出勤困難症の改善方法とは?主な原因や対策方法もあわせて紹介

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この記事のまとめ

  • 出勤困難症とは、出社しようとすると心身に不調がでる状況のこと
  • 出勤困難症の原因は業務量の多さや挫折経験、対人関係のトラブルなど
  • 出勤困難症を克服するには、十分に休んだり誰かに相談したりする

出社しようとすると不安になる、息が苦しくなるなど心身の不調が出るという方もいるのではないでしょうか。このような状況のことを「出勤困難症」と呼びます。出勤困難症の原因は、仕事のストレスや職場環境が合わないことなどです。しかし、ストレスの原因は人によって異なるので必要な対処法も人ぞれぞれでしょう。このコラムでは出勤困難症の原因や克服方法などについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

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「出勤困難症」とは?

「出勤困難症」とは、出社しようとすると心身に不調が現れて、会社に行けなくなる状態を表します。具体的には、腹痛や嘔吐、呼吸が苦しいといった影響があるでしょう。身体以外にも、不安感や集中力の低下といった精神的な影響があることもあることが特徴です。
「出勤困難症」は、「出勤不能症」や「出社拒否症」と呼ばれることもあります。

精神的理由で退職や休職した割合

出勤困難症の原因の多くは、仕事のストレスであるといわれています。厚生労働省による「令和2年「労働安全衛生調査(実態調査)(3p)」の概況」によると、メンタルヘルス不調により仕事を休業したり退職したりした労働者や、そういった労働者がいた事業所の割合は下記のとおりです。

  事業所数 労働者数
連続1ヶ月以上休業した労働者がいた 7.8% 0.4%
退職した労働者がいた 3.7% 0.1%

引用:厚生労働省「令和2年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況 第1表 過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業した労働者又は退職した労働者がいた事業所割合及び労働者割合」

心身の影響から仕事を休業したり退職したりする人は少なくないといえます。

仕事にストレスを感じている割合

先出の資料によると、労働者のうち54.2%は仕事や職業生活についてストレスがあることが分かっています。主なストレス要因は、下記のとおりです。

ストレスの要因 割合
仕事の量 42.5%
仕事の失敗、責任の発生等 35.0%
仕事の質 30.9%
対人関係 27.0%
役割・地位の変化等 17.7%

 

引用:厚生労働省「令和2年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況 第12表 仕事や職業生活に関するストレスの有無及び内容別労働者割合」

仕事内容や人間関係を理由に、職場に対してストレスや不満を抱えている人が多いのでしょう。職場でストレスを抱えていると、出勤困難症になる可能性が高くなると考えられます。

参照元
厚生労働省
令和2年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況

出勤困難症の主な9つの原因

出勤困難症の主な原因は、仕事や職場に対するストレスでしょう。ストレスの原因は人によって異なりますが、よくあるストレスは、下記の9つです。まずは、自分が出勤困難症になっている原因を突き止め、改善策を考えていきましょう。

1.仕事内容・環境が合わない

仕事の内容や環境が合っていない場合、出勤困難症になることがあるでしょう。
苦手意識がある仕事を任されていたり、業務内容にやりがいを感じられていなかったりすると、ストレスが掛かります。また、不本意に配属された部署で働き続けることもストレスの要因の一つでしょう。自分に合わない職場環境に身を置いている場合、出社したくない気持ちが強まってしまいます。

2.通勤時間が長い

出勤困難症の原因の一つとして、通勤時間の長さが挙げられます。通勤時間が長いと、日々のストレスが積み重なって、大きな負担となることもあるでしょう。毎日の通勤に時間が掛かったり、乗る電車が満員だったりすると、次第に苦痛だと感じてしまいます。

3.業務量が多い

業務量が多いと疲労やストレスが溜まり、出勤困難症になってしまうことがあります。
過度な仕事量を任されていたり、残業が続いていたりする場合は要注意です。自分のキャパシティーを超えて働き続けていると限界がきて、会社に行けなくなってしまいます。また、自分の労働時間が違法かもしれないと感じている方は、「もしかして働きすぎ?平均残業時間ってどのくらい?」も確認してみてください。

4.大きなプレッシャーを感じている

仕事に関して感じる多大なプレッシャーは、出勤困難症の一因になる可能性があります。
責任が重い仕事・ポジションを任されていると、大きなプレッシャーに押しつぶされてしまうこともあるでしょう。参加しているプロジェクトがスケジュールどおりに進んでいない場合も、重圧を感じてストレス過多になると考えられます。

5.挫折をした

挫折をきっかけに会社に行けなくなってしまうこともあるようです。
優秀で高い評価を受けていた人ほど、一度の失敗が大きなダメージになってしまいがち。挫折経験をした仕事の場から逃避したい気持ちが強まると、出勤困難症になってしまいます。

6.対人関係のトラブルがある

職場の人間関係に悩みを抱えている場合、出勤困難症になりやすい傾向があります。
苦手な人がいる、同僚と仲が悪い、セクハラ・パワハラを受けているなど、出勤困難症の原因となるトラブルの種類はさまざまです。「職場で嫌がらせを受けたときの対応は?具体的な対処法をご紹介」では、ハラスメントの種類や対策を紹介しています。自分はハラスメントを受けているかもしれないという人は、確認してみてください。

7.私生活に強いストレスがある

プライベートに強いストレス要因がある場合も、出勤困難症になることがあります。
家族間でのトラブルや失恋、病気・ケガなど、私生活で起こったつらいできごとがストレスとなって精神的に落ち込み、会社に行く気力がなくなってしまうでしょう。

8.睡眠時間が足りていない

睡眠不足もストレスの原因であるため、出勤困難症を引き起こす可能性があります。
睡眠時間が足りていない状態が続いていると身体も疲れが残るようになり、朝が来ても「まだ眠っていたい」「出社したくない」と感じてしまうでしょう。
また、運動不足の状態になっていたり、眠る直前までスマホを見ていたりすると睡眠の質も落ちてしまいます。睡眠時間を確保することだけでなく、睡眠の質を高めることも必要です。
睡眠不足の原因が長時間労働や残業、社内の付き合いなどの場合は、働き方を見直す必要があるでしょう。

9.休みが明けの切り替えができない

休み明けに仕事に行きたくないと感じたことがある人は多いでしょう。休みが明けた後に気持ちの切り替えができず、出社するのが一層つらくなる状態が続き、出勤困難症になることがあります。
長期休み明けはもちろん、土日明けであっても身体がだるい、モチベーションが上がらないと感じる人は多いようです。特に休みが充実している人ほど、仕事に戻るのが辛くなってしまうでしょう。このタイプでは、連休最終日の夕方ごろから気分が沈んでいくという人も多いようです。

テレワーク普及による出勤困難症
出勤困難症になる原因の一つとして、テレワークが挙げられます。テレワークとは、情報通信技術を活用し、オフィスから離れた場所からの就業を認める働き方のことです。労働者のワークライフバランスや業務生産性の向上、新規雇用拡大や離職防止といったメリットが期待できる働き方といえるでしょう。感染症予防や企業側の経費削減といった観点でもメリットがあるため、政府や関係省庁が主体となってテレワークの普及を推進しています。
しかし、「テレワークのメリット・デメリット 成果を上げる働き方とは?」でも紹介しているとおり、テレワークにはメリットだけでなくデメリットもあるのが事実です。今まで問題なく出勤できていた人でも、テレワークが続くと久しぶりの出勤が辛くなってしまうことがあります。
テレワークが出勤困難症をもたらす理由は、生活習慣の乱れと運動不足、コミュニケーションの減少などです。テレワーク中は、通勤時間がなくなる分自由に使える時間が増え、生活が不規則になる人もいるでしょう。また、通勤は軽い運動にもなります。出勤の必要がなくなったことで、体力的に出勤が辛くなることもあるでしょう。さらに、上司や同僚と会って直接コミュニケーションを取る機会が減ることで、孤独や不安を感じることもあります。オンラインでもコミュニケーションを大切にし、適度に体を動かすことで、テレワークとうまく付き合っていきましょう。

参照元
厚生労働省
テレワーク総合ポータルサイト

出勤困難症ではなく5月病の可能性がある

出勤困難症と似たものに「5月病」があります。5月病とは、新しい環境に身を移した際に、1~2か月が経過して緊張の糸が切れたころに疲労やストレスを感じるようになることです。「5月病」は通称であり、5月以外に発生することもあります。就職・転職してから1~2か月ほどで出勤困難症のような状態になった場合は、5月病の可能性があるので注意してください。

ひどいときは無気力症になることも

5月病が悪化すると、「無気力症」になってしまう恐れがあります。
5月病は一過性なので、多くの場合は心身を休めたり新しい環境に慣れたりすることによって改善が期待できるようです。しかし、状況が変わらず無気力な状態が続き、何も手につかなくなる「無気力症」を発症する可能性もあります。5月病、出勤困難症ともに、ひどい場合にはうつ状態や適応障害といった精神的な病気になることもあるでしょう。少しでも異変を感じたら、無理をしないで下記で紹介する対処法を試してみてください。

出勤困難症の8つの改善方法

出勤困難症になって会社に行けなくなってしまったときは、以下の7つの対処法を試してみてください。まずは、心と身体を休めることが大切です。

1.しっかり休息を取る

出勤困難症になって出勤できない状態になったら、会社に連絡して休みをとりましょう。ただし、連絡せずに休むことは避けてください。無断で休むと次に会社に行くときに気まずくなり、余計に会社に行きたくない気持ちが強まってしまう恐れがあります。また、無断欠勤が続くと最悪の場合、懲戒解雇という処分が下される可能性も否めません。
休暇をとったら、十分な休息を取ることが大切です。しっかり休むことにより、出勤困難症の原因であるストレスや疲労が軽減されるでしょう。食事・睡眠・運動も、質の良い休息のために大切です。健康的な生活を心がけましょう。

有給休暇を取得する
出勤困難症を改善するには、有給休暇を取ってゆっくり休むのも手です。有給休暇を取るのは労働者の権利なので、後ろめたさを感じることなく休みをもらうようにしましょう。有給休暇は、法律で定められている制度です。いつでも、理由の説明をせずに取得できます。しかし、事前に申請する、繁忙期を避けるなど職場への配慮も忘れないようにしてください。「有給休暇は理由を言わないと取れないの?」でも、有給取得の方法や理由の説明について解説しています。

2.気分転換をする

出勤困難症を改善するために、仕事から離れて気分転換をしましょう。思いっきり運動したり、遠くまでドライブしたり、美味しいものを食べたりするなど、自分の気分が晴れることであれば手段は何でも構いません。趣味がある人は、好きなことに熱中して取り組んでみるのもおすすめです。

3.誰かに相談する

自分が気を許せる相手に相談するのも一つの手です。自分が今ストレスに感じていることについて、話してみましょう。話すことによって心が軽くなることもあります。また、出勤困難症に陥っている理由や、ストレスのもとを改善する方法が見えることもあるでしょう。

4.ストレスの原因を突き止める

出勤困難症になった原因を解消すれば、根本的に解決できます。まずは自分が何に対してストレスを感じているのかを考えてみてください。原因が分かったら、どうしたら解消できるのかを考え、解消のための一歩を踏み出しましょう。

5.出勤に楽しみをつくる

出勤困難症を改善するには、出勤ついでに何かしらの楽しみをつくるのもおすすめです。社内で気軽に話せる人を見つけたり、帰りに寄るお気に入りの場所を見つけたりするなど、憂鬱な気持ちが軽くなるようなことを見つけましょう。

6.「好きなことをするための手段」と割り切る

仕事に対して「やりがいを感じない」「つまらない」という思いを抱いている場合は、お金を稼ぐための手段だと割り切って考えると気持ちが楽になることがあります。仕事をしていればお金がもらえて、生活や趣味のために使うことが可能です。仕事に楽しさを求めないこともストレスを遠ざける一つの手段であることを知っておきましょう。割り切ってしまえば、案外出勤困難症が改善されることもあります。

7.診断書をもらって休職する

出勤困難症が一向に良くならない場合は、病院を受診することも選択肢の一つとして考えてみましょう。病院に行って「うつ」や「適応障害」などの診断を受けたら、医師から診断書をもらってください。診断書を会社に提出し、休職したい旨を伝えましょう。
休職する際は、復職や傷病手当金などの詳細を、前もって会社に確認しておくと安心です。休むことも手当金を受給することも労働者の権利なので、気に病む必要はありません。休職後にスムーズに復帰できるよう、分からないことを確認しておきましょう。ただし、休職制度は有給休暇のように法律で定められたものではないため、制度がない会社もあります。その場合は、上司や人事に相談して対処法を考えていきましょう。休職制度や申請方法は、「休職の申請方法って?休業との違いや受け取れる手当を知ろう」で解説しています。

8.退職して別の会社に転職する

出勤困難症の原因がどうしても取り除けそうにない場合は、今の会社を辞めて転職することも検討してください。特に、職場関係や対人トラブルが原因の場合は、環境を変えると状態が改善されやすいです。
転職をする際は、出勤困難症の原因を明確にすることが大切になります。要因となったことをできるかぎり避け、条件に合った職場を探しましょう。

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出社にストレスを抱えている方の悩みに答えるQ&A

ここでは、出社のストレスで心身に不調を抱えている方の悩みにお答えしていきます。

仕事から逃げたいと思うのは甘えですか?

辛い仕事から逃げたいと思うことは、甘えではありません。辛さに耐えられる限度には個人差があるため、他者からの理解を得るのは難しいこともあります。しかし、本人が限界を感じているのであれば、甘えとはいえないでしょう。「仕事から逃げたいと思うのは甘え?辞める3つのタイミングと対処法」では仕事から逃げるべきタイミングも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

悩みを誰に相談していいのか分かりません

家族や友人などの身近な人や、カウンセラーを頼りにしてみましょう。また、職場に信頼できる上司や同僚がいれば、その人たちに相談するのも一つの手です。上司や同僚は、社内の状況をよく分かっているため、具体的な解決策を提示してくれる可能性があります。詳しくは「仕事に限界を感じるサインは?能力不足やストレス?症状や相談先も解説」でも解説しているので、ぜひご覧ください。

 

出勤が辛いから退職したい…退職する場合は電話で伝えても良い?

基本は、上司に直接会って伝えるのが望ましいでしょう。ただし、やむを得ない状況で電話で伝える場合は、直接話せないことへのお詫びを伝え、事情を丁寧に説明してください。「仕事を辞めるとき、電話で退職の意思表示はOK?」にもあるとおり、後々のトラブルを避けるために、通話は録音しておくと良いでしょう。

 

転職しても同じ状況にならないか不安です

今の仕事でストレスを抱えている部分を明確に把握しておきましょう。「ストレスのない仕事を見つけるには?適性別におすすめの職業も紹介」でも解説しているとおり、ストレスの原因を探ることが、ストレスの少ない仕事に就くための第一歩です。もし、「自分のストレスや苦手分野を上手く言語化できない…」と悩んだら、一度ハタラクティブにご相談ください。就活アドバイザーが自己分析をしっかりサポートします。

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