はじめに

NPO法人ワールドギフトは、物品寄付を軸とした国際協力NGOです。
2012年に物品支援ボランティアとして活動を開始して以降、食糧支援や医療支援、安全な水の支援なども含め幅広い分野で命を守る支援を続けています。

本コラムでは、同団体の活動内容について詳しくご紹介していきます。

概要

日本の家庭にある「まだ使える不用品」。これらの物品には世界中の人々を笑顔にするパワーがあると、NPO法人ワールドギフトでは考えています。
これまでに支援した国は98カ国。
捨てるにはもったいないさまざまな物を再利用し、寄付・支援活動に役立てている団体です。

支援内容

不用品の再利用・物資支援活動

物品支援は、NPO法人ワールドギフトの基礎となる活動です。
支援に当てられているのは、衣類やおもちゃ、ぬいぐるみ、ランドセルや文房具といった学習用品、タオル、食器など、日本の家庭に眠っている「もう使わないけれど、もったいなくて捨てられない物」や「誰かに使ってほしい物」。まだ十分に使えるこれらの物資をできるだけ多く再利用し、貧困地域、学校、孤児施設など、世界中のさまざまな施設に届けています。

医療・食料・水・生命を守る行動

医療支援・ワクチン支援活動

貧困地域では、治療可能な病気や怪我でも、費用が払えずに治療を受けられない人々が多く存在します。治療ができずに重症化し、障がいが残ったり命を失ったりする子どもたちもいます。
このような命を守るために行っているのが、医療支援（治療費支援およびワクチン支援）です。各地の現地スタッフやパートナー組織、協力病院とともに、地道な医療支援を続けています。

食事支援・食糧支援活動

世界中の子どもたちの「お腹いっぱいご飯を食べたい！」という思いを叶えるために、NPO法人ワールドギフトが続けている支援活動です。
世界各地の現地パートナーと、子どもたちの親・各施設との協力のもとで企画、食材の調達、調理を行い、子どもたちに食事支援を行っています。
「現地の方々が中心となる食事支援活動」を実践するため、子どもたち自身に支援を手伝ってもらうこともあるとのこと。子どもも大人も喜びを分かち合えるような支援を行っています。
その場限りの支援ではなく、継続的な支援に取り組んでいることも、同活動の特徴です。継続的な支援を通じて、「自分が大人になったら、村のみんながご飯をたくさん食べられるようにしてあげたい。」「頼っているだけではなく、自分たちの力で豊かな食事をできるようにしていきたい」といった声が聞かれているそうです。

「安全な水」支援活動

アフリカを中心とした地域では、コレラや赤痢、腸チフスなどさまざまな感染症を引き起こす不衛生な水を生活用水として使用せざるを得ない人々が多数存在しています。
その危険な水でも、生きるためには飲まなければならず、子どもたちは何キロも離れた水場まで毎日行かなければならないといいます。
大変な水汲み作業の負担を軽減する取り組みとして井戸作り支援が行われましたが、井戸の水を飲食用として使い続けるためには継続的な水質検査と設備管理が必要になります。しかし、貧困層の人たちにとってその費用を負担し続けるのはほぼ不可能です。
そこで、NPO法人ワールドギフトでは安全な水 を継続的に支援する方法を模索。水タンクを設置し、「安全な水」を給水車で運搬・補給する支援を開始しました。
ウガンダでの水支援を皮切りに、現在ではタンザニア、ガーナ、ザンビア、シエラレオネ、リベリア、トーゴも含む7カ国で支援を継続しています。

環境保護活動・動物支援・他

NPO法人ワールドギフトでは、上記のほかにも多くの分野において支援活動を続けています。

同団体では、活動理念の一つに「支援と環境保護を両立する事」を掲げています。環境保護への取り組みとして「ワールドギフト ごみ拾いプロジェクト」を立ち上げ、タンザニアやモザンビーク、ウガンダ、インドネシアなど計20カ国にて地道にコツコツ世界を綺麗にしていくためのゴミ拾い活動を行っています。

孤児施設の運営においては、2024年に「ワールドギフトガーナ孤児施設」「ワールドギフトルワンダ孤児施設」「ワールドギフトリベリア孤児施設」の3つの施設を開設。ほかにも寝泊まりを目的としない学習施設も開設しており、子どもたちの居場所を増やし続けている同団体は、孤児や貧困家庭の子どもたちに無償教育を提供するとともに、安全に過ごせる場所としての役割も担っています。

上記のほかにも、同団体ではさまざまな支援を行い、世界中の人たちに笑顔を届けています。

詳細情報

NPO法人 ワールドギフト