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「多様性が尊重される社会の実現」を目指して活動する団体【NPO法人 日向ぼっこ】
更新日
はじめに
NPO法人 日向ぼっこは、社会的養護の当事者団体として2006年に活動をスタートしました。
同団体が活動にかける想いは、多様性が尊重される社会を実現すること。
本コラムでは、同団体の活動内容について詳しくご紹介していきます。
概要
NPO法人 日向ぼっこは、「ご本人の意思を尊重する」「一人で抱え込まない」という2つの活動理念を大切にしながら活動を続けている団体です。
特に力を入れている居場所事業を中心に、相談事業と発信事業も行っています。
活動内容
NPO法人 日向ぼっこの活動は、異なる児童養護施設で育ち異なる大学で学んだ3人の若者が集い、育った環境について語り合う中で、「社会的養護の当事者が孤独を感じないように、社会的養護の当事者のネットワークをつくりたい」という思いを抱いたことから始まりました。メディアでは虐待の事件がしばしば報道され、社会的養護の当事者の声がほとんど発せられることがなかった時代に、同団体の活動は注目を集めていきました。
同団体では、まず自分たちが育った社会的養護について学ぶために勉強会をスタート。そのおよそ1年後、東京都から地域生活支援事業(退所児童等アフターケア事業)の委託の話をいただいてから、現在まで継続的に受託しています。
しかし、活動を続ける中で、当事者団体として活動に限界を感じ、2013年からは当事者団体としてではなく活動することとしました。当事者以外の方のニーズ、当事者性の問題解消のため多様性が尊重される社会の実現に目的を変更し、対象者の幅を広げ社会的養護の当時者だけでなく、より多くのさまざまな方にかかわっていただきたいと思いました。
居場所事業
同団体の活動の中心が、居場所事業です。利用者の方のご希望を聞きながら、お出かけサロンや季節の行事(クリスマスやお正月サロン)などのイベントを企画しています。
日向ぼっこサロンは、週に3回事業所にて実施。お菓子を食べながら談笑したり、読書や楽器演奏を楽しんだり、来館者が安心・安全に自由に過ごせる場所を提供しています。
サロンを始めた当初は、社会的養護の経験者がその経験を話せる・共有できる場所として来館することが多かったそうです。そして、現在では社会的養護の経験者や利用者だけでなく、同団体のWebサイトやメディア、知人からの紹介などさまざまな経緯で同団体を知った方々が、多様な理由で来館しています。利用者のなかには、すでに10年以上のつながりがある方も複数いらっしゃるとのことです。
来所した誰もが安全かつ安心して過ごせる場所であることを最重視しており、物心両面での安心と安全性の担保が必要と考えています。特に安全面は物理的側面からも管理を徹底しています。
相談事業
同事業は、NPO法人 日向ぼっこが手掛ける事業の柱の一つです。
相談者の話を時間をかけてじっくりと聞き、ご本人の意思を尊重したうえで一緒に考えることを基本姿勢としています。
相談方法は、来館、電話、メール、オンライン会議、手紙など。相談内容では、家を借りる際の初期費用や家賃問題といった金銭関係が一番多く、次いで職場や友人との人間関係に関する内容です。ほかには、就労や進学など進路関係の相談も多く寄せられるとのことです。
相談を受け、原則、ご本人の了解のもと、必要に応じて児童福祉施設(施設出身の方の場合)等、行政機関、医療機関、教育機関、民間団体、司法関連8弁護士)などに連携・協力を仰ぐこともあります。
相談の際に耳にして心苦しいのが、「相談できる人がいなかった」「どこに相談していいのか分からなかった」といった声だそうです。このような方々が困難や問題を一人で抱え込まずに相談できる場所があることを知ってもらうために、同団体では広報活動も重視しています。
発信事業
NPO法人 日向ぼっこの活動や関係者の声を多くの方々にお伝えするために、日向ぼっこメールマガジンを毎月発行し、年に一回「日向ぼっこ展覧会」も開催しています。「日向ぼっこ展覧会」は、これまでに16回開催しました。
今年度も、文京区との共催で、文京区シビックセンターにて2024年2月23日(日)に児童養護施設児童養護施設や乳児院等で暮らしているお子さまの作品などを展示します。
「日向ぼっこ展覧会」は、市民の皆さまが社会的養護に関心を持つ機会になるだけでなく、出品展者のお子さまや職員の方々の来場もあり交流の場にもなっているそうです。
このほか、アウトリーチとして、食料や物品をお送りする活動も助成金を得て毎月行っています。相談事業のところで書いたように「相談できる人がいなかった」「どこに相談していいのか分からなかった」といった方が、一人でも少なくなるように、ホームページやSNSを使って情報の発信をするなどして、広報活動に力を入れています。
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