既卒は就職が難しい?おすすめの仕事と就職を成功させるコツ

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この記事のまとめ

  • 既卒は新卒枠に応募できても採用されるとは限らない
  • 既卒の就職が難しいのは、新卒に比べて企業からの評価が厳しくなるため
  • 既卒の就職が難しいと感じたら、営業や介護といった採用されやすい仕事を中心に探す
  • 既卒の就活が難しいときは自己分析や企業研究をしっかり行おう

既卒の就職は難しいと感じている人は多いのではないでしょうか。新卒や第二新卒に比べると、社会人経験がない既卒は就職へのハードルが高いといえます。しかし、就職活動への準備を徹底的に行うことや自分の強みを正しく把握してアピールできれば、就職することは十分に可能です。コラムでは、既卒者向けの就活のコツと成功のポイントをまとめました。

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既卒の就職は難しい?

既卒からの就職を目指すうえで最初にぶつかる壁は、そもそも既卒者を受け入れていない企業が多いということ。「青少年雇用機会確保指針」によって、卒業後3年以内なら新卒扱いにするべきだという国の指導が行われているため、既卒者を受け入れない企業は減少傾向にあります。
しかし、令和4年の調査によると、新卒採用枠で既卒も応募可能だった企業は69%にとどまります。今後も既卒者を新卒枠で「応募可能としたい」と回答した企業は27%、「年齢によってて応募可能としたい」が12%と、企業側は既卒者を新卒枠で採用することに積極的ではないことが読み取れるでしょう。

参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~
労働経済動向調査

既卒は年齢を重ねると就職が難しくなる

既卒に厳密な定義はないものの、一般的に学校を卒業してから3年以上が経過すると既卒として新卒枠の採用に参加できなくなります。
新卒枠が使えなくなってしまうと、既卒は中途採用の枠で就職活動を行うことに。中途採用の場合は社会人経験のある転職者がライバルになるため、経験やスキルの面で不利になる可能性が高まります。
また、「30代は就職できない?フリーターや未経験でも就活に成功する方法を解説!」のコラムでも説明しているように、年齢を重ねるにつれて非正規社員から正社員として就職できる割合は大きく下がります。企業は長期的に活躍してくれたり、柔軟な考え方を持っていたりする若い人材を求める傾向があるため、早い段階で就職活動を始めましょう。

既卒とは?

既卒とは「既に学校を卒業した者のうち正社員として1度も就職していない人」を指します。アルバイトは就職とはみなされないので、卒業した後にフリーターをしながら就活を行っている人は「既卒」です。なお、「第二新卒」とは、大学を卒業したあと正社員として就職をしたが、3年以内で転職を検討している人材のことを指しています。既卒との違いは、短期間であっても新入社員として正社員を経験している点です。
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既卒の強みと弱み

既卒の強みは、働いていないため内定をもらってから日を空けずすぐに入社できること。また、空白期間を活用している場合は資格取得や興味のある分野の勉強、経験に充てている可能性が高いです。
正社員就職に意欲的であれば、新卒時の就活を振り返って課題や改善点を明らかにできている点も強みとなるでしょう。さらに、「既卒の強みとは?第二新卒との違いを押さえて就活を成功させよう」でも述べているように、アルバイトや就活で苦労している経験が強みになることもあるようです。

既卒の弱みは、年齢に即したビジネスマナーやスキルが身についていない点。内定後すぐに働けるぶん、既卒を即戦力と捉える企業も多いため、基本的なマナーやスキルの少なさは弱点になり得ます。また、「既卒者が内定をとるためのポイントを解説!新卒より厳しいって本当?」では、既卒に対して「新卒時に就職できなかった人」というマイナスイメージが強い、既卒の採用メリットの低さといった弱みについても解説しています。

既卒におすすめの就職先

既卒の就職先としておすすめなのが、経験やスキルを問わない仕事。また、人手不足の傾向にある業界も、年齢の若さが強みとなり就職しやすいのでおすすめです。

営業

実力を大きく評価される営業職は、新卒や既卒といった枠組みによる差が少ない仕事のひとつ。年齢や経験、学歴も重視されない傾向があるため、仕事に対する熱意や意欲が評価対象になります。業務経験のない既卒も十分に採用される可能性があるため、就職を目指しやすい仕事といえるでしょう。営業職に対してネガティブなイメージを抱いているなら、「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムで業務理解を深めるのがおすすめ。未経験から挑戦しやすい法人営業などを検討してみてください。

接客

厚生労働省が実施した労働経済動向調査によると、既卒を新卒枠で採用した業界のうち、採用にいたる割合が高かったのが宿泊・飲食サービス業でした。小売業も採用に至る割合が高いことから、既卒者が就職しやすいことが予測できます。
接客業は特別なスキルや資格は必要なく、未経験からはじめられるのが特徴。接客業でアルバイト経験のある既卒なら、具体的な仕事内容も予測できるので働きやすいのではないでしょうか。

介護

高齢化が進むにつれて需要が高まっている介護業界。労働経済動向調査の結果では、介護が含まれる医療・福祉業界が、最も今後も既卒者を新卒枠で応募可能としたいと回答しています。
介護の仕事は需要が急速に高まっているいっぽうで、従事する人材が足りていないのが現状。人手不足に悩む施設・企業も多いため、無資格・未経験から挑戦できる求人も多いのが特徴です。働きながら資格を取得できるため、年齢の若い既卒を歓迎する企業は多いでしょう。

IT

ひとくちに「IT」といっても、「ITとは何か?仕事の特徴や関連用語をご紹介します!」のコラムで紹介しているように行っている業務によってさらに業界が細分化されています。しかし、いずれの仕事も急速なIT化の影響で人手が不足している状態。知識があれば業務未経験でも採用される可能性が高い仕事です。IT業界ではエンジニア不足といわれているため、未経験の既卒から挑戦するなら独学やスクールなどであらかじめ最低限の知識を身に着けておきましょう。

参照元
厚生労働省
労働経済動向調査

既卒から公務員就職を目指すのは難しい?

公務員として働くには公務員試験に合格する必要があります。公務員試験の受験にあたっては学歴や経験の制限がないため、既卒から公務員を目指すのは難しいことはないでしょう。
公務員試験には新卒者などが受験する「一般枠」と社会人経験者を対象とした「社会人枠」がありますが、既卒の場合は就職経験がないため「一般枠」がおすすめ。なお、国家公務員の場合は職種で、地方公務員の場合は自治体によって年齢上限があるので、必ず応募条件を確認してください。
既卒から公務員を目指すなら「既卒だと公務員就職は厳しい?試験の概要や職歴なしで合格するコツを解説!」のコラムも参考になります。

就職が難しいと感じている既卒がやるべきこと

既卒の就職が難しいと感じるのは、新卒と大きく年齢は変わらないのに企業からの評価が厳しくなること。また、社会人のように就業経験がないため、求められるスキルが身についていない点も「就職が難しい」と感じる要因でしょう。既卒から正社員就職を目指すなら、「自分はなぜ既卒になったのか」「なぜ正社員になりたいのか」を明確にして相手が納得できる説明を行うことがポイントになります。

自己分析

自己分析は、言葉の通り「自分自身を分析して徹底的に知る、把握すること」。就職活動では、自分自身を企業に売り込むことが重要。ほかの応募者よりも自分を採用したほうがメリットがあると相手に感じさせる必要があるため、自分自身を徹底的に知って「採用メリット」を伝えます。自分自身のことを把握ができていないと、採用するメリットや就職後のビジョンが伝えられません。「自己分析とは?就活や転職活動での必要性を解説!方法やメリットもご紹介」のコラムを参考に、改めて自己分析を行ってみましょう。

企業・業界研究

前項で紹介したように、人手が不足しているため既卒者を積極的に採用する業界も存在します。それ以外の業界でも、企業個々に目を向ければ既卒採用を行っていることもあるでしょう。
既卒が就職を成功させるには、どんな業界・企業が就職しやすいかを把握することが大切。また、「採用されやすさ」だけでなく、自己分析から分かった「仕事に対する考え方」「仕事に求めるもの」「将来の展望」などに合う企業を探すこともポイントです。
正社員として働くにあたって、会社と自分の価値観や考え方、目指すものがズレてしまうとなかなか評価につながらず、大きなストレスを抱えたり早期離職になってしまったりする可能性があります。

資格やスキルを身につける

既卒の弱みのひとつに「年齢に即したスキルがない」ことが挙げられます。既卒は学校を卒業してから就業経験がないため、企業が求める業務スキルはもちろん、社会人としてのスキルが足りていないことも。
しかし、スキルがあれば年齢も若いことから採用になる可能性は高まります。社会人としてのスキルが足りないなら、アルバイトや派遣として働いて身につけることができるでしょう。業務スキル不足に関しては、同じくアルバイトで身につけたり、資格を取得したりするのがおすすめ。目指す仕事に関連するアルバイトや資格取得を行うことで、既卒者がよく面接で聞かれる「卒業後は何をしていたか」という質問にも回答できるでしょう。

アルバイトや資格の勉強は期限を決めて

就職に向けてアルバイトや資格取得の勉強を行うのは良いことですが、あくまでもゴールは正社員就職。アルバイトで満足したり、資格を取得が目標になってしまうと、正社員就職がさらに遠のいてしまいます。後述しますが未経験からの正社員就職は、年齢を重ねるごとに不利になるのも事実。アルバイトや資格取得の勉強は期限を決めて取り組みましょう。

書類や面接の万全な対策

既卒の就職を成功させるには、書類や面接の対策も万全にする必要があります。
応募書類は採用担当者が最初に目にする応募者の情報。書き方や内容から仕事への熱意などを読み取るため、マナーを守って丁寧に作成しましょう。
面接では基本的な立ち居振る舞いやマナーを身に着けたうえで、既卒に対してよく聞かれる質問の回答を準備することが大切。相手が納得する答えを用意できれば、既卒に対するネガティブなイメージを払拭できる可能性が高まります。

既卒が面接でよく聞かれる質問

既卒が面接でよく聞かれるのは、「なぜ就職しなかったのか」「卒業後は何をしていたのか」など。質問の意図を正しく理解して回答しましょう。回答例やポイントは「既卒の就活はしんどい?プロがおすすめする面接のやり方と質問の回答例」のコラムで解説しています。

就職が難しいと感じている既卒向けの就活方法

既卒から就職を叶えるには、就活方法にもコツが必要です。新卒枠で採用されることもあるからと、新卒と同じような就活をしても、うまくいかない可能性があるでしょう。既卒者向けの就活方法について解説します。

既卒OKの求人を探す

求人検索サイトなどで「既卒」と入れて検索すると、既卒でも応募できる求人を見つけられます。既卒を採用対象としている企業であれば、既卒の弱みも十分理解しているはず。見つからなければ「未経験者歓迎」「経歴不問」といったキーワードでも探してみましょう。

既卒を対象としている求人サイト

既卒や第二新卒など「新卒以外の若年層」をターゲットにする求人情報サイトも多くあります。新卒向けサイトも利用は可能ですが、企業は新卒を優先して採用したいと考えるため思うような結果にならないことも。また、転職者向けサイトでは、より高い経験やスキルを持つ社会人経験者がライバルとなるため不利になりやすいでしょう。利用するサービスをしっかり見極めることも成功のポイントです。

ハローワークを利用する

ハローワークとは、国が運営をする就職支援機関のこと。仕事を探している人であれば、誰でも無料で利用することが可能です。ハローワークで利用できるのは、求人検索や求人紹介、失業手当など仕事に関する手続きなど。既卒の方なら「新卒応援ハローワーク」や「わかものハローワーク」も利用可能です。「わかものハローワークとは?対象年齢や初めて利用する際の流れを解説!」のコラムも参考にしながら、うまく活用してみましょう。

就職エージェントを利用する

就職エージェントとは、民間企業が運営する就職支援サービスのこと。実施している内容はハローワークと同様に「就職相談」「求人紹介」「就職支援」ですが、ハローワークよりもきめ細やかな対応や、独自の求人に期待できます。
また、就職エージェントはサービスごとに「フリーター向け」「既卒・第二新卒向け」「社会人経験者向けの転職エージェント」など得意分野に違いがあるのが特徴。自分に合ったサービスを選べば、より効果的に活用できるでしょう。

既卒の就活方法が分からない、既卒から就職するのは難しいと感じている方は、プロのサポートを活用するのがおすすめ。就職エージェントのハタラクティブは、社会人経験がない既卒の方も多く利用している就職支援サービスです。若年層を利用対象としているため、「学歴不問」「経歴不問」「未経験歓迎」の求人を多く取り扱っているのが特徴。就職活動がなかなかうまくいかない方は、ぜひご相談ください。

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