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既卒は就職が難しい?おすすめの仕事と就活を成功させるコツ
更新日
この記事のまとめ
- 既卒の就職が難しい背景に、既卒を受け入れる企業の割合が新卒より低いことがある
- 既卒の強みの一つは、内定をもらってからすぐに入社できること
- 営業や介護は経験やスキルを問われにくく、既卒から就職を目指すときに注目したい仕事
- 公務員試験は一部を除いて学歴や職歴の制限がないため、既卒から目指すことも可能
- 既卒の就職が難しいと感じたら、自己分析や企業研究をしっかり行おう
- 就職を叶えるには、ハローワークやエージェントを活用するのも一つの手
「既卒の就職は難しい」と感じている方も多いのではないでしょうか。社会人経験がない既卒の場合、新卒と比べると就職へのハードルは高いといえます。しかし、就活準備を徹底的に行い、既卒の強みを正しく把握してアピールできれば、就職を成功させるチャンスは十分にあるでしょう。このコラムでは、既卒向けのおすすめの仕事や就活のコツについてまとめました。既卒の強みも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
既卒の就職は難しい?
既卒から就職を目指すことは、新卒と比べると難しいと考えられます。就職を目指すうえで最初にぶつかる壁は、既卒を受け入れている企業がまだ限られているということです。厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!」にあるとおり、「青少年雇用機会確保指針」が改正され、国は企業へ卒業後3年以内の既卒を新卒枠で採用するよう求めています。しかし、
「労働経済動向調査(令和6年8月)の概況」によると、新卒枠で正社員募集を行った企業のうち、既卒も応募可能だったのは72%でした。また、今後も既卒を新卒枠で「応募可能としたい」と回答した企業は32%、「現在のところ未定」が31%、「年齢によって応募可能としたい」が13%となっています。これらのデータにより、既卒の新卒枠での採用に積極的ではない企業が存在することが読み取れるでしょう。既卒の就活では、慎重に企業選びをすることが重要だと考えられます。
年齢によっても既卒の就職は難しくなる
既卒に厳密な定義はないものの、学校を卒業してから3年以内が既卒としてみなされる傾向にあり、それ以上経つと新卒枠の選考に参加できなくなる場合があります。新卒枠が使えなくなってしまうと、既卒は中途採用の枠で就活を行わざるを得ないでしょう。しかし、中途採用の枠では社会人経験のある転職者がライバルになるため、知識やスキルの面で不利になる可能性が高まります。また、企業は長期的に活躍でき、柔軟な考え方を持っている若い人材を求める傾向があるため、早い段階で就職活動を始めましょう。
年齢によって就職が難しくなる理由については、「就職できる年齢に制限はある?早めに行動するべき理由や職探しのコツを解説」のコラムでも解説しています。こちらもぜひチェックしてみてください。
そもそも既卒とは?
既卒とは、3年以内に学校を卒業した者のうち、正社員として1度も就職していない求職者を指します。アルバイトは就職とはみなされないため、卒業後にフリーターをしながら就活を行っている場合も「既卒」です。なお、「第二新卒」とは、大学を卒業したあとに正社員として就職をしたものの、3年以内に転職を検討している求職者のこと。既卒との違いは、短期間であっても新卒入社し、正社員を経験している点です。
参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~
労働経済動向調査(令和6年8月)の概況
既卒の強みと弱み
ここでは、既卒の強みと弱みについて紹介します。
既卒の強み
既卒の強みとしては、以下のようなものが挙げられます。
- ・働いていないため、内定をもらってからすぐに入社できる
- ・空白期間を活用して、資格取得や興味のある分野の勉強、経験に取り組める
- ・新卒時に就活を経験している場合は、振り返って自分の課題や改善点を明らかにできる
上記のほか、アルバイトや就活で苦労したことがあれば、その経験も面接などでアピールできるため、強みになるといえるでしょう。既卒の強みについては、「既卒の就活は強みをアピールすることがカギ!履歴書の自己PR例文集つき!」のコラムでも解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。
既卒の弱み
既卒の弱みは、年齢に即したビジネスマナーやスキルが身についていないことがある点です。内定後にすぐ働き始められることで既卒を即戦力と捉える企業もあるため、基本的なマナーやスキルが不足していることは弱点になり得るでしょう。また、「新卒時に就職しなかったのは何か問題があるからでは…」と初見で不安を抱かれるケースがあることも、既卒の弱みといえます。既卒が内定をもらいにくい理由については、「既卒者が内定をとるためのポイントを解説!新卒より厳しいって本当?」のコラムも確認してみてください。
既卒におすすめの仕事
経験やスキルを問わないものや人手不足の傾向にある業界の仕事は、年齢の若さが強みとなり、就職しやすいと考えられます。ここでは、既卒におすすめの就職先をまとめました。
営業
実力が重視される傾向にある営業職は、新卒や既卒といった枠組みによる差が少ない仕事の一つです。年齢や経験、学歴よりも、仕事に対する熱意や意欲を評価してもらえる可能性があります。業務経験のない既卒も十分に採用されるチャンスがあるため、就職を目指しやすい仕事といえるでしょう。営業職については、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムでも詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
接客
接客業は特別なスキルや資格が必要なく、未経験から始められるのが特徴です。接客業でアルバイト経験のある既卒なら、具体的な仕事内容も予測できるので働きやすいと考えられます。接客業については、「接客業とは?どんな職種がある?必要なスキルや志望動機の書き方も解説」のコラムもぜひチェックしてみてください。
介護
厚生労働省の「労働経済動向調査(令和6年8月)の概況」によると、既卒が応募可能だった企業の割合と採用に至った割合が最も高かったのが、介護が含まれる医療・福祉業界でした。今後も既卒を新卒枠で「応募可能としたい」と回答している企業の割合も、医療・福祉業界が最も高いという結果が出ています。介護の仕事は高齢化が進むにつれて需要が高まり、従事する人材が足りていない企業もあるようです。そのため、無資格・未経験から挑戦できる求人があることが特長の一つだといえるでしょう。必要な資格は働きながら取得できるため、経験やスキルを問わず目指せる仕事だと考えられます。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(令和6年8月)の概況
IT
ITは、行っている業務によって業界が細分化されています。しかし、いずれの業界も急速なIT化の影響で人手が不足しがちなため、知識があれば、業務未経験でも採用される可能性が高い仕事だと考えられます。特に人材不足の傾向があるのがエンジニアです。未経験の既卒から挑戦する場合は、独学やスクールなどであらかじめ最低限の知識を身に着けておきましょう。
既卒から公務員就職を目指すのは難しい?
既卒から公務員就職を目指すのが難しいということはありません。公務員として働くには「公務員試験」に合格する必要がありますが、一部を除いて受験資格に学歴や職歴の制限は設けられていないからです。ただし、国家公務員を目指す場合は試験の種類によって、地方公務員を目指す場合は自治体によって年齢に上限があるので、必ず応募条件を確認しましょう。
なお、公務員試験には新卒などが受験する「一般枠」と、社会人経験者を対象とした「社会人枠」があります。既卒の場合は就職経験がないため、「一般枠」での受験がおすすめです。
既卒から公務員を目指す場合については、「既卒だと公務員就職は厳しい?試験の概要や職歴なしで合格するコツを解説!」のコラムでも解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
既卒の就職は難しい…と感じたときにやると良いこと
既卒からの就職を難しく感じるのは、新卒と大きく年齢が変わらないにも関わらず、企業からの評価が厳しいからだと考えられます。また、社会人経験がないため、求められるスキルが身についていない点も就職が難しいと感じる要因になり得るでしょう。既卒から正社員就職を目指すなら、「なぜ既卒になったのか」「なぜ正社員になりたいのか」を明確にして、相手が納得できる説明を行うことがポイントです。ここでは、既卒からの就職を難しく感じたときにやると良いことを紹介します。
自己分析をする
自己分析は、言葉のとおり「自分自身を分析して徹底的に知る、把握すること」を指します。就活では、自分自身を企業に売り込むことが重要です。「ほかの応募者よりも自分を採用した方がメリットがある」と相手に感じさせるために、自分自身を徹底的に知ってアピールする必要があります。自分自身のことが把握できていないと、採用するメリットや就職後のビジョンは伝えられないため、自己分析をしっかり行ってアピールに繋げましょう。自己分析の方法については、「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」のコラムで詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
企業・業界研究を行う
既卒からの就職を成功させるには、「どのような業界・企業が就職しやすいか」を把握することが大切です。人手不足で早く入社できる人材を探している業界や、既卒を積極的に採用している企業などもなかには存在します。企業・業界研究は、そういった企業を見つけて就活の成功率を上げるために必要です。
また、自己分析から分かった「仕事に対する考え方」「仕事に求めるもの」「将来の展望」などに合った企業を探すことにも役立ちます。正社員として働くにあたって、会社と自分の価値観や考え方、目指すものがズレてしまうと、評価に繋がりにくくなることも。大きなストレスを抱えて早期離職に至る恐れもあるため、企業・業界研究を徹底してミスマッチのない就職を目指しましょう。
資格やスキルを身につける
既卒は学校を卒業してから就業経験がないため、企業が求める業務スキルや社会人としての知識が足りていないこともあります。しかし、裏を返せば、スキルや知識があれば採用される可能性が高まるといえるでしょう。社会人としての知識が足りない場合は、アルバイトや派遣として働いて身につけることができます。業務スキルに関しては、就職を目指している職種のアルバイトをして身につけたり、資格を取得したりするのがおすすめです。目指す仕事に関連するアルバイトや資格取得を行うことで、既卒の方が面接で聞かれやすい「卒業後は何をしていたか」という質問にも回答しやすくなるでしょう。
アルバイトや資格の勉強は期限を決めて行おう
就職に向けてアルバイトや資格取得の勉強を行うのは良いことですが、あくまでもゴールは正社員就職です。アルバイトで満足したり、資格取得が目標になってしまったりすると、正社員就職がさらに遠のいてしまう恐れもあります。未経験からの正社員就職は、年齢を重ねるごとに不利になることが考えられるため、アルバイトや資格取得の勉強は期限を決めて取り組むのがおすすめです。
選考対策を万全に整える
既卒の就職を成功させるには、書類選考や面接の対策も万全にする必要があります。応募書類は採用担当者が最初に目にする応募者の情報です。書き方や内容から仕事への熱意などを読み取るため、マナーを守って丁寧に作成しましょう。
面接では基本的な立ち居振る舞いやマナーを身に着けたうえで、既卒に対してよく聞かれる質問の回答を準備することが大切です。相手が納得する答えを用意できれば、既卒に対するネガティブなイメージを払拭できる可能性が高まります。
既卒の面接でよく聞かれる質問とは?
既卒の面接でよく聞かれるのは、「なぜ就職しなかったのか」「卒業後は何をしていたのか」などです。質問の意図を正しく理解して、明確に回答しましょう。よく聞かれる質問への答え方については、「既卒就活の成功ポイント!プロによる面接対策のコツや実際の体験談をご紹介」のコラムで詳しく解説しているので、こちらもあわせてご覧ください。
既卒向けの就活のコツ
既卒から就職を叶えるには、就活方法にもコツが必要です。新卒枠で採用されることもあるからといって新卒と同じ方法で就活をしても、上手くいかない可能性があります。ここでは、既卒者向けの就活のコツについて見ていきましょう。
既卒向けの求人を探す
求人検索サイトなどで「既卒」と入れて検索すると、既卒が応募できる求人を見つけられます。「既卒OK」などと記載されたものが、該当の求人です。既卒を採用対象としている企業であれば、弱みも十分に理解していると考えられます。もし見つからなければ、「未経験者歓迎」「経歴不問」といったキーワードでも探してみましょう。
既卒を対象としている求人サイトもある
既卒や第二新卒などの「新卒以外の若年層」をターゲットにする求人情報サイトも存在します。新卒向けサイトも利用可能ですが、既卒がメインターゲットではないため、思うような結果にならないことも。また、転職者向けサイトでは、より高い経験やスキルを持つ社会人経験者がライバルとなるため、不利になりやすいでしょう。利用するサービスをしっかり見極めることも、既卒の就活を成功させるポイントです。
ハローワークを利用する
ハローワークとは、国が運営をする就職支援機関のことです。仕事を探しているのであれば、求人の検索や紹介、就職相談などのサービスを誰でも無料で利用できます。既卒の方なら、若者の就職支援に特化した「わかものハローワーク」も利用可能です。わかものハローワークについては、「わかものハローワークとは?対象年齢や初めて利用する際の流れを解説!」のコラムで詳しく紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
エージェントを利用する
エージェントとは、民間企業が運営する就職支援サービスのことを指します。サービス内容は基本的にハローワークと同様ですが、利用対象者をより狭く絞っていることもあり、きめ細やかな対応や独自で保有している求人に期待できるでしょう。また、「フリーター向け」「既卒・第二新卒向け」「社会人経験者向け」など、運営企業ごとの得意分野に着目し、自分に合ったサービスを選べば、より効果的に活用できます。
「既卒の就活方法が分からない」「正社員就職したいけど、上手くいかない…」という方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、既卒やフリーターなどの若年層に特化した就職・転職支援サービスです。「学歴不問」「経歴不問」「未経験歓迎」の求人を多く取り扱っているのが特徴で、プロのアドバイザーが適性や希望条件に合った仕事を紹介しています。そのほか、応募書類の添削や面接対策、企業とのやり取りの代行も実施。些細な質問や相談にも親身に対応しているため、初めて就職活動を行う場合も安心して取り組める環境です。なお、サービスはすべて無料で利用できます。1人での就職活動がなかなか上手くいかない方は、ぜひお気軽にお問合せください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。