下のとおりです。
・特定受給資格者…倒産や解雇により離職した人
・特定理由離職者…労働契約期間が満了し、かつ、本人に継続する意思があるにも関わらず労働契約の更新がないことにより離職した人、病気や心身の問題により離職した人、妊娠・出産・育児などにより自己都合で離職し、給期間延長措置を受けている人、など
失業保険の受給には、上記のようにさまざまな条件があるため、離職する際には自分が該当しているかどうか、事前に確認しておきましょう。
参照元
ハローワーク
特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要
失業保険の受給には失業の認定が必要
失業保険を受給するには、原則として4週間に1度、ハローワークで失業の認定を受けることが必要。
失業の認定には、雇用保険受給者説明会で受け取れる「雇用保険受給資格者証」と、求職活動の実績について記入する「失業認定申告書」の提出を行い、失業状態であることを確認します。
失業保険の手続き方法や必要書類については「失業給付金の受給条件と手続き方法は?必要書類なども解説」のコラムを参考にしてください。
認定してもらえない求職活動とは
自分では求職活動を行っていると思っていても、ハローワークから求職活動として認定してもらえないものもあります。具体的には、インターネットで求人を検索しただけ、就職サイトに登録しただけなどが挙げられるでしょう。以下で詳しく説明するので、求職活動の際の参考にしてください。
インターネットで求人を検索しただけ
インターネットで求人を検索しただけでは、ハローワークの求職活動には認定されません。求人を検索だけして、相談や応募をしていなけば働く意思がないと見なされてしまいます。
求職活動として認めてもらうには、調べた求人票を印刷して、ハローワークで職業相談を行うことが必要です。応募する・しないに関わらず、職業相談は求職活動として見なされるため、相談するのをおすすめします。
就職サイトに登録しただけ
就職サイトに登録するだけの活動も、求職活動として認められません。就職サイトに登録するだけでは、求人を調べる以前の話なので働く意思があると見なされないでしょう。
また、就職サイトに登録後、確実に求職活動として認めてもらうには、求人に応募する必要があります。自分に合った求人をチェックし、応募した企業を失業認定申告書に記載して提出しましょう。
募集している企業に電話をかけただけ
求人票の内容確認や応募状況確認のため、募集している企業に電話をかける場合もあるでしょう。しかし、企業に電話をかけるだけでは、求職活動として認められません。電話での問い合わせだけでは、就職活動として具体性に欠けると見なされてしまいます。
求職活動として認めてもらうには、問い合わせ先企業へ応募する必要があるでしょう。ただし、転職エージェントや派遣会社の紹介で、就業先へ職業相談を行った場合は認められる可能性もあるので、事前にハローワークに確認しておくことをおすすめします。
派遣会社に応募しただけ
派遣会社に応募しただけでは、求職活動の実績になるとはいえないでしょう。派遣会社を利用する場合は、派遣会社のコーディネーターや営業の方と連絡を取ることが求められます。
派遣会社登録後に、就職先の提案や相談をした場合は求職活動として認めてもらえる場合もありますが、認定されるか不安な方は、ハローワークで直接確認しておくと良いでしょう。
派遣社員になるには「派遣社員になるにはどうしたら良い?登録までの流れも解説します!」のコラムもあわせてご覧ください。
認定してもらえる求職活動の方法
この項では、求職活動として認定してもらえる方法について紹介します。具体的な方法は、インターネットで求人を見つけて応募する、オンラインセミナーに出席する、ハローワークで職業相談をするなどが挙げられるでしょう。以下で詳しい内容について説明していきます。
インターネットで求人を見つけて応募する
インターネットから自分に合った求人を見つけ、応募すると求職活動として認定されます。手順としては、まず就職サイトに登録し、気になる求人を見つけ応募をするだけです。
認定日に提出する、失業認定申告書には応募した日や企業名、応募方法、応募結果などを記載する欄があるため、応募日や企業名を覚えておきましょう。
また、認定日までに選考結果が分からなくても、「選考結果待ち」と記載すれば問題ありません。
オンラインセミナーに出席する
求人に応募しなくても、オンラインセミナーに出席するだけで求職活動として認定されます。求職活動を行いたいけど、なかなか応募したい企業が見つからない人や就職の仕方が分からない人もいるでしょう。そのような人は、オンラインセミナーに参加するのがおすすめです。
オンラインセミナーは、ハローワーク以外にも民間企業が開催しているものでも求職活動に認定されます。また、通常の就活フェアやセミナーと異なり、実際に会場に足を運ばず、自宅で参加できる点がメリットといえるでしょう。
オンラインセミナーについては「就活セミナーとは?4つの種類の違いや服装・持ち物などの参加マナーを解説」のコラムで詳しく紹介しています。
ハローワークで職業相談をする
オンラインセミナーや求人の応募以外にも、ハローワークで職業相談をすることも求職活動に認定されるのでおすすめです。ハローワークで掲載されている求人票を持って、相談カウンターに行き職業相談を行うだけで求職活動として認められます。
また、職業相談後に必ず応募しなければならないという条件はないので、気軽に相談できるのもポイント。検討中の求人をいくつか用意して、選考状況を確認してもらうのも良いでしょう。
求職活動で失業認定をもらう必要回数とは
求人活動で失業認定をもらう必要回数は、会社都合での退職か自己都合での退職で異なります。以下で、必要回数について詳しく説明するので、自分の条件に当てはまる方を確認してみましょう。
会社都合での退職
倒産や解雇など会社都合で退職した場合、最初の失業認定日までに求職活動を2回以上行う必要があります。1回目は、参加必須の雇用保険説明会が含まれているので、2回目の失業認定日までに実質1回求職活動の実績を作る必要があります。
自己都合での退職
自身の理由で自己退職した場合は、3ヶ月間の給付制限期間というものがあり、その期間が終わらないと失業保険が受け取れないようになっています。給付制限期間とは、本当に失業しているかを確認したり、保険に頼って求職活動を怠るのを抑止したりする目的で、約3ヶ月間失業保険を受け取れない期間のことです。
給付制限期間と認定対象期間をあわせると、3回以上の求職活動の実績が必要になります。前述にもあったように1回目は、参加必須の雇用保険説明会のため、最低2回異常の求職活動実績を作っておきましょう。
求職活動の回数が足りなかった場合
求職活動の回数が足りなかった場合は、失業保険の給付が先送りになります。ただし、回数が足りなかったからといって、失業保険自体が停止になったり、減額したりすることはありません。
場合によっては、求職活動の回数を間違えてしまったり、求職活動を行うのを忘れて回数が足りなかったりする状況も考えられます。そのような場合は、今回の認定日を飛ばして、次回の認定日までに活動実績を作っておきましょう。次回の認定日に規定の求職活動回数を超えていれば問題なく、失業保険を受け取ることが可能です。
失業認定申告書には何を書く?
失業の認定を行うときに提出する「失業認定申告書」には、どのような内容を記入するのでしょうか。主な項目をまとめました。
・失業の認定を受けようとする期間中に、就職、就労または内職、手伝いをしたかどうか
・内職、手伝いにより収入を得た場合は、収入を得た日付と収入の額
・求職活動をした場合は求職活動の方法や利用した機関の名称、活動日、求職活動の内容、など
・求職活動をしなかった場合はその理由
・公共職業安定所や地方運輸局から自分に合った仕事が紹介されたら、すぐに応じられるかどうか
・就職、自営した人、または就職、自営の予定があるかどうか
提出書類には、失業の認定を受けようとする期間中の活動内容について記入します。
また、間違った内容を記入してしまうと、不正受給と判断され、罰則の対象となる可能性もあるので注意が必要です。
求職活動の幅を広げるには?
求職活動の幅を広げるためには、ハローワークの利用がひとつの条件になっています。ハローワークを利用して、自分の力で一つひとつじっくりと求人を探すのも一つの方法ですが、ハローワークと併用して転職エージェントの転職支援サービスを利用してみるのもおすすめです。
求職活動で悩んでいる方は、ハタラクティブまでご相談ください。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが一人ひとりの求職活動をさまざまな面からサポートします。最初にカウンセリングを行い、企業とのマッチングや適性、希望条件を考慮した、ぴったりの求人を紹介。そのほかにも、応募書類の添削や面接対策、採用後のフォローなど、幅広いサービスの利用が可能です。求職活動の幅を広げたい、転職先を早く見つけたいという人は、ぜひお気軽にご相談ください。
求職活動に関するQ&A
ここでは求職活動に関する疑問をQ&A方式で回答します。
認定日にハローワークに行くのを忘れたらどうなる?
認定日にハローワークに行くのを忘れたら、やむを得ない理由でない限り、その期間の認定は受けられないため、失業保険は支給されません。しかし、給付日数や給付金が減るわけではないので、次回の認定日で受け取ることが可能です。
認定日の詳しい内容については「失業保険の認定日とは?手続きの流れや行けないときの対処法などを解説!」のコラムもあわせてご覧ください。
認定日に持っていくものは?
認定日に必要なものは、失業認定申告書や雇用保険受給資格者証、受給資格者のしおり、認定スケジュール、アンケート等、印鑑、筆記用具などが挙げられます。
初回認定日に持っていくものを詳しく知りたい方は「ハローワークの初回認定日は何をする日?持ち物や注意点を解説」のコラムを参考にしてください。
ハローワークで求職活動をしたときにもらえるハンコとは?
ハローワークで、求職活動と認定される実績を残すと、求職活動を行った証明として雇用保険受給資格者証にハンコを押してもらえます。職業相談を行った際に、押してもらえるので、忘れないよう雇用保険受給資格者証を準備して行きましょう。
職業相談をしたときにハンコをもらい忘れたら?
ハローワークで職業相談や職業訓練の相談などの求職活動を行ったにも関わらず、ハンコをもらい忘れた場合は、後日ハンコを押してもらうことが可能です。ハローワークの利用履歴は、基本的に残っている場合が多いため、後日「雇用保険受給資格者証」を持参してハンコをもらい忘れた旨を伝え、押してもらいましょう。
求職活動の仕方やその後の就職活動について迷っている方は、ハタラクティブへご相談ください。適性を見極め、一人ひとりに合った求人を紹介します。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。