Before
食品工場の派遣を3年。「これで生きてくのは無理」と将来に焦り
After
家電販売員へ転身。月収5万アップ・残業10時間以内で生活が安定
新卒半年の早期離職。職場への不満と心の限界で、逃げるように辞めた

─新卒で入社した会社について教えてください
大学卒業後は、食品のルート営業を行う会社に就職しました。当時の私は就職活動を面倒に感じていたので、深く考えずに最初に内定をくれた会社に入社を決めてしまったのです。
主な業務は、トラックでのルート配送や新規開拓の営業でした。配属された担当エリアは非常に広く、午前6時ごろから午後5~6時ごろまでトラックを運転し、重い荷物を自力で搬入する肉体労働が中心でした。
─前職を短期離職された理由は何だったのでしょうか
拘束時間の長さと厳しい労働環境が主な理由です。帰社後は翌日の準備や事務処理があり、毎日夜遅くに帰宅しては翌朝早くに出勤するという、体力的に厳しい日々が続いていました。
当時の給与には固定残業代が含まれていましたが、実際には決められた時間を大幅に超えて働いていました。それでも超過分の手当は支給されませんでした。
仕事に追われて自分のプライベートな時間が全く取れないうえ、周囲で働くベテランの先輩たちも疲弊しきっている様子を見て、この会社で働き続けても将来が見えないと感じるようになりました。体力だけでなく精神的にもすり減ってしまい、これ以上続けるのは難しいと判断して、入社から半年ほどで退職を決意しました。
食品工場での派遣社員としての仕事は楽だけど…「一生このまま?」と焦り始めた

─退職後はどのように過ごされていましたか
退職後は2週間ほど無職として過ごしたのですが、何もしないでいると不安が募っていきました。そこで、生活費を稼ぐために食品工場の派遣社員として働き始めました。残業は任意で、人間関係も穏やかだったため、前職のようなプレッシャーからは解放されました。
─派遣社員から正社員への就職を考えたきっかけを教えてください
正社員就職を真剣に考え始めたのは、経済的な限界と将来への危機感からです。派遣の仕事は気楽でしたが、給料は安く、ボーナスも出ませんでした。
入社して3年が経ったころ、「このまま生きていくのは難しいな」と痛感したんです。一度、派遣先で正社員登用のお話もいただいたのですが、リーダー的な役割を任されることで人間関係が複雑になっていったのを感じて辞退してしまいました。
その出来事もあり、環境をリセットして安定した収入を得るために、違う会社で正社員として就職しようと決意しました。その日のうちに転職サービスを検索し、すぐに行動を起こしました。
「何も書けない3年間」が不安だった自分に、自信をくれた面接対策
─就職活動を始めるにあたって、不安なことはありましたか
いざ就職活動を始めるとなると、やはり経歴に対する不安が大きかったです。新卒で入った会社は半年で辞めてしまい、その後の3年間は派遣社員として過ごしていたため、面接でアピールできるようなスキルがありませんでした。
久しぶりにスーツを着ることも怖かったですし、「空白の期間をどう説明すればいいのか」と悩んでいました。正直なところ、転職活動自体が面倒だという気持ちも心のどこかにあり、何から手をつけていいかわからない状態でした。
─ハタラクティブのサポートで印象に残っていることは何ですか
丁寧な面接対策が印象に残っています。複数のキャリアアドバイザーと面接練習を重ねるなかで、「言葉選びがラフすぎる」といった自分では気づけなかった客観的な指摘をもらえました。経歴をどう説明するかも一緒に考えてもらい、話の構成を整理できたことで、面接への恐怖心が薄れていきました。
また、私の状況を理解したうえで、適性のある販売の求人を提案し、スピーディーに選考を進めてくれたことも印象的です。
経歴よりもポテンシャル。飾らない自分のまま臨んだ面接
─実際の面接はいかがでしたか
面接本番は、事前にキャリアアドバイザーから聞いていたとおり、雑談に近いリラックスした雰囲気で進みました。オンラインでの面接だったこともあり、過度に緊張することなく、飾らない自分の言葉で受け答えができたと思います。
空白期間についても、取り繕うことなく素直に伝えられました。担当のキャリアアドバイザーから「接客や販売が向いている」とアドバイスをもらっていたため、自分のなかで納得して選考に臨めたことも、スムーズに受け答えができた理由の一つだと思います。
─内定をもらったときの率直なお気持ちを教えてください
内定のご連絡をもらったときは、「ありがたい」という気持ちが一番大きかったです。
面接の手応えはそれなりにありましたが、やはり自分の経歴から「本当に受け入れてもらえるのだろうか」という不安は最後まで拭えませんでした。選考を通して、過去の経歴ではなく、これからのポテンシャルや人柄を評価していただけたと感じました。
月収5万円アップ&残業は月10時間以内。未経験からプロとして頼られる毎日へ

─現在のお仕事内容と、働きやすさについて教えてください
現在は大型家電量販店で、携帯電話や家電製品の販売を担当しています。
前職の過酷な環境とは打って変わり、残業は月に10時間以内に収まるよう厳しく管理されています。休日もしっかり休めるため、心身ともに充実した毎日を送れています。
また、経済的な面でも大きな変化がありました。派遣社員時代と比べて月収が5万円ほど上がり、ボーナスも支給されています。安定した収入を得られるようになり、将来への不安が軽減しました。
─お仕事のなかで、どのようなときに充実感を感じますか
お客さまとのコミュニケーションを通じて、相手が求めているものを引き出し、納得して商品を買っていただけたときにやりがいを感じます。
最初は未経験からのスタートで不安もありましたが、先輩方が親身になって教えてくれるため、着実に知識を身につけることができました。今では接客のプロとして頼りにされる場面も増え、仕事の面白さを実感しています。
また、明確な指示を出したり、売り場を管理したりする先輩たちの姿を見て、将来的にはマネジメントのポジションを目指したいという目標もできました。
読者へのメッセージ

─最後に、再就職に悩む方へメッセージをお願いします
過去の経歴やブランクがあって再就職に悩んでいる方には、「やると思ったら少しでも早く動いたほうがいい」とお伝えしたいです。私自身、3年間なんとなく派遣生活を続けてしまいましたが、振り返ればもっと早く行動していればよかったと感じることもあります。スーツを着て面接に向かうのは、誰だって気が重く、不安なものです。
しかし、その最初のハードルさえ乗り越えてしまえば、あとは前に進むだけです。一人で抱え込まず、転職サービスなどを頼りながら一歩を踏み出すことで、必ず道は開けます。まずは行動あるのみです。
Iさんのように、新卒での早期離職や、3年間の派遣社員という経歴があっても、「このままではいけない」という思いを行動に移すことで、自分にとって働きやすい職場を見つけられます。
「ブランクがあって面接が怖い」「もう手遅れかもしれない」と一人で抱え込む必要はありません。もし今、将来への不安で立ち止まっているなら、ぜひ勇気を出して小さな一歩を踏み出してみてください。就職・転職のプロに相談すれば、自分の向き不向きを客観的に判断してもらうことができ、思わぬ仕事に出会える可能性が高まります。