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ボルネオの熱帯雨林を舞台に動物と人が共に生きる社会をつくるために活動する団体【認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン】
公開日
はじめに
認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン(BCTJ)は、ボルネオ島北部のマレーシア・サバ州で生物多様性保全や自然環境保護の活動を行う団体です。
概要
BCTJは「残された熱帯雨林を保護し、生物多様性を保全すること」と「動物と人間の関係を損なう問題を解決すること」などのいのちをつなぐ社会のあり方について考え、伝えていくことを使命に、2008年から活動しています。
活動16年目を迎えた現在では現地のニーズに応じたさまざまなプロジェクトが立ち上がっ
ていますが、設立当初から推進しているのは現地での「緑の回廊プロジェクト」と「恩返
しプロジェクト」、そして日本で展開する「環境活動」です。
事業内容
緑の回廊プロジェクトについて
緑の回廊プロジェクトの目的は、アブラヤシプランテーション開発によって分断されつつ
あるボルネオ島北東部、キナバタンガン川流域に残る熱帯雨林をつなぎとめて野生動物の生息域を保ち、豊かな生物多様性を保全することです。
キナバタンガン川流域の広大な熱帯雨林は、わずか40年ほどの間にそのほとんどの80%以上がパーム油を生産するためのアブラヤシプランテーションへと転換されました。
絶滅の危機に瀕する野生動物の住処を守ることを目的として2005年に制定されたキナバタンガン川下流域野生生物保護区は、開発が進むアブラヤシプランテーションに囲まれて孤立した状態にあり、このまま何もしなければ動物たちの生活環境はより大きな危機にさらされてしまうことは明らかでした。
多くの野生動物が穏やかに暮らし、命をつなぐことのできる熱帯雨林を少しでも多く未来に残すためには、熱帯雨林を保護し、動物たちが生きる場所を次の世代につないでいく必要があります。BCTJは、理念を具体的にかたちにできる方法を模索し、現在の活動につなげています。
具体的な活動は、私有地となっている熱帯雨林を所有者から買い取り、土地そのものを保護するという方法です。買い取った土地は、野生生物保護区として保護してもらうためにサバ州政府に寄贈する計画も進めています。2024年現在、96ヘクタールの土地を寄贈する計画が進んでおり、今後もさらなる土地の獲得を進める予定です。
恩返しプロジェクトについて
ボルネオの熱帯雨林は世界有数の豊かな生態系を育む地域です。しかし、人間にとって非常に利用しやすい材木を産出する場であり、その広大な土地を伐採した跡地ではゴムやアブラヤシのプランテーションが開発され、私たちの生活を豊かにするための原料・材料がつくられる場所でもありました。
人間だけが恩恵を受けられるような開発が長期にわたって続けられたことによって熱帯雨林は激減し、そこで暮らしていた動物たちは生きる場所を失っています。
BCTJの活動地域であるキナバタンガン川流域で行われたアブラヤシプランテーション開発による森林伐採もまた、深刻な問題を引き起こしています。例えば、熱帯雨林を失い住処を奪われたボルネオゾウが、アブラヤシのプランテーションに侵入して若い幹や葉を食べてしまうことで農民や周辺で生活する住民の生活を脅かしています。また、絶滅危惧種であり、エコツーリズムの主役でありながら害獣として迫害されるケースも起きているのです。
ボルネオの熱帯雨林喪失と引き換えにもたらされる資源の恩恵を受けているのは、日本人を含む世界中の人間です。そこで、動物たちに少しでも恩返しをしたいという想いから、旭山動物園園長(当時)でBCTJの理事を務める坂東元(ばんどうげん)氏が中心となり立ち上げたのが、『恩返しプロジェクト』です。
坂東氏が初めて現地を訪問した2009年以来、住民からの通報を受けたボルネオゾウを捕獲して森林に戻す活動の視察やゾウを捕獲するための檻の製作と寄贈、保護したゾウを一時的、長期的に保護し飼育・治療する施設「ボルネオ・エレファント・サンクチュアリ」の建設、施設の運営と改善、スタッフの給与支援など、これまでにさまざまな活動を行ってきました。
同プロジェクトでは、動物と人間が共存できる社会を目指し、現地の人々と共に試行錯誤を続けています。
環境活動について
上述したように私たち日本人の生活も、ボルネオで起きている環境問題と無関係ではありません。パーム油は日本にも年間70万トン以上輸入され、チョコレート、ポテトチップ、アイスやスナック菓子、コンビニの惣菜やファストフードのフライドポテトといった食品に加え洗剤や石鹸、化粧品、歯磨き粉、粉ミルクにいたるさまざまな日用品、パーソナルケア用品にも使用されています。
そのパーム油がどこから来ているのか、パーム油をつくることによってボルネオでどんなことが起きているのか、日常生活ではなかなか知る機会はありません。そこでBCTJでは動物園や植物園、企業や学校での講演やワークショップ、セミナーを通じてボルネオの素晴らしい自然や動物、それを失う原因となっているパーム油やアブラヤシプランテーションについて、みなさまに知っていただく場をつくっています。
また多くの企業のみなさまと提携し、チャリティグッズの制作や支援キャンペーンを行っていただくことで、日常生活のなかで気軽に環境問題を考え、気軽にご支援をいただく機会をつくっています。
その他にも、現地の政府機関や環境団体と連携を保ち、現場の需要、要望に応じた支援に臨機応変に取り組むべく複数のプロジェクトを継続しています。
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