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食料への権利を実現するために住民の自立を支援し、飢餓のない世界を目指す団体【認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールド】
更新日

はじめに
認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールドが目指すのは、飢餓のない世界。 世界中に十分な食料生産があるにも関わらず、多くの人々が飢餓に直面している現状を踏まえ、「食料への権利」の実現に向けて活動している団体です。
本コラムでは、同団体の活動内容について詳しくご紹介していきます。
概要
認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、1984年4月にアメリカに本部を持つNGOの日本支部として活動を開始し、2000年6月には日本に本部を置く国際協力NGOとして独立しました。バングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ、ウガンダで活動している団体です。
HFWは現地の人々が自らの手で栄養ある食べ物を持続して得られるよう、地域の生活全般の向上を支援しています。すべての人の「食料への権利」を実現するために必要なのは、食料の生産から保存・加工、流通、消費と、地球規模でつながる食のしくみを見直し持続可能にすること。そして、その妨げとなる不公正な貿易やフードロス、気候変動などに歯止めをかけることです。HFWは、国や自治体とも連帯してそれらに取り組み、しくみをつくることができる人々と地域を育てます。
活動内容
認定NPO法人ハンガー・フリー・ワールドは、国際協力NGOとして日本に本部を設置し、ベナン、バングラデシュ、ウガンダ、ブルキナファソの4カ国で活動しています。
活動を行ううえで心掛けているのは、住民たちが支援に頼り続けず自らの力で事業を運営していける体制づくり。支援の卒業を視野に入れ、住民主体を基本として活動を行っています。
栄養改善
栄養のある食べものを安定して食べる
栄養価の高い農作物の栽培方法や、栄養バランスの良い食事の取り入れ方を指導することで、栄養不良から子どもと家族を守ります。
たとえば、ベナンは栄養面に不安を持つ子どもとお母さんを対象に、栄養価の高い料理のつくり方や家庭での実践方法を伝えています。実際につくり方を学べる毎月の調理実習は、子どもにとっては栄養たっぷりのおいしいごはんを楽しむ機会にもなっています。
収入創出
自分で収入を得て、生きる力をつける
家畜の飼い方や農業経営の支援などを通して、住民の経済的な自立を助けます。その結果、貧困家庭でも安定的に食料を確保できるようにします。
たとえば、バングラデシュでは立場の弱い女性たちが助け合える仕組みとして、女性グループを形成。家庭菜園や養畜などの研修、定期的な個別サポートを通して「食」と「収入」を増やす活動をしています。「自分には現状を変える力がある」と気付いた女性たちの目は輝いています。
持続可能な地域づくり
住民グループをつくり地域の明日を育む
農村の未来を担う若者たちや行政を巻き込みながら、自分たちで地域を作っていく住民グループの形成と、その活動を支援します。
たとえば、ウガンダではトウモロコシ生産や養鶏など、栄養と収入向上につながる事業を住民たち自身で運営できるようサポートしています。換金作物だけでなく、多様な食料を生産することが地域の食料安全保障にもつながります。また、井戸の管理体制なども、若者を中心に地域全体で持続的に取り組める仕組みを構築しています。
支援からの卒業・自立ストーリー in ブルキナファソ・クブリ郡
栄養不足に陥る子どもたち
支援当初、低体重で入院が必要と診断されたファディラトゥちゃん。支援を開始する以前、クブリ郡では多くの子どもが栄養不足に陥っていました。
元気に育つための栄養改善
子どもの栄養改善のために、国の保健センターを支援し栄養改善事業を開始。栄養粥の提供とお母さんへの栄養指導を通して、地域の栄養不良率が改善しました。ファディラトゥちゃんも、この事業に参加し、支援卒業後もすくすくと育っています。
自立のための幅広い支援活動
栄養改善事業の元対象の女性を中心に、収入創出のための小規模な貸付(マイクロクレジット)事業を実施。女性たちは、元手をもとに、タマネギや地元で使われる調味料の販売、精米、地酒づくりなど自分たちでアイデアを出し、収入を得ることができました。そのほか、学校給食の提供や戸別訪問による家庭の食料事情改善など幅広い支援を行ってきました。
16年の年月をかけて実現した支援からの卒業
ハンガー・フリー・ワールド主導の運営から段階的に地域に運営を委ね、16年を経てすべての事業の自主運営化が完了。「卒業・自立」に至りました。「今後も住民の幸せのために事業を継続していくことを約束します。」と語るクブリ郡の住民たち。
2022年からは、クブリ郡より南に位置するバゼガ県ガオンゴ郡のヴォセ村とワルドゴ村の2つの村で、地域との信頼関係の構築や調査から活動を開始。住民の参加を得ながら、共に課題の洗い出しや活動計画を進めています。
日本の活動
世界食料デー月間
世界では、十分な食料生産があるにも関わらず、11人に1人が飢餓状態にあるといわれています。10月16日の世界食料デーをきっかけに、飢餓や食糧問題などの解決に向けて、飢餓や食料問題について伝えるチラシの配布やWebサイトの運営、誰でも気軽に参加可能なイベントの開催などに取り組んでいます。
フードシステム変革推進チーム
2022年より、日本の「食」のしくみを変えることで飢餓のない世界を目指し活動しているチームです。
メンバーは、国際開発に興味のある大学生や、食料問題に関心のあるメンバーで構成。一人ひとりが、食料問題に関する知識の普及やネットワーク構築に意欲を注いでいます。
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