自己PRを考えるときのポイントとは？書き方や強みの見つけ方も紹介！

自己PRを考えるときのポイントについて、気になる方も多いでしょう。自己PRは、自分の強みに対して具体的な根拠を提示した内容にすることがポイント。また、まとめる際は「結論→根拠（理由）→提示（詳細）」の順番に組み立てることも大切です。このコラムでは、自分のアピールポイントの見つけ方や自己PRの書き方についてまとめましたので、参考にしてみてください。

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自己PRを求められる理由

採用の決め手となるような自己PRのポイントを理解するために、まずは「企業が選考で自己PRを求める理由」を知っておくと良いでしょう。企業が自己PRを求める理由は、「求める人材であるかを判断するため」「考え方や行動から人柄を知るため」「仕事への意欲や姿勢を見るため」です。以下で詳しく解説します。

求める人材であるかを判断するため

企業は自己PRを通して、応募者のスキルが企業が求める能力とマッチしているかを判断しているようです。企業が応募者に求める能力は、職種によって異なります。たとえば、営業職は顧客とのコミュニケーションが必要な仕事。応募者が人と接するのが得意であれば、入社後の活躍が期待できると判断されるでしょう。

また、同じ営業職の募集でも、A社では「新規開拓に向けて積極的に動ける人材」を求め、B社では「既存顧客の対応をより丁寧にするため、人との長期的な付き合いを大切にする人」を求めるというケースもあります。このように、企業や部署の方針によっても求める人物像は異なります。

考え方や行動から人柄を知るため

企業が採用を決める際は、「応募者の人柄が、先輩社員や同僚、顧客にどのような影響を与える可能性があるか」を見極めているといえます。働くうえで、誰かがネガティブな発言や自分勝手な行動をすると、周囲にもマイナスな影響を与えかねません。企業が存続していくためには社員の活躍が不可欠です。一人ひとりが働きやすく充分に能力を活かせる環境を目指すため、企業は自己PRを通して人柄をチェックしています。

たとえば、営業職を募集するA社が求める「トーク力やコミュニケーションスキルが高い」という条件を満たす人材であっても、「ワンマンプレイでチームの輪を乱す」「高圧的で周りの人を萎縮させる」ということが分かれば、マイナスイメージにつながる可能性もあります。

その人の人柄や特徴は、話し方をはじめ、物事の考え方や取り組み方などである程度汲み取ることができるものです。判断基準は企業や採用担当者によって異なりますが、日ごろから礼節を守っておくと良いでしょう。

仕事への意欲や姿勢を見るため

入社後は、その企業独自のやり方に倣って業務を行います。その際に、「自分のやり方にそぐわない」「前の会社でのやり方に慣れているからこれからもそうする」という人がいると、輪を乱したり、トラブルになったりする恐れがあります。また、未経験の業務を与えられたとき、「興味がないからやりたくない」「自分には難しそうだからできない」と断る人がいると、業務が捗らなくなるほか、一部の人の負担が大きくなりかねません。そのような事態を避けるために、企業は自己PRを通して、「企業の方針に沿って業務を進められるか」「知らないことを積極的に学べるか」を判断しています。また、「将来も活躍してくれるのか」「伸び代はどのくらいか」という面もチェックポイントの1つです。

自己PRを求められる理由については、「面接で自己PRを求められる理由とは？転職を成功させるポイントを解説」のコラムでも紹介しています。あわせて参考にしてみてください。

自己PRを考えるときのポイントとは？

自己PRを考えるときは、以下の7つのポイントを順番に考えてみると良いでしょう。

• ・自分の強みは何かを考える
  ・なぜそれが強みだと思うのか、経験を基にした具体的な例（根拠）を提示する
  ・そのときに自分はどんな立ち位置で、どういう想いからどう行動したのか振り返る
  ・その結果、何を得たのか（成果、教訓）を明確にする
  ・入社後どのようにその経験を活かしていきたいのかを考える
  ・具体的な数値が分かれば積極的に入れる
  ・エピソードは複数用意しておき、伝えるときは1つに絞る

自己PRを考える際は、「自分には人にアピールできる実績や経験がない」と悩みすぎないよう注意しましょう。企業が知りたいことは、実績そのものではなく、「経験を通して分かるその人の人柄や物事への姿勢」と「業務に必要な能力があるか」です。これらは、日常生活の出来事からも汲み取れるため、大きな実績や海外留学、ボランティア経験といったエピソードがなくても問題ありません。

また、仕事の実績や経験は入社後の活躍をイメージしやすいという利点がある一方で、その結果にとらわれていると「実績自慢」になってしまう恐れがあります。仕事の実績や経験を伝える際も、「どう考えてどのように行動し、成果に繋げたのか」について詳細を語れると良いでしょう。

自分のアピールポイントを見つけるには？

「自分のアピールポイントを見つけられない…」と迷った場合は、以下の方法を試してみてください。

• ・これまでに取り組んだことや力を入れていたことをすべて書き出す
  ・ひとまず社会人経験に絞らず、サークルやアルバイト、勉強など何でもOK
  ・課題をクリアするために具体的にとった行動を書く
  ・どんな想いからやることに決めたのかも書く
  ・書き出したエピソードの中から共通する自分の考え方や行動、強みをまとめる
  ・どのエピソードが一番強みが伝わり、企業が求める経験に近いかを考えて選ぶ

エピソードは、熱意をもって取り組んだことであれば失敗談でも問題ないです。「どうしてそれをしようと思ったのか」「それから得た教訓を今後どう活かすのか」を明確に伝えることがポイントです。「これはアピール材料にならなさそう…」と安易に判断せず、小さな出来事・失敗談もどんどん書き出していきましょう。思いつかなければ、友人や先輩、家族、アルバイト仲間などに、自分と一緒に行った出来事で印象に残っていることはないか聞いてみるのも1つの手です。

「自己PRがない・書けない原因と対処法は？転職やニート向けの書き方も解説」のコラムでも、自分のアピールポイントの見つけ方について紹介しています。こちらもあわせて参考にしてみてください。

自己PRを書くうえで気をつけたいこと

自己PRを書くうえで気をつけたいことは、「企業のニーズに合っているか」「自慢話になっていないか」「漠然とした内容になっていないか」の3つです。以下で詳しく紹介します。

企業のニーズに合っているか

自己PRでは、企業のニーズに合ったスキルをアピールすると効果的です。企業のWebサイトの採用情報や先輩インタビュー、求人の募集要項などをよく読み、どういった人材を求めているのか確認しましょう。

自慢話になっていないか

自己PRではなく自慢話になっていないか注意が必要です。企業が自己PRで知りたいことは、成果に至るまでの思考と行動力です。実績を交えて自己PRする場合は、結果に至るまでの自分の考えと取り組み方も提示できるようにしましょう。

漠然とした内容になっていないか

「自分の強みはコミュニケーション力があることです」という書き方では、やや具体性に欠けるといえます。コミュニケーション力と一口に言っても、人をまとめる力や交渉力など、優れている箇所は人によってさまざまでしょう。また、コミュニケーション力といわれて想像するスキルも人によって異なります。

たとえば、「人見知りをせずに自分から話しかけられる人」がコミュニケーションスキルが高いとする方もいれば、「人見知りで自分から話しかけられないけど一度仲良くなると長く付き合っていける」という人をコミュニケーションスキルが高いと考える方もいます。自己PRで自分の強みを伝えるときは、より具体的になるよう詳細まで書くと良いでしょう。

自己PRの書き方のポイント

自己PRを書く際は、以下のような流れになるよう意識してみてください。

• ・まず結論から伝える
  ・根拠となるエピソードを話す
  ・応募企業でどう活かせるかを明示する

この「結論→根拠（理由）→提示（詳細）」という順番は、意図が伝わりやすい話し方のコツです。選考では、「最初から正確な情報の説明（情報伝達）」が求められます。自己PRを書く際は、読み手がスムーズに理解できるよう、情報を提示する順番を工夫しましょう。

人に分かりやすく情報を伝えるときは「問いに対する簡潔な答え」のあとに「その理由」を述べることが重要です。自己PRの書き方については、「自己PRの基本の書き方は？例文や新卒と転職での違いを紹介」のコラムでも紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

自己PRの具体的な例文

以下で、自己PRの具体的な例文を紹介します。自分のエピソードを当てはめるときの参考にしてみてください。

例文1

「私の強みは、人の気持ちを汲み取り、要望に合う商品の提案ができることです。（結論）

○年間アパレルショップで働いていますが、入社当初は『とにかくお客さまに話しかけなければ』と意気込んでいました。しかし、半年ほど経ったとき、話しかけるとすぐにお店を出ていってしまうものの、ほかの方の接客中などで対応できずにいるときはゆっくり店内を見回しているお客さまもいることに気づきました。

そこから、『せっかくご来店いただいたのに、満足する前に帰るのはお客さまも不本意なはず』と考えるようになり、どんなタイプのお客さまでも満足した状態でご帰宅してもらえるよう工夫するようになりました。一度お声掛けしたあと、お客さまがどのように商品をご覧になりたいのか、どんな商品を求めて足を運んでくださったのかによって、対応を変えています。

話しかけると帰ってしまっていたお客さまもその対応に安心していただけたようで、今では常連となり、お客さまの方から声を掛けてくれるようにもなりました。（根拠）

入社後は、このように人の気持ちやニーズを汲み取って、その都度適切な提案をしていきたいと思っています。（提示）」

例文2

「私はチーム内で異なる意見が対立したとき、最適な案を出してその場をまとめることができると自負しております。（結論）

学生時代、吹奏楽部に所属しており、定期的にコンサートを開催していました。いつの間にか、スケジュール調整や会場手配、楽器の運搬・手配などをする人が固定されており、負担のかかっていた学生からは不満が出てきました。一方で、準備不参加の人からは『アルバイトが忙しくてできない』という意見が出て、対立してしまいました。

このままでは、どちらの学生も退部してしまいそうな雰囲気だったので、私は、せっかくの縁を大切にしたいと思い、一人ひとりと話す時間を設けました。すると、準備不参加の人であっても、可能な限り早くスケジュールが判明し、特定の日にちや時間を避ければ準備に参加できることが分かりました。それから、アルバイトがある人が動ける日程を把握し、年度初めの時点で均等になるよう準備のスケジュール・人員配置を調整するようにしました。

その結果、それぞれの不満は解消され、以前より息の合った演奏ができるようになりました。（根拠）

入社後は人との会話を怠らず、その時々に最適な提案ができるよう努めてまいりたいと思います。」

「自己PRとは？面接で話せる効果的な書き方を例文とあわせて紹介」のコラムでも、自己PRの例文について紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

「自己PRを考えるときのポイントを知りたい」と悩む方は、就職・転職支援サービスのハタラクティブに相談してみませんか。ハタラクティブでは、第二新卒・高卒・既卒・フリーターの方の求職活動をサポートしています。応募書類の添削や面接対策は1社ずつ行っているので、効果的な自己PRの方法を丁寧にアドバイスできます。また、マンツーマンのカウンセリングで、自己PRできる強みやスキルを見つけていくので、「自分のアピールポイントが分からない」と悩む方もご安心ください。そのほか、企業とのやり取りも代行しているため、効率的に就職・転職活動を進められます。サービスの利用はすべて無料です。まずはお気軽にご相談ください。