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仕事をする上で知っておきたい!ストレスコーピングとは
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この記事のまとめ
- ストレスコーピングとはストレス対処法のことを言う
- ストレス反応には身体的なものや心理的なもの、行動的なものがある
- 3つの種類のストレスコーピング技術を身につけよう
- ストレスコーピングを意識し、できる限り自分にかかるストレスを軽減させることが大切
ストレスコーピング(stress coping)の直訳は「ストレス対処法」です。ストレスは、3つの心理的なプロセスから構成されています。ストレスコーピングを意識することで、自身が抱えるストレスを最小限に抑えることが可能。今回はストレスと、ストレスコーピングについて詳しく解説します。就活や転職活動、人間関係などでストレスが溜まっている…とお悩みの方は、参考にしてみてください。
ストレスについて
例えば、仕事で上司から無理難題な仕事量を与えられた場合、ストレスを感じるでしょう。このとき、人は単純にストレスを感じていると自覚することはありますが、そのメカニズムやプロセスを理解していない場合があります。まずはこのストレスがどのような流れで発生するか考えてみましょう。
ストレスが発生する構成要素
ここでは、ストレスを引き起こす要素について解説します。
ストレッサー
ストレス状態をもたらす物理的、精神的因子のこと。このストレッサーが原因でストレスが発生するのです。
認知
与えられた、もしくは身の周りに存在するストレッサーに対して認知的評価が行われます。「ストレスを感じている」と自覚することです。
ストレス反応
ストレスを感じると、身体にさまざまな変化が起こることがあります。この症状がストレス反応。ストレッサー→認知→ストレス反応といったプロセスです。
ストレス反応にはどんな症状がある?
抱えきれないほどのストレスがある場合、身体はストレス反応によりサインを出します。その反応には、身体的、心理的、行動的なものがあります。自信に当てはまるものがないか、確認してみてはいかがでしょうか。
身体的反応
・頭痛
・食欲低下
・めまい
・吐き気
・胸やけ
・疲労感
・不眠
・倦怠感
・ドライアイ
・肩こり
・腰痛
・湿疹
心理的反応
・不安感
・焦燥感
・苛立ち
・過剰反応
・気分の低下
・緊張感
・無関心
・意欲減退
行動反応
・ミスの増加
・欠勤
・飲酒量の増加
・喫煙量の増加
・事故を起こす
・暴力
・引きこもり
・ギャンブル依存
・ぼーっとしている
・遅刻や早退
・蒸発
行動反応は自分だけでなく、周囲の人を巻き込む恐れがあります。過度なストレスを自分の中だけで溜め込んでいくのは限界があり、表面化していくのです。また、このストレス反応を放置することで病気になる可能性も高まります。
就職活動の面接では、ストレスを感じる状況やストレスへの対処法を聞かれることがあります。どう答えたらいいか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。気になる方は、「「ストレスを感じるとき」を面接で聞かれたら?質問の意図や回答例を紹介」で具体的な回答例なども解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
ストレスコーピングについて
「ストレス対処法」という意味を持つストレスコーピング。ストレス問題を解決するためには、このストレスコーピング技術を身につけることが大切です。
簡単に消すことはできないストレス。ですが、ストレッサー別にストレスコーピングをうまく使い分けることで、ストレスを軽減させる、また打ち消すことができるのです。
では、ストレスコーピングを種類別にご紹介します。
問題焦点型コーピング
問題焦点型コーピング(プライマリーコントロール)は、ストレスを引き起こす要因でもあるストレッサー自体を取り除く、遠ざけるといった根本的な解決方法です。
例)
職場で上司からいじめに遭っていた場合、人事に相談してその上司(ストレッサー)自体を違う部署に異動させる、転職させること。
ストレスの根本となるものに対して働きかけるのです。
情動焦点型コーピング
情動焦点型コーピング(セカンダリコントロール)とは、認知に対して働きかけること。ストレッサーから認知の仕方を変えることでストレスを軽減、なくす方法です。
例)
難しい仕事を上司に与えられた→「これをこなせばスキルアップができるかもしれない」「頼りにされている」と受け止め、受けるストレスを少なくさせる。
このとき、無理にポジティブにするのではなく、その発想に自分が納得することが大切です。
どんなことも悪い方向に考えず、その価値を見出してみてください。時には、発想の転換をしてみるのも良いでしょう。
転職活動中にも、スケジュールがうまく行かないときや結果が出るまでの間、不採用通知を受け取ったときなど、ストレスを感じる場面が多く存在します。「転職活動で感じるストレスは?転職先でうまくいかないときの対処法」では、転職活動中のストレス要因や具体的なストレス解消方法などを解説しているので、チェックしてみてください。
ストレス解消(発散)型コーピング
ストレス解消型コーピングとは、受けてしまったストレスを身体の中から取り除く、追い出すこと。よく耳にするであろう、ストレス解消法や発散法です。
例)
上司に膨大な仕事量を与えられ、その仕事を嫌々ながらも行った。ストレスを自覚したので、仕事後カラオケで気分を晴らす。
このように、ストレス解消型コーピングはストレスを受けてしまった後の解消法を指します。
ストレス発散方法は人それぞれで、軽い運動や音楽を聴くなどの趣味、旅行などで気を晴らす「気晴らし型」や、誰かに鬱憤を聞いてもらう「情動表出型」、マッサージなどの「リラクゼーション型」があります。
ストレスを感じる方の中には、会社の人間関係に悩んでいる方も多いようです。「会社の人間関係にストレスを感じる?転職を決める前に試したい対処法を解説」では、会社の人間関係に関する悩みや人間関係に悩んだときに試したい対処法、考え方や行動を変えるコツなどを解説しているので、チェックしてみてください。
ストレスコーピングの流れとして適切なのは、「問題焦点型コーピング」→「情動焦点型コーピング」→「ストレス解消(発散)型コーピング」です。ストレスを受けてしまう前に対処できれば理想的。しかし、そうはいかないのがストレス問題の複雑なところです。ストレスコーピングを実践しても解決できない場合はどうすれば良いのでしょうか。
ストレスコーピングを実践しても解決できない場合
ストレスコーピングを実践してみたけど、身体へのストレス反応がエスカレートしている、という方は要注意です。置かれている環境が自身に合っていない、どうしても対応できない状況かもしれません。職場でストレスを抱えている方は、転職を視野に入れましょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。