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再就職手当とは?受給方法についても解説!
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この記事のまとめ
- 再就職手当とは失業手当受給者が給付日数を残した状態で再就職した際に受け取れる手当
- 再就職手当を受給するには、いくつかの条件を満たす必要がある
- 再就職手当は、所定給付の残日数によって支給される額が変わる
- 再就職が早く決まれば支給額も高くなる
「再就職手当とはどのような制度なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。再就職手当とは、失業手当の給付日数が1/3以上残った状態で再就職をしたときにもらえる手当のことです。このコラムでは、再就職手当の概要や受給方法、給付額の計算方法などについてまとめています。「もらわない方がいいのだろうか」「いつもらえるのだろうか」など、再就職手当について疑問のある方は参考にしてみてください。
再就職手当とは?
再就職手当とは、失業手当を受給中に早期で再就職をした場合に受け取れる手当のこと。給付予定の失業手当の一部が支給されます。再就職手当を受給するには、ハローワークでの申請が必要です。
また、再就職手当は、パートの場合でも一定の条件を満たしていれば受け取れます。パートの再就職手当については、「再就職手当はパートももらえる?受給の条件や計算方法を徹底解説!」のコラムをぜひご覧ください。
そもそも失業手当とは?
失業手当は、求職中の人の生活が安定するように、そしてスムーズに求職活動ができるように支援するための制度です。受給要件を満たしている方であれば、ハローワークで手続きを行うことで失業手当を受け取れます。失業保険の受給条件やもらい方などについては、「失業保険の受給条件は?給付日数やもらい方などもあわせて紹介!」のコラムで詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
再就職手当の受給条件とは?
厚生労働省の「Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~」によれば、再就職手当の受給条件は以下のとおりです。
待期期間が経過したあとに再就職している
待期期間とは、ハローワークで失業手当の受給手続きをした日から7日間のことをいいます。この間は、日雇いやアルバイトを含め、働けません。
失業手当の支給日数が所定給付日数の1/3以上残っている
所定給付日数は条件により変わります。たとえば、所定給付日数が90日の場合、支給日数が30日以上残っていれば再就職手当を受給可能です。残りの支給期間が失業手当を受け取れる期間の満了日を超える場合は、受給期間満了日までの日数になります。
例)10月1日の時点で支給期間が40日残っていても、受給期間が11月1日に満了する場合は、支給残日数は31日となる。
再就職先で1年以上安定して勤務することが確実であると認められている
就職の時点で契約期間が1年未満などと定められている場合は、支給対象となりません。
ハローワークもしくは厚労省が許可した事業者の紹介による再就職である
自己都合によって退職し給付制限を受けた場合、待期満了後から1ヶ月の間に就職して再就職手当を受給するには「紹介状」が必要になります。ハローワークはもちろん、認可された職業紹介者(転職サイトなど)に紹介状をもらえるかどうかの確認をしておきましょう。逆に、倒産や解雇などの会社都合により失業した場合は、この条件は適応されません。
離職前の事業主に再雇用されていない
同じ会社や関連企業に復職した場合は対象外となります。
受給資格決定前から採用が内定していた事業主に雇用されていない
ハローワークで失業手当の申請をする前に就職が決定している場合は、再就職手当受給の対象外となります。
さらに、「過去3年以内に再就職手当てを受給していないこと」「原則として雇用保険の被保険者要件を満たす条件での雇用であること」も再就職手当の受給条件です。以上の条件をすべて満たしている場合は、ハローワークで申請を行うことで、再就職手当を受給できます。
また、ハローワークでの申請に必要な書類や提出の流れなどについては、「再就職手当とは?必要書類はいつ・どこでもらえる?」のコラムで紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~
再就職手当の計算方法
再就職手当の給付額は、所定給付の残日数をもとに計算します。「再就職手当のご案内」によれば、所定給付の残日数が2/3以上の場合は70%、1/3以上の場合は60%の額になります。
所定給付の残日数が2/3以上
所定給付日数の2/3以上が残っている場合、計算方法は以下のとおりです。
残りの所定給付日数 × 70% × 基本手当日額
例)失業手当の日額が4,000円で所定給付日数90日、支給残日数が60日の場合
4,000円 × 70% × 60日 = 168,000円
所定給付の残日数が1/3以上
所定給付日数の1/3以上が残っている場合、計算方法は以下のとおりです。
残りの所定給付日数 × 60% × 基本手当日額
例)失業手当の日額が4,000円で所定給付日数90日、支給残日数が30日の場合
4,000円 × 60% × 30日 = 72,000円
上記の計算から分かるように、再就職手当は残日数によって給付率が変わります。再就職が決まる時期が早いほど支給額が高くなる点がポイントといえるでしょう。
参照元
ハローワークインターネットサービス
再就職手当のご案内
再就職手当をもらうまでの流れ
失業手当の受給者は、再就職が決まった場合、就職日の前日までにハローワークに報告を行います。再就職手当を申請する場合は、報告の際に書類をもらっておきましょう。再就職手当を受給するには、ハローワークで受け取った書類を、就職日の翌日から1ヶ月以内に提出しなければなりません。支給の申請書類を提出してから約1ヶ月後に勤務実態についての調査が行われます。その後、支給決定通知書類が届き再就職手当が口座に入金されます。以上が、再就職手当を受給するまでの大まかな流れです。
失業手当を受給する際、所定給付日数ギリギリまで受給したいという方もいるかもしれませんが、求職期間が長引けば、経済面で余裕がなくなってしまう恐れが出てきます。また、焦りから希望と異なる職場に就職してしまう懸念もあります。再就職手当のように再就職を応援する制度もあるため、できるだけ早く転職先を見つけた方が気持ちも楽になるのではないでしょうか。ぜひ、給付金制度を上手く利用しながら転職活動を進めてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。