Before
ワーホリで2年の空白期間。就活の仕方も分からない
After
適職に出会い、通関の仕事で資格取得や外資への野望をもつ毎日
「海外へ行かずに後悔したくない」と、就活よりワーホリを選んだ

─学生時代の将来の目標は何でしたか?
もともと発展途上国の支援に興味があり、JICA(国際協力機構)への就職実績がある大学を選んで入学しました。発展途上国の支援を通じて、新しい価値観に触れたいと考えていました。しかし、大学生活を送るなかで興味が移り、JICAへの道は一旦置いておくことにしました。
ただ、私が小学生の時に家族でオーストラリアの留学生を1週間受け入れた経験から、海外にはずっと憧れがありました。
─大学卒業を控えた時期に、なぜ就職ではなくワーホリを選んだのでしょうか?
大学3年生の頃にコロナ禍がピークを迎え、計画していた長期留学が中止になってしまったことがきっかけです。大学4年生になり、周りと同じように卒論を書きながら就職活動をしていましたが、「このまま就職してしまったら、もう海外に行く機会がなくなるかもしれない」と思いました。そこで、就活を中断してワーホリに行く決意をしました。両親は驚いていましたが、「卒業後の2〜3年くらいは好きなようにしていい」と背中を押してくれて、大学時代に研究していた花を見たかったのもあり、オーストラリアへ渡ることにしました。
─2年間のオーストラリア生活では、どのような経験をされましたか?
1年目は語学学校に通い、2年目はワーキングホリデービザで現地のお寿司屋さんで、キッチンにいながらカウンター越しにお客さまと接する仕事をしていました。そこで痛感したのは、自分の意見を主張することの大切さです。海外では自分の意思表示をしないと、本来の担当ではない仕事まで任されてしまうことがありました。その経験を経て、嫌なことは嫌だとはっきり伝える強さが身につきました。
帰国後に挑んだ就活。履歴書の2年間の空白が埋まらない

─帰国後、すぐに就職活動を始めたのですか?
すぐには始めず、帰国後の約4カ月間はフィンランドへワーキングホリデーに行く計画を立てていたんです。しかし、父が体調を崩してしまい、これまで以上に定職に就かずふらふらしている私を心配するようになりました。それを受けて私も「そろそろ両親を安心させたい」という気持ちが芽生えて、就職活動を始めることにしました。
─就職支援サービスを利用しようと思った理由は何でしたか?
就活の仕方がさっぱり分からず、「一人で就職活動をするのは無理だ」と思っていたからです。特にワーホリに行っていた2年間は職歴が「空白」になってしまうため、履歴書にどう書けばいいのかわかりませんでした。
また、ビジネスレベルの英語力があるわけでもなく、自分の経験が社会でどう評価されるのか不安がありました。
「人付き合いが多い仕事は嫌」、条件を絞ってプロと見つけた適職
─実際に担当アドバイザーと面談してみてどうでしたか?
私のこれまでの背景や現状をとても丁寧にヒアリングしてくれました。一番の悩みだった「やりたいことが分からない」という点を正直に伝えたところ、「無理にやりたいことを探さなくても、まずは『やりたくないこと』や『嫌なこと』を避ける選び方でも大丈夫ですよ」と提案してくれました。消去法で条件を絞っていくアプローチを教えてもらい、肩の荷が下りたのを覚えています。
─具体的にどのような「やりたくないこと」や希望条件を伝えましたか?
正直な希望として「残業は少なめがいい」「対人関係が多すぎる職場は嫌だ」という点をはっきり伝えました。また、私は性格上、一つの物事を突き詰めて考えすぎてしまうところがあるので、希望条件として「ゆっくり成長できる職場」も伝えました。
─最終的にどのようなお仕事を紹介されましたか?
事務職を2社紹介していただきました。1社は官公庁関連でエクセルを使った書類作成を行う仕事、もう1社が現在勤めている輸出関連の通関事務でした。どちらも私の適性には合っていましたが、静かな環境でコツコツ作業ができ、かつ海外への興味も満たせる通関事務の方に惹かれ、応募を決めました。
建前を捨てて挑んだ面接。本音が内定を掴んだ秘訣
─ワーホリに行った理由の説明で悩んでいましたが、面接対策ではどのようなアドバイスがありましたか?
担当のキャリアアドバイザーさんからは「変に建前を作らず、事実はそのまま伝えて大丈夫」とアドバイスをいただきました。ただし、単に「花が見たかった」だけでは説得力が弱いため、「大学時代にその植物の研究をしていた」という背景を補足し、行動の裏付けを固めるよう指導していただきました。この対策のおかげで、無理に自分を飾ることなく、自信をもって本音を話す準備ができました。
─そのアドバイスを活かして「本音」を伝えた結果、面接官の反応はどうでしたか?
意外なことに、面接官の方からは「逆にいいですね」と好意的な反応をいただきました。私がその企業で応募した職種は、コツコツとした事務作業が中心のため、英語を使ってバリバリ活躍したいという熱意が強すぎる人よりも、私のように「仕事で英語は話せなくても、海外の雰囲気を感じられれば満足」というスタンスの方が、ミスマッチがなく長く働いてくれそうだと評価されたようです。飾らない姿勢がかえって信頼につながりました。
─内定の連絡をもらった時、率直にどのような心境でしたか?
「やった!」と飛び上がるような喜びというよりは、「あ、受かったんだ」と淡々と受け止めるような感覚でした。「これでやっと両親を安心させられる」という安堵感もありました。
将来は外資に挑戦したい!まずは通関士の資格取得を狙う

─現在はどのような仕事をしていますか?
輸出に関する通関業務を担当しています。具体的には、お客さまから届く「輸出アイテムが記載された英語の書類」をもとに、税関へ提出するための通関書類を作成するのが主な仕事です。扱う書類は全て英語ですが、業務中に英語で会話をすることはありません。
基本的にはパソコンに向かって、ひたすら書類を作成・確認し続けるルーティンワークが中心です。職場はとても静かで、黙々と作業に没頭できるため、私の性格に合っていて非常に働きやすい環境です。
─今後挑戦したいことはありますか?
まずは、現在の業務に関連する国家資格「通関士」を取得したいです。現在は書類作成のみですが、資格を取れば審査業務もできるようになり、キャリアアップにつながります。
将来的には、その経験と資格を武器に、外資系企業への転職を考えています。現在は「守られた環境」でゆっくり成長したいと考えていますが、根底には「競い合いたい」という野心もあり、実力がついたら実力主義の外資系で自分の力を試してみたいと考えています。
読者へのメッセージ

─最後に読者の方々へメッセージをお願いします。
私自身、もし一人で就活をしていたら、履歴書の2年間の空白をどう説明すればいいか分からず、ずっと立ち止まっていたはずです。担当者の方が私の状況を丁寧に聞いて、「嫌なことから絞りましょう」と具体的な進め方を示してくれたからこそ、自信をもって面接に臨めました。行き詰まったときは、自分を客観的に見てくれる人の力を借りるのが、一番の近道だと思います。
「やりたいこと」が見つからなくても、Yさんのように「これだけは嫌」という本音から逆算すれば、納得できる道が見つかることがあります。
将来への不安で足が止まっているなら、一度ハタラクティブにご相談ください。専任のキャリアアドバイザーと一緒に「やりたくないこと」から絞り、自分だけの適職を見つけにいきませんか。