聞こえる・聞こえないに関わらず「共にできる」社会を目指して尽力する団体

はじめに

ろう者の両親を持つ代表、尾仲友哉氏の体験を原点として立ち上げられたNPO法人 Silent Voice。デフ(ろう・難聴者)と聴者が「共に活躍できる」社会を目指して、日々尽力している団体です。

本コラムでは、同団体の活動内容について詳しくご紹介していきます。

概要

「共にできるを、ふやす」という理念を掲げ、デフと聴者のより良い関係を目指し活動しているのが、NPO法人 Silent Voiceです。教育のアップデートと就労支援を通じて、両者の相互理解を深めることで「共にできる」場面を増やすことを目指しています。また、デフと聴者を同数雇用することで、新たなコミュニケーションの可能性を探求している点も同団体の特徴の一つ。諦めないでよい、伝わり合える社会の実現を目指し、デフと聴者が共に創り上げるソリューション事業やプロジェクトを増やしています。

活動内容

多彩な事業やプロジェクトを展開している同団体。その主軸となるのが、ろう難聴児の放課後等デイサービス「デフアカデミー」・オンライン教育事業「サークルオー」・企業向けコンサルティング事業「DEAF Biz」の3つの事業です。「学ぶ」と「はたらく」の2つの軸から、デフと聴者の新しいあり方を提案しています。

デフアカデミー

デフアカデミーの画像

ろう・難聴児やその保護者が対象である、放課後等デイサービス「デフアカデミー」。2017年の設立以来、のべ200名以上の小学生から高校生のろう・難聴児が利用。「デフアカデミー」では、聞こえる・聞こえないスタッフが協力し、手話や声の共存や見てわかる環境づくりに注力。音声情報が入りにくいことから説明を聞く経験が少なく、説明する意味や方法が掴みにくい子どもたちがいます。プログラムでは、ディスカッションや協力のある遊びの中で「自分で考えてみる」「人に説明する」機会を提供しています。学年別の集団支援プログラムに加え、手話・日本語・パソコンに特化した活動も行っています。必要に応じて、言語聴覚士による個別支援も行い、それぞれの子どもに合った成長の場を提供しています。

オンライン教育事業「サークル オー」

オンライン教育事業「サークル オー」の画像

「サークル オー」は、2019年から開始された、ろう・難聴児とその保護者を対象としたオンライン対話学習サービスです。オンライン環境による、どこでもアクセスしやすい学習機会を提供し、身近に支援環境がないという課題を解決。オンラインを活用しているため、多様な先生を選べるのも特徴の一つ。ろう・難聴児に合わせたコミュニケーションができる先生のもと、「分かる体験」を積み重ね、子どもたちの学ぶ意欲を高めています。ことばの学習や教科学習、興味関心を広げる探究学習を通して、子どもたちの小さな成功体験や夢や目標へのきっかけづくりを後押ししています。

企業向けコンサルティング事業「DEAF Biz」

企業向けコンサルティング事業「DEAF Biz」の画像

「DEAF Biz」は、デフと聴者が協働する企業に向けて、研修と伴走支援を提供するサービスです。デフと聴者が働いているSilent Voiceに蓄積された手法とノウハウで、職場における相互理解と歩み寄りを促進し、より良い環境づくりを支援します。デフへの一方的な支援ではなく、デフと聴者が互いに協働できる、持続可能な関係構築を支援する点が特徴です。アンケートやヒアリング調査に基づき、企業と現場それぞれの課題を明確化。さらに、研修後も課題解決と問題発生の予防策をフォローアップすることで、継続的な改善をサポートします。

詳細情報

NPO法人 Silent Voice

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