教員免許の種類とは?履歴書への書き方や活かせる就職先をご紹介!

教員免許の種類とは?履歴書への書き方や活かせる就職先をご紹介!の画像

この記事のまとめ

  • 教員免許には「普通免許状」「特別免許状」「臨時免許状」の3種類がある
  • 教員免許状の授与を受けるには所要資格を得るか教育職員検定を取得する必要がある
  • 教員免許の種類を履歴書に書くときは必ず正式名称を記載する
  • 教員免許が活かせる仕事の種類は塾講師や教育業界の企業、放課後児童支援員など

教員免許の種類が分からずお悩みの方は多いのではないでしょうか。教員免許は、「普通免許状」「特別免許状」「臨時免許状」の3種類に分けられます。このコラムでは、教員免許の種類や区分、それぞれの取得方法を解説。また、履歴書に記載する際の注意点や、教員免許を活かせる仕事なども紹介します。教員免許の種類や教員になるために持っておいた方が良い資格などを知りたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • どの求人に応募すればいい?
  • 受かりそうな求人はどれ?
  • 希望に合う求人の探し方がわからない・・
どんな仕事が合うかからお伝えします!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

教員免許の種類とは?

教員免許の正式名称は「教育職員免許状」といい、「普通免許状」「特別免許状」「臨時免許状」の3種類があります。教員免許の認定を行うのは各都道府県の教育委員会のため、国家資格ではありません。以下で教員免許の種類ごとに詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

1.普通免許状

普通免許状とは、大学や専門学校、短期大学などで所定の単位を取得し、各都道府県の教育委員会に申請することで授与される教員免許のことです。該当するのは、幼稚園から高校までの教員と、養護教諭、栄養教諭など。普通免許状は、卒業した学校によってさらに下記の3つの種類に分類されます。

一種免許状

一種免許状とは、四年制大学で教職課程の単位を取り終えて申請した場合に授与される教員免許のことです。文部科学省の「教員免許状に関するQ&A」によると、大学卒業程度の一種免許状を取得する場合、「幼は59単位以上、小・中・高は67単位以上、養護教諭は64単位以上、栄養教諭は30単位以上の修得」が必要な場合が一般的とされています。
引用元:文部科学省 教員免許状に関するQ&A 2 教員免許状の取得について

二種免許状

二種免許状は、専門学校や短期大学で、必要な単位を取得して申請した場合に授与される教員免許です。高等学校教員免許に限っては専修免許状と一種免許状だけで、二種免許状はありません。

専修免許状

専修免許状は、大学院の前期博士課程を修了して申請した場合に授与される教員免許です。専修免許状の取得条件は、一種免許状を所持している、または一種免許状取得に必要な単位を修得済であること。加えて、大学院で定められた科目を24単位以上修得していることです。

教員免許の「新免許状」と「旧免許状」の違いは?

旧免許状とは、2009年3月31日以前に交付された教員免許のこと。新免許状は、2009年4月1日以降に交付されたものを指します。2009年4月1日から教員免許更新制度が導入され、生涯有効とされていた教員免許に期限が設けられたことで、新旧の区別がなされるようになりました。

2.特別免許状

特別免許状は、突出した知識や技術をもつ人を教育現場に迎えることを目的として設けられた教員免許です。文部科学省の「特別免許状及び特別非常勤講師制度について」によると、取得するためには都道府県や教育委員会、学校法人等からの推薦が必要とされています。なお、特別免許状は、発行された都道府県でのみ有効です。

参照元
文部科学省
特別免許状及び特別非常勤制度について

3.臨時免許状

臨時免許状とは、学校側が普通免許状の所有者を採用することが難しい場合に限り、授与される教員免許のことです。都道府県教育委員会が行う教育職員検定を経て臨時免許状の授与が行われ、取得者は「助教諭」「養護助教諭」となります。

学校や科目によっても必要な教員免許の種類は異なる

教員免許の種類は学校によって異なり、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校ではそれぞれ違う教員免許が必要です。また、中学校と高校では教員免許の種類が科目別にさらに細かく分かれます。教員を目指す場合、自分がどの場所で何を教えたいのかを最初に明確に決めておくことが重要といえるでしょう。
未経験OK多数!求人を見てみる

教員免許の取得方法3種類

文部科学省の「教員免許制度の概要(令和4年7月28日版)」によると、教員免許状の授与を受けるには所要資格を得るか、都道府県教育委員会が行う教育職員検定を経る必要があるとされています。教員免許の詳しい取得方法や所有資格、教職員検定についてをこの項で解説しているので、自分に合った取得方法を選ぶための参考にしてみてください。

1.学校の教職課程を専攻して授与を受ける

大学や専門学校、短期大学などの教職課程を専攻して教員免許の授与を受けるのは、もっとも一般的な方法といえるでしょう。大学や専門学校、短期大学などでの授業や教育実習などを経て、決まった単位を取得する必要があります。
一種・二種・専修と、通う学校によって取得できる免許の種類に違いはあるものの、携われる業務に大きな差はないため、就学期間や学費などを考慮したうえで進学先を選ぶのがおすすめです。ただし、文部科学省の「3.教員免許状の種類の在り方」によると、現職の教員が二種免許を有する場合、一種免許の取得に向けて努力する義務が課せられています。

参照元
文部科学省
資料3 教員免許制度の改革、とりわけ教員免許更新制の導入について(議論のたたき台)

2.教員資格認定試験を受験して授与を受ける

教員資格認定試験に合格して教員免許の授与を受ける方法もあります。教員資格認定試験とは、文部科学省の委託を受けて、独立行政法人教職員支援機構が実施している試験のこと。教職課程の経験の有無を問わず、優秀な人材を教員として確保することを目的としています。
教員資格認定試験で取得できるのは、「幼稚園教諭二種免許状」「小学校教諭二種免許状」「特別支援学校自立活動教諭一種免許状」の3つ(2023年11月現在)です。年に1回行われる試験に合格した場合は、大学や専門学校、短期大学などでの教職課程を修了していなくても教員免許の取得が可能となります。

3.教育職員検定試験を受験して授与される

特別免許状と臨時免許状の授与を受ける場合、教育職員検定試験を受けて合格する必要があります。教育職員検定試験とは各都道府県の教育委員会が実施している試験のこと。教育職員検定に合格して取得した教員免許は、授与された都道府県内でのみ有効です。

教員免許取得後に更新は必要?

2022年7月1日をもって、教員免許の更新制度は廃止されました。以前は10年ごとの更新が義務づけられており、講習を受ける時間を確保する必要があったものの、教職員の負担を減らすために廃止が決定されたようです。したがって、2022年7月1日時点で有効な教員免許は、すべて無期限となりました。
ただし、臨時免許状には3年間の有効期限が設けられています。

参照元
文部科学省
教員免許制度の概要

教員免許の種類を履歴書に書くときはどうする?

教員免許の種類を履歴書に書くときは、必ず正式名称で記載しましょう。中学校や高校の場合は、教科名まで書く必要があります。この項では、履歴書への教員免許の書き方を解説しているので、参考にしてみてください。

1.教員免許の種類は正式名称で記載する

履歴書には、教員免許の種類を正式名称で記載します。「幼稚園教諭一種免許状」や「小学校教諭二種免許状」のように、学校の種類と免許区分を明記するのが基本です。
履歴書の資格欄には、「○○年3月 特別支援学校一種免許状 取得」のように、取得日も併記しましょう。教員免許の種類や正式名称は、「教員免許の正式名称を解説!小学校や中高までの一覧と履歴書への書き方」のコラムで解説しているので、ぜひご一読ください。

2.中学や高校の場合は取得した科目名まで書く

中学や高校の場合、教員免許の正式名称と一緒に取得した教科名も付け加えるようにしましょう。

・○○年3月 中学校教諭二種免許状(保健体育)取得
・○○年3月 高等学校教諭一種免許状(理科)取得

前述したように、中学や高校の教員免許は教科によって種類が異なるため、単に「中学校教諭二種免許状」と書くだけでは不十分といえます。履歴書に中学や高校の教員免許資格を記載する場合は、「中学校教諭二種免許状(保健体育)取得」など、自分が取得した種類の教科名まで記入するようにしましょう。

3.教員免許を複数取得している場合は一行ずつに分ける

複数の教員免許の種類を取得した場合は、一行ずつに分けて時系列順に記載します。教員免許のほかに所持している資格がある場合も、取得年月日の古いものから順に記入しましょう。また、取得日は和暦か西暦のどちらかに統一するのがポイントです。履歴書の資格欄の書き方を詳しく知りたい方は、「履歴書の資格欄の書き方とは?記載する順番や免許との違いも解説」のコラムもあわせてご覧ください。

4.学校卒業前は「取得見込み」と明記する

大学や専門学校、短期大学の教職課程を修了していない場合は、教員免許の正式名称のあとに「□月□日取得見込み」と明記します。学校を卒業する前に就職活動を始める新卒も、「取得見込み」と付け加えることで教員資格のために勉強していることをアピールできるでしょう。卒業と同時に教員免許を取得する人が多いため、取得見込み日には卒業が見込まれる年度末の日付を入れるのが一般的です。

教員免許が必要ない仕事の場合は書かなくてもOK

教員免許が必要のない仕事を志望する場合、資格欄に免許状のことを書かないという選択肢もあります。記載があると、「いずれ退職して教員になるのでは」と思われることも。もし記載をする場合は、教員免許に関する質問を想定して、ポジティブな回答を用意しておくと良いでしょう。

就活で教員免許を活かせる仕事はある?

就活で教員免許を活かせる仕事としては、「学習塾の講師」「教育に関わる民間企業」「児童支援員」の3つが挙げられます。以下でそれぞれを詳しく紹介しているので、教員以外の仕事の選択肢を知るための参考に確認してみてください。

1.学習塾の講師

学習塾の講師の主な業務は、生徒の学習指導や進路相談などです。また、保護者との面談や、テストの作成・採点といった業務にも携わります。規模や経営方針によって指導する人数や対象は異なりますが、生徒を前に授業を展開するという点では教員と同じともいえるでしょう。
教員免許を取得する過程で身につけた知識や経験を活かせるため、選考の際にスキルをアピールしやすいでしょう。塾講師の詳しい業務内容は、「既卒・未経験から塾講師の正社員になるには?仕事内容や注意点も解説」のコラムで解説しているので、ぜひご一読ください。

2.教育に関わる民間企業

教員免許を取得したのちに、学用品や文具を扱うメーカーや、教科書を作成する出版社など、教育関連の業務を行う一般企業に就職するのも一つの手です。製品の開発や売り込みなどにおいて、教科や指導に関する専門的な知識が役立つこともあるでしょう。
教育業界は、IT化やプログラミング教育の導入などによりさらなる需要の高まりも見込めます。

3.放課後児童支援員

放課後児童支援員は、授業終了後や休日に小学生の児童を預かる「学童保育」のスタッフです。宿題のサポートや模擬授業を行うこともあるため、教員免許が有利に働く可能性もあるでしょう。
放課後児童支援員として働くには、各都道府県が実施する研修の修了資格が必要。研修は、幼稚園・小学校・中学校・高校いずれかの教員免許をもっている場合、実務経験を問わず受講可能です。

就職・転職サービスを活用する

教員免許を活かせる仕事や就活でのアピール方法を知りたい方は、就職・転職エージェントに相談するのがおすすめです。就職・転職エージェントは、人材を探している企業と仕事を求めている人材のマッチングを行うサービス。就職活動のプロに相談できることや、自分では見つけにくい優良求人に出会える可能性があるのが利用するメリットといえます。

また、選考対策や入社後のアフターフォローをしてくれるのも魅力の一つです。一方、担当者の力量によって紹介される求人が変わる可能性があることはデメリットとして考えられるでしょう。そのため、複数のエージェントを利用したうえで、自分に合った担当者やサービスを選ぶことが大切です。

教員免許を活かせる仕事や就活でのアピール方法を知りたい方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、若年層を対象とした就職・転職エージェントです。専任のアドバイザーが仕事探しや応募書類の添削、面接対策など就職・転職活動を一貫してサポート。専任のキャリアアドバイザーが希望や適性をしっかりヒアリングするので、資格やスキルを活かせる仕事に出会えます。サービスはすべて無料なので、まずはお気軽にお問い合わせください。

ハタラクティブ
のサービスについて

こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

この記事に関連するタグ