はじめに

認定特定非営利活動法人Teach For Japanは、世界60ヵ国以上に広がるTeach For Allというグローバルネットワークの一員で、「すべての子どもが、素晴らしい教育を受けることができる世界の実現」をビジョンに掲げて活動しています。
主な事業は、多様な人材を教師として学校現場に送り出すフェローシップ・プログラムの実施です。

本コラムでは、同団体の活動内容についてご紹介していきます。

概要

認定特定非営利活動法人Teach For Japanは、2010年の創設以来、フェローシップ・プログラムを通じて400名近くの教師を学校現場に送り出してきました。そして、その教師たちが関わった子どもの人数は約6万人にも上ります。
もともとはTeach For Americaから始まったこのような教育改革の取り組みが、今では日本を含め世界各国に広がっており、「Teach For All」という世界規模のネットワークによって世界中とつながっています。そして、世界中の仲間たちとビジョンを共有し、その実現に向けて協働しています。

活動内容

フェローシップ・プログラム

フェローシップ・プログラムは、日本で唯一、既存の教職課程を経ずに学校現場に赴任できる教員養成・赴任プログラムです。
選考の対象は、教師を志望するすべての方。同プログラムの参加者の3割程度が20代であり、75％程度の方が応募時には免許を持っていません。教職に関わる免許や知識、技能を問わず、子どもや教育課題に本気で向き合いたいという熱意を重視しています。
教育を通じてより良い社会を作りたいという思いを持つ多様な人材を選考し、研修によって教師としての資質と能力を育成しています。

研修では、学習科学や脳神経科学といった科学的知見を土台としたカリキュラムを設計。週１回のオンライン研修や月１回での対面研修、ボランティア実習、グループ対話などの方法で学びをつくっていきます。

研修を受けたのち、同団体と連携自治体の協議のうえ赴任先が決定します。
教員免許を持っていない方に対しては、自治体が発行する臨時免許状や特別免許状を活用し、学校現場へ2年間送り出します。

学校現場への赴任期間中は、子どもたちのより良い学びを実現するため定期的に研修と面談を実施。同プログラムの修了後は、ビジョン実現に向けてそれぞれがキャリアを切り開いています。また、資格認定試験や通信制大学で免許を取得して、そのまま教員を続けられる方も多数います。
教育課題への多角的なアプローチにより、社会全体を巻き込みインパクトを与えるプログラムです。

詳細情報

認定特定非営利活動法人Teach For Japan（ティーチフォージャパン）

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