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大学中退からの就職にハローワークは使える?正社員になるための活用法
更新日
この記事のまとめ
- 大学中退者も含め、ハローワークは年齢や社会人経験を問わず誰もが利用できる
- 大学中退者がハローワークを利用するなら、ブラック企業に注意する必要がある
- 大学中退者がハローワークを利用するときは、トライアル雇用制度を積極的に活用する
大学中退をすると、就職に関して周囲から入ってくる情報が少なくなったり学校の支援も受けられなくなったりするため、就活が不利になりがちです。中退後の空白期間が伸びるほど、就職は難しくなるといわれています。ハローワークなど第三者のアドバイスを取り入れ、効率よく内定をゲットしましょう。このコラムでは、大学中退者に向けてハローワークを活用する方法や就職のコツをまとめました。
大学中退者もハローワークを利用できる?
大学中退者もハローワークの利用が可能です。ハローワークに対して、「失業した人が行くところ」というイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、ハローワークは年齢や社会人経験の有無を問わず、就職を希望する方なら誰でも利用できます。
大学中退者が就活を成功させるポイント
大学中退者が就活を成功させるためには、できるだけブランクを空けずに早めに行動すること、就職のプロである第三者の力を借りることが大きなポイントです。
大学を辞めると新卒向けの求人に応募できなくなり、大学による就職支援も受けられなくなります。中退後は自分1人で就活することになりますが、社会人経験がない状態で仕事探しをするのは大変なこと。条件だけを見て合わない仕事に応募したり、就活の基本が分からないまま選考を受けたりすると、内定の可能性は低くなってしまいます。就活を成功させるためにも、ハローワークや就職サイトなど、早めにプロへと相談しましょう。
大学中退者の就職事情
独立行政法人労働政策研究・研修機構が発表している「大学等中退者の就労と意識に関する研究」によると、大学中退者の3人に1人が、中退後3ヶ月以内に就活をはじめているようです。
中退後に就職活動を始めるまでの期間 | 中退する前から | 3ヶ月未満 | 3ヶ月~6ヶ月未満 | 6ヶ月~1年未満 | 1年~3年未満 | 3年以上 |
---|---|---|---|---|---|---|
男性:大学中退 | 17.0% | 33.9% | 10.3% | 10.9% | 17% | 10% |
女性:大学中退 | 18.0% | 31.8% | 11.2% | 9.0% | 20.2% | 9.4% |
男女計:大学中退 | 17.4% | 33.2% | 10.6% | 10.3% | 18% | 9.8% |
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「ハローワークに来所した中途退学者の実態②(90p)」
大学・大学院中退から正社員就業までにかかった期間は、離学~3ヶ月位内が最も多く43.6%。3年以内は6.4%、3年を超えると2.9%と、中退から期間が空くほど、正社員就業が難しくなることが分かります。
大学中退後はできるだけ早めに就活をスタートしましょう。中退後のブランクが長引くと、企業は「働く意欲がないのでは」「計画的に行動できない人なのでは」と心配になり、採用のハードルが上がってしまいます。
大学中退だと就職に不利になるのでは、と不安に感じているなら、「大学中退だと正社員は無理?おすすめの仕事と就職活動のコツを紹介」「大学中退したら仕事がないってホント?」のコラムをご覧ください。中退と就職の関係性について詳しく解説しています。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
大学等中退者の就労と意識に関する研究
大学中退でハローワークを使うメリットとデメリット
大学中退者が就活でハローワークを利用するメリットには、「相談できる」「自宅近くで就活できる」といったことが挙げられます。冒頭でも述べたように、大学を中退すると、多くの場合で学校の就職課は利用できません。また、周りの友人と就活の時期や取り組み方がずれるため、相談先がなくなってしまい就職がうまくいかなくなることも考えられるでしょう。
ハローワークを利用すれば、地元の就職事情を知る職員に、仕事の探し方や就活方法などを相談できます。また、ハローワークは全国各地に設置されているため、自宅近くで就活を行えるのもメリットです。地元の求人に強いため、就職したい地域が決まっている方に向いている可能性があります。
デメリットは、ハローワークの所在地や担当職員によっては、求めるサポートを受けられないこと。ハローワークはあくまでも公共機関であるため、求職者に対して事務的な対応になり、不満を感じる方もいるでしょう。
さらに、利用者が多い場合は検索端末や相談の順番待ちで、予想以上に時間がかかってしまう可能性があります。開庁時間にも定めがあるなど、メリットとデメリットについては「ハローワークは就職に使える?メリットとデメリット」でもまとめていますので、ぜひご覧ください。
ハローワークとは
ハローワークとは、前述したように国が運営を行う公共機関で、厚生労働省が設置している公共職業安定所の通称です。求職者に対して求人を公開しているほか、求職相談や書類の添削、面接指導を実施しています。そのほか、雇用保険(失業保険)の手続きもハローワークの業務です。詳しくは「ハローワークとはどんなところ?サービス内容と利用の流れを解説!」のコラムもご覧ください。
ハローワークで提供している5つのサービス
ハローワークのおもなサービスは「求人閲覧と応募」「就職セミナーの開催」「若年層向けの支援」「職業訓練」「雇用保険の手続き」の5つです。
1.求人閲覧と応募
ハローワークの利用登録を行うと、扱っている求人の閲覧が可能になります。ハローワークでは全国の求人を扱っていますが、掲載が無料という特性から、採用に大きなコストをかけにくい地元の中小企業がメインです。地元や特定地域での就職を検討している人に向いているでしょう。
2.就職セミナーの開催
ハローワークでは、就活に役立つセミナーを随時開催しています。自己分析や書類作成など就職に必要不可欠な内容であるため、中退している方は積極的に参加してみましょう。なお、開催されている就職セミナーは各自治体によって異なるため、詳細はハローワークのホームページなどで確認してください。
3.若年層の正社員就職支援
実施していないハローワークもありますが、「わかものハローワーク」「わかもの支援コーナー」など、若年層に向けた支援サービスが受けられます。また、中退者・中退予定者も「新卒応援ハローワーク」の利用が可能です。興味のある方は、「わかものハローワークとはどんなサービス?利用内容や注意点を解説」のコラムをご覧ください。
4.求職者支援制度
求職者支援制度は、その名のとおり仕事に就きたい人を支援する制度です。就職が有利になるような資格やスキルを身につけられるよう、サポートを行っています。時期は6ヶ月程度が目安です。「求職者支援制度とは?受けられる対象者やコース内容を紹介」も参考にしてください。
求職者支援制度と職業訓練
職業訓練は、雇用保険の加入歴を持つ人が対象です。しかし、大学中退者の多くは就業経験がないため雇用保険に加入しておらず、職業訓練は利用できないでしょう。利用を考えている場合は、「求職者支援訓練」を検討してみてください。5.雇用保険の手続き
いわゆる失業保険の手続きはハローワークが担当しています。就職を望む大学中退者は、雇用保険に加入した経験がないのが一般的なため利用対象外でしょう。雇用保険に加入していた仕事を退職した場合に利用できます。
ハローワーク利用の流れ
ハローワークをはじめて利用する場合は、案内窓口で利用者登録を行います。はじめての利用である旨を伝え、求職申込書を受け取って、氏名・学歴・職務経歴・希望の仕事や年収などを記入しましょう。事前にインターネットで利用者登録を行うことも可能です。
求職申込書を提出すると、「ハローワークカード」が発行されます。ハローワークカードとは、求人検索やセミナーなどのサービスを利用するときに必要な利用登録カードです。ハローワークに行くときは必ず携帯してください。
ハローワークカードがあれば、自由にパソコンを利用して求人検索ができます。しかし、自分で求人検索をするだけでなく、相談員にアドバイスをもらう方法がおすすめです。就活の方向性が定まらず迷っている方は、まず相談員に状況を話してみましょう。複数の求人で迷った際も、詳しい情報を得られます。ハローワークによっては相談員の人数が少なく待ち時間を要しますが、ハローワークを最大限活用したいなら、相談窓口を利用してみてください。
参照元
ハローワークインターネットサービス
求職申込み手続きのご案内
はじめてのハローワーク利用で気になること
はじめてのハローワーク利用で気になること
- 基本的に持ち物は不要
- 服装は私服でOK
- 時間には余裕を持つことが大事
はじめてのハローワーク利用なら、わからないことも多いでしょう。そこで、持ち物や服装など、基本的な内容について紹介します。ハローワークを活用するための参考としてご確認ください。
基本的に持ち物は不要
大学中退者が就職活動ではじめてハローワークに出向くとき、絶対に必要な持ち物はありません。筆記具もハローワークに用意されています。
ただし、ハローワークを訪れたその日に良い求人が見つかることもあるでしょう。そこで、スケジュール帳のように予定を把握できるものを持参するのがおすすめです。予定がわかるとその場で面接日程を決められ、短期間での内定獲得につながる可能性があります。
書類の添削を希望するなら履歴書を持参しよう
ハローワークでは就職相談を行っています。書類の添削を希望するなら、記入済みの履歴書を持っていきましょう。職員から履歴書の内容や書き方についてアドバイスをもらえます。服装は私服でOK
ハローワークを訪れるときの服装は、私服で問題ありません。買い物のついでにも立ち寄れます。ただし、企業によっては「今からの面接は可能か」と急な日程を提案される可能性も。日を改めることは可能ですが、急な日程にも対応するなら、スーツの着用がおすすめです。
また、スーツで行くと服装に関するアドバイスがもらえる可能性もあります。スーツや面接時の服装に不安があるなら、相談も兼ねて着用していくと良いでしょう。
ハローワークを訪れる際の服装については、「ハローワークへ初めて行く方に!服装選びのコツ」のコラムでも扱っていますので、ぜひご覧ください。
時間には余裕を持つことが大事
ハローワークは基本的に予約不要です。ただし、混雑具合によってかなりの時間待たされるときもあります。そのため、利用するときは時間に余裕を持ちましょう。
交通手段も確認すると安心
ハローワークは全国の主要都市に設置されており、開庁時間は基本的に8時ごろから17時ごろまでです。都市部は平日の夜間や土曜も開庁しています。混雑が予想される時間に自家用車で行ったら駐車場が満車だった、といった事態を避けるためにも、アクセス方法を確認しておきましょう。大学中退者が知っておきたいハローワーク求人の実態
ハローワークは求人掲載数の多さが強みです。しかし、なかにはブラック企業や空求人もあります。ハローワークを就活に活用するなら知っておきたい、求人の実態をまとめました。
ブラック企業からの求人も出ている
一般的な求人サイトや広告は有料であるのに対し、ハローワークでの求人掲載は無料です。また、公共機関のため公平性が重視されるため、一定条件を満たしている求人なら掲載されてしまいます。
そのため、ブラック企業の求人も紛れやすいことが大きな特徴です。「ブラック企業の特徴とは?入社前に見極める方法と対処法を解説」でも紹介しているように、基本給が極端に低かったり継続的に求人を掲載したりしている会社に注意してください。また、採用予定人数が多い企業もブラック企業の可能性があります。
ハローワークでは空求人もある
空求人とは、「採用する意思や予定がないのに掲載される求人」のことです。先述のとおりハローワークは掲載料が無料であるため、企業の宣伝のために求人を出す「空求人」もあります。「空求人とは?掲載される理由と求人情報の見分け方を解説!」のコラムで、空求人の見分け方を紹介しています。
大学中退者はトライアル雇用制度を積極的に活用しよう
ハローワークを利用してもなかなか就職先が見つからない方は、トライアル雇用制度の積極的な活用をおすすめします。トライアル雇用制度とは、厚生労働省とハローワークが主体となって行なっている支援策のことです。3ヶ月間お試しで働き、その後正式な採用が決定されます。
3ヶ月の試用期間中に企業が求職者の適性を確認できるため、ミスマッチが起きにくいでしょう。求職者にとっても、実際に職場環境や一緒に働くのがどのような人たちなのかを確認できるため、不安なく働けます。ただし、この制度を利用しても、必ず正社員として採用されるわけではありません。
トライアル雇用制度については、「「トライアル雇用」とは?制度の具体的な内容やメリットなどを解説!」で紹介していますので、ぜひご覧ください。
大学中退での就活はエージェントの活用も検討
大学中退から正社員就職を目指すなら、ハローワークだけでなくエージェントの活用も考えてみましょう。就職・転職エージェントでは、就職や転職を望む求職者をサポートしています。自分ひとりで就職活動を進めるよりも、スムーズに進められるでしょう。
ハローワークよりきめ細やかなサポートが期待できる
就職・転職エージェントはハローワークと似たサービスを提供していますが、就職や転職に関する情報とノウハウ量が圧倒的に多いのが特徴です。専任担当制を採用するエージェントも多いため、効率的に就活したい方に最適でしょう。
また、就職・転職エージェントは民間企業が運営しているため、ハローワークに比べると細かなサポートが行き届いている傾向にあります。サービスによっては、企業との日程調整やメール返信の代行、面接のフィードバックなども可能です。
就職エージェントについては、「就職エージェントとは?活用するメリットやデメリットを知ろう」で紹介していますので、ぜひご覧ください。
大学中退者向けのエージェントを利用する
就職・転職エージェントには、特定の業界に特化したサービス、ある程度経験を積んだ転職者向けのサービスなど、さまざまな種類があります。大学中退ではじめて就職する方は、「若年層向け」「フリーター向け」など、社会人経験がなくても利用できるエージェントを探しましょう。
自分の状況に合わないエージェントを利用しても、希望や条件に合わない求人ばかりで就職活動が難航する可能性があります。
ハタラクティブは、若年層の就職・転職支援を行うエージェントです。大学中退から挑戦できる、未経験OKの求人を豊富に取り揃えています。就職活動の初歩的な質問にも丁寧にお答えしますので、自分1人での就活が不安な方はぜひお気軽にご相談ください。
大学中退者向け!ハローワークの活用法
大学中退後の就職を目指す人のために、ハローワークの活用方法をまとめました。
初めてのハローワーク利用に必要な物は?
求人を見に行くのに必要な持ち物はありません。
また、ハローワークには企業の担当者がいないため、服装はスーツではなく私服でOKです。詳しくは、「ハローワークへの持ち物は何が必要?初めての来所や失業保険申請の場合を解説」をご覧ください。
ハローワーク利用の流れを教えてください
「求職申込書」に必要事項を書き込んで提出し、サービスを受けるのに必要なハローワークカードを受け取ります。その後は自分で求人を検索して、気になるものがあれば職員に相談しましょう。
詳しい流れは、「ハローワークの使い方は?利用の流れとポイントを徹底解説」を参考にしてください。
ブラック企業の求人が多いのは本当ですか?
ハローワークには無料で求人を掲載できるため、採用にコストをかけたくない企業の求人があることは事実です。また、採用する気がないのに企業の宣伝や社員の面接練習で求人を出す「空求人」もあります。ハローワークで求人を探すコツは、「ハローワークで転職を成功させるには?在職中の相談は可能?使い方を紹介!」でチェックしてください。
ハローワーク以外の就職活動の方法はありますか?
民間の就職・転職エージェントが、求人提案や選考対策をはじめとする就職・転職支援をしています。ハローワークで納得のいく仕事が見つからない場合や、自分だけで就活を進めることに対する不安がある場合は、ぜひ活用してみましょう。
大学中退後の就職を目指す方には、若年層・未経験者の就職に強いハタラクティブがおすすめです。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
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2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。