定着率は従業員にどんな影響を及ぼす?ブラック企業を見つけるコツと対策

定着率は従業員にどんな影響を及ぼす?ブラック企業を見つけるコツと対策の画像

この記事のまとめ

  • 「定着率」は、入社後も働き続けている社員の割合を指す
  • 定着率が高いということは辞める人が少ないことなので、働きやすいといえる
  • 定着率が悪いと企業の業績悪化や生産性の低下につながる
  • 極端に定着率が悪いとブラック企業の可能性が高いので注意する

仕事を長く続けている人が多ければ多いほど高い「定着率」。その反対として挙げられるのは、退職者の割合を示す「離職率」です。このコラムでは、転職・就職時に定着率や離職率に注目すべき理由や就職後の影響についてまとめました。一般的に、定着率が低く離職率が高い企業はブラック企業の可能性が高いといわれています。納得できる転職・就職を叶えるためにもしっかり確認しましょう。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • 向いてる仕事なんてあるのかな?
  • 避けたいことはあるけれど、
  • やりたいことが分からない・・・
私たちは「やりたいこと」から一緒に探します!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

定着率とは

定着率とは、その言葉どおり「企業に定着している割合」を示します。具体的には、入社後も一定期間働き続けている社員の割合のこと。定着率が高いほど入社から働き続けている社員が多く、辞める人は少なくなります。辞める人が少ないということは、社員にとって辞める理由がない=働きやすい企業と捉えることもできるでしょう。

離職率とは

離職率とは、入社後の一定期間を経て退職した従業員の割合のこと。離職率が高いほど、短期で仕事を辞めている人が多いということになります。ただし、この「一定期間」に明確な定めはなく、企業によって1ヶ月や3年などさまざま。1ヶ月での離職率と3年での離職率では示す意味は異なるでしょう。「離職率の平均は?新卒者や業界別のデータを参考に早期退職を防ごう」のコラムも参考にしてください。

定着率と離職率の違い

前述したように、定着率は「一定期間を経て勤務が続いている社員の割合」で、離職率は「一定期間内に退職した社員の割合」。対になる指標であり、この2つを足せば100%になります。つまり、定着率が80%なら離職率は20%、離職率が40%なら定着率が60%です。

定着率と離職率の計算方法

定着率は「現在の在籍人数÷入社時の人数×100」で算出できます。たとえば、2019年4月に20人を採用したものの、2022年4月の時点で14人になっていた場合は、「14÷20×100=70」となり、定着率は70%。離職率は30%です。

未経験OK多数!求人を見てみる

定着率が高い企業の特徴

定着率が高いということは、離職者が少ないということ。離職者が少ないということは、従業員にとって働きやすい企業と考えられます。以下に、定着率が高い企業の特徴をまとめました。

従業員にとって働きやすい環境が整っている

休日休暇や給与など、従業員が不満を抱きにくく働きやすい環境が整っていれば、定着率は高まるでしょう。単に「休みが多い」「給与が高い」では、休みが多くても給与が低い、給与が高くても激務など働きやすいとは言い切れません。仕事とプライベートのバランスが良い、手当や福利厚生が充実しているほか、近年では柔軟な働き方に対応しているという観点も重視されるでしょう。

正当な評価を行っている

働きや成果に対して正当に評価してくれる企業も、定着率は高い傾向です。どれだけ努力をしたり大きな成果を挙げたりしても、それに見合った評価を受けられなければ従業員の不満は高まり離職に繋がります。特に、年功序列や学歴といった従来の評価制度を重視しない企業は個々の意欲や成果を重視するため、スキルや能力を評価してもらえるでしょう。

社風や社員同士の関係性が良好

社風や社員同士の関係性が良好な企業も、定着率は高いと予想できます。働くにあたり、社内の雰囲気や人間関係は非常に重要。どれだけ業務内容が合っていたり、企業理念に共感したりしていても、社内の雰囲気がギスギスしている、気軽に相談できない、社員同士が過剰なライバル意識を持っているといった企業では働き続けることは難しいでしょう。

長期的なキャリアが叶う環境が用意されている

どんなに働き続けたいと思っていても、長期的なキャリアが叶わない環境ではやむを得ず離職する人が多くなるもの。能力やスキルは十分なのに「入社から20年経っても役職に就けない」「ずっと現場の仕事でキャリアが見えない」という企業では、定着率は高まりません。キャリアのお手本になるような人材がいれば、長期的に働ける企業といえるでしょう。

定着率が悪いとどうなる?

定着率が悪くなることで、企業はもちろん働く従業員にも大きな影響を及ぼします。最悪の場合は業績が安定せず給与や雇用に問題が発生する可能性もあるでしょう。

業績が不安定になる

社員の定着率が悪いと、企業の業績悪化につながります。一定期間を経て退職する人材が増えれば、十分な売上を作れなかったり人材育成が間に合わなかったりするでしょう。業績が不安定になれば、働いている社員への影響も避けられません。無理に売上をつくろうと過剰な業務を依頼されたり、給与の未払いが生じたりする可能性があります。

生産性が低くなる

定着率が悪いということは、人材の入れ替わりが激しいということ。短期間で部署やチームの人材が入れ替わってしまうと、コミュニケーションを取る機会も少なくなるでしょう。また、コンスタントに離職者が出ることで既存社員の業務量が増えたり、業務の引き継ぎに時間を取られ、通常業務が滞ってしまったりすることも。モチベーションの低下にもつながり、さらなる生産性の低下も起こり得ます。

定着率が悪い=「ブラック企業」?

定着率が悪いからといって一概にブラック企業とは言い切れないものの、その可能性が高いのも事実です。定着率の低さが気になったら、下記を参考にブラック企業かどうかを見極める必要はあるでしょう。

ブラック企業の特徴

ブラック企業に明確な定義はないものの、一般的には労働基準法や労働安全衛生法、最低賃金法を守らない企業を指します。なにをもってブラック企業とするかは人により異なりますが、多くの場合は下記に該当する特徴を持つ企業が当てはまるでしょう。

・労働基準法で定められた時間を超えた長時間労働が常態化している
・業務量や内容に対して賃金が低すぎる
・達成が無理なほど厳しいノルマが課せられる
・就業規則があいまい

ブラック企業については、「ブラック企業の特徴とは?入社前に見極める方法と対処法を解説」のコラムでもまとめています。

ブラック企業を見極めるコツ

ブラック企業は従業員にとって働きづらい環境のため、見極める一つの指標として定着率・離職率の確認が挙げられます。また、これと合わせて求人募集の頻度も参考になるでしょう。「いつも求人を出している」「採用人数が異様に多い」といった企業は、採用してもすぐに辞める人が多い可能性が高め。
このほか、求人募集を見ても事業や業務の内容がよく分からなかったり、明らかに採用ハードルが低かったりする企業も注意が必要です。

定着率を把握して働きやすい企業に就職・転職するには

これまで解説してきたように、定着率が高い企業は従業員にとって働きやすい会社だといえます。しかし、就職や転職で働きやすい会社を見つけたり見極めたりするのは難しいもの。求職者の立場では本当の社風や評価制度について情報を得られないことも多いからです。

そこで活用したいのが、就職・転職エージェント。エージェントは企業としっかり関係性を築いているので、掲載している求人情報や企業について深く理解しています。扱うにあたって十分に企業を調査しているエージェントも多いため、安心して利用できるでしょう。

ハタラクティブは、はじめての就職や転職におすすめのエージェント。扱っている求人はすべて事前に企業訪問を行っており、社風や給与、評価制度の実態もしっかり把握しています。「長く働けるか」「自分の強みを発揮できるか」など、気になる悩みや相談にも専任アドバイザーが対応するので、納得できる就職・転職が叶います。ぜひご利用ください。

ハタラクティブ
のサービスについて

こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

この記事に関連するタグ