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第二新卒の履歴書の書き方は?職歴・志望動機の記載方法や用紙選びも解説
更新日
この記事のまとめ
- 第二新卒は若さや柔軟性が期待される一方、早期退職の不安を抱かれる
- 履歴書の書き方で大切なのは、基本マナーを意識すること
- 志望動機は応募先企業に合わせた書き方をする
- 第二新卒は自己PRや志望動機欄が大きいフォーマットの履歴書がおすすめ
- 履歴書の証明写真で合否が決まることもあるので、フォトスタジオで撮影しよう
- ほかの転職活動中の求職者と同様に、第二新卒の転職活動にも職務経歴書は必要
- 第二新卒が履歴書で退職理由に触れる際は、ポジティブな書き方を意識する
第二新卒の履歴書には、書き方のポイントがいくつかあります。特に大切にしたいのが、自分の魅力を最大限に伝えること。自己PR欄が大きい履歴書を選ぶ、志望動機は応募先企業ならではの内容にするといった対策を講じたうえで、自分の想いをしっかりと伝えることが大切です。当コラムでは、履歴書の基本マナーや証明写真の撮り方、退職理由の書き方などを解説。また、応募書類に関する疑問についてもQ&A方式で回答しています。
第二新卒とは?
学校を卒業後に就職したものの、3年以内に退職して転職を検討している方を「第二新卒」と表現するケースが多いです。ただし明確な定義はなく、社会人経験がなくても卒業後2~3年経過していたら「第二新卒」として扱う企業もあるようです。
第二新卒の強みはマナーと柔軟性
第二新卒の強みは、「基本のビジネスマナー」「若さ」「柔軟性」を兼ね備えている点にあるといえます。ビジネスマナーが既に身についている第二新卒を採用した場合、教育コストの軽減が図れます。これは、企業にとって大きなメリットです。また、社会人経験が短い第二新卒は、ほかの会社の価値観に染まっておらず、柔軟性も高い傾向にあります。以上のことから、今後の成長を見込める第二新卒の人材を求める会社は多いようです。
早期離職や社会人経験の浅さを懸念される
第二新卒を魅力的な人材と捉える会社がある一方で、入社後3年以内での退職であることに対して、忍耐力不足や経験不足のイメージを抱く人もいることが考えられます。そのため、第二新卒の転職では「またすぐに退職するのでは」「活かせるスキル・経験があるのか」などの会社が抱く不安を解消できるようにすることが重要です。弱みをカバーしつつ、強みが強調できるような履歴書を目指しましょう。
第二新卒者の中には、新卒扱いしてほしいという方もいるでしょう。「第二新卒は新卒扱いになる?就活を成功させるための方法を解説!」では、新卒者と第二新卒の違いや、第二新卒者が新卒として採用される際のメリット・デメリットなどをお伝えしているので、ご確認ください。
第二新卒の履歴書の書き方~基本編~
ここでは、履歴書の基本の書き方をご紹介します。
1.日付
記入するのは、「履歴書を提出した日」。面接日に手渡しをするのであれば面接日の日付を、郵送なら投函日を記入します。履歴書を作成した日ではないので注意しましょう。
2.証明写真
指定のサイズに切り取った証明写真を貼り付けます。証明写真の裏面には油性ペンで名前を記入しておきましょう。
3.氏名(フリガナ)
自分の名前とフリガナを記入してください。見落としがちですが、氏名欄に「ふりがな」と書かれていたらひらがなで、「フリガナ」ならカタカナで記入することもポイントです。
4.生年月日
生年月日を記入します。満年齢の記載欄があれば、提出日時点での満年齢も記載します。
5.性別
「男・女」とあらかじめ書かれている履歴書を使用する際は、自分の性別のほうに◯をつけましょう。回答したくない場合は、未記載でも差し支えありません。それでも気になる場合は、性別の欄が任意回答になっている履歴書を選ぶことをおすすめします。
6.住所
現在住んでいるところの住所を都道府県から記入します。マンションやアパートなどに住んでいる方は、マンション名・号室まで略さず書きましょう。郵便番号やフリガナも忘れないよう書いてください。
7.電話番号
日中、連絡がつきやすい電話番号を記入します。固定電話がない方は、携帯電話やスマートフォンの番号だけで大丈夫です。
8.メールアドレス
メールアドレスを記入します。添付ファイルなどが添えられている容量の多いメールが届くこともあるので、できればパソコンのアドレスを使用しましょう。アドレスがない方は、転職活動用にフリーアドレスを作成するのがおすすめです。なお、現在勤めている会社のアドレスを私用で使うのはトラブルの元になるので避けたほうが無難。採用担当者に「自社メールを私用で使われたら困る」と思わせないためにも、メールアドレスは必ず個人アドレスを書くようにしてください。
9.学歴
一行目の真ん中に「学歴」と書き、次の行から一行ずつ「◯◯高等学校 入学」「◯◯高等学校 卒業」という風に学歴を記入していきます。学校名は略さず正式名称で書いてください。なお、学歴は高校卒業から書くのが基本です。
10.職歴
職歴は学歴の最後から一行あけ、真ん中に「職歴」と書いてから記入していきます。こちらも一行ごとに「◯◯株式会社 入社」「◯◯株式会社 退職」などこれまで入退職した会社の正式名称を記入してください。「(株)」というように省略するのはNG。短期で離職した場合でも、必ず記入しましょう。
在職中の場合は、最後の会社の次行に「現在に至る」と書きます。すべての経歴を書き終えたら次の行の右端に「以上」と記入し、これ以上の経歴がないことを示してください。とはいえ第二新卒の場合、職歴欄のボリュームは少ないことがほとんど。空白のスペースが気になる場合は、企業規模や従業員数、これまで携わった業務内容なども記入してOKなので、積極的に記入しておきましょう。記入する場所は、「◯◯株式会社 入社」の次の行です。
11.免許・資格
免許・資格欄には、取得している免許や資格を正式名称で記入します。これから取得予定の資格も書けるので、勉強中の方は忘れずに書いておきましょう。
12.自己PR・志望動機
自己PR欄には、自分の強みとそれに基づくエピソード、強みを仕事でどう活かせるかを記載します。アピールポイントは1つに絞り、具体性をもたせることがポイントです。志望動機の欄がある場合は、どうしてその業界を選んだのか、そして、その業界の中からなぜ応募先企業を志望したのかについて、明確に伝えるようにします。採用ニーズをふまえ、自分がその会社に貢献できる人間であることをアピールすることが重要です。志望動機については、「第二新卒向け志望動機の書き方!効果的なアピール方法を例文つきで解説」でも詳しく扱っているので、ぜひご覧ください。
13.本人希望欄
本人希望欄は、勤務地や職種など、自分の希望を伝えたいときに使用します。特になければ「貴社規定に従います。」と書くようにしてください。
履歴書の項目は、基本的にどれも同じです。しかし、物によって各欄の大きさが違ったり、追加項目があったりするものもあります。よく目にするのが、趣味・特技欄を設けている履歴書。趣味・特技欄は人柄や個性をアピールできる項目です。たとえば、映画鑑賞が趣味の場合、「映画鑑賞」とひと言で終わらせるのではなく、「特に人の心理描写が描かれるヒューマンドラマや実話をもとにした映画が好きで、月に10回程度映画館へ足を運んでいます。」というように、一文添えるとほかの求職者と差をつけられます。
第二新卒の履歴書の書き方~より良くするための3つのポイント~
より魅力的な履歴書にするために、記入時のマナーや志望動機作成のポイント、フォーマットの選び方なども押さえておきましょう。
1.履歴書作成のマナーを守る
履歴書には下記の基本マナーがあります。
・油性またはゲルインクのボールペンを使用する
・書き間違えても修正ペンや修正テープなどは使わない
・空欄はつくらない
・字は汚くても丁寧に書くことを意識する
・嘘はつかない
・誤字脱字などのミスがないか確認する
これらの基本を押さえておくだけでも、印象はぐっと変わるもの。マナーを守って作成していきましょう。
2.応募先企業ならではのアピールをする
転職活動時に、複数の会社へ同時応募することはよくあります。しかし、志望動機や自己PRなどを使い回すのは避けましょう。仮に使い回していないとしても、どの会社にも当てはまるような内容だと、採用担当者に「ほかの熱意ある求職者のほうが入社後に活躍してくれそう」と思われかねません。応募先企業への熱意が伝わる志望動機・自己PRであれば、採用担当者の心を動かせる可能性があります。
3.自分に合ったフォーマットの履歴書を用意する
先述したように、履歴書は種類によって志望動機欄の大きさや項目の種類が若干異なります。自分の強みを最大限にアピールするためにも、自分に合ったフォーマットの履歴書を選ぶことが大切です。「自分に合う履歴書が無い」という方は、履歴書のフォーマットを自作してもOKです。
第二新卒の履歴書の書き方~証明写真編~
証明写真は、履歴書のなかでも一番目に入りやすい要素の一つ。だからこそ、証明写真の撮り方について理解しておくことは大切です。採用担当者が書類選考時に履歴書に目を通すのは6秒程度といわれており、写真の印象によって選考結果が変わる可能性もあるでしょう。
フォトスタジオで撮る
証明写真機(スピード写真機)はスーパーやコンビニ、ドラッグストアなど身近なスポットに設置されているうえ、料金も安く手軽に撮影できます。近年は画質も向上しつつあり、「わざわざプロに頼まなくても、証明写真機で十分だ」という意見もあるようです。しかし、フォトスタジオなどでは撮影前にプロによる身だしなみチェックや姿勢・表情のアドバイスをしてもらえます。照明のあたり方にもこだわった、より良い写真を撮ってもらえるのが大きな魅力です。そのうえ、撮影した写真のデータをもらっておけば、好きなタイミングで現像することが可能。転職活動が長引き、証明写真が追加で必要になった際もすぐに用意できるので安心です。証明写真はできるだけ、フォトスタジオで撮ることをおすすめします。
身だしなみマナーを守る
証明写真を撮影する際は、面接と同じように落ち着いた色・柄のスーツを着用します。髪型も面接時と同様、前髪は横に流すなどして目にかからないようにし、耳も出してすっきりとした印象にしてください。髪が長い人は1つに結ぶか、ハーフアップでまとめましょう。髪を染めている方は暗めの茶色にするなど落ち着いた色に変えるのがおすすめです。男性はネクタイの色・柄にも気を配り、女性はナチュラルメイクを意識して派手な印象にならないようにしましょう。
姿勢や表情にも気を配る
姿勢や表情は第一印象において重要なポイントです。しかし、自分自身ではチェックしづらい部分でもあります。猫背やおかしな姿勢になっていないか、普段から鏡を使って確認しておきましょう。「自分ではよくわからない」という方は、家族や友人にチェックしてもらう方法も。表情については、軽く微笑むくらいが良いとされています。正しい姿勢・明るい表情を身につけておけば、面接時はもちろん、入職後の周囲からの第一印象も良くなるはず。意識や表情を意識するだけならコストもかからないので、すぐにでも実践してみることをおすすめします。
証明写真についてさらに詳しく知りたい方は、「証明写真でイメージアップ!転職に向けて準備しよう」のコラムも参考にしてください。
第二新卒の履歴書の退職理由は「ポジティブな書き方」を意識する
第二新卒の退職・転職理由は、ポジティブであるとは限りません。むしろ、「人間関係がうまくいかない」「ノルマがきつい」「給料が安い」といったネガティブな理由も多くみられます。履歴書で退職理由に触れる際は、ネガティブな理由をポジティブな理由に変換することが大切です。
退職理由が人間関係の場合
退職理由が人間関係である場合は、「チームワークを大切にしたい」「協調性を持って仕事に取り組みたい」「意見を発しやすい社風に惹かれた」というふうにポジティブ変換できます。
退職理由がノルマの場合
ノルマがきつくて退職する場合は、「顧客と真摯に向き合える環境で仕事がしたい」「信頼性を大事にしたい」などと表現するのがおすすめ。誠実さをアピールできます。
退職理由が給料である場合
給料については、入社前に支給額はある程度分かっていたはずです。それでも給料の安さが気になるということは、「頑張っても給料に反映されない」というフラストレーションがあると推測できます。給料についての退職理由をポジティブ変換する際は、「評価制度がしっかりしている御社で一生懸命働きたい」と伝えるようにしましょう。応募先企業にモチベーションの高さをアピールすることもできます。
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第二新卒の履歴書の書き方に関する疑問Q&A
ここでは、履歴書に関するよくある疑問についてQ&A方式で回答していきます。
第二新卒におすすめの履歴書は?
第二新卒は職歴が浅く、従事した業務も少ない場合が多いため、学歴・職歴欄よりも自己PRや志望動機欄が大きめの履歴書がおすすめです。できる限り空白が少なくなるような履歴書を選びましょう。
第二新卒に職務経歴書は必要?
職務経歴書とは、これまで従事したことのある職位や業務内容について詳しく説明する書類のこと。第二新卒でも職歴がある以上、職務経歴書の提出を求める企業は多く存在します。職務経歴書の書き方については「第二新卒の職務経歴書はどう書く?アピールのコツ」で詳しく解説しているのでご一読ください。
履歴書のフォーマットはダウンロードできる?
企業から指定があった場合は別ですが、履歴書のフォーマットはインターネット上からダウンロードしたものを使用して構いません。「既存のフォーマットでは自分の魅力を伝えられない…」という方は、自分で作成したり、既存のフォーマットを調整したりしましょう。
在職中に転職活動したほうがいい?
心に余裕を持つためにも、転職活動は在職中に始めるのがおすすめ。転職活動は一ヶ月足らずで終わることもありますが、場合によっては半年や1年以上かかってしまうこともあります。退職した場合、勤務年数に応じて失業保険を受給できますが、給付期間や上限金額の定めがあることから長期的な安心感は得られません。金銭的な余裕がなくなると、焦りから自分に合わない会社を選んでしまう恐れもあります。お悩みの方はぜひ「転職活動は、在職中の方がいいってホント?」もご一読ください。
Web履歴書はどう作成する?
Web履歴書とは、その名の通りWeb上で作成する履歴書のこと。必要事項をフォームに入力するだけで、簡単に作成することができます。Web履歴書の提出は、メールで行うのが一般的です。メール送信時には、個人情報保護の観点から必ずパスワードを設定してください。Web履歴書の送り方がよくわからないという方は「ハタラクティブ」でも相談を受けています。お気軽にご利用ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。