第二新卒の転職事情と成功のコツを解説!積極採用の企業を狙おう

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この記事のまとめ

  • 新卒で入社して3年以内の求職者を第二新卒と呼ぶことが多い
  • 企業が第二新卒を採用するメリットは「教育コストがかからない」「柔軟性がある」など
  • 第二新卒の転職は、企業とのマッチングを重視することが大切
  • 第二新卒が転職を成功させるなら無職期間を作らず、前向きな退職理由を伝えよう
  • 第二新卒はエージェントを利用するとスマートに転職活動ができる

第二新卒から転職をするコツが知りたい方も多いのではないでしょうか。近年は第二新卒を積極的に採用する企業もあります。このコラムでは、第二新卒の定義や企業側のメリットを解説。また、企業側が求める第二新卒のスキルについて紹介するため、履歴書の作成や面接対策に役立ちます。ポイントをうまくおさえて転職を成功させましょう。

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「第二新卒」とは?

第二新卒とは「新卒入社した企業を3年未満で離職した、若手の求職者」を指します。たとえば、4年制大学を卒業した第二新卒であれば概ね25〜26歳の転職活動をしている人が当てはまるでしょう。上記の定義でいくと「新卒で入った会社を2年足らずで辞めているのは大丈夫かな」と不安を感じます。しかし、第二新卒を積極的に採用する企業もあるようです。

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第二新卒の現状

厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況を公表します」によると、新規大卒就職者で31.2%という数値が出ています。そのため、新卒で入社した人のうち約3割が3年以内に退職しているといえるでしょう。また、ここ数年は就職現場でも売り手市場が続いており、求職者が仕事を選びやすいという特徴も。そのため、新卒だけではまかなえない人材不足を第二新卒で補おうとする企業が増加しています。現状から見ると、第二新卒でもまだまだ転職できる機会が多いといえるでしょう。

第二新卒の現状についてさらに理解を深めたい場合は「第二新卒の割合とは?現状と転職成功のポイントをご紹介!」もご覧ください。より具体的なデータを元に現状を解説しています。

参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況を公表します

企業から見た第二新卒の3つのメリット

ここでは、企業側が感じている第二新卒のメリットを3つ紹介します。

1.教育コストを抑えられる

先述のように、第二新卒は短期間であっても社会人経験があるので、基本的なビジネスマナーや仕事の基礎を教える教育コストを抑えられます。新卒社員を教育する際は、ビジネスマナーだけでも数週間の期間をかけて研修を行います。その間も新卒社員には給料が支払われたり、研修のために宿泊施設をおさえたりと膨大なコストがかかるものの。ゆくゆくは戦力となる社員のためとは言え、コストの負担は大きいといえるでしょう。しかし、第二新卒の場合は前職で基本的な研修を受けている場合が多いため、教育にかける時間と費用を大幅に削減できます。

2.教育しやすい

年齢的に若く経験も浅いことから「柔軟」「覚えるのが早い」とされている第二新卒。仕事に対するこだわりや先入観が少なく、教育しやすいことがメリットと考える企業もあるようです。

3.適応力がある

第二新卒は、複数の企業を経験していたり社歴が長かったりする中途採用に比べて、社会人経験が浅いのが特徴。そのため、すぐに社風に馴染むなど職場への適応力が高いと言われています。

以上のように、仕事の経験やスキルよりも人柄やポテンシャルを重視されることが多い第二新卒。企業側にも多くのメリットがあることから、未経験の業界や業種にも挑戦しやすいでしょう。第二新卒に対する企業の意見をさらに聞きたい場合は「第二新卒ってぶっちゃけ企業側から見てどうなの?」をご覧ください。

第二新卒が転職前に身につけたいスキル

企業側から第二新卒のメリットを確認することで、おのずと求められるスキルがわかってきました。ここでは、第二新卒に必要なスキルを解説します。

コミュニケーション能力

第二新卒は円滑なコミュニケーション能力を求められるでしょう。多少なりとも社会に出て働いた経験があることから、積極的にアプローチしたり自分からさまざまな人とコミュニケーションをとったりして業務を進めていくことが求められます。また、まだまだ職歴が浅いことから疑問に思うことは積極的に質問したり、わからないことを素直に伝えたりする力も同時に求められます。

社会人としてのマナー

第二新卒のうまみとして「ある程度の社会経験を積んでいる」というものがあります。そのため、取引先との付き合い方や基本的な挨拶、ビジネスメールの送り方など社会人のマナーは押さえておきましょう。

即戦力を意識しよう

企業は第二新卒に即戦力となることを求めています。そのため、入社したばかりだからといって受け身にならず、積極的に業務にあたる姿勢が大切です。できることは進んで行う、できないことは素直に質問するなど、メリハリを持った業務姿勢が大切です。

第二新卒の転職で気をつけるべきポイント

「簡単に転職できそう!」と転職活動を始める方もいると思いますが、第二新卒の転職活動には重視すべきポイントがあります。第二新卒が転職を成功させるコツは以下のとおりです。

退職理由は前向きに伝える

転職の面接では、退職理由を聞かれる確率が非常に高い傾向にあります。その際に「残業が多い」「人間関係が良くない」など会社への不満を理由にしてしまうと、「ミスを人のせいにする」「また同じ理由で辞めるかも」などマイナスの印象を与えてしまうでしょう。企業に好印象を与えるには、「転職で△△を成し遂げたい」「キャリア実現のために転職する」のように、将来のビジョンなどを明確にした前向きな理由を伝えることが大切です。

新卒と同じような転職活動をしない

新卒で入社した企業が何らかの理由で「自分に合わない」ことが原因で、転職を検討しているのが第二新卒。新卒のときと同じように求人を探す人も多いようですが、同じ方法ではまた失敗する可能性も高くなります。特に、社会人を経験して「なにが自分に合っているか」「なにが合わないか」を理解しているのであれば、自分が重視するポイントを中心にしっかりと企業研究をし、入社後のミスマッチを防ぐべきでしょう。

面接での質問内容もまったく異なる

新卒と第二新卒は、採用面接時の質問内容が異なります。新卒採用の時は「弊社でどのように成長したいですか」「学生時代にどのような活動をしましたか」など、社会人経験がない前提で質問をされたり、人となりを重視したりする傾向があります。しかし、第二新卒の場合は、即戦力として採用を目指すため、これまでの職歴やスキルを質問される傾向が高まります。

第二新卒が面接で聞かれる質問

新卒と第二新卒では、面接時に聞かれる質問が異なると説明しました。そのため、ここでは第二新卒が面接時によく聞かれる質問を紹介します。回答例もあわせて紹介するため、ぜひ応用して役立ててください。

これまでの経歴を教えて下さい

この質問は履歴書や職務経歴書を提出していても聞かれます。そのため、職務経歴書にあわせて回答しましょう。ただ経歴を説明するのではなく、具体的な業務内容や工夫したことを述べることで、より成果がイメージしやすくなります。

回答例

新卒で入社した会社では、営業を担当していました。新規開拓ではなく、既存の顧客に対して新しいサービスの案内をしていました。また、サービスを案内する資料は既存のものでは弱かったため、自身でパワーポイントを使用して補足資料を作ったり、顧客目線で説明を行ったり工夫をしていました。

退職理由を教えて下さい

ほとんどの採用面接で退職理由を問われます。そのため、必ず回答を準備しておきましょう。退職理由を質問する意図としては「すぐに辞めてしまわないか」というものがあります。そのため、退職理由には一貫性を持たせておくことが大切です。

回答例

以前勤めていた会社では、サービス残業が常体化していました。朝の6時に出勤して夜は23時まで働くことが当たり前で、自分の仕事が終わっていても、先輩全員の仕事が終わるのを待っている状態でした。自動化できるものは自動化したり、先輩の仕事を積極的に手伝ったりしても状況の改善が見られない中で、過労から体調が悪化してきたため退職しました。しかし、体調管理の大切さを再認識し、日々の食生活にも気を遣うようになりました。御社では、日々の業務に真摯に向き合いながらもライフワークバランスを大切にしながら勤務していきたいと考えております。

弊社でどのように働きたいですか

言い換えると「あなたを採用するとうちの会社にはどんなメリットがありますか」という内容になります。そのため、自分を採用すると得られるメリットを説明する回答が求められます。

回答例

御社では常に当事者意識を持って業務にあたりたいと思っています。前職で臨機応変に動く力と常に問題意識を持つ姿勢を身につけました。そのため、御社で働く際は「もっとよい方法はないか」「もっとお客様のためにできることはないか」と、常に向上心を持って業務を進めていきます。お客様目線と企業側目線どちらも意識することで、よりよい職場の環境づくりと顧客満足度上昇につなげていきたいと思っています。

第二新卒の面接に必要な情報をさらに知りたい場合は「第二新卒が採用されるには?効果的な転職方法や企業側の視点を解説!」こちらのコラムもご覧ください。

第二新卒におすすめしたい業界を紹介

ここでは、第二新卒の方におすすめの業界を紹介します。第二新卒を積極的に採用する業界は多くありますが、今回紹介する3つの業界は特に第二新卒を積極的に採用しています。興味を持った業界があれば、ぜひ業界研究をしてみましょう。

IT業界

システムエンジニアやプログラマー、 ITコンサルタントなど、一口にIT業界と言っても多くの選択肢があります。 そのため業界研究をして、 自分に合った女子を探してみるのも良いでしょう。近年はクラウドサービスの普及やECサービスの需要が上昇していることから、IT業界は益々の発展を見せています。そのため、将来性があり、 長期的に勤められる特徴があります。また、近年は副業で Webライターやプログラマーとして活躍する人も増加しています。自分に適しているかどうかわからない場合は、転職前に副業として試してみることも良いでしょう。

小売業界

小売業界も第二新卒を積極的に採用している企業が多くあります。 小売業界にはアパレルや食品などいろいろなジャンルがあるため、自分の興味に合わせて選択していくことをお勧めします。小売業界は、 営業職やバイヤー、店舗スタッフなど様々な働き方があります。 そのため自己分析をしていく中で自分に適した職種を選択すると良いでしょう。

福祉業界

福祉業界では深刻な人材不足が嘆かれており、 第二新卒の採用も積極的に行っています。介護福祉の場合は、 未経験からでも働きやすかったり、働きながら介護福祉士の資格を取れたりする企業が多くあります。そのため手に職をつけたいと考えている第二新卒の方におすすめの仕事です 。福祉業界は辛いというイメージがありますが、その分、人との関わりが密だったり、直接「ありがとう」と感謝されたりする機会が多い仕事です。人のために働きたいと考えている方におすすめの業界といえるでしょう。

新卒と第二新卒!企業側の注目ポイントの違い

新卒と第二新卒の採用面接における質問内容はまったく異なります。そのため、求められるスキルも違うと把握しておくことが大切です。ここでは、新卒と第二新卒の両者に求められるスキルを比較します。

企業から新卒に求められるもの

新卒に求められるものは、これまでの経歴よりも「伸びしろ」です。そのため、面接のやりとりで見える人柄や学生時代の経験を語る姿を重視されます。専門職の場合は資格や素質を見抜くための質問を投げかけられる場合もありますが、基本的には人柄を大切にしています。

企業から第二新卒に求められるもの

第二新卒の場合は、持っているスキルと自社との相性を重視します。社会人経験が浅くても、いままでに得たスキルや気付きを説明することで自身の能力を判断してもらえます。また、第二新卒の場合は即戦力として期待されるため、自社の社風や働き方に適しているかを確認されます。そのため、面接前に企業研究を行い、企業が求める人物像を理解しておきましょう。

第二新卒が転職エージェントを使うコツ

企業研究や自分のスキルを言語化することは難しいもの。その場合は、転職エージェントなど第三者のサポートを受けることが大切です。第二新卒にとってメリットが豊富な転職エージェントですが、ポイントをおさえることでより効果的に活用できます。ここでは、第二新卒の方が転職エージェントを使って転職成功するために覚えておきたいコツをまとめました。

経歴を洗い出しておく

事前に自分の経歴を洗い出しておくことで、 面談の内容が充実したりスムーズに求人紹介に進んだりします。メモ書きや箇条書き程度で構いませんので、自分がこれまでの仕事で得たことや取得した資格などを書き出しておきましょう。経歴の洗い出しは自分の頭の中を整理することはもちろん、自己PRの際にも活用できます。

自己分析もあわせて行う

経歴を洗い出す際には、自己分析もあわせて行いましょう。 自己分析はこれまでの経歴を洗い出すだけでなく、自分の生い立ちや印象に残っているエピソードなどを書き出すことで、自分の強みや弱みを見つけることができます。また、エピソードの中から自分が仕事に求める条件やキャリアパスを見いだすことも。自分の可能性を広げるために、自己分析をぜひ行いましょう。「自己分析の方法がわからない」とお悩みの方は「自己分析って何?やり方がわからない方へのヒント集」をご一読ください。自己分析の目的ややり方を詳しく解説しています。

退職の原因や対策を考えておく

第二新卒の場合、どの面接でも前職の退職理由を聞かれます。 そのため、転職エージェントを利用する前に退職の原因や対策を自分で考えておきましょう。たとえば、体調不良が原因の場合は生活習慣を改める。人間関係でトラブルを抱えた場合は、ビジネス書籍などからコミュニケーションの取り方を学習した。など、原因と対策を明らかにしておきましょう。退職の理由はマイナス要素が多い傾向にありますが、自分で問題を解決しようとする姿勢はどの企業でもプラスに捉えられます。

転職をするなら計画的に!

セクハラやパワハラで精神的に辛いなど、緊急性の高い場合を除いて、転職は計画的に行うのが基本です。後先考えずに退職してしまうのは、収入が途絶えて経済的に苦しくなったり、満足な自己分析ができず自分の可能性を消してしまったりとリスクにつながることも。収入が途絶えると精神的にも余裕を持てず、焦って目先の求人で妥協してしまうかもしれません。希望を叶えるために退職しても、新しい仕事に満足できなければ転職成功とはいえません。また、離職期間が長いと面接時や採用時に企業側が不信感を抱く可能性もあるので、特別な理由がない限りは在職中に転職活動をすることをおすすめします。

「仕事をしながら求人を探すのは大変…」「企業研究の時間がない!」という方は、転職エージェントを活用するのも方法の1つ。ハタラクティブは若年層に特化した転職エージェントで、多くの第二新卒をサポートしてきた実績があります。求人サイトでは分からない職場の雰囲気や仕事内容などをお伝えできるので、自分にマッチした求人を見つけやすいのが特徴です。さらに、面接スケジュールの調整や自己PRの添削、面接対策などは専任のアドバイザーが実施。チャットアプリを活用して迅速に対応を行うので、業務で忙しい方でもスムーズな転職が可能です!転職したいけど時間がない、第二新卒の転職事情が知りたいという方はお気軽にお問い合わせください。

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