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ニートの就職先はどう探す?就活成功のコツや注意点を解説!
更新日
この記事のまとめ
- ニートの就職先探しが難しいと考えてしまうのは、ミスへの不安や前職のトラウマが原因
- ニートが就職先を選ぶ際は、残業時間や有給休暇の取得率をチェックしよう
- 就職先をどうするか悩んだら、自己分析や企業研究で自分に合った仕事を探そう
- ニートが就職先で長く働くためには、同僚と自分を比べないのが大事
- 就職するためにどうするべきか分からなくなったら、就職支援機関に相談しよう
「ニートの就職先はどうやって探せば良い?」と悩む方もいるでしょう。このコラムでは、ニートから正社員を目指す際の注意点や早く就職したほうが良い理由、選考対策のポイントなどを解説します。また、ニートが長く働くためのコツやおすすめの就職支援サービスもご紹介。働くことがイメージできないと「ニートの就職先探しは難しい」と思い込んでしまうので、プロに相談して不安や疑問を解消し、自信を持って就活に臨みましょう。
ニートの就職先探しは難しいと思い込んでしまう理由
「ニートが就職先を探すのは難しい」と思い込んでしまうのは、ミスへの恐れや前職でのトラウマが原因の場合があります。また、世の中にどんな仕事があるのか分からず、「ニートが就職できるのは厳しい仕事だけなのでは…」とネガティブなイメージを持つ人もいるようです。
1.ミスを恐れてしまう
一度は正社員になったことがあるものの、「失敗続きで怒られた」「後輩が先に昇進した」といった経験から、就職に恐れを抱いている人もいます。同じ失敗をしてしまうのが不安で、「ニートの自分に合った就職先を探すのは難しい」と思い込んでしまうようです。
このようなケースでは、就職先とのミスマッチが考えられます。適性に合った仕事を選べば、問題なく業務をこなせる可能性が高いでしょう。
2.前職でのトラウマがある
前職で人間関係が悪かったり、パワハラを受けたりしたニートの方は、トラウマが残って就職に難しさを感じてしまう場合があります。しかし、このような例は会社側に問題があった可能性が高く、本人の非ではないことが多いでしょう。
「また嫌な思いをしたらどうしよう」と不安に思うニートの方は、就職・転職エージェントに相談して職場環境が良い会社を紹介してもらうのがおすすめです。
3.働くことがイメージできない
就職した経験がない人やニート期間が長い人は、「働く」ということが自分にできると思えない場合もあります。ニートの生活は自由度が高く、人付き合いも限定的です。しかし、就職すれば時間を守らねばならず、上司や同僚とコミュニケーションも取らなければなりません。そのような社会人生活を送る自分がイメージできず、働くことにハードルを感じてしまう人もいるようです。
このようなニートの方は、自宅でできる内職や単発のアルバイトから始めてみるのも良いでしょう。少しずつ働くのに慣れてから、正社員にステップアップするのも一つの方法です。
4.学歴で判断されるのが不安
「大卒でなければ希望の就職先が選べない」と思い込んでいるニートの方もいます。高卒や専門学校卒といった学歴にコンプレックスを感じ、就職に二の足を踏んでいるケースです。
しかし、転職市場では学歴不問の求人も少なくありません。実力主義や人柄重視の仕事であれば、学歴不問で募集を行っている大企業もあるので、前向きに就活を行いましょう。
5.厳しい仕事からスタートするしかないと思っている
ニートから正社員に就職するなら、厳しい仕事からスタートするしかないと考える人もいるでしょう。厳しい仕事とは、長時間労働が常態化していたり、危険な作業が多かったりして人気が低い仕事です。
しかし、ニート期間があるからといってそのような仕事しか選べないわけではありません。人気の低い仕事は就職しやすい反面、離職率が高い恐れもあります。就職に焦って条件を度外視するのではなく、自分の適性に合った「やりたい仕事」を選ぶようにしましょう。
6.どんな業界・職種があるのか分からない
世の中にどんな業界・職種があるのか分からず、自分に合う就職先が探せないというニートの方もいます。業界・職種について知らないと、自分の特性が分かったとしてもそれに合う仕事がどれなのか選べません。まずは求人サイトを活用して、世の中にある職業を把握することから始めましょう。
7.やりたい仕事がない
「何がやりたいのか分からない」「求人サイトにやりたい仕事が見当たらない」というニートの方もいるでしょう。その場合は、以下の3点を試してみてください。
- ・やりたくないことを除外する
- ・得意なことを考える
- ・第三者の意見を聞く
まずはやりたくないことを除外し、選択肢を狭めます。そのうえで、学生時代の部活やアルバイトの経験から、さほど努力しなくても達成できたことを振り返ってみましょう。少ない努力で達成できたことは、人よりも得意な可能性があります。それを活かせる仕事に就けば、活躍できる見込みがあるでしょう。また、身近な人におすすめの仕事を聞いてみたり、キャリアアドバイザーに相談してみたりするのもおすすめです。
ニートの就職先選びにおける14個のポイント
ニートの就職先探しでは、自己分析と企業研究をしっかりと行うのが大切です。そのうえで、成果主義の仕事や残業の多い職場を避けるなど、早期離職になりそうな就職先を選ばないようにするのがポイント。正社員としての生活を無理なく始められるように、以下の点に気をつけてみてください。
1.自己分析で適性を把握する
自己分析とは、これまでの経験や出来事から、自分の強み・弱みや考え方、価値観などを細かく分析することです。実体験をもとに適性や得意分野を見つけることで、「就職先選びの方向性」が見えてくるでしょう。
一人で行うのが難しい場合は、家族や友だちに客観的な評価を聞いてみるのもおすすめです。詳しい手順ややりたいこと探しのコツについては、『自己分析が大事!「やりたいこと探し」の方法とは』を参考にしてみてください。
2.企業研究を丁寧に行う
自己分析をもとにやりたい仕事や気になる求人を見つけたら、企業研究を行います。企業研究とは企業の社風や理念、事業内容、業績などを調べることです。せっかく就職できても、「環境や社風が合わない」「思っていた仕事と違う」などの理由ですぐ退職してしまうのは避けたいもの。募集要項や先輩社員のインタビュー、会社のWebサイトから企業の特徴を掴みましょう。
さらに、業界の動向を調べて将来性や応募先企業の立ち位置を把握するのも重要です。企業研究の基本を知りたい場合は、「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」がおすすめです。何を調べれば良いのか、またどこから情報が手に入るかなどを解説しています。
3.没頭できることを考える
「就職しても長続きできるか不安」というニートの方は、没頭できることから就職先を探すのも良い方法です。たとえば、アニメやゲームなら没頭できるという人は、アニメーターやゲームプログラマーなどの選択肢が考えられます。
私生活で没頭できることを仕事にすれば、好きなことに携われるため働くのが楽しいと感じる効果も。意欲的に働くと仕事で高い評価を得ることにつながり、好循環が生まれやすくなります。
4.未経験歓迎・経歴不問の仕事を選ぶ
ニートが効率的に就職先を探すためには、未経験歓迎・経歴不問の仕事に注目するのもおすすめです。そのような求人は就職が初めての人も取り掛かりやすく、教育体制も整っている傾向にあります。また、経験やスキルを問わず、頑張り次第で昇進・昇給を望める可能性が高いでしょう。
就職は内定獲得がゴールではないため、入社後の活躍を考えて経験や経歴を問わない職場を検討してみてください。
5.成果主義の仕事はなるべく避ける
成果主義の仕事は長続きしない恐れがあるため、なるべく避けたほうが無難です。もちろん、成果主義が悪いわけではないので、自分に合いそうならそういった就職先を選んでも良いでしょう。
一方、「いきなりノルマを課せられるのが不安」「達成できなかったらどうしよう」と考えてしまうニートの場合、厳しい成果主義が辛くなってしまう可能性があります。
まずは働くことに慣れるのが重要なので、ノルマや個人予算のない就職先を選ぶのがポイントです。
6.残業時間が多い会社に注意する
ニート期間が長かった人は、残業時間が多い仕事には注意したほうが良いでしょう。時間に縛りがないニートの生活から、長時間労働に切り替えるのは負担が大きいためです。残業時間は求人票に記載されていますが、実態を調べるにはOB・OG訪問や転職サイトの口コミなども参考にする必要があります。なお、就職・転職エージェントを利用すれば、あらかじめ職場の詳細を伝えてくれるので安心です。
7.有給休暇の取得率が高い職場を選ぶ
有給休暇が取りやすいかどうかも、ニートの就職先として大事なポイントといえます。就職後に疲れてしまったり、ストレスが溜まったりしたときは無理をせず休むのが大切です。有給休暇は労働者の希望に沿って取得できるものですが、実際には多忙のため休むのが難しい職場もあります。休みたくても休めないと精神的な負担が大きくなる恐れがあるため、有給休暇の取得率をチェックして、適切に休めそうな就職先を選びましょう。
8.人気や知名度で選ばない
就職先を選ぶ際、人気や知名度の高さだけで選ぶのはやめましょう。人気の高い企業は選考の倍率も高く、就職活動が難航する恐れがあります。また、有名な大企業でも、自分にマッチしなければ良い就職先とはいえません。
「隠れ優良企業の見つけ方とは?特徴や内定をもらうコツをご紹介」のコラムでは、知名度は低いものの働きやすい企業の特徴を紹介しています。会社の規模が小さくても優良企業はあるので、参考にしてみてください。
9.保有資格に合わせて就職先を選ばない
保有資格を就職に活かすのは良いものの、こだわり過ぎてしまうとミスマッチとなる恐れもあります。たとえば、秘書検定2級を持っているからと秘書の仕事にこだわってしまうと、そのほかの就職先を選択肢から外してしまい、良い就職先を見逃す可能性があるでしょう。就職成功の確率を高めるためには、資格を活かせる仕事を探しつつ、そのほかの就職先も検討するのがおすすめです。
10.苦手なことを乗り越えようと無理をしない
ニートであることを反省し、苦手なことを乗り超えようとするのは悪いことではありません。しかし、無理をしてしまうと仕事が長続きしない恐れもあるため、あえて苦手なことを選ぶのは慎重に考えたほうが良いでしょう。
最初から無理をする必要はないので、まずは好きなことや得意なことから始めることを検討してみてください。
11.人付き合いが苦手なら1人作業の仕事を選ぶ
ニート生活で人との関わりが少なくコミュニケーションに不安がある場合は、1人作業が多い仕事を選ぶのがおすすめです。就職すると人付き合いが増え、苦手な人ともコミュニケーションを取る必要が出てきます。その点に働きづらさを感じるとニートに戻ってしまうリスクもあるので、できるだけ1人の時間が持てる仕事を選ぶのが無難です。
12.マニュアルのある仕事から始めるのも良い
「正社員の仕事は難しそう」と就職に二の足を踏んでいるニートの方は、マニュアルのある仕事を選ぶ方法もあります。マニュアルのある仕事は手順やルールが決まっており、業務に慣れるのも比較的容易です。ハードルの低い仕事から始めて自信をつけてから、次のキャリアを考えるのも良い方法といえます。
13.給料だけで仕事を選ばない
就職するなら高収入を狙いたいと、給料だけを重視して仕事を選ぶのはおすすめできません。就職先を選ぶ際は、企業の理念や価値観、働き方などを総合的に判断して自分にマッチする会社を選ぶのが大事です。たとえ給料が高くても、職場に馴染めなかったり、働き方に不満があったりすると長続きしないでしょう。
また、高収入の仕事は経験やスキルを求められる傾向にあり、倍率も高いです。就職活動を長引かせる恐れもあるため、正社員経験が少ないニートの方は慎重に検討する必要があります。
妥協しても良い範囲を決めておこう
就職先に求める条件を決める際は、「妥協しても良い範囲」を明確にしましょう。たとえば、「残業は月20時間までならOK」「通勤時間は60分以内が許容範囲」と決めておき、それを超える場合は選択肢から外します。給料についても、月の手取りがいくらなら納得できるかを決めておくのがおすすめ。決めた額を下回ると不満が募る恐れがあるため、注意が必要です。
14.正社員登用制度を利用するときは実績に注意する
いきなり正社員として働くことにハードルを感じて「就職をどうするか悩んでいる」というニートの方は、アルバイトから始めてみるのも一案です。「正社員登用制度」を設けている企業なら、アルバイトやパートといった非正規雇用から正社員を目指せます。
ただし、本人の意思確認のみで正社員になれる企業、勤続年数や昇格試験によって判断する企業など、登用の基準は企業によってさまざま。また、制度があっても登用実績が少ない企業もあるようです。求人の「正社員登用制度あり」という言葉を鵜呑みにせず、申込みや面接時に実績について確認したほうが良いでしょう。
内定後に就職先の決め方に迷ったら自己分析を思い出そう
内定が複数出て就職先をどうするか悩んでしまう方は、自己分析を思い出しましょう。ハタラクティブの「若者しごと白書2024 1-7. 現在の仕事に就いた理由」によると、「仕事内容」「勤務地」「福利厚生」など、決め手は人によって違います。就職先の決め方に迷ったら、自己分析で明らかになった自分の価値観をもとに比較検討してみましょう。複数内定をもらった際の選び方については、「就職の決め手は?複数内定をもらったときの選び方もご紹介」でも解説しています。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
有効求人倍率とは?ニートが挑戦しやすい就職先を探そう
少しでも早く就職先を決めたいニートの方は、有効求人倍率を参考にするのも一つの方法です。この項では、有効求人倍率をもとに転職市場の動向について解説します。
近年は求人倍率が高い傾向にある
厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況(令和6年4月分)について」によると、2024年4月の有効求人倍率は1.26倍です。
引用:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年4月分)」
有効求人倍率とは、求職者1人当たりの求人数の割合を指します。したがって、1.26倍であれば1人につき少なくとも1件は求人があることを示すものです。
また、新規求人倍率は2.17倍なので、新規求職者に対する新規求人の割合は1人につき2件以上あることになります。上記のグラフから分かる通り、2022年度以降の求人倍率は高い状態をキープしているといえるでしょう。
ニートも就職しやすい状況
2014年度以降、求人数が求職者数を上回る状況が続いているため、近年は売り手市場といえます。就職氷河期といわれた2000年前後は有効求人倍率が1倍を切っていたことを考えると、近年はニートも就職しやすい状況です。
特に、医療・福祉や建設業、製造業で求人数が多い傾向にあるので、就活に自信がないニートの方は検討してみると良いでしょう。
ニートにおすすめの仕事
ニートにおすすめの仕事には、需要が拡大している介護職や製造業の工場勤務、求人数の多い飲食・サービス業などがあります。いずれも未経験で就職しやすく、キャリアアップも叶えやすいのがポイント。
ただし、「早く就職が決まるならどこでも良い」という考えで選ぶのはやめましょう。長期的な成功を目指すためにも自身の適性や企業の特徴を捉え、「ここなら長く働ける」と思える企業を見つけるのが大切です。ニートにおすすめの仕事は「ニートの方におすすめの職業11選!就職するための方法も解説」のコラムで詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください。
参照元
厚生労働省
報道発表資料 2024年5月
ニートが早く就職先を見つけた方が良い理由
ニートができるだけ早く就職先を見つけた方が良い理由として、若さが就職に有利になることや支援機関の年齢制限などが挙げられます。以下でそれぞれについて、詳しく確認していきましょう。
未経験者は若いほうが有利だから
就職をどうするか迷っているニートの方は、できるだけ早く行動を開始した方が良いでしょう。一般的に、未経験からの就職を目指すなら20代から30代前半のうちが良いとされています。なぜなら、30代後半以降は経験や実績を求められることが多く、経験のない職種や業界に転職するのは難しくなっていくためです。
また、企業はできるだけ長く働ける人材にコストをかけたいと考えているため、同じような人材の場合は年齢の若い方を選ぶことが多いといえます。ニートのまま年齢を重ねると、希望の条件と一致する求人に転職できる確率は低くなってしまうでしょう。
ニートの就職支援機関の多くは年齢制限があるから
ニートが就職をどうするか悩んだとき、ハローワークや民間の就職支援サービスを利用することで正社員就職の可能性を上げられます。しかし、こういった支援機関や職業訓練などは20代を対象とするサービスが最も多く、年齢が上がるにつれて利用の対象外となってしまうサービスもあるでしょう。
40代や50代になると、利用できる支援機関の選択肢が減るため、就活がより困難になることが予想されます。
ニート期間が長いほど就職が不利になるから
企業側は、将来的に活躍できそうなポテンシャルのある人材を求めています。空白期間が長いと教育コストがかかるほか、「長く働けないのでは」「仕事を覚えられるのだろうか」といった懸念が生じるため、採用されにくくなる可能性が高いのです。
また、ニート期間が長くなるほど「仕事をしていないのがうしろめたい」と感じて精神的な負担になったり、社会に出るのが怖くなったりしてしまいがち。ニート期間が長引くほどネガティブな考えになってしまい、さらにニートからの就職が遅くなってしまう傾向にあります。
ニートが就職先を探すときにやるべき選考対策
ニートの方が就職をどうするか考える場合、これまでの職歴や経験によって仕事の探し方やアピールポイントが変わります。それぞれどのように就活を進めるべきか、以下で詳しく確認しましょう。
正社員経験があれば就職先探しに活かす
短期間でも正社員経験があるという人は、どうしてその仕事が続かなかったのか改めて考えてみましょう。不満の原因や自分の反省点が分かれば、仕事探しに活かせます。「仕事内容は好きだったが、環境が合わなかった」ということであれば、同じ職種の求人を探すこともできるでしょう。仕事内容が合わなかったという場合は、自己分析をもとにやりたいことや向いていることを探してみてください。
また、正社員の経験は選考において大きなアピールポイントになり得ます。応募先の企業が求める人物像やスキルと、正社員の経験で培ったスキルが合致する場合は、それらを積極的にアピールしましょう。もし未経験の業界や職種を希望する場合は、ビジネスマナーや仕事をするうえで工夫した点などがアピールポイントになります。どちらの場合も、経験やエピソードを交えて具体的に述べると効果的です。
アルバイト経験をアピールに活かす
アルバイトや派遣といった非正規の就労期間も、期間が長かったり応募先企業にアピールできそうなスキル・経験があれば就活時にアピールできます。アルバイトで得た経験をもとに、就職したい業種や職種を考えても良いでしょう。
複数のアルバイトを経験している場合は、アピールするものを一つに絞るのが大切。応募する業界や職種に関連する業務経験に重点を置き、特に伝えたいアピールポイントにスポットライトを当てましょう。
今まで就職しなかった理由を説明する
学校を卒業してから社会に出ていなかったニートの人は、焦って就活を進めず、まずは働かなかった理由について考えてみましょう。理由が分からないまま闇雲に就職活動を進めてしまうと、就職先が決まったとしても同じ状況に陥る恐れがあるためです。
無理せず長く働ける仕事を見つけるためにも、「なぜ働かなかったのか」「就職するにはどうするべきか」を整理する必要があります。ニートから正社員就職を目指すために、過去や現状を振り返ったうえで、段階を踏んで就職活動に取り組みましょう。
また、就職活動で大切なのは就職への前向きな気持ちをアピールすることです。「履歴書に空白期間はどう書く?フリーターやニートなど状況別に解説」では、空白期間の伝え方や、就職に対する意欲のアピール方法について解説しています。空白期間について悩んでいる方は、ぜひご覧ください。
30代のニートは積極的に就職支援を受ける
30代のニートの方は、就職支援サービスを活用するのがおすすめです。30代の就活では、即戦力となれるスキルや経験が求められる傾向にあります。そのため、正社員の経験が乏しいニートの方は、選考で不利になりやすいでしょう。
しかし、人柄や適性重視の仕事では、年齢に関係なく採用されるチャンスがあります。就職・転職エージェントを利用すればそのような求人を紹介してもらえるうえ、アピール方法についてアドバイスももらえるので内定獲得に近づけるでしょう。
ニートが就職先で長く働くためのコツ
ニートから正社員になれたとしても、「就職先でやっていけるのか不安」という人もいるでしょう。この項では、就職先で長く働くためのコツを紹介するので、入社後のことが不安というニートの方は参考にしてみてください。
休日に仕事のことを考えない
長く働くためには、オンとオフの切り替えが大切です。就職後、早く業務を覚えようと休日も仕事のことを考えてしまうと、疲れやストレスが溜まる原因になります。新しい生活に慣れるまで休日はしっかりと休み、リフレッシュして仕事に臨むようにしましょう。
同僚と自分を比べない
同僚と自分を比べて自己評価を下げるのはやめましょう。就職後は同僚と自分の差を感じ、焦ってしまう場合もあります。しかし、人によって積んできた経験が異なるため、違いがあるのは当然のことです。それよりもニートから正社員になった自分を評価し、就職前よりも成長している点に注目しましょう。
いつでも相談できる相手を見つける
仕事の悩みをいつでも相談できる相手を見つけておくのも、長く働くためには大切です。仕事で失敗したり、辛くなったりしたときは、誰かに話すだけで気持ちが軽くなる場合もあります。相談相手は家族や友人のほか、就職・転職エージェントのアフターフォローを利用するのも良いでしょう。
最初から成功する人はいないと考える
仕事で失敗したとしても、「最初から成功できる人はいない」と考えるようにしてみてください。新しい仕事に就けば、誰でも失敗はするものです。大事なのは次に活かすことなので、失敗を機に成長できたと前向きに捉えましょう。
上司が注意するのは期待の裏返しと認識する
仕事で上司に注意されたら、期待されていると認識しましょう。上司が注意するのは、「もっと成長できる」と感じているからです。注意されたことをネガティブに受け取るのではなく、上司の話をよく聞いて改善策を考えてみてください。そうすることで成長スピードが上がり、次第にチームに貢献できる人材になれるでしょう。
早く仕事を覚える努力をする
早く仕事を覚えれば、褒められたり感謝されたりする機会が増えるため、「仕事が楽しい」と感じやすくなります。さらに周りからも評価され、任される仕事も大きくなり、やりがいも増えるでしょう。ただし、前述の通り無理は禁物なので、自分のできる範囲で最大限の努力をするのが大切です。
アルバイトや派遣から慣れるのも良い
前述の通り、正社員への不安が大きいニートの方は、アルバイトや派遣から仕事に慣れるのも良いでしょう。アルバイトや派遣もビジネスの基礎は学べるので、正社員への準備期間になり得ます。特に、派遣の経験は正式な職歴として認められるため、選考でのアピール材料を増やせるのもメリットです。
ただし、アルバイトや派遣は正規雇用ではないため、あくまでも正社員になるためのステップとして考えましょう。いつまでに正社員になるかを決めておき、非正規雇用の期間を長引かせないように注意が必要です。
ニートが利用できる就職支援機関
就職するためにどうするべきか分からないときは、一人で悩まず就職支援機関を利用してみましょう。それぞれの特徴について、以下で詳しく解説していきます。
ハローワーク
ハローワークは厚生労働省が運営する就職支援機関で、全国に500ヶ所以上設置されています。各地域に点在しているほか、無料で登録・利用が可能なため、ニートの方も気軽に相談しやすい施設の一つです。
地元の求人が多いので、引越しをせずに就職したい人や地元で働きたい人におすすめ。また、希望すれば個別相談や模擬面接といったサービスも受けられます。
職業訓練を利用することもできる
ハローワークでは、職業紹介以外にも職業訓練、セミナーなども実施しています。職業訓練では就職に活かせる資格の講義を原則無料で受講できるため、希望の業種に合わせてスキルを身につけてから、就活を進められるでしょう。
ジョブカフェ
ジョブカフェとは、各都道府県が運営する就職支援機関です。ハローワークに併設していたり、学校へ出張訪問したりする場合もあります。求人登録後は、応募準備から応募活動までサポートするさまざまなサービスを展開。地域に密着した職場体験やセミナーなどを盛んに実施しているのが特徴です。
10代から30代の人が対象ですが、地域によっては40代前半や40代半ばまでを対象にしています。利用を検討している方は最寄りのジョブカフェに問い合わせてみてください。
サポステ
地域若者サポートステーション(通称サポステ)は、ニートや引きこもりの人を対象に就労支援を行なっている施設です。15歳から49歳の人を対象に、コミュニケーション講座やビジネスマナー講座、就活セミナー、就業体験などを実施。就職に必要な情報の提供だけでなく、臨床心理士やキャリアコンサルタントなどの専門家による面談やグループワークなど、包括的なサポートが受けられます。就職後のアフターフォローも充実しているため、安心して就職活動ができるでしょう。
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントは民間の就職支援機関です。専任のキャリアアドバイザーが求職者をサポートし、自己分析や書類作成、面接練習といった就活対策を丁寧に行います。また、求職者に合いそうな求人を探してくれるうえ、スケジュール調整や企業側とのやり取りも代行可能です。紹介する企業については詳しい情報を伝えてくれるので、ニートの方も安心して応募できます。
就職先探しに悩んだら転職エージェントに相談しよう
就職をどうするか迷った場合は、国や都道府県の運営する就職支援機関と併用して、民間の就職エージェントを利用するのもおすすめです。就職エージェントの最大の魅力は、業界や年齢層など、ターゲット層が細かく決まっていること。「やりたいことが分からない」「どうするか迷っている」という人も、アドバイザーのサポートのもと、自己分析から丁寧に仕事探しができます。
自分にあった就職エージェントを選ぶことで、手厚いサポートのもと就職活動を進めることが可能です。プロの力を借りて、少しでも早い就職を目指しましょう。
挑戦しやすい就職先を選んでくれる
就職・転職エージェントは、企業と求職者のマッチングにおけるプロです。そのため、ニートの方に挑戦しやすい就職先を厳選して紹介してくれます。
1人で就職先を探す際は、企業との相性を自分で判断しなければならず、マッチ度が見極めにくい場合もあるでしょう。しかし、就職・転職エージェントは企業側に人材募集の背景を確認しているため、双方のニーズに合ったマッチングを行うことが可能です。
ニートを対象とした求人を紹介してくれる
就職・転職エージェントにはニートやフリーター、既卒を対象としているところもあります。そのようなエージェントで紹介する求人は、企業側も応募者がニートであることを承知しているため、経歴で不利になる可能性が低いです。
また、「若い人材を育てたい」「経歴よりもマッチ度を重視したい」といったニーズを持つ企業が中心なので、就職成功の可能性が高いといえます。
ニートにおける就活対策をサポートしてくれる
ニートを対象とした就職・転職エージェントは、正社員経験がない人やスキル不足の人が就職に成功するコツを把握しています。そのため、アピールすべきポイントを絞るなど、効率的・効果的な就活対策を行えるのが利点です。さらに、応募先企業に合わせた対策をしてくれるので、早めの内定獲得を叶えやすいでしょう。
就職支援機関の利用に迷っているニートやフリーターの方は、ハタラクティブの利用をご検討ください。ハタラクティブは、20代を中心とした若年層に特化した就職エージェントです。経験豊富な就活アドバイザーが、丁寧なカウンセリングをもとに相談者にぴったりの求人情報をご紹介。未経験可や学歴不問の求人を多く取り揃えているため、安心して仕事探しができるでしょう。また、応募書類の添削や企業とのやり取り代行などもお手伝いします。サービスはすべて無料のため、ぜひお気軽にご相談ください。
就職をどうするか迷ったときに関するFAQ
ここでは、就職をどうするか迷っている方に向け、よくある質問にQ&A方式で回答していきます。
働くのが不安なのは甘え?
ブランク期間が長かったり、正社員の経験がなかったりすると働くのが不安になるものです。
また、不安を感じるのは何かを乗り越えようとしている証拠でもあります。「甘えている」と自分を責めず、頑張ろうとする気持ちに目を向けましょう。「仕事を頑張れないのは甘え?職場でついていけないときの原因と対処法!」のコラムでは、仕事を頑張れないときの対処法を紹介しています。就活にも役立つ内容なので参考にしてみてください。
ニート期間が長いと選考で不利になる?
ブランク期間が長いとネガティブなイメージを持つ面接官もいます。
ただし、大事なのはニート期間に何をしていたのか、なぜ就職しようと思ったのかという点です。ニートの間に得たものがあれば、前向きにアピールするのがポイント。また、今後はしっかりと働きたいという意欲を示すのも大切です。『空白期間を面接で聞かれたら?「何もしてない」はOK?答え方や例文を紹介』のコラムで答え方のコツをまとめていますのでご覧ください。
就職成功のためにはどうするべき?
就職を成功させるには、自己分析と企業研究を丁寧に行い、自分に合った求人を探すのが大切です。自己分析ができていないと適職が分からず就活が長引いたり、せっかく入社できた会社に馴染めなかったりする恐れも。また、企業研究を疎かにしてしまうと、「自社に興味がないのでは」と思われかねません。就職成功のための具体的な手順については、「既卒の就職活動のポイントとは?面接のコツややり方を詳しく解説」をご覧ください。
ニートですが、就職活動はどうするのが正解か分かりません…
ニートで正社員就職を目指す方は、早めに行動を開始しましょう。未経験者は若いほうが採用されやすいため、悩んでいるうちに選択肢が少なくなってしまう恐れも。一人で就活を進めるのが不安な方は「就職先探しに悩んだら転職エージェントに相談しよう」で解説した通り、就職支援を受けるのがおすすめです。ハタラクティブは未経験可・学歴不問の求人が多く、ニートやフリーターの方も安心して仕事探しができるので、「就職したいけど一歩が踏み出せない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。