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若者ハローワークに年齢制限はある?就職支援の内容やメリットを解説
更新日
この記事のまとめ
- 若者ハローワークは、35歳未満の年齢の方が気軽に利用できる公安職業安定所
- 若者ハローワークは、年齢に応じた就職指導やジョブクラブなど独自のサービスも充実
- 若者ハローワークのメリットは、幅広いサービス内容とスムーズな対応などがある
- 若者ハローワークのデメリットは、求人内容が薄く企業先のことをイメージしにくい
- 年齢の若いうちは、若者向けハローワークと就職エージェントとの併用がおすすめ
「若者ハローワークの利用年齢は何歳まで?」と気になる方も多いでしょう。一般的に若者ハローワークの利用年齢は35歳未満と定められています。正社員、就職活動の経験が少ない若年層に向けて就職支援を行っている機関です。このコラムでは、若者ハローワークの特徴や利用方法などを解説。ジョブカフェとの違いやメリット・デメリットも紹介するので、ぜひご覧ください。
若者向けハローワークとは?年齢制限はある?
若者向けハローワーク(わかものハローワーク)とは、正社員を目指す35歳未満の方を対象とした公的機関です。厚生労働省が2012年6月に「若者雇用戦略」の一つとしてスタートしました。通常のハローワークでは同年代の求職者が少なく、独特の雰囲気があって交じりにくいといった若年者の声を受け、設立されています。
利用者の年齢層が幅広い通常のハローワークよりも、若い方が「入りやすい」ハローワークをコンセプトにしており、明るく広々とした空間にするなどの工夫が凝らされている施設です。今まで通常のハローワークに入りにくさを感じていた方は、利用を検討してみるのも良いでしょう。
「わかものハローワーク」は全国に21ヶ所あり、「わかもの支援コーナー」「わかもの支援窓口」は約200ヶ所あります。最寄りの若者向けハローワークの所在地を知りたい方は、「わかものハローワーク・わかもの支援コーナー一覧」から探してみてください。
参照元
厚生労働省
わかものハローワーク
ジョブカフェとは?若者ハローワークとの違い
若者向けハローワークと似たサービスに、「ジョブカフェ」があります。ジョブカフェは都道府県が主体的に設置する、若者の就職支援をワンストップ(一ヶ所)で行う施設です。ジョブカフェは本来、「若年者のためのワンストップサービスセンター」といった名称で、就職に関するサービスを一貫して無料で受けられることが特徴といえるでしょう。
個別指導で求人紹介や就職支援などを行うわかものハローワークに対し、ジョブカフェは仕事探しのコツや求人票の見方など気軽に求人を探せるようなサービスがメインとなっています。
また、若者向けハローワークよりもジョブカフェの方が地域に根付いた求人が多いという特徴も。そのため、自分の状況によってジョブカフェを利用してみるのもおすすめです。ジョブカフェについてさらに知りたいという人は、ジョブカフェの特徴やジョブカフェ以外の就活方法を解説したコラム「ジョブカフェとは?受けられるサービスとハローワークの違い」のコラムも併せてご参照ください。
若者向けハローワークでできることは?
若者向けハローワークでできること
- 求人検索サービス
- パソコンを利用した書類作成
- 担当者制によるマンツーマンの相談・指導
- ジョブクラブ
- 就職後のフォロー
若者向けハローワークで受けられるサービスは、基本的には通常のハローワークとほとんど変わりありません。しかし、同施設ならではのサービスも取り扱っています。利用できるサービスは、下記のとおりです。
求人検索サービス
通常のハローワークと同様、全国の求人情報をパソコンで検索することができます。
インターネットを利用した検索は自宅でもできますが、若者向けハローワークでは条件に合った求人が見つかった場合、その場で紹介状をもらえるのが特徴です。すぐに面接を受けたいと考えている方は、直接施設に足を運んだほうが良いでしょう。
パソコンを利用した書類作成
若者向けハローワークには、書類を作成するためのパソコンが数台設置されています。フォーマットに必要事項を打ち込むだけなので、その場で気軽に履歴書・職務経歴書を作成できるので便利です。
また、作成した書類のデータはCD-Rとして受取が可能。窓口で書類の添削も受け付けているため、そちらも併せて利用すると良いでしょう。
担当者制によるマンツーマンの相談・指導
若者向けハローワークでは担当者制を導入し、利用者一人ひとりに専門の職員がついて、個別相談や指導を行っています。利用者が希望する条件に合わせ、正社員雇用に向けた丁寧な支援をしてくれるので、就職活動の経験が少ない方も安心してサービスを利用できます。
また、在籍している担当者の多くは、企業の人事担当経験者。そのため、採用者目線のアドバイスを受けることができるのもポイントです。
ジョブクラブ
若者向けハローワークでは、正社員雇用を目指す若者を応援する「ジョブクラブ」を実施しています。ジョブクラブは、就職活動に悩む仲間と一緒にセミナーやグループワークを通して交流し、ノウハウを学ぶことができる就活応援塾です。同年代の就活生と悩みを共有し、ともに学習することで、孤独感や不安の解消につなげています。就職活動における疑問や不安がある方や、同じ目標を持つ仲間が欲しい方におすすめのサービスです。
就職後のフォロー
若者向けハローワークでは、企業による若者の使い捨て防止や定着支援を目的として、就職後のフォローも行っています。就職後に何か不安がある場合は、遠慮なく相談しましょう。
このように、若者向けハローワークでは求人検索から就職後までさまざまなサービスがあります。就職活動に不安を感じている方は一人で抱え込まず、まずは一歩を踏み出してみると良いでしょう。
ハローワークが行っている若者向けの就職支援を詳しく知りたい人は、ハローワークの取り組みやハローワークで就活するメリットをまとめたコラム「ハローワークを活用した就職活動とは?自分に合った支援サービスを使おう」も併せてチェックしてみてください。
若者ハローワークを利用するとき予約はいる?
わかものハローワークへ行く際、初回は予約不要なので気軽に行けるのが特徴です。初回利用時に一人ひとりに合わせた就職支援プランなどを作成し、就職支援者と正社員就職に向けた目標設定を行います。また、早期就職に向け就職支援者が職業相談や職業紹介などをしてくれるので、希望職種や聞きたいことがある人はあらかじめ、聞きたいことをまとめて行くと良いでしょう。若者向けハローワークに行くメリット・デメリット
就職先を探している34歳以下の人が通常のハローワークではなく、若者向けハローワークに行くメリットは、以下のようなポイントが挙げられます。
利用するメリット
若者向けハローワークを利用するメリット
- 通常のハローワークよりも幅広いサービスがある
- ハローワークよりもスムーズに対応してもらえる
ここでは、若者向けハローワークに行くことのメリットをご紹介します。
通常のハローワークよりも幅広いサービスがある
若者向けハローワークでは、通常のハローワークよりも手厚い就職サポートが受けられます。通常のハローワークの場合、受けられるサポートは書類添削や個別相談、職業訓練校への紹介などが挙げられますが、若者向けハローワークでは先述したとおり幅広いサポートが受けられます。そのため、社会に出たことがなかったり、就活経験が少ない人でも、安心して就活に取り組めるでしょう。
ハローワークよりもスムーズに対応してもらえる
若者向けハローワークは、通常のハローワークよりスムーズに対応してもらえます。ハローワークに来る人は、求職者だけではありません。会社を退職し失業保険の申請に来る人や、ほかの用事で来る人もいるため、自分の順番が回ってくるのに時間がかかってしまうこともあります。
しかし、若者向けハローワークは、正社員として就職したい人が利用する施設です。そのため、通常のハローワークほど混雑することがなく、比較的円滑に対応してもらえるところもメリットの一つといえます。
利用するデメリット
若者向けハローワークを利用するデメリット
- 求人の内容はハローワークと同じ
- 求人票の情報が薄い
- 拠点が少ない
続いて、若者向けハローワークに行くことのデメリットをご紹介します。
求人の内容はハローワークと同じ
若者向けハローワークに掲載されている求人情報は、ハローワークと同じというデメリットがあります。そのため、若者向けハローワークに行ったからといって、通常のハローワークで見られない特別な求人に応募できるわけではありません。また、企業はハローワークに無料で求人情報を載せられるため、就職エージェントや就活サイトと比較した際に、求人の質が劣ってしまうこともあるでしょう。ハローワークの求人は地元の中小企業中心なので、上京して働きたい人や大企業に入りたい人には不向きといえます。その分、地元で働きたい人にとっては希望条件に合った企業を見つけやすいでしょう。
求人票の情報が薄い
若者向けハローワークに掲載されている求人票のなかには、内容が薄く情報が伝わりにくいものがあります。これは、通常のハローワークにも当てはまることです。ハローワークに掲載されている求人票は、テンプレートに沿って埋めていくものなので、企業の具体的な特徴や、職場の雰囲気が分かりません。そのため、「入社したら求人票に掲載されている情報と違った」という場合も多いのが現状です。
厚生労働省が発表している「令和3年度 ハローワークにおける求人票の記載内容と実際の労働条件の相違に係る申出等の件数」には、1年間で3,870件の相談が寄せられています。令和2年度は4,211件、令和元年は5,778件と年を重ねるごとに減少しているものの、求人票の質は低いといわざるを得ないでしょう。
参照元
厚生労働省
ハローワークの求人票と実際が異なる旨の申出等
拠点が少ない
最後に、若者ハローワークの拠点はハローワークと比べると少ないこともデメリットです。若者ハローワークは各都道府県の都市部に設置されているため、郊外など都市から離れたところに住んでいる方が通うのは難しいかもしれません。そのため、地理的に利用者が限定されてしまいます。
若者向けハローワークを利用したほうが良い人の特徴3つ
若者向けハローワークを利用したほうが良い人の特徴3つ
- 初めて就職する人や社会人経験が少ない人
- 地元企業へ就職したい人
- 就活仲間が欲しい人
通常のハローワークや就活サイトより、若者向けハローワークが向いている人の特徴は、以下の3つが挙げられます。次の特徴に一つでも当てはまる人は、ぜひ若者向けハローワークの利用を検討してみましょう。
1.初めて就職する人や社会人経験が少ない人
初めて就職する人や、新卒ですぐに退職し、社会人経験の少ない人が挙げられます。その理由は、若者向けハローワークで就職まで一貫したサポートが受けられるからです。もし、これまでの経験から「どうやって就活すれば良いのか分からなくて不安」「次の就活は失敗したくない」といった悩みがあるなら、若者向けハローワークを利用してみましょう。専任の相談員がマンツーマンでサポートしてくれるので、就活のやり方やビジネスマナーを学びながら就活できます。
わかものハローワークはニートも利用できる
先述にもあるように、わかものハローワークは誰でも利用できるのでニートの方も利用することが可能です。わかものハローワークは社会人経験がない方も利用できる支援施設になっているので、働くことに不安を感じていたり、就活の方法が分からなかったりする方は、まず相談に行ってみるのも良いでしょう。また、いきなり正社員を目指すことに不安を感じている方は、一度ジョブカフェで気軽に就職相談を行ったり、セミナーを受けたりすることをおすすめします。わかものハローワークとジョブカフェの違いを詳しく知りたい方は、「ジョブカフェはニートも利用できる?ハローワークとの違いとは」も併せて参考にしてください。
2.地元企業へ就職したい人
地元企業へ就職したい人にも若者向けハローワークはおすすめです。ハローワーク同様、わかものハローワークも地元企業の求人情報が中心なので、効率良く内定を獲得できるでしょう。大企業や地元を離れて就職するのではなく、地元の中小企業に就職したい人は、ぜひわかものハローワークの利用を検討してみてください。
3.就活仲間が欲しい人
就活仲間が欲しい人も、若者向けハローワークがおすすめです。先述したように、若者向けハローワークでは、ジョブクラブという独自のサービスを展開しており、同世代の就活仲間を作ることができます。一人で就活をしていると、何かと不安になったり、悩みを相談したりしたくなるもの。信頼できる仲間と一緒に就活を頑張りたい方は、若者向けハローワークの利用を検討してみましょう。
また、ニート向けの就活支援や、公共の就活サポートが知りたい人は、ニートにおすすめの5つの就職支援や就職しやすい業種を解説したコラム「ニート向けの就職支援サービスとは?おすすめの支援機関や就活のコツを紹介」もぜひ参考にしてみてください。
就活するならほかのサービスとの併用がおすすめ
若者向けハローワークはサービスが充実しており、就職活動に悩む若年者の方にとってはメリットが多いサービスといえます。しかし、拠点が都心にしかなかったり、ハローワークと同様に一部求人の質が低かったりと、デメリットがあるのも事実です。そのため、求職時には複数の求人サービスを併用すると良いでしょう。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、若年層をメインにハローワークと同様、カウンセリングや求人紹介などのさまざまなサービスが利用できます。プロの専任アドバイザーがマンツーマンであなたの悩みにお応え。ほかサイトにない非公開求人も多数取り扱っているため、多くの選択肢から自分に合ったお仕事の紹介が可能です。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。