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転職する理由の本音とは?面接で上手く答えるためのポイントや例文も紹介
更新日
この記事のまとめ
- 転職する理由のなかでも、男女問わず一番多いのは「給与の低さ」
- 企業側が転職する理由を聞くのは、入社後に貢献してくれるか見極める意図があるため
- 面接で転職する理由を伝える際は、不満のみを述べずポジティブな内容に言い換える
「転職する理由が答えにくい…」「面接でどう回答すれば良い?」と悩んでいる方もいるでしょう。転職する理由を上手く答えるには、本音を伝えることが重要です。ただし、愚痴や不満は避け、ネガティブな理由はポジティブな表現に言い換えるようにしましょう。このコラムでは、転職する理由の本音や考え方について解説。また、転職する理由を伝える際のポイントや回答の例文をパターン別に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
転職する理由の本音とは?
転職を考える理由は人それぞれですが、現在の会社や仕事に多少なりとも不満を持っている場合が多いでしょう。しかし、転職活動をする上では、本音の転職理由というのは答えにくいもの。
転職を考えている方の本音の理由は、以下のようなものがあります。
人間関係が上手くいかない
転職する人のなかには、「同僚と反りが合わない」「上司が苦手」など人間関係が上手くいかず、悩まされている方は多いようです。
プライベートでは合わない・気に入らないと思った人とは距離を置くこともできますが、仕事となるとそう簡単にはいかないもの。毎日顔を合わせ、一緒に仕事をしなければいけないため、人によっては大きなストレスとなります。
会社の将来性が不安
自身の理想とする将来像があるにも関わらず、希望するキャリアを目指すことが難しいと感じる会社では、将来性に不安を感じやすくなります。会社のビジョンや方向性が曖昧な環境では将来への希望も見えづらく、転職を考えるきっかけとなるようです。
労働環境が悪い
労働環境の悪さも、転職する理由の一つです。残業が常習化して労働時間が長かったり、人間関係が悪く職場の風通しが悪かったりすると、社員同士の不満もたまりやすくなります。業務の効率化や環境改善を提案しても、保守的な職場では改善されることのないまま放置されてしまうことも。
疲弊するだけの職場はストレスが溜まり、心身ともに支障をきたす恐れがあります。自分から行動を起こしても改善される見込みがない場合、転職を決意する人は多いようです。
会社の評価に不満を感じる
昇進基準が設けられておらず、勤続年数のみで左右される場合、自分の仕事に対して正しい評価を得られているとは感じにくいでしょう。また評価基準が不明瞭で、能力や成果を評価されない環境ではモチベーションも下がってしまいます。同じ仕事でも、正当な評価を受けられる企業に身を置きたいという思いから転職を考える人もいるようです。
給与が低い
真面目に仕事をこなしているにもかかわらず、待遇が変わらなかったり、新人と同じ給与だったりすると仕事へのやる気が削がれてしまいます。また、仕事にやりがいを感じていても、相応の給与が払われなければ次第にフラストレーションが溜まってしまうでしょう。
何より、勤続年数が長くなるにつれて変わっていくライフスタイルと給与が釣り合わず、転職せざるを得ない状況に追い込まれてしまうことも。給与額は働き手の人生に直結するため、転職する理由として挙げられやすいようです。
希望する仕事ではない
今の仕事が自分の望む職種でない場合、やりたいことを実現できる企業へ身を置きたいと考えることも、転職する理由の一つといえるでしょう。「望まない仕事でも頑張ろう」と取り組むことも大事ですが、将来自分がやりたいことと今の仕事に接点がないと、モチベーションの低下にもつながります。今後のキャリアパスを考えた際、早いうちから行動を起こそうと転職を考える人もいるようです。
転職する理由の男女別ランキング
ハタラクティブの「若者しごと白書2024」によると、転職したい理由の1位は男女問わず「今より多くの収入を得たいため」が挙げられています。
順位 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1位 | 今より多くの収入を得たいため(69.4%) | 今より多くの収入を得たいため(64.9%) |
2位 | 新しい経験やスキルを得たいため(22.4%) | 今よりもやりがいのある仕事がしたいため(22.0%) |
3位 | 自分の能力やスキルを活かしたいため(17.2%) | 福利厚生が充実したところで働きたいため(17.3%) |
4位 | 福利厚生が充実したところで働きたいため(17.2%) | 新しい経験やスキルを得たいため(13.7%) |
5位 | 残業時間を減らしたいため(15.7%) | 職場の人間関係が悪いため(13.7%) |
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024(転職したい理由【男女・学歴別】)(p52)」
また、高卒・大卒問わず同じ理由が1位となってることからも、転職する理由には経済的な動機が重要視されていることが分かります。
ほかにも、男性は「新しい経験やスキルを得たい」「自分の能力やスキルを活かしたい」という向上心の見える順位に対し、女性は「今よりもやりがいのある仕事がしたい」「福利厚生が充実したところで働きたい」など安定した生活を目指していることが伺えるでしょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
内定獲得を目指すなら転職する理由を明確にしておこう
ただ漠然と「転職したい」という考えだけで転職活動を行うのは、あまりおすすめしません。まずは転職したい理由を明確にすることで、今の職場での不満点を洗い出し、新たな職場に求める内容を整理しましょう。
転職したい理由が具体化されるだけでなく、自分が将来どのようなビジョンを抱いているのか理解しやすくなります。
自分はなぜ転職するのか、転職してどうなりたいのかを整理し、応募先企業の面接でしっかりと言語化して伝えられるようにしておきましょう。
転職するか迷うならその理由を基準にして考える
転職するかどうかを悩んでいるなら、その理由を基準にして考えてみましょう。たとえば、転職する理由が人間関係の場合、改善策を模索せず「現状から抜け出したい」という気持ちだけで動いてしまうと、次の職場で同じ問題と対面した際に再び悩む可能性があります。勢いに任せず、まずは自分自身と向き合って考えてみるのがおすすめです。
転職理由を考えるのが難しい場合は「転職理由別の例文紹介!好印象を与えるためのポイントをおさえよう」でも、転職理由を考える際に意識すべきポイントなどを紹介しているので、あわせてご参考ください。
面接で転職する理由を聞かれたら?回答のポイント
ネガティブな理由で転職をする場合、できれば答えたくないと思うこともあるでしょう。しかし、先述したように転職活動の面接では、必ずといっていいほど転職を決意した理由を聞かれます。企業が退職理由を尋ねることには、自社に貢献してくれる人材かどうかを見極める意図があるようです。
退職理由はきちんと回答できるよう、下記項目の解説も踏まえて準備しておきましょう。◯前職での不満や愚痴などは伝えない
退職理由を答える際に、前職の不平不満は言わないのが無難です。たとえ会社側に非があったとしても、愚痴や悪口を言い過ぎてしまうと、志望企業からの印象が下がってしまう恐れがあります。あくまで転職を考えた理由は簡潔に述べ、「転職してからどうしたいのか」を重点的に伝えるようにしましょう。
転職する理由は本音でしっかりと伝える
嘘や建前を交えて転職理由を答えてしまうのは、応募者と志望企業のどちらにもメリットがありません。仮に嘘や建前で答えてしまうと、志望動機に矛盾が生じてしまい、面接官へ悪い印象を与えてしまいます。また本来の退職理由を答えない結果、前職での不満点が改善されないまま、入社後ミスマッチに悩まされてしまう可能性もあります。そうならないためにも、転職する理由は本音で伝えるよう心掛けましょう。
ネガティブな内容はポジティブな表現に言い換える
転職する理由がネガティブな場合は、できるだけ好印象を与えるためにも前向きな表現に言い換えて伝えるようにしましょう。先述したように、転職する理由を話す際は本音のとおり伝えることも重要です。しかし、ネガティブな理由をそのまま伝えてしまうと、「入社後の良いイメージが沸かない」と面接官に不信感を与えてしまう可能性があります。
ポジティブな転職理由に変換する際は、現状の不満を解消し、転職先でどのような働き方が出来るのかを考えるのがポイントです。たとえば、上司のパワハラが原因であれば「風通しの良い職場で主体性のある働き方をしていきたい」、人間関係が原因であれば「意見交換を積極的行い、新たなアイデアを提案していきたい」と言い換えることで、マイナスの印象が軽減できるでしょう。
転職する理由がやむを得ない事情のときはどう伝える?
転職する理由が家庭内の事情や、自身の病気など、やむを得ない事情の場合は、プライバシーに影響のない内容に留めて正直に伝えましょう。無理に全てを話す必要はありませんが、面接官に「同じ理由で辞めるかもしれない」と思われないような伝え方をすることが重要です。そのため、前職での状況とあわせて「現在は業務に支障がでることはありません」と一言添えるのが良いでしょう。また、今後もやむを得ない事情が続く場合は、入社後の影響や働き方にも関わってくるため、現在どのような状況で、企業側にはどういった対応が必要であるかもあわせて伝えておくことが大切です。
【パターン別】転職する理由の回答例
面接で転職する理由を伝える際は、見栄を張ったり嘘をついたりするのではなく、あくまで「自分がどうしたいか」という考えをベースに回答を導き出しましょう。
先述したように、面接で退職理由を答える際は、前職への不満をポジティブな理由に変換するのがおすすめ。前職への不満から転職で実現したいことに目を向けて掘り下げていくと、前向きな回答につなげられるはずです。
ここでは、面接で転職する理由を聞かれた際の回答例について、それぞれパターン別に紹介します。
労働環境を変えたい
「前職は月の残業時間が100時間を超え、残業自体が常習化してしまっている環境でした。そんな中少しでも即戦力になろうとスキルアップの時間を設けていたものの、やはり休日出勤が続いてしまい、個人にかかる負担も大きくなってしまったため、やる気の阻害される環境から脱却したいと考えた次第です。そのため、自身のモチベーションを高く保ちつつ働くことのできる御社への就職を決意しました。」
給与が低い
「前職では、ノルマも順調にこなし月間での営業成績がトップになることもしばしばありました。しかしながら、年功序列による評価形態により給与面に反映されることはなく、入社から3年では同じ給与であることに疑問を感じ、転職を考えるようになりました。今後は実績に重きを置いた評価形態のある御社で、着実に評価を残していきたいと考えております。」
社風が合わない
「前職は安定した職場環境ではありましたが、部署によっての縦割り意識が強い管理体系も相まって、新しいことに挑戦するのが難しい職場でした。また、効率化を図れるようなツールを提案しても実装されることはなく、石橋を叩いて渡るような社風は合わないと感じ転職をするに至りました。社外向け広報にて社員の声を積極的に取り入れている御社の姿勢を拝見し、自身の業務姿勢とも相性が良いと感じたため、就職を希望いたしました。」
転職する理由を説明する際には、転職後のビジョンをしっかり考え、自分に合った職場を絞れるように準備することが重要です。
「転職理由の書き方は?人間関係やスキルアップなど理由別の例文を紹介!」のコラムでは、転職する理由で避けたほうが良い表現などを解説しているので、ぜひこちらも含めて参考にしてください。
転職活動前に押さえておきたいポイント
転職活動を成功へ導くためには、転職する理由と志望動機に一貫性があるか、自分のなかで譲れない条件が決まっているかなど、要点が捉えられているかを確認しておきましょう。
以下では、転職活動前に押さえておきたいポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
転職する理由と志望動機に一貫性をもたせる
転職する理由と志望動機には、一貫性をもたせましょう。この2つは、転職活動で必ず聞かれる質問です。矛盾のない伝え方をするためには、転職する理由から「今回の転職によって何を成し遂げたいのか」を考える必要があります。たとえば、転職する理由が「現職と違う仕事・新しい分野に挑戦したい」のであれば、どのような仕事がしたいのか、何が叶えば満足できるのかを考えましょう。
志望動機については、「転職する理由になった成し遂げたいことを、応募先企業でどのように実現していくのか」という視点から考えると、一貫性をもたせやすくなります。また、「ほかの企業にはない、応募先企業にしかない魅力」も一緒に伝えられると、面接官を納得させられるでしょう。
「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」では、志望動機の作り方も詳しく解説しているため、ぜひあわせてご覧ください。
転職する理由のなかで譲れない条件を決める
志望企業の的を絞りやすくするためにも、転職する理由のなかで譲れない条件を決めておきましょう。たとえば、仕事にやりがいを求めるなら「評価制度が整っている企業を優先する」、給与を伸ばしたいのであれば「年収の高い企業を目指す」というように、条件に優先順位をつけることで転職活動をスムーズに進めやすくなります。
自分のスキルや経験の棚卸しをする
自分のスキルや経験の棚卸しをするのも、転職活動前の重要なチェックポイントです。これまで働いてきたなかで培われてきた経験やスキルを振り返ることで、自分の強みやアピールポイントを客観的に捉えることができます。また、今後自分のスキルを活かせるようなキャリア形成を図るのか、前職での経験を足掛かりに新たな分野へチャレンジするのかなど、将来のビジョンについてもしっかり考えておくと良いでしょう。
転職せずに解決する方法はないかどうかも考えてみよう
転職する理由について、まずは「転職せずに解決できるかどうか」を一度考えてみましょう。たとえば、現在の仕事に不満を持っていても、働き続けることで得られるスキルや築けるキャリアを考えるとメリットのほうが大きい場合もあります。また、キャリアパスについては、上司や会社に相談するという手もあるでしょう。問題を解決する手段があるにもかかわらず、すぐに転職を決めてしまうと、後々後悔する可能性もあります。まずは現在の会社で、問題解決に取り組んでみることがおすすめです。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。